むずがゆい感触に蝕まれイリスは意識を取り戻した。  
ポスポリア合戦場......  
そう、ここでイリスとエッジは光の玉を見つけ、同時に襲いかかってきたユラ達と戦闘を繰り広げることとなった。  
終始順調なペースで戦いを進めていたもののネルを倒し、ユラ一人に追い込んだまでは上出来だった。  
しかしユアストライクの前にエッジは土を舐めることとなってしまう。  
その後はイリスとユアの一騎打ちとなるが明らか過ぎる力量の前にイリス自身もエッジの後を追う形になってしまったのだった。  
 
先程から感じている違和感、むずがゆい感触はイリスの身に起こっていた。  
気だるい体に活を入れ、その原因を探ろうと目を開け、周囲を見渡した。  
「おはよお!気がついたあ?」  
無邪気な笑顔と共に挨拶を投げかける少女、紛れも無くそれは自分達に戦いを挑んで来たネル、当人だった。  
おはようと言ってきたもののすでに辺りは日も沈み煌々とした月明かりが二人の姿を照らし出していた。  
「あ、あなたは!」  
「おきたあ?」  
年端も行かないネル。彼女が投げかける笑顔はとても楽しそうな印象を受ける。  
彼女の手はイリスの胸に伸び、乳房を掴んでいた。  
彼女が指を動かすたびにその形を変え、イリスへ先程から感じる感覚を送り込んでいた。  
「ちょっと!」  
驚くことにイリスは服を着ていなかった。目の前にいるネルが脱がしただろう事は想像に容易かった。  
しかし意味が分からない、今の状況が把握できずにイリスは当惑した表情を浮かべる。  
それでも遊んでいるかのようにネルは笑いながらイリスの胸を愛撫していた。  
しかしそれは気持ち良くは無かった。  
ただおもちゃのように弄ばれる行為に悦楽など感じるはずも無く、中断させるためにネルの腕をイリスは掴んだ。  
刹那  
 
イリスに激しい痛みが襲い全身を駆け抜けた。空を切るような音と共に再びイリスを打ちつける。  
「あぅっ!」  
二度、三度とイリスに制裁が加えられる。  
イリスは気がつかなかったのだ。もう一人の存在を...  
 
イリスの戒めた原因はネルの姉、ユラだった。  
彼女は長い鞭を手に、それをイリスに打ちつけたのだった。  
「じっとしてなさい!」  
そういって放たれる鞭の一撃は「びゅん」と空を切る音を奏でた後、「ぱしぃん」と肌に叩きつけられ渇いた音を立てる。  
そうして鞭がなぞった後にイリスの体には赤い軌跡が残る。  
それはやがてぷくりと膨れ、文字通り蚯蚓腫れ(みみずばれ)となって体に痕を残していた。  
抵抗力の無いイリスにユラは幾度と無く制裁を加え、その顔は肉食獣が獲物を捕食を楽しむような狡猾な表情を浮かべていた。  
襲いかかる激しい痛みを堪えるようにイリスは体を丸め小さく震えていた。  
唯一彼女ができる逃げ道、鞭の雨が止むまではこうして耐えるしか残っていなかった。  
「お姉ちゃん、かわいそうだよぉ」  
ネルの言葉でユラの制裁は止まった。  
すでにイリスの体には無数の蚯蚓腫れが刻まれ、彼女は恐怖心から来る体の震えが止まらなかった。  
体を丸め、怯える姿はまるで捨てられた子猫のように薄弱、希薄だった。  
「無駄に抵抗をしようたとした罰だもの、痛くて当然だわ!...私もね...」  
ユラが怯える彼女に近寄り、腰を下ろした。  
赤い傷痕を触れるか触れないかの間隔でそっと指で撫ぜ、その後をユラの舌が撫ぜた。  
「っ!」  
思わず体を強張らせ、イリスは口に溜まった唾液を嚥下した。  
まるで火傷のあとを撫ぜられるような痛みを伴い、しかしどこかしら心地よい感触を覚えていた。  
 
