いつもの夕暮れ時の帰り道。  
ただ今日は親友の藤野とは一緒ではない、ひとりぼっちのユズヒコ。  
それもあるだろうか、何かにおびえたような目であたりを警戒しながら歩いている。  
今日あった信じられない出来事に心の鼓動はおさまらないようだ。  
「石田…いくら何でも…まさかな…ハハ」  
つい出てしまう独り言。  
ユズヒコはそこまでのことをしたと認めるかのような自分に対する笑い。  
そしてこの帰り道という「短くも長い道」に対する自分への励まし。  
ただ、今日の掃除の時間、石田が最後に放った一言に、ユズヒコの心は揺れていた…  
 
別に今日だっていつもと変わらない学校生活だったのだ。  
藤野やナスオ達とのじゃれ合い、退屈な林の数学、  
ハラセンの「給食は残さず食べろ!」という無理難題だって、いつもこなしてきたことだし、  
優等生と世間一般でみなされるような言動を取るのには慣れていた。  
しかし、今日はちょっとした、いつもとは違うことが起きたのだった。  
実は今日、一緒の教室掃除当番だった須藤ちゃんが学校を休んだのだ。  
別に一日休むことぐらいなんともないことだが、須藤ちゃんが学校を休むなんて、  
まだユズヒコが2年に上がってから、一度もない。  
ユズヒコがそれに気づいたのは今日の掃除での藤野の一言だった。  
 
「なあユズピ、今日須藤ちゃんどうしたんだ??」  
「ああ、そういえば今日学校来て無かったよなー」  
「なあなあ、須藤ちゃん、どうしたんだろうなぁ?!」  
「…そうだな、風邪でも引いたのかな?」  
「風邪?!心配だ〜ああ〜!俺の須藤ちゃん!大丈夫かなぁーー!!クゥーッ!心配だ!なあ、ユズピ!」  
「よし!ユズピ、今日の帰り、一緒に須藤ちゃんちにお見舞い行かないか!?」  
「えーっ?別にいいけど…でもまだ一度も行ったこと無いよな…どうすんだ?」  
「おーッ!!そうだった!どうしようか…」  
「…須藤の家なら、アタシ、知ってるよ」  
 
石田が黒板消しを右手にもって、黒板を拭きながら、後ろからさりげなく会話に入る。  
 
「須藤の家ってなんか夕焼けみたいな色してんだよね」  
「なんだよ、その夕焼けって」  
「なんかね、ポワーって白い雲が散らばって、オレンジジュースがジャーってこぼれたような家なのだ」  
「…わかんねぇよっ(笑)!要するにオレンジっぽい色なんだろ?」  
「ま、そんなカンジかな。『すどうの家をすどおり』、なんちゃって!」  
「wwブハハッ!今日もおもしれーな、石田は!」  
「wところで石田、本当に案内してくれるんだよなあ?ああ、須藤ちゃん?」  
「うん、いいよ」  
「本当か石田!よーし、ならユズピ、決まりだなっ!」  
「ああ」  
ユズヒコは生返事をした。  
 
「そうだ、俺、須藤ちゃんへのおみやげ、買って行くっ!」  
「ユズピと石田は学校で待っててくれねぇ?すぐ近くのコンビニ走って来るからさ!」  
「ああ、いいよ。それでいいよな、石田は?」  
「うん、それでいいのだ!」  
 
藤野はポケットに、学校には持ってきてはいけないお金をいつも持ち歩いていたのだった。  
そして教室掃除もほぼ終わり、原先生にもユズヒコが終了の連絡に行った。  
藤野はそのなけなしの金を持って、そそくさと学校を去った。  
「ちょうど1000円ある!これで花でも買っていけば、須藤ちゃん喜んでくれるかなっ?!?!」  
 
