まだ宵の口の頃。  
霧の森で迂闊にも仲間とはぐれ、帝国兵に捕らえられてしまったノインが、大灯台の一室で後ろ手を縛られた格好で椅子に座らされていた。  
冷たい金属製のテーブルの向かいには、冷徹かつ執拗なことで有名な瞬弟ケイオスの姿があった。  
「……あの場所で何をしていのたか、話してもらおうか」  
むっすりと黙りこくったまま口を割ろうとしないノインを冷たい目で見下ろしながら、ケイオスはさも面倒そうに言う。  
「あんたに話すことなんて何もないね」  
ケイオスはわざとらしいため息をつく。  
「まあそうだろうな。捕虜が大人しく口を割れば、我々も苦労しない」  
依然としてしてそっぽを向いたままのノインの傍までツカツカと歩み寄ると、ケイオスはグイッとノインの顎をつかんだ。  
ノインはキッとケイオスを睨み上げる。  
「きさま、あのフェルトとかいう小僧の仲間だな?あの小僧が今どこにいるか話せば、釈放を考えてやってもいいぞ」  
 
敵将の意外な言葉にノインは目を見開いた。  
「なんでアンタがフェルトのことなんて気にするのさ。アイツはシルムシルトとは関係ないよ!」  
どやすように言い返すノインの顎をいっそう強くつかむと、ケイオスはフンと鼻を鳴らす。  
「余計な口答えはしなくていい。さあ、あの小僧がどこにいる話してもらおうか」  
「…お断りだね。ふん、釈放?アンタたちはいつもそうやって騙してきたじゃないか。そんな都合のいい話、誰が信じるか」  
釈放の有無はともかくとして、ノインは端から仲間を裏切るつもりはなかった。  
無論、仲間とはシルムシルトの者だけではない。フェルトやフィーだってノインにとって大事な仲間だ。  
 
口を割る気がなさそうなノインを見て、ケイオスはやれやれと息をつく。  
「話す気がないならばそれも良かろう。だが、身の安全は保障しないぞ?」  
「そんな脅し、アタシには効かないよ」  
強気な言葉に、ケイオスはフム、と呟いた。  
ノインの顎をクイッと横に向かせると、口の端をニヤリとさせる。  
「女の捕虜がどう扱われるか、貴様もわかっているのだろうな?」  
「……」  
「ここしばらく戦続きで、兵たちにも溜まるものがあってな。  
 ……その中に女が放り込まれれば、どうなるかくらい、安易に想像はつくだろう」  
「……好きにすれば。そんなの、とっくの昔に覚悟してるよ。何をされたって、アタシは仲間を裏切らないからね」  
言って、ノインは唇を噛み締める。  
勿論本音では怯えていたが、ここまで来て逃げ出すことは不可能なことくらいノインもよく理解していた。  
そもそも原因は迂闊に行動した自分にあるのだ。自分の非を仲間に擦り付けることはできまい。  
 
「なるほど。なら、まずは俺から相手をしてもらおうか。俺もなにも情報が得られぬままでは腹立たしいのでな」  
精一杯強がりを言ったノインの胸倉を掴み上げると、乱暴にテーブルに押し倒した。  
「く…!この、けだものっ」  
縛られている手をさらにテーブルの脚にくくりつけると、ケイオスは壁にかかっていた拷問用のナイフでノインの服を胸の谷間で  
ぷっつりと切ってしまう。途端にノインのたわわな胸が零れ落ち、ぷるりぷるりといやらしく揺れた。  
急に冷たい外気に晒され、快感とはまったく関係なくノインの乳首はツンと上向いた。  
(く…!こんな奴にやられるなんて…!)  
羞恥心でノインの頬が紅潮する。  
ぎゅっと目を瞑り、これから訪れるであろう陵辱に耐えようとしたが、ケイオスが触れてくる気配は一向になかった。  
「…なによ…やるんならさっさとすれば?」  
若干の震えを含んだ声で言うと、ふむ、と呟く声が聞こえた。ノインは恐る恐る目を開ける。  
ケイオスは値踏みするようにノインを見下ろしていた。  
 
