目を覚ますと辺りはすっかり暗くなっていた。  
いや、暗くなっているのはユズの視界だけのようだった。  
視界を覆うのは弾力のある厚めの布だろうか。その端からは薄く明かりが漏れ込んでくる。  
ややまどろんだ思考のまま、その布を払いのけようとして手を動かす。  
──だが、持ち上げようとした所で、手首に絡まるような何かの感触があり、手を動かす事が出来ない。  
不審に思い、声を出そうとしたところで、テープのようなもので口を塞がれ声も出せない状態だった。  
 
そこでようやく自分に起きている異常事態に気がつき、ユズは完全に目を覚ました。  
 
 
  ◇  ◇  ◇  
 
 
「あ…… 川島ー、ユズピ起きたみたいだよ?」  
手足を動かそうとしてくぐもった呻き声を上げていたユズは、聞こえたその声に体の動きが凍りついた。  
(…川島ぁ!? ってこの声、たしか川島といつもつるんでる……たしか、山下……?)  
必死に事態を確かめようと思考を巡らせようとするユズの目隠しがそっと外された。  
「ゴメンねユズピ〜 びっくりしたよね。」  
「…ねぇ川島ー。やっぱりマズくないかな?」  
急に開けたユズの視界の中へ、少し恥ずかしそうな川島の顔と、その隣に申し訳なさそうにしている山下  
の顔が飛び込んできた。  
目を見開いて声を出そうとするが、タオルのような物で猿轡をかまされていて、呻き声しか出ない。  
「川島…… 説明しないと。」  
「あ、あのねあのね、どーしてもユズピにお願いしたくてね。だからウソついたの。」  
話を始めた川島の言葉を聞いて、ユズはようやく自分の記憶がつながった。  
(…そういや部屋の蛍光灯を、自分で変えれないからとか何とか言って、オレが川島ん家まで来たんだっ  
たよな。)  
ぼんやりと放課後に声をかけてきたこの二人の姿を思い出した。  
「それでね、コーヒーにちょっとだけ睡眠薬入れてユズピに飲ませてね、たぶん絶対ユズピ逃げちゃうか  
ら動けないように縛らせてもらったの。…あ! 大丈夫、今日うちの両親遅いから、いま私達しかこの家  
にいないから、だれにも見られてないよ!」  
(最悪じゃねーか!!)  
悪意は感じられないが、何となく自分が絶望的な場に置かれた事を感じ、ユズはガクリと天井を仰いだ。  
良く見ると、自分が寝かせられているのは川島の自室のベットのようだった。  
手足は何だか長い布で括られてベットの四隅の支柱に結びつけられており、大の字になる形で固定され  
ている。  
なおも、何か喋り続けようとしていた川島の肩を山下がつつく。  
「…川島、あんまり遅くなるとユズピに悪いし……」  
「あ、そうだよね! えーとつまり、協力して欲しいの! その… 何て言うんだっけ?」  
言葉に詰まり、助けを求めるように友人の方を見る川島に、山下は少し顔を赤くしてスクラップ帳のよう  
なものを差し出し、開いてみせる。  
川島はさらに顔を赤くして、決意したような顔で叫ぶ。  
「ロストバージン!!」  
 
 
 
真っ白になって言葉が出ないユズを置いたまま、二人の少女は、自分たちのアンチョコなのだろう、スク  
ラップ帳とにらめっこしながら説明を始めた。  
「あ、あ、あ、あのね! せっくすって言うんだよ。まず、ユズピの…ペニス………えっと、オチンチンの事  
なんだけど… やーん! 恥ずかしい!」  
(知ってるよそのくらい! …じゃねーよ! マジかよ!?)  
両手で顔を覆って照れている川島を見ていたユズだったが、おずおずと自分のズボンのベルトを外しに  
かかっている山下に気がつき、目を見開いた。  
「…ゴメンね、ユズピ。なるべく早く終わるようにするからさ。ゴメン! …脱がすよ?」  
申し訳なさそうな顔で、ゆっくりとユズのズボンのベルトを解き、ファスナーをおろしにかかっている。  
(おいおいおいおい!?)  
「…それでね、えーと、ユズピのペニスを………私のヴ、ヴぁ? ヴァギナ? に、入れるの。それだけ!  
 ね? それだけだからお願い!」  
アンチョコを見ながらしどろもどろに説明する川島。  
 