 
藤野が一時いなくなった放課後の教室。  
ふとユズヒコは窓を見ると、  
窓から見える空も夕日がかって、教室に綺麗な夕暮れの日が差し込んでいるのがわかった。  
教室にいるのは掃除当番だったユズヒコ、石田と、  
なぜか川島、山下、そしてバレンタインの日にユズピにチョコをあげた女の子だった。  
どうやら他の教室にて友達と話していたか、もしくは教室に忘れ物でもしたのだろうか。  
2学年の廊下はさよならの挨拶が聞こえはじめ、ブラスバンド部の音色が届いてくる以外は話し声の無い静かな空間。  
その静けさを断ち切るかのように、川島が突然話しはじめた。  
 
「ねぇ、ユズピ!…、さっきの話、聞いてたんだけどさぁ…」  
「ん、ああ、須藤さんちのお見舞いのこと?」  
「そ、そう…なん、…だけど…さ…」  
「何戸惑ってるのよ、川島っ!せっかくのチャンスじゃん!」  
と、ここで川島の背後にいた仲良しの山下のフォローが入る。  
「だっってぇ〜!キャーッ?!!」  
顔が真っ赤になった川島は、その場から逃げるように教室のしまわれたカーテンのなかにくるまった。  
 
「…もう。…あのね、ユズヒコくん?」  
「何?山下さん」  
「できたら、あたしたちも一緒に須藤さんのお見舞いに連れて行って欲しいんだ」  
「…え?『あたしたち』ってあそこにいる女の子も?」  
「…ユズヒコくん!名前ぐらい覚えてあげてよ。もちろん、佐藤さんもよ」  
教室の後ろの机でこのやりとりを見ていた佐藤さんは顔を赤くした。  
「…あ、あたしも、一緒に連れて行って欲しいんだ…」  
「え、…別にオレは構わないけど。なあ、石田?」  
「……、イヤ」  
「ん?石田、なんでダメなんだ?」  
「…なんとなく、イヤ」  
 
そんな返答をするなんて、まあ石田らしいとは思ったが、ユズヒコは反対されるとは思ってなかった。  
ただ、石田も一緒に連れて行くと決めた以上、石田を置いていき、他の人たちと一緒に行く考えは思い浮かばなかった。  
また、藤野にも合計3人で行くと伝えてあるし、あまり人数が多いと邪魔になるからか、とも考えた。  
「困ったなー。どうしてもダメ?」とユズヒコ。  
「ダメなのだ」  
「…ちょっとぉ!どうしてダメなのよっ!!」最初に石田に取ってかかったのはカーテンから出てきた川島だった。  
「あんたは良くて、あたしたちがダメなんてどうしてよっ!」  
そして間髪入れずに佐藤さんが立ち上がり、会話の中に入る。  
「…そうよ、ず、ずるいわよ!」  
すると二人の女生徒に絡まれて少し動揺する石田。  
「…やっぱりどーしてもダメ」  
「!!…なによ、自分だけえらそーにして!須藤さんち知ってるからって…!」  
「そーよ、そーよ!…いつもはクラスの笑いもののくせにっ!」  
佐藤さんが放った、日頃の石田への嫉妬心がそのセリフを叫ばせたのかもしれない。  
その一言によって石田にとっても、またこの場にいる全員にも一瞬冷たい空気が流れたようだった。  
 
「…まぁまぁ二人とも落ちついて!…佐藤さん、石田に謝って」  
ここで山下が一瞬の緊張感に冷静に対処する。  
佐藤さんが石田に謝って、川島、佐藤、石田3人の仲が良くなれば、  
きっと私たちも一緒に連れていってもらえる。そう思っての判断だった。  
 
「…あ、もし一緒に行く人数が多すぎてイヤなのだとしたら、私行かなくてもいいよ、石田」  
「…そう」  
「じゃあ、一緒に川島達を連れて行ってもらえる?」  
「…うん」  
石田の小さな声が教室に響く。  
ここで断ると、せっかく山下が作った流れを断ち切ってしまうからか、  
意外とあっけなく意見を変えたのだった。  
「…じゃあ、私は帰るね、またねタチバナくん」  
「…あ、ああ、さよなら山下さん」  
「山下ぁ…!ありがと(ボソッ)」  
 
