「あぁ、頭が痛い…」  
シスカが目を覚ますと見慣れた自室の天井が映った。  
「また飲みすぎてしまったのね」  
酔いつぶれて、どうやって酒場から帰ったのかも覚えていない。  
聖騎士になっても今度は訓練がつらいのか酒場にいってはくだをまいている。  
「あら、私に手紙だわ」  
よたよたと部屋のドアに挟まっている封筒を手にとり、封を開けた。  
 
 
〜今までの飲み代のツケ、銀貨20000枚を来月末までに支払うこと〜  
 
 
「えぇぇぇ、どうしよう… 私、そんなに持っていないわ」  
銀貨2万枚とは相当な金額であったが、  
なんといってもシスカは一度も酒代を支払ったことがないのだ。  
青い顔をして、机の引出しを開けて、銀貨が入った袋を持ってみるが、  
2万枚など当然あるわけがない。  
「ら、来月までになんとかして返さないと、はぁ」  
ふらふらとした足取りでイスに座り、突っ伏して大きく溜息をつく。  
 
「そうだわ、これでなんとかならないかしら」  
いい案を思いつき、彼女はさっそく部屋を出て行った。  
 
「こんにちはー」  
リリーが勢いよく金の麦亭の扉を開ける。  
「おぉ、リリーか」  
自慢の錬金術師の登場に、目を細くしてハインツは笑う。  
「依頼の品を持ってきました。これです」  
そういって、2本のワインボトルを差し出す。ラベルにはゲルプワインとリリーの文字で書いてある。  
封を開け、ほんの少しだけグラスに注ぎ赤い液体を吟味するハインツ。  
「お、これはなかなかのもんだな、ほら。報酬ははずんでおくぜ」  
そういって中身がつまった銀貨の入った袋をリリーに渡した。  
「そうそう、リリーよ、シスカが変な商売を始めたらしいぜ」  
「へ? シスカさんが? どうして?」  
聖騎士であるシスカはそれなりの地位とそれなりの収入があるはずなのにとリリーは首をひねる。  
「あー、ここだけの話だが、あいつに今までのここでのツケを請求したんだ」  
確かにリリーもここの常連であるが、彼女が金貨を支払っている光景は一度も見たことない。  
「で、ツケはいくらなんですか?」  
小さな声でハインツに訊ねた。  
「なぁに、来月末までに銀貨2万枚よ、ハッハッハ」  
「2万枚!」  
リリーがこの町に来て、最初の1年間でようやく貯まった額と同じ額。  
『シスカさん、返せるのかしら』  
 
 
 
それから1週間ほどたったある日のこと。  
「あら、リリーじゃない」  
調合が続いていたので、気分転換に散歩をしているとシスカの声がした。  
「シスカさん、商売はじめたんですよね」  
「えぇ、訓練が終わった夕方から夜の間だけなんだけどね」  
この間のハインツの説明によると、肩こりなどのマッサージ屋さんらしい。  
「そうなんですか?」  
借金の銀貨2万枚を思い出すが、さすがに言える雰囲気でもない。  
「まだ1週間だけど、それなりにお客さんが来てくれるので、大丈夫よ」  
「ですか」  
彼女がそういうのであれば信じるしかない。  
「そんな心配そうな顔しないで。あ、そうだ、明日の夜いらっしゃいな」  
「え! いいんですか?」  
毎日調合の日々が続き、体にガタがきているリリーにとっては渡りに船である。  
「もちろんよ、いつもリリーに無理なお願いしてるし、ね」  
そう言ってニッコリ微笑んだ。その笑みの中に潜む淫らさにリリーは気づく訳などなかった。  
 
