エッジとイリスは光の柱と宝玉調査へと古城世界グリモア捜索に赴いていた。  
そこで遭遇したのが自分達と同じミストルースのバージゼル・クローネと名乗った剣士だった。  
彼は自分の名前を名乗るや否や半ば強引に勝負を挑み、イリス達に襲い掛かって来たのだった。  
二対一で優勢なはずが、バージゼルの予想以上の強さに二人の状況は劣勢に追い込まれていた。  
やがて彼の機械剣の前にイリスは片膝を付き、その場に倒れこんだ。  
「エッジ…がんばって」  
搾り出すようなか細い声でイリスはエッジに激励を送る。  
その声はぶつかり合う機械剣の金属音にまぎれ、空しくもかき消されてしまった。  
彼女が最後に見たのはエッジがリフュールポットを飲み、空になった瓶を投げ捨てる姿だった。  
 
 
暖かい温もりを感じてイリスは目を覚ました。  
「……」  
うっすらと瞼を開け、状況を摸索した。  
自分は上半身を抱きかかえられている…イリスはネクタルの効力で目覚めたことを悟った。  
ぼんやりと霧掛かった視界には自分の顔を覗きこむ輪郭がうかがい知れる。  
「…エッジ」  
短くかすれた声で一言零す。  
「残念だったな」  
その声は明らかに自分が知るエッジではなかった。  
焦点が定まり、その声の主の顔がはっきりと見えるようになる。  
間違いなくそいつは自分達に対し戦いを挑んできた男だった。  
「俺の名前を忘れたか?言ったろ、バージゼル・クローネと」  
「っ!」  
イリスは彼の腕から身を捩じらせて逃げようとした  
 
…が思った以上に自分の体が衰弱し、挙動一つ一つがままならなかった。  
それだけではない、イリスは自分の両腕が頭の上でロープで拘束されていたのだった。  
「エッジ!エッジ!」  
必死に相方の名を叫ぶエリス。  
バージゼルの腕の中で首を動かし、辺りを見渡すがエッジの姿は見当たらなかった。  
「ん?やつか?…やつなら、ほら、あそこだ」  
イリスを抱えたままバージゼルは顎をしゃくる。  
彼の言った方向を目で追いかけると、そこには地面にうつ伏せに倒れるエッジの姿があった。  
「エッジ!!!」  
イリスは声を張り上げエッジの名を叫ぶ…が指一本動かすことなく彼はまるで眠ったように動かなかった。  
「残念だったな、あの男は今頃良い夢でも見ながらこの世とあの世をさまよってるんじゃないか?」  
バージゼルが不敵に笑う。そしてイリスの服の胸元辺りに手をかけ力任せにそれを引っ張った。  
細い肩紐が切れ、彼女の胸が露になる。イリスは悲鳴を上げ拘束されたままの自分の両腕で胸元を覆った。  
「キャーっ!な、なにするのよ!」  
顔を真っ赤に染め恥ずかしさと共に怒りの色を浮かばせていた。  
「なにって?ナニするにきまってんだろ」  
バージゼルはイリスの上着を剥ぎ取ると今度はホットパンツに手を掛けずり下げた。  
「ちょ、ちょっと!!いい加減にしないと本気で怒るわよ!!」  
声を荒げるものの意に介さずバージゼルは彼女からホットパンツを奪い取った。  
破かれた服同様、純白のショーツが彼の目の当たりに晒され、それだけが彼女の体を隠す唯一の物になっていた。  
「怒ってどうすんだい?抵抗するならまた痛い目をみてもらうことになるぞ?」  
「ぅ……」  
イリスは言葉を詰まらせた。  
「覚悟ができてたか?そろそろいただくぞ?」  
バージゼルはイリスを床に寝かせると自らベルトを外し、ズボンを脱ぎ始める。  
 
