「ユーディー、怪我してる」  
ユーディーの手の甲にうっすらと付いている赤い線を見てスフィアは足を止めた。  
先ほどモンスターに絡まれた時の傷だろう。  
「ああ、こんなのかすり傷よ。舐めておけば治るわ」  
「だめ。ちゃんと治してあげる」  
「平気だってば〜」  
くすくすと笑いながら、ユーディーはいたずらっぽい顔で自分の傷を舐める。  
「……さっきのモンスターは毒を持ってたりして。今、それを舐めちゃったユーディーは  
 毒が回って全身紫色になった上に緑色のいぼいぼができるの」  
「こ、怖い事言わないでよ〜」  
慌てるユーディーの顔を見て、スフィアが笑顔になる。それにつられてユーディーも  
笑顔に戻った。  
 
 
「敵が来たわ! スフィアは身を守っててね」  
暗いダンジョンを進み、通路を曲がると敵の集団と鉢合わせした。人の顔をした大きな魔獣、  
上半身は可愛らしい少女だが下半身はねじくれた樹木の姿をした化け物。  
「こんな奴ら、奇跡の杯で一発! ……あっ」  
ユーディーが奇跡の杯を振りかざす前に、大きな魔獣の鋭い爪がうなりを上げて襲ってくる。  
「ユーディー!」  
「なんのっ」  
爪が巻き起こす風圧にバランスを乱されながらも、と言うよりも体勢が崩れたのが幸いして  
間一髪で攻撃を避けたユーディーがあぶなっかしく奇跡の杯を振り上げ、下ろした。  
まばゆい爆発が起こり、一瞬後には全てのモンスターが倒れ、そして溶けるように床に  
消えていった。  
 
「ユーディー! 大丈夫?」  
「大丈夫よ〜。ねえねえ、見た見た? あたしの華麗なる身かわし、身のこなし!」  
スフィアはあきれたようなジト目でユーディーを見つめた。  
「うう、その目はやめて……」  
「ユーディは、あぶなっかしい。見てられない」  
「はい、すみません」  
敵を一掃して威張ってもいい筈なのに、ユーディーは申し訳なさそうに頭を下げる。  
「……ほら、また怪我してる」  
「へ?」  
スフィアはユーディーのおなかを指さした。小石でも跳ねたのか、おへその横が  
うっすらと赤くなっていた。  
「こんなの平気平気。スフィアに言われなければ気付かなかったくらいよ」  
「ユーディーって、にぶいの?」  
「にぶい、って」  
「こんな敵がいっぱいいる場所に、そんな暑いか寒いか分からないような服を着てくるから。  
 おなかなんか一番守らなきゃいけない場所なのに丸出しだし、スカートは短いし」  
「スカートが短いのはファッションだからいいのっ!」  
きーっ、と怒ってこぶしを振り上げるが、スフィアが心配そうに首をかしげるのを見て  
その手を引っ込めた。  
「ユーディーが傷付くのは嫌なの」  
「そっか、うん、ごめんね」  
「今度はちゃんと治させて」  
「でも別に平気……、うん、お願いしよっかな」  
スフィアの気持ちを受け止め、ユーディーはにっこりと頷いた。  
 
腰をかけるのに丁度良い高さのがれきを見つけ、スフィアはユーディーをそこに座らせた。  
ユーディーのおなかに手を当てようとしたが、すぐに引っ込める。  
「どうしたの?」  
「ううん、ユーディーってスタイル抜群だなーって思って」  
「何度も言わないの! しかも棒読みで感情がこもってない」  
「抜群よ、抜群。わたしも大きくなったらユーディーみたいになれるかなあ〜」  
「さっきよりもっと棒読みじゃなーい!」  
ぷんぷん怒るユーディーを見て、スフィアは楽しそうに笑っていた。  
「ん?」  
笑いが止まると、スフィアは腰をかがめてユーディーの平らなおなかに顔を近付ける。  
「なになに? そんなにじっくりおなかを見られると恥ずかし……、ひゃんっ!」  
スフィアは目を閉じ、舌を尖らせてユーディーの傷を舐め上げた。  
「舐めれば、治るんでしょ?」  
「や、まあ、確かにそうだけど、びっくりした〜」  
やわらかい肌をいきなり舐められ、驚いて変な声まで上げてしまったユーディーは  
頬を赤くしている。  
「ユーディーって可愛い声出すのね」  
「変な事言わないでよ、もーっ。はい、治った治った、終わり終わり!」  
立ち上がろうとしたユーディーをスフィアの手が押しとどめた。  
「だめ、まだ終わってない」  
「治ったってば。それに、傷に毒があるかもしれないでしょ? そんなの舐めたら  
 スフィアの顔が紫色になっちゃう……」  
スフィアの手はユーディーの太ももに移り、そこをやわらかくさすっていた。  
 