コツコツ。ノックの音とともに扉が開かれる。  
「失礼します」  
椅子と机とベッドしかない殺風景な部屋だった。奥には大量のタオルとシーツが積んである。  
それよりも甘くなんともいえない濃厚な香りが部屋に充満している。  
「いらっしゃーい、待っていたわよリリー」  
黒の半袖のシャツに黒いズボン。いかにも動きやすい格好である。赤い鎧姿より幾段か大人びて見える。  
「今日、私の工房のお客さんの一人がシスカさんのマッサージにいったらしくて、すごくよかったって」  
「うふふ。それはうれしいわ、じゃ、さっそくだけど服を脱いでくれる?」  
そう言って、脱いだあとに羽織るバスタオルを手渡した。  
「え、えぇぇ。服脱ぐんですか」  
「あたりまえじゃない、あ、私はマッサージの準備するから、誰もみてないようなものよ」  
それを聞いて少し安心したのか、リリーは身にまとっている衣服を脱ぎ始めた。  
「あ、あのぉ、下着は?」  
人前に肌をさらしたことなどほとんどない彼女は恥ずかしそうに確認する。  
「あ、お腹冷えるし、パンツは穿いておいてね(どうせ最後には脱がすだろうけど)」  
専用のランプに香油をたらすと、甘い香りがさらに強くなった。  
 
 
 
「シスカさん、準備できました」  
香りにむせそうになりながら、ショーツの上からバスタオルを巻いたリリーが声をかける。  
「じゃあここにうつ伏せになって」  
ポンとベッドのマットをたたいて、寝そべるように促す。  
「はーい」  
ごろんとうつ伏せになるリリー。  
「じゃあスペシャルマッサージ始めるわねー、まずは足からよ」  
そういってオイルを手にとり、体温で温める。  
「お願いしまーす」  
右足のつま先にヌルリという感触。足の裏をゴリゴリと強めに押していく。  
「リリー、痛くない? 力加減は大丈夫?」  
足先からシスカの声がする。  
「あ、大丈夫です、いい力加減で気持ちよくて眠ってしまいそうです」  
「リリー、疲れているでしょ。寝てもらってもかまわないわよ」  
足首を左右にひねりながら、たまっている疲れをほぐしていく。  
「ですか、じゃあお言葉に甘えて」  
リリーはそっと目を閉じた。  
 
マッサージとは違う違和感に目が覚めた。  
シスカは両手でリリーの太ももからくるくると揉みながら足の付け根をもみほぐしている。  
「ん…」  
足の付け根あたりに手がくると、リリーのショーツの大事な部分に触れているのだ。足の付け根をマッサージすつときに、彼女の親指がショーツの中に一瞬あたるのである。まるで小鳥がついばむかのように、軽いタッチで。  
「んん。やだ…」  
ショーツごしだとはいえ、自分の大事な部分に触れらているという行為に鼓動が速くなる。  
大事な部分へのついばみは少しずつ強くなっているのがリリーにもわかる。  
「あぁ。ど、どうしよう」  
軽いタッチだったのが、布の上からぐりぐりと指がめりこまれていく。そして一番敏感な場所に一瞬触れる。  
「ひ、ひゃ」  
ピリっとした電流が体中をかけぬける。それでもシスカの手は止まることはなく、リズミカルに太ももから足の付け根までを往復している。  
「シ…シスカさぁん、ふぁ」  
再び敏感なところを触れられ、嬌声をあげる。  
「リリー、こんなになっちゃって、感じてるのね」  
今度はショーツごしに人差し指で割れ目を何回もなぞっていく。白いショーツは愛液で濡れて、シミができていた。  
「もうこれはいらないわね」  
そういって、湿り気をおびたショーツをするりとはぎとった。  
「あっ、だめです」  
恥ずかしさで首を振るリリー。  
「何言ってるの、こんなにしちゃってるのに、可愛いわね」  
逃がさないように左手で彼女の腰を押さえながら、秘所に指を入れた。ニチャという音と荒い息づかいが静かな部屋に響く。  
「あ、あぁっ」  
暖かなリリーの中で何かをさぐるかのように、小刻みに指の関節を動かしはじめる。  
「あぁっ、もう」  
指が動くたびに彼女の体がピクピクと小さく跳ねる。  
「感じてるのね、すごく濡れてきちゃって」  
シスカの指にテラテラと透明な液体が付着し、水音はさらに激しくなる。  
「ふぁっ」  
一人で慰める時とは違う感覚にどんどんのぼりつめていく。  
コツコツコツ。  
突然ノックの音。今日はリリーをたっぷりと可愛がるために他の予定は入れていないはずなのだが。  
ガチャリと楽しみを遮る主の姿が。  
 