上着を脱ぎ捨て、服、そしてパンツを脱ぎ捨てた。  
素っ裸になった彼の股間にはいきり立つモノが己を主張し、イリスは彼の体から目をそらす。  
迂闊だった、今の隙に少しでも彼から離れておけば逃げ出せたかも知れない。  
しかし、今のイリスにはその体力すら残っていなかった。  
バージゼルは再びイリスに近づき、喉を鳴らした。  
「良い体してるじゃねぇか。いつも楽しんでるなら俺がつまみぐいしたって構わないだろ?」  
「…い、イヤ……エッジ、たすけてぇ…」  
消え入りそうな声で呟くイリス。  
彼女の腕の間から手を忍ばせ、バージゼルはイリスの双丘を掴んだ。  
力強く揉むと、それは柔らかく彼の指にあわせ形を変えていく。  
「…やめて、許して…」  
嗚咽を漏らし哀願するイリスにバージゼルは狡猾な笑いを浮かべ応えた。  
「な〜にとって食おうってわけじゃないんだ。少しの間我慢すればちゃんと帰らせてやるよ」  
感触を楽しみながらバージゼルはイリスの胸をもてあそんでいた。  
イリスはただ嗚咽を漏らすだけで、目を伏せ、そこにうっすらと涙を浮かべていた。  
彼の手が胸から腰へ滑り、彼女のショーツに手がかかる。  
「だめっ!」  
彼女は慌てて胸を覆っていた腕を下ろそうとしたがその行動はロープによってさえぎられてしまう。  
イリスの両手を拘束しているロープの端は近くの柱に結ばれており、彼女の動きを抑制していた。  
「往生際が悪いな」  
バージゼルは指に力を込めると一思いにショーツを引きちぎった。  
慌ててイリスは大事なところを太ももを閉じてで隠す。  
「ダメ、これ以上は……御願い許して…」  
バージゼルの冷たい視線がイリスを捕らえ、口を歪ませてクククと喉で笑った。  
「ピクニック気分でココに来たお前達の…そうだな、勉強代と思って大人しくはあきらめな!」  
 
バージゼルはぴっちりと閉じているイリスの脚を強引に開き、そこに身体を割り込ませる。  
秘所を隠す両脚を開かせることは彼にとって動作もないことだった。  
彼の目の前に映った花弁は貝のように閉じ、まるで侵入者を拒んでいるようだった。  
「ふ〜ん、綺麗なものじゃないか。たっぷりと俺が可愛がってやるぜ」  
「やめて!エッジ!エッジィー!」  
目に涙を浮かべながら必死に叫ぶイリス。  
しかし彼女の期待に答えることなくエッジの身体は床に伏せたままだった。  
「だまれっ!」  
一括するバージゼル。だが、イリスの叫びは止まず最愛の人の名前を呼び続けた。  
大きく開かれている口に布切れを押し込まれイリスの声は途絶えた。  
「んー!」  
バージゼルは手短にあったイリスのちぎれたショーツを丸め、彼女の口の中に詰め込んだのだった。  
「やっと静かになったな、じゃ遠慮なく頂くぜ!」  
「んー!んんー!」  
くぐもった呻きを漏らしイリスは首を必死に振る。  
彼女の秘所にはバージゼルのイチモツがあてがわれ、秘唇を徐々に押し開いていくのだった。  
イリスは初めて見た男性器の大きさ、太さに驚き唾を飲み込んだ。  
(そ、そんなもの入るはずが!?)  
バージゼルは彼女の腰のくびれを掴み、徐々に自分の腰に力を込めて花弁の中へと自分のモノを挿しいれていった。  
「きっついな、唾でもつけて濡らしておくべきだったか」  
バージゼルはそう呟きながらも腰を進め、彼女の中へ中へと侵入していった。  
身体を中から拡げられるような痛みを感じながらイリスは憎むべき男の顔を睨みつける。  
そしてカーテンを破られるような一瞬の感覚の後イリスは全身を引き裂かれるような痛みが襲った。  
「んんんんーー!!!」  
イリスの目に涙が溢れ、それが流れ落ちる。  
 