「抵抗をしなかったら傷つかずに済んだのに...」  
ユラの舌が愛おしげにイリスの無数の傷を舐める。  
丹念に丹念に、傷の数だけ彼女の愛撫は繰り返されていた。  
体に傷が無ければ恋人同士の愛撫にも見えるその光景。  
それでもイリスは強張った体を解き放とうとはしなかった。  
「お姉ちゃん!」  
ユラの行為を遮ったのはネルの声だった。  
妹はぷくっと頬を膨らませて、いかにも不服そうな顔でユラの行動を見守っていた。  
さながらおもちゃを取られた子供のような感じを思い受ける。  
「悪かったわね...」  
ユラは立ち上がり、地面に転がる鞭を拾い上げた。  
イリスの震えは止まっていた。しかし体は硬直したままその姿勢は変わっていなかった。  
「...でも、イリス?さっきみたいに痛い目に合いたくなかったら素直に私達に従うことね」  
「ことね♪」  
姉の語尾を真似てネルが続いた。  
イリスは答えることも出来ず口からは嗚咽を漏らすだけだった。  
「聞こえて!?」  
ユラが荒げた声と共に地面に鞭を打ちつける音がイリスの耳に入ってくる。  
イリスはビクッと大きく体を震わせた後、首を何度も縦に振り震える声で答えていた。  
 
再びネルの腕がイリスの双丘を弄び、その行為を感触を楽しんでいた。  
しかし今度はイリスを弄ぶ人物は一人だけではなかった、姉のユラが彼女の元に座り込み体をまさぐっていた。  
「ほら、しっかり腰を上げて!」  
ユラの命令が飛ぶ。  
イリスは彼女の言葉に従い、心持ち腰を浮かせた。  
ユラはイリスの下半身を覆い隠すホットパンツに手をかけ、スルスルと脱がせたのだった。  
ホットパンツだけではない、同時に彼女のショーツを掴んで脱がせようとした。  
「いやっ!」  
イリスの手が伸び、咄嗟にショーツを掴みユラの動きを阻止する。  
愚考、まさに愚行だった。ユラの眉が釣り上がりイリスを睨みつける。  
「痛いのと、気持ち良いのとどっちがいいかしら?三秒だけ猶予をあげるわ...3、2、1ッ!」  
イリスは一瞬にして自分のすべき行動を悟り  
掴んでいたショーツから手を離すと、即座にごめんなさいと小さな声で謝るのだった。  
「時間切れ!......と言いたいところだけど今回だけは許してあげるわ。感謝なさい」  
「お姉ちゃんを怒らせると怖いよ?」  
チロッと舌を出し片目をつぶるネル。  
イリスは抵抗の無意味さを思い知り、忌々しい記憶がよみがえっていた。  
バージゼル・クローネ  
あの男に処女を散らされ、体を蹂躙された記憶。  
あのときからすでに彼女の抵抗という牙は折られたに等しかった。  
「あら、なに貴女。もしかして感じてたのかしら?」  
イリスが記憶の残滓に思いを巡らせている間に彼女のショーツは奪い取られ、ユラに最も恥ずかしい部分を晒すことになっていた。  
彼女の言葉は秘所からあふれ出す蜜のことを言っていた。自分でも信じがたいことにイリスのそこは濡れ戯っていた。  
「違います!」  
それは久しぶりにイリスが嗚咽、喘ぎ、呻き、そして謝罪以外に発っした種類の言葉だった。  
否定、しかしそれは今の彼女は行ってはいけない事だった。  
 
