ユーディーがこのメッテルブルグの町へ引っ越してきてからは、毎日が楽しくて、まるで  
物語を読んでいるような気分にさせてくれる。ううん、それよりもっと素敵な気持ちと  
言ってもいいかもしれない。  
そんな時に、その男の人が現れたのは私にはあまりにも突然の出来事に思えた。  
 
私はいつものようにユーディーの部屋へと遊びに来ているところだった。  
「やあ、ユーディー。借金の取り立てに来たんだけど・・・どうやら先客がいるみたいだね」  
いきなりやってきた男の人は私のことを見るとそう言った。  
「ねぇユーディー、この人は誰?」  
面識のない男の人はあんまり好きじゃない。お父様にも言われているけれど、なんだか  
男の人は恐いもの。でも・・・ユーディーになんだか親しげに話しかけるのがとても気になる。  
「ああ、ラステルは初めて会うんだったっけ?えっとね、この人はヴィトスっていって・・・」  
ユーディーの紹介を遮るように、その男の人が自己紹介を始めた。  
「初めまして。僕はヴィトス。ヴィトス・ロートスだ。商工金融ギルド所属している。えっと、君は?」  
私もとりあえず、自己紹介をする。  
「私はラステル・ビハウゼン。よろしくね、ヴィトスさん」  
本当は仲良くなんてしたくはないんだけど・・・それでも、笑顔でそう言ってみる。  
ユーディーが気まずそうな顔でヴィトスの顔を見上げている。今はそのの話はやめてって意思表示  
しているみたい。  
「先客に悪いからね。僕は、今日はこれで失礼するよ。用件は後ほど・・・ね。では」  
そう言ってヴィトスは早々に部屋を出て行ってしまった。  
私の横で小さく溜息をついたユーディーに私は問い掛ける。  
「ユーディー、あの人に借金があるの?」  
「ちょっと・・・じゃないか。まあ・・・その・・・うん。あ、でも大丈夫だから」  
ユーディーは、あははと苦笑混じりにそう答えた。  
「私がお父様にお願いして、ユーディーの代わりに借金を全部払ってあげる。」  
「そっ・・・そんなの絶対ダメ!ねぇ、ラステル・・・これは私のコトだもん。ラステルに  
迷惑はかけられないよ」  
私は全然迷惑だなんて思わないんだけどな。でも、ユーディーが本当に困った顔をするから  
その日、それ以上その話をするのはやめにした。  
 
今日はあいにくのお天気。朝からは雨がしとしとと降っていた。私はお気に入りのアンブレラを  
さしてユーディーの部屋へと足を運ぶ。  
「ちょっぴり今日はいつもより来るのが遅くなっちゃった・・・」  
金細工の施された懐中時計を見ると、もう夕刻近くを指していた。今日はあんまり長くはいられない。  
残念だなぁと小さく呟いてみる。  
中央広場へと出て、黒猫亭の扉を開ける。宿屋のお姉さんに「こんにちは」って挨拶をしてから  
足早に階段を上った。  
ユーディーの部屋のドアを3回ノックして、ユーディーが「はーい」って言ってから扉を開ける。  
今日もいつも通り、そうするはずだった。  
扉の前に立って、ノックをしようとすると部屋の中から微かに男の人の声が聞こえてきた。  
「?」  
なんだか入りずらい感じ。もしかしたら、この間のヴィトスっていう人が来てるのかもしれない。  
だったら、ユーディーは借金を返すように迫られて凄く困っているのかも。  
だったら私がユーディーを助けてあげなきゃ。  
ドアノブに手をかけてから、ノブの下の小さな鍵穴に気がついた。ちょっと中の様子を見てから  
の方がいいかもしれない。部屋を覗き見るなんて、お行儀が悪いけど今は仕方ないよね。  
本当は、なんだかこのまま開けてはいけないようなそんな予感がしたからなのだけど、そう自分  
に言い聞かせてから、鍵穴からそっと部屋の中を覗いて見た。  
部屋の中には確かに男の人が一人とユーディーがいた。男の人はおもった通り、ヴィトスだった。  
ヴィトスはベットの上のユーディーに覆い被さるようにしてしている。  
ユーディーは脚に服が引っ掛かっているくらいで、ほとんど裸に近い姿をしていた。  
 