男に犯された悲しみだけではなく、耐え難い痛みによるものだとバージゼルは悟った。  
「ん?お前まさか処女か?」  
それは愚問だった。バージゼルは動きを止め自分と彼女の結合部分に目をやると  
イリスの秘裂からは一筋の緋い血が流れ、床へと滴り落ちていた。  
「ふははっ!こりゃ〜良いぜ!まさにこれこそ通行料だな!!」  
(痛い…エッジ助けて…痛いの……体が裂けるように痛い)  
「どうだ女?俺様に処女を捧げた気分は?これでこそ俺様の名前を忘れることがないだろう」  
バージゼルは感想を聞こうと彼女の口からショーツを抜き取った。  
「うぅ……エッジ…ごめん、ごめんね……」  
イリスにはバージゼルの言葉は届かず、ただ純潔を失ったことを詫びる言葉を零すだけだった。  
それは嗚咽交じりに何度も何度も繰り返される。  
「ああ!やめ、やめてっ!痛いっ!痛いの!!」  
バージゼルの動きが再開されイリスは再び先程と同じ痛みを味わうことになった。  
たとえ破瓜の血が膣を濡らし、些細な潤滑油となるとはいえ彼の乱暴すぎる動きにはほとんど意味を成さなかった。  
「た、助けて!…やっ、やめてぇ!ごめん、ごめんなさいぃぃ!!」  
涙でぐしゃぐしゃになった顔で哀願するもバージゼルは彼女の申し出を受け入れず、自分の欲望に任せ腰を動かし続けた。  
荒い息遣いとイリスの声、それに混じって二人の結合部からはぐちゃぐちゃという水音が漏れ始める。  
イリスの破瓜の血と裂傷を抑えるために自己防衛本能による愛液が混じりその音が静かな部屋に響いた。  
「なんだ?イヤだ、イヤだって言ってるわりには濡らしてんじゃねぇか?」  
「…い、痛い……もう許して……もう…」  
「ちっ、仕方ねえな。そろそろおしまいにしてやるよ!」  
その言葉と同時にバージゼルは今までゆっくりと動かしていた腰の律動を早め、力強くピッチを上げて彼女に腰を打ちつけた。  
「んん……くはっ、んっ、んん……くっ、はっ、はぁ…」  
イリスの口からはくぐもった吐息が漏れ、顔をしかめながら痛みに堪える苦痛の呻きが混ざる。  
「ちっ!そろそろイクぞ!!…くっ!ほら、たっぷり味わえっ!!」  
 
彼女の最奥を突き上げるようにバージゼルの腰が力いっぱい押し込まれた。  
「え!?中は、中はだめぇええ!!」  
イリスの絶叫と共に彼女の中に熱い精が放たれ、子宮を直撃する。  
ドク、ドク…  
「あ……やだ、あかちゃ……できちゃ…ぅ」  
エッジのためにと大事にしていたものをすべて奪われ、半ば放心状態になりながらイリスは呟いた。  
ずるりと今まで彼女を犯していたものが引き抜かれ、その後を追って血の混じった白濁液が彼女の秘所から滴り落ち始める。  
バージゼルは彼女の胸の上にまたがり腰を下ろすと、イチモツを掴みイリスの顔の前に差し出した。  
「ほらよ、お前を大人の女にしたものだ。その口で綺麗にしなよ」  
それはまだ硬くそそりたち、血や愛液、そして精液まみれになり不気味にぬめり光っていた。  
「おい?もう痛い目は見たくないだろ?」  
バージゼルはイリスの髪を掴みそれを口元にあてがった。  
「うぅ……」  
頬を滴り落ちる涙を拭うこともできず、彼女はバージゼルのモノを舌で舐めあげた。  
むせ返るような匂いと味に嗚咽するも、イリスの頭を掴みバージゼルは強引にそれを口に含ませた。  
そのまま頭を前後させ柔らかくなり始める男性器を強制的に愛撫させる。  
「っ!」  
さすがにイリスも口の中の彼のものが再び力を取り戻し硬くなってきていることに気が付く。  
バージゼルは満足気に鼻を鳴らすと、奉仕させていた彼女を払い再び脚の間へと自分の身体を滑り込ませた。  
「いや、もう…やめて……痛いのは…やめてよ」  
「うるせえよ!お前は黙って俺のすることをに答えてりゃいいんだよ」  
再びバージゼルはイリスの秘裂に自分のモノをあてがい、挿し入れようとしたところで彼女の体の変化に気が付いた。  
胸の双丘に手を伸ばし、その頂にあるピンクの乳首を指で挟んだ。  
「おいおい、お前しっかり感じてんじゃないか?」  
彼の言葉どおりイリスのそれは固くしこり立ち、存在を主張していた。  
 