山下が教室を出ていく頃には、もう遠くの夕日が山際に沈みつつあった。  
教室の時計は6時10分を指している。すっかり話声も聞こえない廊下。  
本当ならもう帰る時間だ。  
「…そういえば藤野、遅いな…」  
「もう30分は経ってるね」と石田。  
「…よし!じゃあ俺、ちょっと様子見に行ってこようかなーって思うんだけど、いい?」  
「うーん。じゃ、まあいいよ。アタシは待ってるのだ」  
そして、ユズヒコは鞄を持って近くの藤野が向かったコンビニに向かった。  
校門の前を歩いていくユズヒコの姿は教室にいる3人にも窓ごしにわかった。  
 
「なんかどんどん人が減っていくな」  
「あたしもちょっとトイレにいってくる」  
そう言うと、石田は廊下を出てまっすぐ女子トイレに入っていった。  
どうやら石田は先程からおしっこを我慢していたようだった。少し冷や汗が出てきた頃だった。  
そして、ついに教室には山下と佐藤さんの二人が残っているだけになってしまった。  
だが、これが間違いだったのかもしれない。  
石田が普段自分達の最も愛する人に対して、女子のなかでは最も楽しそうに会話しているのを二人は憎んでいた。  
なぜなら石田はクラスの女子のなかでも、そして男子のなかでもはじき者扱いを影で受けている程度の、二人にとっては何の魅力もない女だったからだ。  
それは嫉妬という物だったのか、しかし、ついさっき石田に対する素の部分を見せてしまった二人は、  
山下の一言でこの反感の感情がおさまるはずもなく、  
むしろ同じ意見を持つ二人が出会ったことにより反感は増幅されていた。  
…そして次の瞬間、二人は石田のいる場所、女子トイレに向かっていた。  
 
「あーーーーーーー」  
「あああーーーーーーーーー」  
二人が女子トイレのドアを静かに開けると、石田の声がした。  
女子トイレは3人以外誰もおらず、窓はないので、蛍光灯がついている。  
個室は3つあり、石田はその一番奥のほうに入っている様子だった。  
二人は石田に聞こえないようにささやき声で話す。  
「フフッ、石田がまた変な声出してるよ、ね?川島さん」  
「ホント、馬鹿みたいだねっ」  
「じゃ、私がさっき廊下で話したとおりにやるんだよ、川島さん。  
あくまでもイタズラなんだから、いじめじゃないんだから、大丈夫よ」  
「…うん、わかった」  
そう言うと、川島は石田の入ってるトイレのドアの前に立つ。  
佐藤さんがその斜め後ろで鞄からある道具類を出し、川島に合図する。  
 
すると突然、女子トイレの唯一の光の蛍光灯が消えた。  
「んんっ?!」と石田。  
「何かな」  
石田がまだ終わっていないトイレから制服スカートのベルトが外れたまま、  
ドアの鍵を外してドアを内側に開いた。  
そして突然体格のいい女が、いや正確には川島が、石田の少し小柄な体に抱きついて、  
石田の反応がまだ何もできていないうちに、  
つかさず石田の両手を佐藤さんからもらった縄で後ろに縛り付けた。  
「きゃあ!」川島が両手を放すと、そのまま女子トイレの通路に後ろから倒れてしまう石田。  
そしてそれを予想していたかのように、川島がそのまま石田の全身にのしかかる。  
石田はまだ状況が把握できないが、本能的にか、拘束されていない両足を必死にばたつかせていた。  
しかし、ベルトの外れていた石田のスカートはみるみるうちにはだけていく。  
さらに、後ろから追い打ちをかけるように佐藤さんが石田のはだけたスカートに手をかけた。  
 