「あら?何か言ったかしら?」  
高圧的な物言いのユラ。彼女はそのまま言葉を続けた。  
「イリス、貴女は鞭で叩かれて感じる淫売だったのよね?ねえ?」  
「...はい」  
心無く呟くイリス。たとえユラの言葉が偽りだとしても従うしか道は残されていなかった。  
「ん?イリス、貴方は鞭で叩かれて感じる『い・ん・ば・い』なのよね?」  
再度同じ内容をユラが言葉を荒げイリスに問いかける。  
「......」  
意図することは分かりながらもイリスは戸惑い、躊躇していた。再びユラの言葉がその背中を押した。  
「私が訪ねてるのよ?...3、2、い...」  
「私はっ!......私はむ、鞭で叩かれて...っ、か、感じる淫売で...す...ぅっ」  
言葉に嗚咽を混ぜながらイリスは自ら口でそう告げた。  
「いんばい?ってなぁに?」  
胸を弄ぶのに飽きたネルは首をかしげてユラに問いかける。  
「そうね、ほらココをさわってごらんなさい」  
ユラはイリスの秘所に人差し指を入れ、ぐちゅぐちゅと中をかき混ぜた。  
イリスは不意の愛撫に、思わず声が漏れそうになるのを両手で押さえ堪える。  
「ほらね、こんなになってるわ」  
ユラの指が抜かれると、それにはイリスのものである蜜がたっぷりと掬われ、彼女の秘所から糸を引いて指を追いかけていた。  
ユラは人差し指に親指を添え、つけたり離したりしてその蜜が粘り気のあるものだとネルに見せ付けていた。  
「うわぁ、ばっちぃ」  
怪訝そうな顔を浮かべるネル。いかにも汚いものを見るような目で姉の指を一歩下がってみていた。  
この少女は本当に何も知らないかの様に問いかけ、答えに対して様々な反応を見せている。  
「ネル、ちょっと見てなさい」  
いつの間にか鞄から取り出したものを手に、ユラはイリスの前に座り込み閉ざしている両脚を拡げた。  
 
再びユラの前にイリスの秘所が露にされ、秘唇は自ら分泌する蜜に月明かりを受けわずかに光を反射していた。  
長い棒状のモノがイリスの秘所にあてがわれ、そのまま彼女の中へと挿し入れられていった。  
イリスは胎内に入った異物感を感じ、それでいてそこから感じる妙な感覚を唇を噛んで我慢していた。  
「きゅうり?食べちゃうの?」  
ネルの問いかけ。ユラが手に持っていたのは何の変哲もない緑色のただのきゅうりだった。  
「違うのよ。これを何度も出し入れするとね...イリスが面白いことになるからやってみなさい」  
「えっ?」  
「あ、面白そう!」  
ネルはユラからきゅうりを受け取るとそれをユラがやっていたようにしきりに動かし、イリスの体を弄っていた。  
ユラはそれを見届けた後満足そうに笑みを浮かべ、二人の前から姿を消した。  
そんなことには意に介さずネルは新しいおもちゃに目が無く、楽しそうにその行為を行う。  
最初は我慢していたものの、ついにイリスの口から喘ぎと嬌声が漏れ始める。  
「...んふぁ......あぁああ......んっはぁあん」  
秘所からは動きに合わせ、ぐちゃぐちゃと水音が漏れていた。  
ネルの腕が速度を上げ、イリスの秘所を責め立てる。  
イリスの声も我慢することなく、ネルの動きに喘ぎ、身を捩って快楽に溺れ始めていた。  
徐々に激しさを増し、出し入れにあわせてイリスの秘所からは蜜が漏れ、地面に滴り落ちていた。  
イリスは口から涎を垂らし、無意識のうちに自ら手で両脚を拡げていた。  
ところがネルの動きが急に止まり、イリスへの心地よい悦楽が途絶えた。  
「あ...も、もっとぉ...」  
はしたなくもイリスは腰を振って再開を促した。しかしネルは彼女の期待に応えてはくれなかった。  
「疲れちゃった」  
口を尖らせネルは呟いた。生憎彼女は飽き性だったのだ。  
「えっ?そ、そんなぁ...」  
納得いかないイリスは不服を口にしてしまった。  
 
そう、またしてもイリスはもう一人の、ユラの存在を忘れてしまっていたのだった。  
「どうしたの?」  
反射的にイリスは身を強張らせ、驚きの眼差しでユラを見つめた。  
二人の前から姿を消したユラがいつの間にか戻ってきていたのだ。  
「うん、このお姉ちゃんがもっとして欲しいって...私疲れたんだけどなぁ」  
ネルの言葉に優しい笑みを見せるユラ。彼女はイリスを一瞥し、視線をネルに戻した。  
「で、イリスはちゃんとネルに御願いしたかしら?」  
「ううん」  
ユラに手と首を振ってネルは応えた。ネルは一挙一動の仕草が大げさに振舞う癖があった。  
「イリス?ちゃんと立場を弁えて、ネルに御願いしてみたらどう?」  
「うっ...」  
イリスは言葉を詰まらせた。そして頭の中で考えをめぐらせ始める。  
きっとユラはこの後、自分になんらかしらの制裁を加えてくることは予想できた。  
なら、少しでも感じる悦楽を貪ることは決して悪いことじゃないと......  
「お、御願いです...わた、わ、私を...イ、イカせてください...」  
ユラはその言葉に腕を組んで口の端を歪めた。  
「え?それじゃ何をどうしてほしいのかネルは分からないでしょ?分かるようにお願いしないと」  
「わかるよ?私そこまで馬鹿じゃないもん」  
「黙ってなさい!」  
短い姉妹のやり取り。ユラに一括され、ネルは口を尖らせながらも姉の言葉に従い黙り込んでしまった。  
「さあ、イリス。ちゃんと御願いしてみなさい」  
躊躇い...しかし意を決してイリスはあられもない言葉を口にしていた。  
「私の...いやらしいアソコをきゅうりで弄ってください...」  
「アソコってどこ?」  
ネルがイリスに尋ねる。含み笑いをしているのはその顔から読み取ることが出来ていた。  
 