「あの男も自分の女がこんなに淫乱だったと知ったらさぞがっかりするだろうな」  
下卑た笑いを浮かべ、指で挟んでいるイリスの乳首を力を込め捻った。  
イリスは苦痛に耐えながら言葉を発せずに堪えていた。  
反論するたびにこの男は自分に更なる追い討ちをかけてくるに違いない。  
そう思ったイリスはバージゼルのなすがままにしておくのを最良の方法と考えがまとまっていた。  
何も言わないイリスに呆れ、彼は再び秘裂にあてがったイチモツを彼女の中へと進ませていった。  
すでにいろんなもので満たされていた彼女の中はスムーズに彼を向かいいれた。  
かといって苦痛を感じないということでもなく、先程の破瓜で裂傷を伴った部分はヒリヒリと痛むものがあった。  
しかしそれは耐え難いものでもなく唇を噛み締めて彼女は彼の行動に無反応を装って耐えていた。  
胸の愛撫も加わり荒々しく自分の欲望を果たすための彼の行動には心地よさを感じるものはなかった。  
「うっ、……んん……はっ……ん…ぅん……」  
イリスの口からはくぐもった吐息しか漏れてこなかった。  
先程と違うのは痛みを訴えるような声は出てこないことだった。  
…ただ  
「…んっ、あっ……んん……はぁん……」  
イリスは自分の身体を、口を疑った。ただ無機質に自分の中で蠢くそれに対し彼女は甘い感覚を覚え始めていたのだ。  
その感覚につい吐息とは違った喘ぎ混じりの言葉が漏れる。  
彼の動きが止まる、もちろんバージゼルはそれを聞き逃しはしなかった。  
「ん?具合がよくなってきたか?」  
イリスは口を一文字に結んだまま彼の問いかけに答えず遠くを眺めていた。  
「そうか…答えたく無いなら体に聞くのが一番だな」  
「んはぁ!」  
バージゼルのものが最奥を突き上げ、同時に彼女は甘美な声を漏らす。  
「ほらな、気持ち良くなってきたんだろ?」  
バージゼルはイリスに顔を近づける。  
 
そして唇を重ねようとするがイリスはそれを拒み首を曲げた。  
「あぁん……んっ…くふん……」  
再びバージゼルの腰が律動を始め、侵食し始める快楽にイリスは甘い声を上げる。  
もはや押さえきることが出来ないほど彼女は甘美の世界に身体を蝕まれていた。  
「我慢することはないぜ。お前がだまってりゃあの男にはばれやしないんだ」  
(エッジ!)  
「だから、どうせなら楽しまなきゃ損ってもんじゃないか?」  
バージゼルの言葉に抵抗を示すものの、与え続けられる快楽に彼女の思考は麻痺し嬌声を上げ続けるだけとなっていた。  
頃合良しと見たバージゼルは再び彼女に唇を重ねようとした。  
(ごめんなさいエッジ…)  
心で詫びながらも彼女はバージゼルとキスをする。  
もはや快楽の虜となった彼女は最愛の人を思いながらもその渦に身を投げ淹れるのだった。  
体が蕩けそうになる口付けに酔いしれ、痛みを伴う荒々しい胸の愛撫も次第に彼女の体は快感として受け取り始めていた。  
彼女の口から零れる声は、情欲に溺れる女の喘ぎしか発しなくなっていた。  
バージゼルの荒々しい息遣いとイリスの甘美の喘ぎ、それらが入り混じり静かな空間に響いて聞こえていた。  
「くっそろそろ出すぞ!」  
バージゼルの切羽詰った声がイリスの耳に届いた。  
絶頂が近いことを彼が悟り、彼女に訴えたのだ。  
「な、中だけは!駄目!駄目えぇぇ!!」  
イリスは彼の腰に絡めていた足を解き両手でバージゼルの身体を押し出そうと力を加えた。  
しかしバージゼルの身体はあっさりと彼女の中から逃げると、胸の辺りをまたいで彼は立っていた。  
そして数秒後…  
ドク、ドクッ!ドク!  
男性器から迸る精が彼女の顔めがけて降り注いでいた。  
粘り気を帯びた白濁液がイリスの顔を、髪を、体を汚していった。  
 
「あぁ…」  
イリスの短い感嘆の声  
「中だけはだめだったんだろ?ちゃんと俺のものだって印をしてやったぜ」  
顔に付いた精液が生臭い香りを鼻腔に運ぶ。  
口元に、目に、鼻にそれらべったりと付着していた。  
「ほら、俺も物だって証にしっかりとそれを飲み込みな」  
バージゼルは彼女を跨いだまま上から見下ろしていた。  
「お願い……エッジ…エッジには内緒にしておいて…」  
彼の目を見ながらイリスは言った。  
それに対しふんと鼻を鳴らすバージゼル。  
「あぁ、俺の言いつけを守ってりゃ内緒にしておいてやるぜ」  
イリスは目を閉じ小さくうなずくと顔のあちこちに付着している精液を指で救っては口に運び彼に忠誠を誓った。  
 
 
これがイリスの不幸の始まりだった。  
 
 
    おわり  
 
 

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