「・・・っ、ヴィトス!やめてよっ!何するのよっ!?」  
ヴィトスをキッと睨みつけながらユーディーは必死に抵抗をする。  
「利子ぐらいは払ってもらわないとね。ずいぶんと借金の返済を待っているんだから」  
ユーディーの腕を片手で押さえつけながら、さらりとヴィトスは言った。  
男の割に細身で頼りなさそうに見える外見とは裏腹に、女の力とはいえ必死の抵抗を難なく押さえ  
つけるヴィトスにユーディーは僅かながらに初めて恐怖感を抱いた。  
「本当は借金を返済をしない女は娼館にでも売り飛ばすところだけど、君は僕のお気に入りだからね、  
僕に直接身体で払ってくれればいいさ」  
瞳を見開いたまま、信じられないというような目つきでユーディーはヴィトスを見上げていた。  
「やだっ!離して!離してよぅ・・・」  
その瞳には涙がうかぶ。  
ヴィトスは構わずに空いた方の手でユーディーの乳房をゆっくりと揉みしだく。次第にその指は乳首を  
転がし始めた。  
「んんっ・・・」  
ユーディーの口からは、耐えるような吐息がこぼれ落ちた。  
赤く尖り始めた乳首を軽く捻ってみる。  
「あっ・・・つっ・・・」  
「おや、少し痛かったかな」  
白々しくヴィトスが言った。  
「やだぁ・・・やだよぅ・・・うぇ・・・っ・・・やめてよぉ・・・」  
弱々しく泣きじゃくり始めたユーディーの頭を撫でてやり、今度は優しく諭すように言う。  
「大人しくしてるなら、酷いことはしたりしないよ」  
ユーディーはコクンと小さく頷くと、ヴィトスに聞き取れるギリギリの声で  
「・・・酷いコト・・・しないで」  
と呟いた。  
 
ヴィトスはユーディーに見えないように、口の端を少しつり上げて笑った。  
すっかり大人しくなったユーディーに軽く口付けを落とすと、手をユーディーの両足の間へと移動させる。  
割れ目を軽くなぞってみると、ユーディーの身体がピクリと僅かに震えた。  
指を一本だけユーディーの秘所へと差し込むと中はすでに蜜で溢れていた。  
そのまま、くちゅくちゅと中をかき回す。内壁を擦りながら、処女だと確認する。やはりなと思う。  
部屋に湿った音が響いていた。  
「ああんっ・・・ううんっ・・・はあっ・・っ」  
先ほどとは反対に声を我慢するようなことは無く、ユーディーは甘い声を漏らして身をよじった。  
「ずいぶんと可愛らしい声で鳴くね、ユーディー」  
そう言いながら、蜜のたっぷりと絡んだ指でユーディーの一番敏感な場所を擦る。  
「あっ・・・ひゃぁあんっ・・・あんっ・・・ああんっ・・・」  
我を忘れたようにして喘ぐユーディーを満足そうに眺めてから、今度は舌先で刺激してやる。  
ぴちゃぴちゃと、より一層湿った音が響いた。舌を秘所に出し入れしながら、とめどなく溢れ出る蜜を  
吸い上げる。ユーディーはピクピクと痙攣したように身体を振るわせ始めた。  
「ああっ、いやっ・・・あっ、あっ、あああああんっ・・・っ!」  
絶頂を迎えたユーディーは肩で息をしてから、ぐったりとして瞳を伏せた。  
「イったのは初めてだったう?気持ち良かったかい?」  
ユーディーはうつろな瞳のまま、半分何か判っていないような表情でヴィトスの問いにうんと答えた。  
「ユーディーだけ気持ち良かったんじゃあ、不公平だろう?」  
さっきの問いの時と同じような表情で、ユーディーは頷いた。  
「じゃあ、入れるよ?」  
今回の問いにも頷いた後に、ユーディーは「え?」というような表情をした。  
 