「男みたいな格好をしていたからガサツな女かと思っていたが…器量は良いようだな」  
「な、なによ。そんなこといって、アタシが口を割るとでも、――――っ!」  
やおら腕が伸びてきて、ノインはビクッと体を竦める。  
そんなノインに構わずケイオスはノインの髪留めを解いてしまう。  
ノインの艶めかしい紅の髪がテーブルの上にはらはらと散った。  
 
髪を解かれたのがなぜか無性に恥ずかしくて、ノインは耳まで赤くした。  
「あ――!」  
一瞬抵抗が止んだのを見て、ケイオスは手馴れた様子でノインの乳房を掴む。  
「貴様、確かマックスの女だったか」  
まずは確かめるように好き勝手乳房を揉むケイオスが素っ気無く言う。  
途端ノインは表情を険しくした。  
「マックスはアンタみたいな下劣な奴じゃないよ!アタシは―――ふあ!?」  
唐突にきゅっ、と乳首をつまみ上げられ、ノインが鼻の抜けた声を上げる。  
「なるほどな。あの男、高貴を装ってるのは見た目だけではなかったか」  
「ん、あ、あぁ、この、けだ、もの…!」  
つまんだかと思えば指の腹で乳首を擦られ、ぴりぴりとノインの背筋に痺れが走り始める。  
(あ、あ、いやだ、こんな奴にやられて感じるなんて…!)  
 
ノインの抵抗空しく、ケイオスの指は巧みにノインの快感を高めていった。  
ノインとて自慰の経験がないわけではなかったから、快感がどういうものなのかも理解はしていた。  
だからこそ、自分の胸が敏感なことも勿論把握していた。  
「は、んぁ、――あぁっ!」  
こすって、つまんで。  
敵将に体を弄ばれ感じている自分に嫌悪感を覚えると同時に、得たいの知れぬ背徳感も湧き上がってくる。  
(いやだよ…アタシ、こんないやらしい女じゃなかっただろ?)  
 
早くも息を荒くしているノインをケイオスはにやにやと見下ろしている。  
「ふむ、胸が弱いか」  
言われ、ノインはぎゅっと唇を結び、あえぎ声を漏らすまいとした。  
「ひっ!?」  
だが乳首をぬるりと舐められた刹那、努力も空しく声を上げてしまう。  
「やめ、や、あぁっ」  
乳首の僅かな溝をなぞるように舌を使われ、ビリビリと強い快感がノインの背筋を駆け上った。  
「く、コイツ…!好き勝手しやがって――!―――ふああぁっ!」  
きゅっと乳首を甘く噛まれ、ノインの背が軽く跳ねる。  
「あ、あぁ……んんっ」  
じゅううう、とわざとらしく音を立てて乳房を吸う。  
その音が無性に卑猥に聞こえ、ノインの思考が次第にぼんやりとしてくる。  
 
「は、はぁ、ん…!」  
ケイオスは一旦口を離すと、お預けになっていた片方の乳首をきゅっとつまんだ。  
ノインは敵意を表すのを諦め、ただひたすら相手に媚態を見せぬようきつく目を閉じていたが、それが返って快感を強めていた。  
「――!さわ、るな…!」  
ケイオスの腕が、ノインのすべらかな腹の上を通るのに気がつき、ハッと牙をむく。  
「覚悟はできているのではなかったのか?」  
「く……!」  
しれっと言われ、ノインは唇を噛むしかない。  
(ちくしょう…!)  
下着に手をかけられ、ノインはこみ上げてくる羞恥心を必死に押さえる。  
抵抗したかったが、足の間に割って入られていたのでもがこうにももがけなかった。  
ケイオスはノインの下着の端をクイッと持ち上げると、その隙間からナイフを入れぷっつりと下着を切ってしまう。  
あっと言う間に秘部が露になって、ノインは恥ずかしさで涙が零れそうになった。  
(こんな奴に…こんな奴に初めてを奪われるなんて――)  
 
