「エッジ。またエバさんからクエストの依頼みたいだよ?」  
その一言で俺は硬直する。  
仕事を探しにギルドへ来たのがついさっきなのだが、  
よもやまたクエストを依頼してくるとは…  
「あ、今回はちゃんと内容が書いてあるね。えーと『デザートをちょーだい(はぁと)』だって」  
「な、なんだと!?」  
掲示板に張り出されている用紙を剥ぎ取り、内容に目を通す。  
ほ、本当に書いてある…!  
周りには意味が分からないとは言え、堂々と書く事じゃないだろ!  
「ねえねえエッジ。このデザートって何?前も同じ依頼だったの?」  
ネルが最もして欲しくない質問をしてくる。  
「ま、まあそうだな…」  
言葉を濁し、なんとか打開策を考える。  
「あ、分かった!酒場の新作デザートの研究してるんだね?いいな〜」  
ナイスだイリス!流石は天然ボケ娘。助かる。  
「そうなんだ。あまり公にしたくないらしくてな。俺一人で手伝っているんだ」  
「それならなんで『ちょーだい』なのかな?普通『手伝って』だと思うけど…」  
ネル…なんで今日はそんなに鋭いんだ!  
「き、きっと『手伝ってちょーだい』って言いたいんだと思う。ま、間違えたんだろ?」  
「あ〜、そっか〜」  
納得してくれたか…  
「それならまた私達は簡単なクエストに行ってるね」  
笑顔でイリスが言う。  
「…ちょ、ちょっと待て!俺はこの依頼を受けるとは一言も言ってないぞ!」  
「えー?でもエッジ以外には秘密なんだし、新作デザートを早く食べてみたいの。だから、エッジ頑張って」  
くぅ…!イリス…お前の笑顔がまぶしい…!  
 
さて…この依頼、どうしようか…  
イリスとネルは既にクエストに出発してしまい、俺一人がギルドで途方に暮れていた。  
……ん?そう言えばノエイラはエバと友達だったはずだ…  
このままエバの下へ行っても現状は変えられない…むしろ悪化するかもしれない。  
ならば相談してみるか…  
「よし!」  
一言気合をいれ、ギルド長の部屋へと一歩を踏み出す。  
 
「あら、いらっしゃい。一人で来るなんて、めずらしいわね?」  
ノエイラがいつもの柔和な微笑みで迎えてくれる。  
「今日は折り入って相談がある」  
書類等が積まれている机の上に、先程掲示板から引き剥がしたクエスト用紙を置く。  
「あらあら。この用紙はクエスト達成時まで張っておいてもらわないと困るのだけど?」  
「知っている。だが今回は緊急だったんでな。このまま持って来させて貰った」  
「まあギルド長である私が在所を知っているのであれば問題ないかな?」  
「そう言ってもらえると助かる」  
いいのよ。と言ってくすっと笑うノエイラ。  
「それで、用件は何だったかしら?」  
「ああ。その用紙に目を通してくれないか?」  
机の上に置いていた用紙を手に取り、ふむふむと読み始める。  
「エバからの依頼で、内容は『デザートをちょーだい』ねぇ。なんだか不明瞭な内容ね」  
「それと似たような依頼を以前にも受けたのだが…その…」  
「?」  
言いよどむ俺に、ノエイラはどうしたのと視線で問いかけてくる。  
 
決意を固め、この前酒場で起こった事を話す。  
もちろん体を重ねた事等の詳細は省いたが…  
「エバは俺の体を目的としているみたいなんだ。多分今回もそうだと思う」  
「……なんと言うか、まぁ…」  
流石のノエイラもこの話には驚きを隠せないようだ。  
「だから、エバの友達であるノエイラ…あんたにこんな事は止める様に言って欲しい」  
「…分かったわ。モラルに関わる問題ですものね。私が話をしてあげるわ」  
「そ、そうか…」  
ノエイラの言葉をここまで頼もしいと思ったのは初めてだ。  
不覚にも少し感動してしまった…  
「是非、宜しく頼む」  
そう言って俺は頭を下げる。  
「気にしないで。それじゃさっそく行きましょうか」  
イスから立ち上がり、ケープを羽織るノエイラ。  
「い、今からか?」  
「ええ、今からよ。善は急げってね。それに、イリスちゃん達に聞かれる訳にもいかないでしょ?」  
「…そうだな。よし、行こう」  
ノエイラと共に部屋を出る。  
これから待ち受ける苦難を知らずに…  
 
”CLOSED”のプレートが掛かっている酒場の前に着いた。  
前回と同じようにドアに鍵はかかっておらず、カランカランと鐘が鳴り響く。  
「エッジくん。来てくれたのね♪」  
エバがこちらの姿を確認し、うれしそうに立ち上げる。  
「エバ」  
俺の後ろにいるノエイラがエバへ声を掛ける。  
「あら?ノエイラ…」  
エバの顔に多少の陰りが見える。  
やはりノエイラに相談して正解だったみたいだ。  
「エバ…あなた…」  
「そうだ。言ってやってくれ」  
ちょっとだけ態度が大きくなる俺。………空しい。  
「あなたの思惑通りね。正直、恐れ入ったわ」  
「……は?」  
ん?えーと…あれ?  
「ごめんね、エッジ君」  
後方から口を押さえられる。  
それと同時に、口の中へ錠剤らしきものを放り込まれ、飲み込んでしまう。  
「く…!ノエイラ、何を…!」  
ノエイラを振りほどき問いただそうとしたが、突然視界が歪む。  
立っている事が出来ずに、その場へ片膝をつく。  
「もう分かったと思うけど、またまたお薬を飲んでもらったわ」  
妖艶な笑みを浮かべ、エバが近づいてくる。  
「なっ!ま、まさか…」  
「ごめんなさいね。最初から知ってたの」  
ノエイラがエバの隣へ並び、俺に言い放つ。  
 