「ちょっ、……スフィア?」  
「ユーディー、わたしが初めて治してあげた時も、可愛い声出したよね」  
「そうだっけ? 多分くすぐったかったんだよ」  
怪我を治してあげると言われ、靴下を脱がされた時。スフィアの優しい手の動きに  
くすぐったさとは違う、背中の中心がぞくぞくするような甘い痺れを感じたのを  
ユーディーは忘れてはいなかった。  
「ユーディーはくすぐったいとあんな声になるんだ。……もっと聞きたいな」  
「スフィアっ、やめ……!」  
スフィアの小さな手がユーディーの内ももをなで上げる。そこからぴりぴりと駆けてくる  
切ない疼きがユーディーの腰にゆっくりと広がっていった。  
「やめっ、てば、もう、スフィアぁっ……」  
全身がかあっと熱くなり、肌にじんわりと汗が滲んでくる。はあはあと息が荒くなっていく。  
スフィアはゆっくりとユーディーの足を開かせると、その間にしゃがみ込んだ。  
「きゃあっ、ああんっ!」  
内ももをさすられながらおへその横を舐められ、高い声を上げてしまった。  
「ユーディー、可愛い。何だろう、ユーディーの声を聞くと胸がどきどきしてくるの」  
スフィアも自分の感情に戸惑っているのか、どこか夢心地な顔つきになっている。  
「もうやめてよ、いくらスフィアだってあんまり変な事したら怒るからねっ」  
恥ずかしさと困惑で顔を真っ赤にしたユーディーは目の端に涙を滲ませていた。  
「変な……、事? 傷を治してあげるのが変な事なの?」  
悲しそうな声。  
「傷を治してくれるのは変じゃないよ、でも、足なでたりとかおへそ舐めたりとか、その」  
おへそを舐めるのはともかく、足をなでるくらいなら変ではないかもしれないと一瞬考えたが、  
とにかくスフィアに解放してもらおうと彼女の細い肩に手を当て、押しのけようとした。  
 
押しのけたいのに、腕に力が入らない。スフィアの手の平や指、熱い吐息や流れ落ちる  
しなやかな髪が肌に触れる度に、抵抗したい気持ちが萎えていく。  
「それにね、さっきから甘い匂いがするの」  
「甘い匂い? あたしはそんなの分からないけど……」  
「ユーディーがくれるお菓子も甘くて美味しいけど、それとは違う甘い匂い」  
「スフィアっ!」  
スフィアはユーディーの短いスカートの中に顔を入れると、白い下着の中心に顔を寄せた。  
「ここかな。甘くて……、とろけそう」  
「やめっ、そんな所……」  
薄い布の上からユーディーの割れ目に鼻を押し当て、ふんふんと匂いをかぐ。それだけでは  
飽きたらず、ほんのりと湿った布にくちびるを付けて、ちゅうっと吸い上げた。  
「ああ、口の中に広がるの……、ユーディー、美味しい」  
「スフィアってば、お願いだからやめてようっ」  
「だめ。やめない」  
「やめてくれないと、あたし……」  
下半身がびりびりと痺れ、疼いている。  
「だってこんな美味しいのに、やめられない。もっと欲しい」  
ユーディーの恥ずかしい場所を覆っている布に指をかけ、それを横にずらした。  
「きゃあっ!」  
思わず身をよじってしまうユーディーだったが、  
「動かないで」  
低い声で命令されると何故か逆らってはいけない気持ちになってしまう。  
 