男所帯のシルムシルトで長年生活してきたノインだったが、貞操はキッチリと守ってきた。  
中には誘惑してくる男もいたが、そんじょそこらの男にノインが負けるはずがなかった。  
だが今は、自分を弄ぶ男を拳で制裁することもできない。  
辛うじて脚は僅かに動かせたが、閉じられた狭い部屋の中、逃げ切れるはずもなかった。  
「――――ふあ!」  
ぴちゅ、といやらしい水音をたてて、ケイオスの指がノインの割れ目をなぞる。  
「抵抗しているのは言葉だけ、か。はしたないことだ」  
「勝手な…ことばかり…言いやがって…!あ、ああ!」  
突起をすりあげられ、ノインの背が再び浮いた。  
唐突に与えられた強い刺激に、とうとうこらえていた涙が一筋流れ落ちた。  
「あぁっ、や、ダメ、だってば…!」  
必死に身を捩って快感から逃げようとするが、大した抵抗にならない。  
すりすりと突起を擦られるたびに、新しい蜜がトロトロと秘部から零れ出てくる。  
「―――っ!」  
くちゅんっと音を立ててケイオスの中指がノインの秘部に沈む。  
「ほう、指一本で痛むか?」  
ノインが僅かに眉を寄せたのを見て、ケイオスが面白そうに目を細めた。  
「あたりまえ…でしょ…!この変態っ」  
罵りの言葉をさらりと受け流し、ケイオスは挿入する指を一本増やす。  
「く…ぅ…」  
今度は明確に苦痛の色が浮かんだ。  
ケイオスはそんなことには構わず、軽くくちゅくちゅと中をかき回す。  
「つ…ぁ……ん、ふぅ、あ…っ」  
次第に膣がほぐれていき、ノインの声に艶めいたものが再び混じり始める。  
ノインは恥じ入るように顔を背けた。  
「経験があるものと思っていたが…なるほど、処女か」  
「なっ――!?」  
ノインの顔にサッと朱がのぼった。  
「そんなこと、アンタには関係ないでしょ――!――んんっ」  
にちゅ、ぬちゅ、と指を出し入れされる度に、秘部から卑猥な水音がたつ。  
次第に内部での快感を覚え始めたノインは、抵抗なのか、それとも快感を求めようと体が勝手に動いているのか  
自分でも良く分からぬまま腰をよじらせる。  
「あ、はぁっ、んあぁぁ…」  
膣壁をこすられる度にじんじんと体の芯が熱く疼いた。  
イヤイヤをするように首を振ると、紅の髪もはらりはらりと揺れ動く。  
 
「あっ…」  
十分にほぐれたのを感じると、ケイオスはぬゅちゅりと指を抜く。  
「んぐっ」  
「綺麗にしろ。貴様が汚したのだからな」  
ノインの蜜で汚れた指を乱暴にノインの口内に押し込む。  
「おっと。噛みつこうなどと考えるなよ」  
「んく…くぅ…」  
半ば無理矢理ノインの舌に指を押し付けると、ノインは諦めたように舌でケイオスの指の汚れを舐めとる。  
「ん…ぷはっ」  
指を抜くと、ノインは苦しそうに息を吐いた。  
ベルトを外す音にハッとしてケイオスへ見たが、半ば勃ちあがりかけた男根を見て慌てて視線をそらした。  
そんなノインの反応を見て、ケイオスはニヤリと笑みを浮かべる。  
「すぐにお楽しみといきたいが、それでは勿体無いな?」  
「あ、この――!」  
問うように言われ、必死に視線をそらしていたが、ぐいっと膝の裏をつかまれ声を荒げる。  
(いやだ、いやだ―――!)  
くちゅりと先端を秘部に押し当てられ、目尻に涙を浮かべ男根の侵入に怯えていたノインだったが、男根はそのまま  
割れ目をすべり、ノインの突起を男根の腹でこすった。  
「ふあぁっ!?」  
予想外の快感にノインは思わず甘い声を上げる。  
「なに、するつもりよ…!あぁっ」  
そのまま何度か男根で突起をこすりあげると、ケイオスはそのままノインの張りのあるふとももで男根を挟んだ。  
 