「…?!」突然自分の後ろから、下半身に両手が伸びたので驚く石田は、  
今やっとその正体が佐藤さんだと気づき、そしてこの場には先程の二人がいることを認識した。  
自分が今どんな体勢でいるか、これから何をされるのか、そして誰もいないこの空間では助けはこない。  
いろいろなことが頭に浮かんだ。  
「キャァーーーーー!!」  
「フフ、いまさら叫んだって誰も来ないのよ、石田さん。大人しくしてるのが身のためじゃないかしら?」  
佐藤さんはそう言うと、つかんでいた石田のスカートを思いっきり脱がした。  
「…!や、やだ、やめてぇ!」  
石田が必死にやめてくれるよう願う。  
しかし次の瞬間川島が余った両手で石田の純白のワイシャツに手をかけ、  
それを上からボタンを一つ一つ外していくと、まだ幼い二つの小さな膨らみにブラジャーごしに手をかけた。  
「ひっ…!」  
そのまま当てた両手を佐藤さんに言われた通りに円を描くようにブラジャーラインに沿って動かしていく。  
「な、なに…」  
川島が上を刺激する間に、  
佐藤さんはこちらも真っ白なショーツを石田の必死の抵抗を無にするように脱がす。  
すると石田のまだ毛も生えていないピンク色の秘部を、全体的に上から下にそって指でなでていく。  
そしてより指を触れたときにびくついた箇所を重点的に攻めまくる。  
「ひっ、嫌ぁ…やめ…て」  
「あら?少し感じてきたんじゃないの?」  
佐藤さんがそういうと、秘所の奥から、ほのかに透明な液体が伝わってきた。  
指にからみついたその液体はまぎれもなく石田が感じている証拠だった。  
それを確認すると、さっき鞄から取り出したバイブレーターを、右の指によって剥かれた石田のピンク色のクリトリスに当てスイッチを入れた。  
「ひゃあ!…ん…やあめぇ!ひぃぃ!ダメぇ!…うふっ…はぁ…はぁあっ!あひぃぃぃ!」  
「石田がそんなに感じてるなんて…やっぱり、バイブをもって来ておいて良かったわ」  
激しい振動が石田の剥かれた肉豆を刺激すると、それは大量の快感となって石田に伝わる。  
川島が胸を攻めているうちに、すっかり石田の上半身を覆うものはことごとくはだけてしまって、  
今は唯一ブラジャーが衣装の代わりになっている。  
しかし、両手が拘束されている石田は上からの攻めにも下からの攻めにもどう対処することもできない。  
 
「ホントおっ…もおおっ…!んひっ!止めてぇ…!あんっ!!」  
石田の声だけの抵抗もむなしく、佐藤さんの人差し指が石田の処女を主張する場所に向かっていった。  
「やめてぇぇぇぇーーー!!…い、痛いっ!痛いよぉぉ…!!!…ヒック、ヒック」  
石田は真っ黒な瞳に涙を浮かべて、ただ佐藤さんのする行為になすがままだった。  
人差し指が処女膜を破り、石田の肉壁に出入りを繰り返す間、同時にクリトリスへの刺激も行う。  
これが挿入時の痛みを軽減していたのだ。  
だんだん辛く出血が伴う肉壁への容赦のない人差し指の出し入れよりも、それの刺激が勝ってきたのだ。  
石田の涙で潤んだ顔にも変化が訪れ、それはほとばしる全身への刺激が高まってきたことを示しているようだった。  
「あああっ!気持ちいいよおお…!もうダメぇぇ!おかしくなるぅ!ハぁはぁはぁ!あひっ!!!」  
全身に電撃が走ったような快感に、血で汚れた秘所を洗い流すかのように、石田の我慢していた分の聖水が流れ出した。  
「はぁはぁはぁ…はぁ…はぁ…」  
「フフ、どうやらイったみたいね。普段は変人呼ばわれの石田でも、イク所、可愛かったわよ。  
しっかり写真を音声を撮らせてもらったから、これからは私たちのユズピに近づかないように、いいわね」  
「石田、わかった?」石田のまだ小さな胸をこねくり回していた川島が訪ねる。  
そして何事もなかったかのように、その場に倒れ、拘束具をつけられたままの石田を横目に、二人はその場を立ち去る。  
もちろんこれから須藤のお見舞いに行くなどということは忘れていた。  
二人はそのまま学校を出た後、それぞれの帰路についた。  
 