ユズはもう言葉が出てこないようだった。  
「わぁ… ユズピ、ガラパンなんだぁ…」  
山下の言葉に我にかえる。  
少女二人は、一瞬、ゴクリと喉を鳴らし、緊張した面持ちで頬を染めながら、ユズのパンツをするすると  
下ろしていく。  
(うわあぁぁぁぁ!?)  
まだ小さく縮こまった状態のままのユズのペニスが、少女二人の眼前へさらけ出された。  
二人は、ほうっ、と溜め息のような声を出しただけで、興味深そうにそれを眺めている。  
(…終わったな、オレ。)  
涙を流しながら絶望感にとらわれているユズに気がつかないのか、二人はスクラップ帳を見ながら囁き  
あっていた。  
「…ねえ、この後どうすればいいの?」  
「あー、っと。……まず、男の人が…き、気持ち良くなって、ぼっき? で、いいのかな? しないといけな  
いんだって。」  
「それ、どうやればいいの…?」  
「えーと… フェラ? 女の人が口で咥えて、気持ち良くしてあげる………」  
「口ね!? わかった!」  
興奮しているのか、焦っている川島は躊躇なくユズのペニスを口に頬張った。  
(ひぃ!?)  
突然、湿った暖かい感触にモノを包まれ、ユズは口の中で悲鳴を上げた。  
「で……歯を当てないように注意して、舌と唇を使って攻めていく、みたいだよ?」  
「わはった!」  
咥えたまま元気良く返事をして、川島は初めての口淫行為に集中する。  
(どこで集めた情報だよ!?)  
川島の技術はもちろん拙いものだったが、ユズも自慰以外の経験があるわけでは無い。  
少々シチュエーションに問題があれど、同級生の良く知る女生徒が自分のモノを咥え、おそらくアイスキ  
ャンディーを舐めるような感覚だろう、必死に立たせようとしゃぶっているのだ。  
程無くして、ユズのペニスはムクムクと真上にそそり立ち、川島の口から飛び出した。  
「わあぁ……… ユズピのって、大きいほうなのかも……」  
顔を赤くしながらも、冷静にスクラップ帳と膨張したそれを見比べながら、山下が溜め息のような感嘆の  
声を上げる。  
「も……もういいかな?」  
川島は軽く口を拭うと、スカートを脱ぎパンツに手をかけた。  
「あ、川島! 避妊は? 用意してる?」  
川島は脱ぎかけた手を止め、きょとんとした顔で山下を見た。  
「生挿入は妊娠の可能性があるから……避妊具を用意するか、せめて安全日にするか…… 川島、基  
礎体温とかつけてる? 安全日が分かるんだけど……」  
「つけてない……」  
「じゃ、避妊具………コンドームとかいうの用意しなきゃ。」  
「う、うん! それ、どこかで売ってるの?」  
「んと、薬局だって。…………買うのを見られたくない人は、自販機も利用しましょうって、書いてある。」  
「わかった!! ごめん山下! ちょっと留守番してて!」  
言うが早いか、すばやくスカートを着けなおし、川島は小走りで部屋を出ていく。  
玄関の方でドアを閉める音と、一拍置き、鍵をかける音がした。  
 
 
 
部屋の中には、下半身を露出させられ、自分のモノを準備OK状態のまま放置されたユズと、困ったよう  
な笑いを浮かべた山下が取り残されていた。  
山下はスクラップ帳を手に、少し照れた表情でユズのモノと顔を交互に眺めている。  
「…ごめんねユズピ。もうすこしだけ我慢してくれる?」  
すまなそうな声で言って、ユズの猿轡をずらした。  
声が出るようになったが、どう声をかけて良いものか思い付かず、とりあえず一番の疑問を尋ねてみる。  
「…やめてくれって言っても、やめねーよな?」  
「…………ごめん。」  
申し訳なさそうに頭を下げた山下にユズは慌てる。  
「いや…いいよ。 なんかもう、オレあきらめムードになってっからさ。」  
「ごめんね……」  
それきり会話は途切れ、気まずい空気が部屋に漂う。  
 