「そん…な…」  
頭の中に、まるで霧がかかったかのような感覚…体も熱い…!  
「この前のお薬をさらに改良してね。媚薬効果も持たせてみたの♪どんな感覚?」  
エバが問いかけてくるが、答える気が起きない。  
「ちょっと効き過ぎちゃってるみたいね…」  
そう言って俺の目の前に立ったノエイラは、自分のスカートをたくし上げる。  
下には何も履いておらず、黒々とした恥毛が現れる。  
それを目にした途端、ドクンと鼓動が大きくなる。  
「さあ、舐めて…」  
足を拡げ、俺を誘う。  
何の抵抗も覚えず、言われるがままに舌を伸ばす。  
「あっ!」  
じゅる…じゅるるる  
おいしい。女性の愛液がこんなにまでおいしいなんて…  
もっとだ。もっとくれ!  
「ひああ!ちょ、激し…!」  
クリトリスを探し当て、そこを重点的に舌でつつく。  
するとどんどんと愛液が溢れ、それを飲んでいく。  
「はあっ!あああっ!」  
ノエイラの脚がガクガクと震えだし、もう立っていられなくなったのか、ぺたんと尻餅をついた。  
だが、それでも俺は舐める事を止めない。  
むしろM字に脚を拡げる形になり、舐めやすくなったくらいだ。  
「ダメ!エッジく…!お口で…お口だけでイッチャウ…!」  
じゅるるるる…じゅるっ…じゅる  
「あ!あっ!ダメ!イッチャウ!イッチャウよぉぉぉぉ!!」  
プシャっとノエイラの秘所から汁が勢いよく飛び散る。  
 
「はあ…はあ…」  
ノエイラはその場に仰向けに倒れ、うっとりとした表情でヒクヒクと震えている。  
「これは想像以上だわ…」  
様子を見ていたエバが後ろから俺の首に腕を回す。  
衣服は身に着けていない様だ。肌の温もりを直接感じる。  
「エッジくん。次はあたしね」  
言うが早いか、俺の唇へ吸い付いてくるエバ。  
キスをしたまま俺の服を脱がし始める。  
俺はエバにされるがまま、あっという間に全裸にされる。  
服を脱がせても、エバは俺から離れる様子がない。  
正面から首に腕を回し、顔の至る所にキスをし、舌を這わせていた。  
俺は左手でエバの胸を鷲づかみにし、逆の手を股間へと伸ばした。  
「んふっ!」  
その豊満な胸は形を変え、指の隙間から柔らかな肉が盛り上がる。  
「もっとぉ…もっと強くしてぇ!」  
胸の先端を摘む度に喘ぎ、右手の指を動かす度に体を震わせる。  
「指だけじゃ、ダメ…!お願い、ちょーだい…エッジくんのオチンポちょーだい」  
先程のノエイラの様に、脚をM字に拡げるエバ。  
「はあ…!はあ…!」  
俺のモノも我慢の限界に達しており、パンパンに膨れている。  
「行くぞ…!」  
溢れる愛液のお陰で、易々と侵入していく。  
 
「いいよ…動いて…激しく、突いてぇ!」  
言われるまでもなく、奥まで入れたモノをギリギリまで引き出し、思いきり突きこむ。  
「ひあっ!!あああ!」  
相手の事など何も考えていない。  
『射精がしたい』  
ただそれだけの為に一心不乱に腰を突き動かす。  
「ああ!んっ…んっ…!ふああ!」  
エバも自分から快楽を求め、腰を動かし、俺のモノを締め付ける。  
「すご…!すごいよぉ!はあん!」  
「ぐ…!エバ、出るぞ…!」  
腰の動きを速め、射精感を高める。  
「膣内に…膣内に出してぇ!」  
「くっ!」  
エバの腰を思い切り引き寄せ、中へ精の全てを放出する。  
「あぁ…出てる…出てるよぉ…」  
モノを引き抜くと、こぽこぽと秘所から精液が流れ出てくる。  
「お疲れ様。でも、今度はあたしも気持ちよくしてもらうわよ?」  
いつの間にか復活していたノエイラが、俺のモノを咥える。  
まだまだ、狂乱の宴は終わらないらしい…  
 
 
「…あのさ、エッジ。なんでデザート作りでそんなに疲れて戻ってくる訳?」  
ぐったりとしてソファに座る俺に、ネルが疑問を投げかける。  
「…凶暴な獣に襲われてな…」  
…まぁあながち間違いじゃないだろう。  
「材料集めかなんかで?うひゃ〜。大変だったんだね〜」  
「でもさ、そんな材料を使うデザートってどんなのだろうね?楽しみだね」  
無垢な笑顔を見せるイリス。  
「これが”癒し”、だな…」  
「え?何か言った?」  
「何でもない」  
イリスとネルの”デザート予測談義”は何時までも続いた。  
二人の笑い声を聞きながら、俺は眠りへと落ちていった。  
 
 
 

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