「...お...お○んこを...」  
それ以上言葉を紡ぐ事は出来なかった。イリスは悲しさのあまり顔を手で覆い、声にならない嗚咽を漏らしていた。  
彼女の自尊心を砕くには二人の行動は十分すぎたのだった。  
それと引き換えに彼女の体に再び弾けるような悦楽が駆け巡る。  
ネルの行為が再開されたが、とても荒々しく痛みさえ伴うほどの強さでイリスを責め立てていた。  
「あああん!!...うっ、はぁん!あっ、あっ!...くぅ...はああん!!」  
しかしイリスにとってその痛みは快楽に変わり始めていた。  
痛いはずがどこかしら気持ち良く、下半身を中心にして迫り来る快感に緊迫の糸が張り詰めるのを感じ始めていた。  
頭の中で白い光が瞬き、四肢の先端までもがまるで蕩けるように甘美の池に溺れ始めていた。  
「あっ!もっとぉ!!もっとっ!!あ、いい...いいのぉぉお、もっ...ああああん!」  
体に浮かぶ玉のような汗が空に浮かぶ清光(くわう)に照らされ、キラキラと光っていた。  
もはやイリスの体は限界に達し、背中を弓なりにそらし手で拳を作り目前に迫ってくる絶頂に全身を震わせていた。  
その姿勢が悪かったのだ...  
鈍い音を立て、イリスは臨界点の目の前で快楽の提供が途絶えることになる。  
「あ...」  
ネルは自分の手にある責具を見つめていた。  
7割をイリスの体内に残し、残り三割になったきゅうりをまじまじと見つめる。  
「折れちゃた」  
チロっと舌をだし悪気の無い笑顔をネルは浮かべた。  
「そ、そんなぁ...」  
イリスは全身の昂ぶりを我慢しきれずに悲しそうな顔で呟いた。  
 
「さてと...イリス、物足りないんでしょ?」  
ユラは腕を組んだまま挑発的な瞳で彼女を見下していた。  
イリスはユラを見上げると腰の付近で目が留まる。  
彼女の腰部には黒いショーツ、それの中心辺りにまるで男性器を模造したものが反り返り、本物の男のもののように見えた。  
「また返事できないのかしら?」  
脅すときの声色でユラがイリスに問いかける。  
「は、はい!......からだが疼きます...」  
ふふんと鼻を鳴らしユラは彼女に近寄って腰を下ろす。  
「ほら、して欲しいなら四つんばいになりなさい」  
もはや彼女の命令に従順になった彼女は膝をつき、犬のように四つんばいの姿勢になった。  
形の良いイリスのお尻をユラが平手で叩くと、パチンと渇いた音が静かな荒野に響く。  
なんらかしらの潤滑油が塗られている張り型は暗い中に不気味に鈍く光っていた。  
ユラはイリスの後ろに立ち二、三度先程と同じように彼女のお尻を張った。  
そしてその尻肉を手で掴み、スリットに張り型を擦り蠢かす。  
「あら、そういえばさっきのモノがまだ入ったままね」  
ユラが言ったとおりイリスの中には先程折れてしまったきゅうりがまだ排出されずに残っていた。  
「じゃぁ...」  
スリットを擦っていた張り型が移動し、イリスの排泄口をつつきはじめた。  
「えっ!?そ、そこは!?」  
わずか一瞬だった。  
ユラは一気に腰を進め、イリスの体内へと挿し入ってしまう。  
「あはぅう!!」  
意表を突かれた行動に素っ頓狂な声を上げるイリス。  
しかし不思議と痛みは無かった、おそらく張り型に塗られた液のおかげだろう。  
どことなく違和感を感じるもののなぜかそれは嫌なものではなかった。  
「んっ...ぐ、んはぁ...あぁ...んっ、くっ...」  
 