 
…………ちょい。  
「うひょは!?」  
しばしの間の後、出しぬけに山下の指が少し縮みかけたユズのモノに触れ、ユズは思わず変な声をあげ  
た。  
「な… なんすんだよ!?」  
「あ! ご、ごめん! つい!」  
叫んだユズに山下は焦って謝る。  
びくんっ!!  
しかし、非難の声を上げたユズの行動とは裏腹に、ユズのモノは跳ね上げるように再び硬直してしまう。  
何だか情けない気持ちになったユズに、山下はぽつりと口を開いた。  
「…ねえユズピ。」  
「なんだよ?」  
「………触ってもいい……?」  
予想外の言葉にユズは一瞬言葉に詰まるが、  
「まあ……それくらいなら。」  
山下は一瞬ユズの顔を見て、すぐに顔をそらしてソレに手を伸ばした。  
そっと指だけで掴む。  
「わあぁ…… あったかいんだね。 ……? 何かピクピクしてるけど?」  
「そ、それは、うう…! その、えーと……」  
先ほどの川島の口淫とはまた違った刺激を感じ、ユズのモノはカチカチに硬直し、先端からはうっすらと  
我慢汁が滲みでている。  
「……ユズピ、もしかして気持ちいい?」  
「……!!」  
自信無さげな表情で山下は尋ねてくるが、図星をつかれてユズは思わず顔をそむけた。  
 
山下の指が自分のモノから離れた、───と思った次の瞬間、覆い被さるように体を抱きかかえられる  
。驚いて正面を向いたユズの目の前に、上気した山下の顔があった。  
「……んっ」  
「おめ…………!?」  
声を上げようとしたユズの口を山下の唇が塞いだ。  
 
相当に驚いたユズだったが、その少女の熱っぽい口付けに溶かされるように警戒心が解け、されるがま  
まにその口付けを受けていた。  
 
「川島が羨ましいよ……」  
長いキスが終わり、離した唇からその言葉が漏れ出した。  
どう答えていいのか分からずに、ユズが困惑していると、山下はくすりと笑い、  
「……ごめんユズピ。川島には内緒にしてね?」  
「あ? ああ、そりゃーまあ。」  
「………ユズピ」  
紅潮した顔のまま、ユズと向かい合っていた山下はやがて立ちあがり、ユズの体を跨いだ状態でスカート  
の裾から両手を入れて、するすると下着を引き下ろしてみせた。  
「おい! それって……!?」  
「あ…………!」  
一瞬ビクッとして、手を止め、恐る恐るといった様子で尋ねる。  
「ご、ごめん! やっぱ、嫌かな…………?」  
片足の足首を下着から抜こうとした態勢のままの山下の姿。めくれたスカートの隙間から、チラリと覗い  
た秘所が目に飛び込んできた。  
ユズは脳の芯から吹き出すような感覚が自分の股間に集中して行くのを感じた。  
(は、入りてえ!!)  
飛びそうになる理性を総動員し、山下に尋ねる。  
「い、いいのかよ?」  
「…うん。ユズピなら。」  
にっこり笑う、少女が自分のモノを手に取りスカートの中へと導いてゆくのがわかった。  
最高潮に膨らんだそれは、完全に頭が半分被っていた皮から剥き出て、挿入の期待に歓喜するかのよ  
うにブルブルと小刻みに震えている。  
「…えっと、──ここ、かな? たぶん。」  
 
自分の入り口にユズをあてがい、山下はもう一度聞く。  
「いい…よね? ユズピ、いくよ?」  
先端から伝わる柔らかく湿り気を帯びた体温に、ユズは我慢の限界という風に首を強く振ってみせる。  
 
ユズのそれに手を添えて、少女はゆっくりと腰を落とし始めた。  
「はああああぁ!!」  
自分が柔肉に包まれ絞め付けられる感覚にユズは思わず声を上げた。  
「い……たた……! 痛……!」  
山下は苦痛に口をゆがませて、進入してくる痛みに必死で耐えているようだった。  
「山下………!?」  
「ユズピ………気持ちいい?」  
ユズが何度も頷くのをみると、山下は微笑みを浮かべて、決心がついたように体の重みにまかせるまま  
に腰を下ろし、ユズのモノを全て飲みこんだ。  
 
「うはぁうううっ!!」  
「ああ! ずるずるって! えぐられてる…よぅ! ユズピにえぐられてるよぉぉ…!!」  
痛みと感激とで涙をこぼしながら、山下は喉を震わせながら、悲鳴のような声を上げる。  
「すげーよ! あったけーよ。山下の中! 何かぎゅうぎゅう全部握られてるみたいだぞっ!」  
「嘘みたい…! ユズピと繋がっちゃったよ…! こんな奥まできてる! ユズピが来てるよぉ!!」  
 