「ちょ、ちょっと待って・・・」  
ユーディーの言葉には耳を貸さずにヴィトスは自分の熱を帯びて固くなったものを取り出した。  
それを見たユーディが息を呑む。不安そうな目をして見上げている。  
「利子の分くらいは、少し我慢しててくれよ」  
そう言うと、ヴィトスは自分のものをユーディの秘所にあてがうと一気に腰を進めた。  
「――――――っっ!・・・った・・・い・・・、いっ・・・たっ・・・っつぅぅっ!」  
あまりの痛さに声が詰まり、言葉にならない声がユーディーの口から出た。  
瞳からは大粒の涙がこぼれ落ちていく。  
「・・・っ!痛い・・・痛いっ・・・あああっ・・・っ!」  
半分悲鳴とも似たようなユーディの嬌声を聞きながら、ヴィトスは恍惚の表情を浮かべた。  
ヴィトスが前後に動くたびに肉の擦れ合う音が響く。  
滲んだ破瓜の血がシーツの水溜りの上に赤いシミを作った。  
「お・・・ねが・・・やめて、ヴィ・・・トス」  
快感とは程遠いその感覚に、苦痛の表情を浮かべるユーディーの顔には油汗が滲んでいる。  
「・・・中に、行くよ」  
ヴィトスが動きを早める。  
「・・・・・・・・・・・・んんっ!」  
ユーディーの中で熱いものがはじけた。頭の中が全て消し飛ぶような感覚にユーディーは目眩がした。  
そのまま後ろに倒れかけたユーディーの身体をヴィトスが支えてやる。  
「こんな素晴らしい利子を払ってもらえて、高利貸しをやってて良かったよ」  
ヴィトスはユーディーの耳元で熱い吐息と共に呟き、そのまま耳を優しく噛んだ。  
 
ヴィトスは自分の身なりを正すと、きれいに後始末を終えて気を失ったユーディーをベットへと  
横たえてやる。ユーディーの額に口付けを落として部屋を後にした。  
ヴィトスが扉を開けると、そこには雨に濡れた、どう見ても上物のアンブレラが落ちていた。  
 
わなわなと震え出しそうな自分の身体を腕できゅっと抱きしめる。  
早鐘のように打つ鼓動が苦しい。  
それでも、私は一目散に走った。階段で足がもつれて落ちそうになって恐かった。  
でも、私は走った。宿屋のお姉さんに「さようなら」って言うのも忘れて。  
雨が降っているのも忘れていた。でも、びしょ濡れになるのも構わず私は走った。  
ドレスに泥がはねているのも構わずに走った。  
一目散に私の家を目指して。  
家に着くなり、自分の部屋に閉じこもる。普段は優しく閉めるドアも、今だけは少し乱暴に  
閉めたかもしれない。  
ドアを閉めて鍵をかけると、その場にへなへなと座りこんでしまった。  
手で顔を覆うと涙が溢れてきた。  
「・・・ユーディー」  
今日は遅れたんだから、ユーディーの部屋に行かなければ良かった。鍵穴なんて覗かなければ  
良かった。  
罪悪感のようなものが私の胸を刺して、息が詰りそうだった。  
ポタポタと床に水が滴る音がした。  
「まず・・・着替えなきゃ・・・」  
びしょ濡れで帰って来たのを思い出し、涙とも滴ともわからない水を拭う。  
ふと、太股を伝う熱い感触がした。  
嫌な予感がするも、恐る恐る手を下着の中に入れてみる。  
指にねっとりと絡みつくような水とは違う感触がした。熱くて、むず痒いような感覚に思わず  
指を入れそうになる。慌てて手を下着から出すと、指に絡みついた蜜が糸を引いた。  
洗面所まで走って、蛇口をめいっぱいにひねり手をゴシゴシと洗う。薔薇の香りのする石鹸を  
惜しみなく泡立てる。  
 
・・・・・・私はその日、一晩中泣いていた。自分が汚く思えて仕方が無かった。  
 
 
 
 
(つづ・・・かない)  
 

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