「おまい、何やってんだ」  
ノックの後、入ってきたのはハインツさんだった。  
濃厚な甘い香りに鼻を鳴らした。  
「この匂いは催淫香か。さてはイルマあたりのか」  
ほぼ全裸で恥ずかしい所に指を入れられ、もう少しでイキそうだったのに。  
寸止めとはこういうことなのだろう。  
「あわわ」  
とりあえず、私は起き上がってバスタオルで胸から下を隠した。  
こんな姿見られて、もうお嫁に行けない。  
「ち、ちょっと。どうして」  
シスカさんがすごく青ざめた顔でうろたえている。  
「おまい、約束しただろ」  
ハインツさんはいつものようにニヤリと笑って、シスカさんの服の上から胸を触り始めた。  
 
「や、やだ…」  
嫌がってるシスカさんはなぜだろう、無抵抗のままハインツさんを受け入れている。  
モンスターを倒すように力ずくで逃げれるはずなのに。  
「あ、あのー。ハインツさん、どういうことですか?」  
何がなんだかわからなくて、おそるおそる訊ねてみる。  
「ハッハッハ。借金の一部を体で返してもらう約束なんだよ、一日一発仕事中以外ならいつでもってな」  
そういえば、二万枚という借金だったんだよね。  
体で借金返す人って噂でしか聞いたことなかったけど、ほんとにいるんだと思った。  
「という訳で、リリーには何もしないさ。なぁ、シスカ」  
「くぅ」  
あっという間に服を脱がされ、シスカさんは一糸まとわぬ姿になってしまった。  
普段から鍛えられているだけあって、すらっとした引き締まった体のライン。いつも鎧でわかんなかったけど、胸も大きい。  
あそこの毛は私よりは薄いなぁ。普段女の人の体を見ることないから、上から下までじっくり観察してしまう。  
「やだ、見ないで、リリー」  
ハインツさんはシスカさんの後ろにたって、両手で乳首をクリクリとこねまわしている。  
「ひやぁ」  
顔を赤らめて、うつむいているだけだ。  
「何いってんだ、見られていつもより感じてるんじゃないのか?」  
「そんなこと… ああっ」  
ハインツさんの指の動きが激しくなって、シスカさんは感じてるのか全身ビクビクしている。  
「胸だけでイッちまうのか」  
「あぁ、あっ」  
シスカさんは体を震わせ、ギュッと目を閉じた後、へたりと床にすわりこんでしまった。  
 
「今日は早いな。ほらほら、リリーにみてもらわないとな」  
ハインツさんはへたりこんでいるシスカさんの太ももをつかんで無理やり足を開けさせる。  
「やだぁ、み、みないで」  
シスカさんは嫌々と首を大きく横に振って抵抗している。きれいな髪がぶんぶんと揺れる。  
「リリー、ちゃんとみとけよ、淫乱聖騎士様の乱れようをな」  
シスカさんのあそこはもう感じているのか、私からはきらきらと光って見えた。  
「みないでぇ…」  
シスカさんの声が小さくなる。そんな声など無視して、後ろから大事なところに指を入れ始めた。  
「なんだシスカよぉ、催淫香のせいか、もうべちょべちょじゃないか」  
ハインツさんの指はクチュクチュという音をたてている。  
「ふっ、うぅ」  
指は奥深くに潜っていくと同時にシスカさんの息が荒くなる。  
ハインツさんが一番敏感な場所を探し当てたのか、呼吸が喘ぎ声に変わっていく。  
 