まるで自分から勃起した男根が生えているように見えて、ノインはカァッと赤くなる。  
同時に熱く滾っている男根の感触に胸が妙に高鳴った。  
「あっ!?や、あぁーっ」  
ケイオスが腰を前後させ始め、その度に突起をこすりあげられ、稲妻のような快感がノインを襲った。  
「ん、ふぁ、あぁんっ」  
とうとう堪えきれず媚び声を上げ始めたノインをケイオスは満足げに見下ろす。  
「や、やだ、ぁ、んああっ」  
「処女のわりには感じやすいようだな」  
「ちが、う…っきもちっよく、なんて…!あ、ああぁ…っ」  
体中がとろけそうな快感の中で、ノインは必死に最後の抵抗を試みる。  
このまま快感に流されたら、理性までとろけてしまうのがぼんやりと霞む頭の隅で分かった。  
「あっあっ、だめ、だってば、ああ、あ、んん!」  
だがその抵抗は空しいものになりそうだった。  
緩急をつけて突起をすりあげられ、次第にノインの絶頂が近づいてくる。  
「やあぁ、あ、あ、んや、あ、あーーーっ」  
 
甲高い媚び声と共にノインの体がびくんっと跳ね上がった。  
そのままテーブルの上でグッタリとする。口の端からよだれが垂れ、その顔は淫猥でだらしのないものになっていた。  
さらに怒張したケイオスの男根がぬちゅりと秘部に押し当てられるのを感じたが、反応を示せない。  
「あ、……っ」  
 
くちゅ、とケイオスの先端が軽く膣口をくぐる。  
一瞬侵入が止まり、そして一気にノインを貫いた。  
「―――――つぁっ!」  
破瓜の痛みに、グッタリとしていたノインが悲鳴をあげる。  
「く、あぁ……つぁ……っ」  
「さすがに、きついな…っ」  
ギッチリと根元まで男根を埋め込むと、ケイオスは息を詰める。  
 
(きつ…い…っ)  
ギチギチと音が立ちそうな程太い男根の感触に、処女を奪われた悲しみと痛みで再び涙がこみあげてきた。  
「んあ、く、うぁ…っ」  
ケイオスが腰を動かすたびに内壁がこすれ痛みが生じた。  
だが相手に媚び声を聞かせたくないのと同様、苦痛の声も聞かせたくなかった。  
ノインはきつく唇を噛み締める。  
 
挿入を繰り返すうちに、快感を覚えられない秘部が次第に乾いていき、そのことが余計苦痛を生じさせた。  
「このままではきついか…」  
やれやれとばかりにケイオスが一旦腰の動きを止めた。  
「んっ…はあ、はあ…」  
結合したまま、ノインが苦しげに息をつくのにも構わず、ケイオスはテーブルの脇に置いてあった袋に手を伸ばす。  
適当に袋に手を入れると、手探りでガラスビンを掴み、片手で器用に蓋を外した。  
「それ…なによ…」  
ノインが怯えた顔で訊ねる。  
「さあ、なんだと思う?」  
ケイオスは意地の悪い表情で軽く腰を引くと、結合部にビンの中身をとろりとこぼした。  
「っ!」  
とろりとした冷たい液体にノインは一瞬身震いしたが、液体が触れた部分が急激に熱くなるのを感じる。  
「あ、もしか、して…?」  
 
媚薬の類なのだ、と安易に想像ができた。  
ケイオスは返事をせずまた己のイチモツをノインの胎内に沈める。  
「んぁっ」  
ノインが苦しげに顔をゆがめる。  
「く、は、は、ん……っ…あ…っ」  
だがその表情もすぐに恍惚としたものに変わった。  
「え?あ、や、やだよ、これ、あつっ」  
液体で挿入がスムーズになり、熱く滾ったケイオスのイチモツがノインの膣壁をこすりあげる。  
初めはピリピリとした痛みしかなかったが、徐々に快感が現れてくる。  
「あ、あ、あつ、あつ…いっ。ん、ふああぁぁっ」  
 