ほとんど自由には動かない腰を僅かに上下させて少女を感じていたユズは、ふとカケラほど残っていた  
理性の声が転がり出た。  
「…ま、まてよ! おめー、ヒニンしてねーよな。マズイだろ……」  
動きの止まったユズに、山下は微笑み返した。  
「大丈夫だよ。ちゃんと…安全日だから。────出していいよ。」  
その一言に、ユズの理性は完全に飛んだ。  
「うああああ!!」  
振動させるように腰を動かし、中から駆け上がって来る物を放出しようと全神経をそこに集中させる。  
 
「や、山下! オッパイも見せてくれ!」  
「え!? う、うん! ───こ…っ、こう!?」  
ユズの要求に、夢中でブラごと制服の上着をたくし上げ、小ぶりな乳房をユズの視界にさらけ出す。  
「あああ! 山下! 出る出る!!」  
少女の必死な顔と、揺れる白い胸を目に焼き付け、ユズは杭を打ち付けるように深く突き上げ快感の塊  
を放出する。  
「あ、やぁ!? 何か、ぶちゅっていった! あ、また! またぁ! あったかいのが来る…!!」  
「ぅぅぅぅぅっ───!!」  
目を閉じ、放出を繰り返すユズの上に倒れこみ、山下も瞳を閉じて、じんわりと自分の中へと広がって行  
く物を感じ、唇を震わせていた。  
 
 
 
どれくらいの間か、長い放出が終わっても、二人は繋がったままぐったりと体を重ねていた。  
やがて山下が体を起こし、未だ繋がった状態の自分とユズの結合部を見る。  
「───ごめんね。ユズピ… 川島…」  
「…いや、おめーが謝る事じゃねーだろ。──その、まあ、最高に気持ちよかったぞ。」  
「ユズピ…」  
「もう、オナニーじゃ満足できねーかもな。…って、何言わす!?」  
おどけた様子のユズに山下は照れ笑いを浮かべ、  
次の瞬間、玄関先から聞こえる物音に気がつき、二人の間に緊張が走る。  
 
「いけない!」  
山下はとっさにユズの猿轡を元にもどすと、少し痛みに顔をしかめながらも、ユズのモノを自分の中から  
一気に抜きさる。  
こぼれ出た鮮血の混じった白濁液を手早くタオルで拭き取り、転がっていた自分の下着を拾い上げスカ  
ートのポケットにねじ込んだところで川島が息を弾ませながら部屋に飛びこんできた。  
「おまたせユズピ! さ、続きだね。」  
言うが早いか、しぼんだユズのモノを手で掴み口に含んだ。  
 
 
  ◇  ◇  ◇  
 
 
ユズの視界に入ったのは、ゴムを被せられ、川島の中へと埋没する自分のモノと、  
それを手で支えて友人の秘所へと導いていく、山下のちょっとはにかんだ顔。  
ゴム越しと二回戦だという影響で、なかなかイケない自分のモノの根元に感じた彼女の唇と舌だと思わ  
れる感覚だった。  
 
 
  ◇  ◇  ◇  
 
 
川島と山下に見送られ、ユズは少しふらつきながら家路についていた。  
いろいろな事が頭を駆け巡るが、一番気になることは──  
 
背後から自分を追いかけるように駆け寄ってくる足音。  
何となく予想していたユズは、ゆっくりと振りかえる。  
「あ! ユズピ…その… 今日はごめんね。」  
「まったくだぜ…」  
「やっぱ、怒ってるかな?」  
自分の顔を覗きこむ山下に、ユズは視線をそらし、  
「…クセになったらどーしてくれんだよ?」  
山下は少し驚いたようにユズの横顔を見ていたが、少し頬を染めてつぶやいた。  
 
「ユズピさえよければ…」  
「え?」  
「私、いつでも……声かけてほしいな。」  
「あの、それは…」  
「………えっと! じゃまた明日ね! バイバイ!」  
ユズの言葉を遮るように言い残して、山下は逃げるように走り去ってしまった。  
 
 
 
「…いつでも…かぁ。 ……こんど、どこかにさそってみるかなぁ…?」  
困ったように頭を掻きながら、ユズは膨らむ考えに没頭しつつ、帰路へとついたのだった。  
 
 

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