喘ぎだけではなく溜まった空気を搾り出すような息遣い。  
逆を言えば漏れる声に痛みの色はまったく無かった。悦楽とは言い切れない微妙な感覚...それがなぜかイリスには心地よかった。  
自然と背筋を反り、お尻を突き出す体勢でイリスはユラの行為に身を委ねていた。  
そのイリスの髪を引っ張り、顔を上げさせる人物が居た。  
ネル。そう、ネルがイリスの前に立ち彼女に顔を上げさせる。  
丁度イリスの顔の位置にネルの股があった。彼女は腰を突き出し、恥丘をイリスに突きつけるような姿勢になっていた。  
ネルは下着を着けていなかった。まだ産毛と呼べるほどの少ない恥毛が風に揺れる。  
「さっきの御褒美は?」  
ネルの言わんとしてることは理解できる......がさすがに同性の性器を舐めることはイリスに出来るはずもなかった。  
ピシィン!  
躊躇うイリスの背中に容赦の無い鞭の一撃が振り下ろされた。すぐに真っ赤な筋が描き出され、わずかに膨れ上がる。  
「3、2...」  
「しますっ!しますぅ!」  
冷酷なユラのカウントダウンに思わずイリスは声を上げ、ネルの恥部に舌を伸ばした。  
幼さからかどことなく鼻を突く香りがイリスの鼻腔を刺激する。  
恐る恐る舌を伸ばし、スリットを舐め上げ先端の肉芽を舌で転がした。  
「あぁ...いいよお、もっと...もっとぉ」  
気持ちよさそうに目を細め、ネルは快楽を訴える。  
とはいえイリスもそれに集中することは出来なかった。  
「あぅ...ふぁぅ......くぅ、あんん!」  
ユラの腰使いに嬌声を上げ、悦楽に全身を振るわせる。  
しかしイリスが愛撫を中断すると、ネルはすぐさま顔を掴み催促する。  
喘ぎを漏らしながらもネルに奉仕し、時折不備で生じる制裁の痛みですらイリスの体は快感を感じ始めていた。  
「ぺちゃ...ちゅぱ......りゅっ...あぁ、あぅ...ぺろ、ぺちゃ...あう!!んはぁ...」  
徐々にユラのピストン運動もスピードを増し、イリスの排泄口からも淫靡な音を奏で始めていた。  
 
ぐちゃぐちゃ......ねちょねちょ......ぺちゃぺちゃと淫靡な水音が共演し辺りにその音色を響かせていた。  
自分でも信じがたいことにイリスは先程のネルの愛撫で感じたような緊迫した快楽が体を犯されていたのだ。  
それは瞬く間に広がり、一気に昇りつめ、歓喜の声を漏らす。  
「ああぁあああ!イ、イクッ!!...イ、いっちゃぁ...イクッイクイクぅ!!!」  
我慢するまでもなくイリスは絶頂に達し、体をわななかせた。  
彼女の体は弓なりに硬直し、下腹部が小さな痙攣をおこしていた。  
途端に意識が薄れ、景色が滲む。  
ピシィン!ピシィン!  
すぐさまユラの鞭が降り注ぎ、彼女の意識を留めた...がしかしそれも一時的なものでイリスの意識はそのまま失われていった。  
「どうやら失神しちゃったみたいね」  
「ぶ〜まだまだ物足りないのにぃ」  
不服を申し出るネルの声も残念ながらイリスには届いていなかった。  
ユラもイリスの中に埋めていた張り型を抜き取ると辺りに散らかった道具をネルと二人で片付け始めた。  
その横ではイリスの体が時折ビクンと無意識で大きな痙攣を起こしていた。  
 
空に浮かぶ満月だけが三人の姿を照らし映していた......  
 
 
          終劇  
 

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