「ここ。あふれてる」  
さらけ出されたピンク色の割れ目を潤している液体を見て、スフィアの喉がごくりと鳴った。  
「だめ……、だめ」  
頭の奥がじんわりと痺れていく。スフィアの愛らしいくちびるから舌が覗き、それが  
小さく尖ってゆっくり近付いてくる。  
「……っ!」  
ちろり、と舐め上げられ、ユーディーの息が止まった。  
「んっ」  
舌先ですくいとった液体を口内に運び、スフィアはきつく目を閉じてそれを味わった。  
「すごい……、素敵、ユーディーの味」  
口元に手を当て、うっとりしながら飲み下す。  
「甘くて、とろけそう」  
はああっと幸せそうなため息を吐き、真っ赤になって瞳に羞恥の涙をたたえている  
ユーディーを見上げた。  
「お、ねが……、スフィア、もう、やめて」  
「やめない、って言ってるでしょ。こんなに甘い匂いさせてるユーディーがいけないのよ」  
「そんな、あたし、知らないよぉ」  
「もっと、欲しい。もっとちょうだい」  
今すぐに立ち上がり、逃げ出したい。それなのに足は座っているがれきに貼り付いてしまった  
ようだし、腕は鉛のように重くなって持ち上がらない。スフィアの声を聞く度に胸の奥が  
苦しくて切なくなっていく。  
 
「ここから出てくるのね」  
スフィアの細い指がユーディーのやわらかい肉に触れる。割れ目に沿って軽く上下して、  
やがて、きつくせまい穴に潜り込んだ。  
「嘘っ、指、入って、いやあっ」  
軽い抵抗を受けながらもずぶずぶと入って行く指。熱く濡れて締め付けてくる穴の中で  
そっと指を曲げ伸ばししてみると、スフィアの期待通りに新しい蜜があふれてくる。  
「やめて……、指、抜いてよぉ」  
少しだけ指を曲げて出し入れすると甘い液体があふれてくるのに気付いたスフィアは、  
ちゅく、ちゅくと音をさせながらユーディーの恥ずかしい場所をかき混ぜた。  
「んっ、んぅ」  
同時にぴちゃぴちゃと舌を使い、くちびるを押し当てて蜜をすする。  
「やめっ、スフィア、あたし、変に……、そこだめだようっ、あああっ!」  
尖らせた舌がユーディーの小さな突起を舐め上げた途端、一際大きな声を上げた。  
「あ、すごい……、指がぎゅうって締め付けられた」  
「い、言わないでよそんな事、きゃうっ!」  
「それに、さっきよりいっぱいあふれて来た。ここを舐めるといいのね」  
舌先でちろちろと刺激しながら、指を動かし続ける。途中でやわらかくきつい穴から  
こぼれている蜜を舐め取り、美味しそうに飲み下す。  
「スフィ……、ア……、だめ、あたし、熱くて、お願い、もう……」  
絶え絶えな声に構わず、スフィアは夢見るような瞳でユーディーを攻め続けた。  
「スフィアっ、スフィアぁっ……!」  
緊張した身体をがくがくと震わせ、ユーディーが一際切ない声を上げる。  
「んむ、ふうっ」  
こぷこぷとこぼれ出した蜜をすすり、スフィアは満足げなため息を漏らした。  
 
ユーディーはそのまま脱力し、ずるずると床に座り込んでしまった。先ほどまで  
腰かけていたがれきに背中をあずけ、はあはあと荒い息をしている。  
「あん、もっと」  
「もう、だめ」  
「むーっ」  
口元を手の甲でぬぐい、床に這いつくばってまでユーディーのそこに口を付けようとした  
スフィアは不満げに頬をふくらませた。  
「ユーディーのケチ。もっと欲しかったのに」  
「……」  
何かを言い返す気力もなく、けだるげなユーディーは呼吸を整えようとしている。  
そんなユーディーの隣にぴったりと身を寄せると、スフィアは嬉しそうに微笑んだ。  
「えへへ」  
「……どうしたの?」  
「ユーディー、可愛い」  
「なっ……、もう、スフィアったら」  
先ほどから熱い頬に更に熱が貯まっていくのが自分でも分かる。  
「それに、甘くて美味しかった」  
ちろり、と舌を出してくちびるにまとわりついている名残を味わった。  
「一番最後にあふれてきたのが一番美味しかったな。わたしの名前呼んでくれて……、嬉しかった」  
にっこり笑うと、身体をひねってユーディーに抱き付いた。  
「後でまたちょうだいね」  
「だ、だめだよそんな!」  
「だめって言ってもだめ。あんなに甘いの飲ませておいて、『もうだめ』だなんて言わせない」  
「だってそれは、スフィアが勝手に……、うう、その目はやめて」  
じっとりした目で見上げられ、強く出られると拒否できなくなってしまうユーディーだった。  
 
 
 

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