「さ、こっちのご奉仕してもらわんとな」  
ハインツさんはズボンを脱いで、下半身をさらけ出した。  
グロテスクな男の人のモノが、そそり立っている。こんなのを入れちゃうんだ。  
「ほらほら、大好きなモノだろ」  
仁王立ちのハインツさんのモノをシスカさんはしゃがんで口に含んだ。  
あんなグロテスクな物なめるなんて、私はぜったい無理。  
シスカさんは蛇のような舌使いで、チロチロと先っぽだけを舐めている。  
「おいおい。いつものようにサービスしろよ」  
「ふ。ふぐぅ」  
彼女の頭をつかんで、奥まで咥えさせている。  
シスカさんは眉間に皺を寄せて苦しそうにもがいている。  
唾液にまみれてきたのかブチュブチュと音を立てて咥えこんでいる。  
「もういいぜ、シスカ。さ、いつものようにおねだりしてもらおうか」  
「はぁ… あなたの…下さい」  
主人に服従のポーズを示す犬のように寝転がって、上気した顔でシスカさんはおねだりしている。  
こんな姿、お城の関係者が見たら卒倒するだろう。  
「ん? お客さんが見てるんだぜ、ちゃんとお客さんに見えるようにしないとな」  
「くぅ」  
シスカさんは四つん這いになって、獣のようにハァハァと息をしながら言った。  
「あなたの太いのぉ、この淫乱聖騎士に…下さい」  
ウルリッヒ様がシスカさんがこんなことしてるって知ったら、絶対クビだよ。  
普段の凛とした姿とは全く違う、男を悦ばせる牝の部分に息を飲み込んだ。  
 
ハインツさんはちょっと不満そうだったが、シスカさんに覆いかぶさった。  
ニチュっという挿入音が生々しく感じた。  
「ひっ、あ」  
髪を振り乱して悦ぶシスカさん。やはり別人だ。  
ハインツさんが腰を打ち付けるたびに、大きな胸が揺れる。  
「あ、あっ。いいのぉ」  
パンパンという肉をうちつける音とシスカさんの喘ぎ声。  
二人の結合部分にはポタポタと汁が落ち始めている。  
「ほら、どこがいいんだ?」  
腰のスピードを少し落として、じっくり奥まで挿入する度にシスカさんの嬌声があがる。  
「あっ、奥まであたっ、あっ」  
シスカさんの腰をつかんで、グリグリと一番深くまで突き進む。  
「はぁっ、いいっ、いいのぉ」  
「ほら、シスカ。どこに欲しいかいってみな」  
ハインツさんも限界なのか、息を荒げて腰を振っている。  
私が見ていることなんか忘れているのだろう。  
シスカさんは口から涎をたらして、女の悦びを感じている。  
大きな胸の先は感じているのか、先ほどの指でもてあそばれていた時より大きくなっているような気がする。  
「中にぃ、淫乱シスカの中にくださいぃ」  
「だ、出すぞ。うぅ」  
ハインツさんはギュっと目をつぶって、シスカさんの中に精を放った。  
あ、中に出すっていうことは子供とかできるんじゃないのかな。いいのかな。  
「あぁ、あ。あぁぁ。中に出てるぅ」  
シスカさんも絶頂に達したのか、体を弓なりにして小刻みに震えた。  
 
数日後、なんとなく気まずいながらも酒場に納品にむかった。  
「お、リリーか、こないだはすまんかったな」  
「すまんかったじゃないですよ、もう」  
はぁと大きく溜息をついた。  
なんで人のエッチを見せられないといけないのか、私はそんな趣味はないわよ。ちょっとドキドキしたけど。  
「あいつのマッサージ屋さんって、もしかしてそういうマッサージだったのかね」  
「さぁ」  
私は首をかしげた。でもあの甘い香りってエッチな気分にするお香だったんだよね。  
だからそういうマッサージだったのかもしれないなぁ。  
「リリー、わしが部屋に入ってきたあの時、イキかけてただろ?」  
ハインツさんはニヤリと意地悪そうに笑った。  
「な、何言ってるんですか」  
私は顔をボッと赤くなるのがわかる。そして、全力で否定した。  
ほんとはあの後、体が疼いて疼いて、家に帰って一人で慰めたのは内緒の話。  
 
 

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