 
一方、今現在石田が体験した屈辱的な事など知るよしもないユズヒコは、  
学校から徒歩3分のローソ○に到着する所だった。  
店内には藤野の立ち読み姿があったため、ユズヒコは奴がまだ学校に戻って来ない理由が容易に推測できた。  
そしてさらに店内に入ってから確認した藤野が読んでいた、  
およそ中学生がベッドに一冊は隠し持っているような体裁の本を見て、まず先に声が出た。  
「お前、何の本読んでんだよっ!俺たち待ってたんだぞー?!」  
「うわっ、ユズピに見られたかっ!」  
「お前なー、その写真の人と須藤さん、どっちが大事なんだ?」  
「・・・、ちょっと、ちょっとくらい、いーだろぉ?ははーん、さてはユズピ、恥ずかしがってんじゃねぇのw?」  
確かに藤野とユズヒコが今立っているスペースは成年雑誌スペースであり、  
ユズヒコは先程からレジの店員や周囲の視線が気になってあまり大声を出せないでいるのに藤野は気づいたのだ。  
「ユズピにも一冊買ってやるかw?」  
「いらねーよ!」  
「そうだなーwみかんさんに見つかるといけねーもんな!」  
「…早く戻るぞ、見舞いにもってくものはもう決まったんだろーな?」  
「…それならユズピ、ちょっと来てみー」  
そういうと藤野は生理・化粧用品のスペースへユズヒコを連れて行くと、  
その棚の一番上に置いてあった『幸せ家族計画』とプリントされた箱を取って、そのままレジに持って行った。  
ユズヒコはあまりの藤野の手際の良さに、また恥ずかしさのあまり、あっけに取られて何もものを言えずに  
ただ藤野のあまりにも場違いな行動を傍観するしかなかった。  
藤野はユズヒコが店に来るまでの立ち読みによる性的欲求の高まりから、  
頭の中では決してしてはいけないと分かっている妄想の中での、必要となる商品を仕入れたのだった。  
「…俺、知らねーからなっ!」  
「わりぃ、ユズピ。じゃさっそく学校に戻ろーぜ!」  
 
二人が店からでたその時だった。  
こちらに近づいてくる二人と同じの学校の制服を着た一人の女子が歩いてくるのを発見したのは。  
「…山下さん!どうしてここに?」  
「フフ、やっぱり私も一緒に須藤さんのお見舞い、行きたくて」  
「うん、でもやっぱり石田がダメっていってたよね」  
「…ん?、二人で何のこと話してんの?」  
「そうか、藤野は知らないよな。まああとで教えてやるよ、藤野。それで?」  
「私、やっぱり石田に嫌われてるのかなーと思って…」  
「え?!そんなことないと思うよ、山下さん。石田のことだから、気まぐれで言ったんじゃない?あの状況だったし」  
「そう?そう言ってもらえるとうれしいな、フフ。…で、実はよーく考えてみると、私も須藤さんち行ったことあるんだ…」  
「マジ?!よっしゃー!じゃ、このまま俺ら3人で須藤ちゃんち突撃しねぇ?!」  
「突撃って…。うーん、でも私もあの石田に連れて行ってもらえないとか言われるとちょっと頭にくるよね」  
「なあ?!じゃあ石田なんて頼らずに3人でレッツゴー!」  
「あのなあ藤野…。お前何も知らないくせに…」  
(でももうこんなに暗くなったし、二人が賛成してるのならいいかな。さすがに石田達は待ちくたびれて帰ってるかもな…)  
「…ん、じゃあ俺もいくかな」  
「おーっ!話が分かるな、ユズピ!」  
「…じゃあ案内するわ。こっちの十字路を右に…」  
さすがはいつも周りを少し冷めた目で見通す山下である。須藤の家まではものの5〜6分でついてしまった。  
しかし、山下はもしかしたら自分たちとは別に到着していてもいいはずの川島達がここに訪れた形跡がないことに気づいた。  
いくら石田が自分に対しても強情だったとは言え、  
まさかここまで二人を勝手に連れてきてしまったことを悪く思う気持ちがない訳ではなかったのだ。  
「タチバナくん、私やっぱり石田達のことが心配だわ。一度学校に戻ってみるね」  
「あ、それなら、ここまでつれてきてくれてどうもありがとう。ごめん、俺たちが石田の所に戻らずにここまで来たから」  
「いいの。私が連れてきた責任もあるし。じゃあね」  
そう言うと、山下は夕暮れの中に消えていった。  
 