ケイオスは再び腰を止めると、先ほどよりも大量に結合部に液体をこぼした。  
ぬちゅっ、ずちゅっと出し入れされるたびに卑猥な音が結合部から漏れる。  
「あっ、い、ぃ…きもち…ぃ、ああ!?」  
薬のせいなのか、ノインの思考までが快感で染まっていった。  
相手が敵将であることも霞んでいき、生まれて初めて得る内部での快感に女として悦びを覚え始める。  
「や、あ、あぁぁ、うそ、だ…きもち、いぃ、なんて……ああ、あーっ!」  
卑猥な水音をたてるのは媚薬だけではなさそうだった。  
 
滑りが格段に良くなったのを感じると、ケイオスはノインの膝裏をつかんだまま横向きにさせる。  
「このほうが深く入ってよかろう?」  
ケイオスの声が聞こえているのかいないのか、ノインは自分でも知らぬうちに腰を振っていた。  
「あっあ、いぃ、ああぁあ、ふぁ、あぁんっ」  
ズンズンと突き上げられるたび、ノインの膣がケイオスのイチモツをキツく締め上げる。  
「いい、あぁ、きもちいい…っぁぁぁ!」  
「く…っ」  
ぎゅうううう、と搾り取るように男根を締め付けられた刹那、ケイオスは己の精をノインの胎内へと放った。  
 
***  
 
ノインは軽い絶頂を迎えた後、テーブルでグッタリとしていたが、腕の拘束がなくなったのを感じぼんやり目を開けた。  
(どういう…つもり?)  
捕虜の拘束を解くなど、無用心ではないだろうか。  
しかも相手は女とはいえ、武器を持たずに戦う格闘家なのだ。  
 
…そう自分で思うものの、ノインは逃げ出すだけの気力が今の自分にないことも十分理解していた。  
おそらくケイオスもそれが分かっているから、拘束を解いたのだろう。  
「…起きろ」  
素っ気無く言わる。  
だが、起き上がろうにも体が重くて到底起き上がれそうもない。  
 
ノインが起き上がれずにいるのを見ると、ノインの体を抱き起こしてテーブルから降ろした。  
「…綺麗にしろ」  
「んっ」  
何をされるのだろうとぼんやり床にへたり込んでいるノインの口に、無理矢理萎縮した己のイチモツをおしこむ。  
ノインは苦しげに呻いたが、もはや抵抗する気は起きなかった。  
大人しくケイオスのイチモツに手を添え、舌を使って汚れたイチモツを綺麗にしていく。  
「歯は立ててくれるなよ」  
「ん……」  
 
(これも薬のせい…なのかな)  
まったく抵抗する気が起きない、どころか憎き敵将の男根を口に含む事にもはや嫌悪感すら感じなかった。  
ちろちろ、と汚れがついた場所を舌先でなめてみたり、軽く吸ってみたりしてるうちに、徐々にケイオスのイチモツが  
硬度を取り戻してくる。  
(あ…また大きくなってる…)  
 
勃起し始めたイチモツを咥えながら、ノインは再び自分の体が疼くのを感じた。  
薬のせい、薬のせい、と言い訳するように念じたが、女として覚えた悦びを早くも再び欲求しているのは、  
薬のせいだけではないのも認めていた。  
「ん…っふ…っん!?」  
懸命に舌を使い始めたノインの頭をケイオスは乱暴に掴むと、口の奥にねじ込むように無理矢理前後させる。  
「ん、んんーっ、んっ」  
「吐き出すなよ」  
「ん、んぷ!?」  
言うと、ケイオスはノインの口内に再び精を放った。  
刹那のことにどうすることもできなかったノインは、むせながら青臭い精を飲み下した。  
「ん、ぷはっ、はあ、はあ…」  
 
手を添えたまま口だけ男根から離し、ノインはげほげほと咳き込む。  
だが手の中でまたムクムクと男根が硬くなるのを感じると、ゾクゾクと背筋が震えた。  
「あ…また…」  
 
欲しい、と思ってしまった。  
口に咥えていただけで、いつの間にか蜜が内股を濡らしていた。  
じんじんと秘部が疼き、男のモノを欲求しているのを強く感じる。  
「――あっ!」  
グイッと腕を引っ張り上げられた。  
ケイオスはノインを腕に抱いたまま壁に寄りかかると、左足の膝裏を掴んで上げさせる。  
空いた手を己のイチモツに添えると、既に新しい蜜でしたたっているノインの秘部に一気につきたてる。  
「ふあぁぁ―――!」  
 
ノインが歓喜の声をあげた。  
「あ、あ、いい、いいよ…ぉ…きもち、いい…っ」  
先ほどとは違う角度で突きあげられ、ノインはケイオスの胸にしがみ付いたまま快感に身を震わせる。  
「咥えただけでこんなに濡らすとは…淫乱なことだな」  
「ん、あぁ、あぁんっああぁーー」  
聞こえているのかいないのか、ノインは自分でも腰を揺らし、さらなる快感を得ようとする。  
破瓜で傷ついた内部はまだ痛みを残していたが、それ以上の快感がノインを襲った。  
ケイオスも深くノインを突き上げると、我を忘れて快感を求める捕虜の娘を冷めた目で見下ろした。  
「…シルムシルトの者が今のお前の姿を見たらさぞや軽蔑するだろうな。敵に弄ばれてこうも乱れた女も他にはおらんぞ」  
「はっ、あぁ、んぁぁ……」  
 
やはり聞こえていないようだった。いや、それとも敢えて聞こえないフリをしているのか。  
もっとも、どう相手が堕ちようと自分には関係のないことなのだが、と内心ケイオスは呟く。  
「あぁん、あ、い、…っきそ…ぅ…あ、あぁ、ああぁあーーーっ」  
「くっ…」  
不意にノインが絶頂に達した。  
ケイオスの胸に手をつき、背をそらしてビクビクと震えると、そのたびにたわわな胸までがぶるぶると震えた。  
ケイオスもぎゅっと眉間に皺を寄せると、3度目の精をノインの中に放った。  
 
***  
 
「…後はお前たちの好きにしていいぞ」  
身支度を整え尋問室から出ると、ケイオスは警備に当たっていた兵2名に告げてその場を後にした。  
 
「好きにしろって言われてもなぁ」  
「ケイオス様の後じゃ、使い物にならないだろう」  
そう言いつつも、男たちは下卑た笑みを浮かべて尋問室へと入っていた。  
 
 
***  
 
白い満月が煌々とリーゼ宮を照らしている。  
ケイオスは門のところで見知った顔を見つけ、軽く顔をしかめる。  
「ごきげんよう、瞬弟さん」  
「……ごきげんよう」  
魅弟だった。  
明らかにこちらを待っていた様子だったが、ケイオスは無視して門をくぐろうとする。  
「…本当に、男の人たちは女遊びが好きですこと」  
ケイオスはぴたっと足を止める。  
ジロリとトレーネを睨んだが、当の魅弟はにこにこと笑っていた。  
「…何か話しでもあるのか」  
「いえいえ、別に。ただ―――」  
晴れた月夜には不必要であろう紺色のパラソルを手に携え、トレーネはおっとりと言葉を返す。  
「どうせ遊ぶなら私とも遊んでほしいな〜、なんて思いまして」  
 
ケイオスはあからさまに不快の念を現した。  
「あらあら、怒らないで下さいましね?なにもはしたない事を言ってるんじゃありませんのよ」  
言いつつ、トレーネはまるで幽霊のようにススッとケイオスに歩み寄る。  
「勿論私のお友達を遊び道具にしてほしくないというのもありますけど―――あなたにとっても、悪い思いはさせませんわ」  
「……」  
トレーネの真意を掴みかねて、ケイオスは険しい顔をする。  
その様子をみて、トレーネはまたふわふわとケイオスから離れた。  
「ふふ。急いで返事をしろなんて言いませんわ。そうですね…今度、私から遊びにいっちゃおうかしら」  
 
…この女は苦手だ。  
今にも闇夜に溶け込みそうな雰囲気を纏う魅弟を見てケイオスは内心毒づく。  
「…結構だ」  
冷たく言い放ち、ケイオスはその場を後にしたが、背中にはにこにこと笑うトレーネの視線を感じていた。  
 

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