山下が去っていく方向に手を振っていた二人が正面に立つ一軒家に目を向けると、  
石田がたとえていた『ポワーって白い雲が散らばって、オレンジジュースがジャーってこぼれたような』  
という表現で表されるようなうすい夕焼け色をした、もしくは日の光を反射していたのだろうか、  
少し珍しい壁色の、二階建ての須藤の家が心をとらえた。  
それは、特にその場に残された二人には印象強く思えた。  
数カ所ついている窓からは特に光もなく、そこはまるで留守のような雰囲気を醸し出していた。  
しかし、よく正面から家を見回すと、一階の一つの窓だけは光がカーテン越しにぼんやりと見える。  
「よーし、ユズピ。じゃあお前から行けよ!」  
「何でだよ、お前から行けよ」  
「いーや、ここはユズピから!頼む!」  
「…しょうがねーな、ったく」  
ユズヒコがドアの近くに取り付けられていたチャイムを一度鳴らすと、家の中から人の歩く物音がかすかに聞こえてきた。  
そして、すぐにドアが開かれた。  
「あ!、タチバナくんに藤野くん?!?!」  
二人のためにドアを開いて招き入れたのは、  
上下薄い水色のパジャマ姿で、栗色の髪が寝癖でグチャグチャになっていた須藤であった。  
二人が自分のクラスメイトだと分かると、自分のあまりにもだらしがない姿に、恥じらっている様子で二人から視線をそらそうとする。  
しかし、そんな須藤の姿を見て先に会話を始めたのは藤野であった。  
「す、須藤ちゃんのことが心配でさ!今日学校休んだよね?だから俺たちだけでもお見舞いに…」  
「…そ、そうだったんだ。あ、ごめんね!こんなカッコで出てくるなんて…(///)」  
「いや、全然、ぜんぜん大丈夫だぜ!こっちも須藤ちゃんが病気で学校休んだのかなって思ってたし…。い、今もしかして寝てた?」  
「う、うん…」  
「あ、ゴメン!!別に須藤ちゃんを起こそうとした訳じゃないんだ。…今つごう悪かった?」  
「ううん、大丈夫。今日はお父さんもお母さんも帰りが遅くなるから逆にこの家に一人で退屈だったんだ、わざわざありがとうね」  
「いやいや、全然。むしろこっちがありがとうだよ!」  
「フフ、そう?そういってもらえるとうれしいな、じゃあ二人とも上がって…」  
それを言い終わるかそこらで突然、いきなり須藤がその場に倒れ込んでしまった。  
どうやら体じゅうが熱を帯びていることも関係したか、寝ていた後に即座に立ち上がり歩いたため、  
頭のほうにたまっていた血液が急に全身に流れ出した事による、一種の貧血状態を引き起こしたようだった。  
しかし二人には何が起きたのかは理解できなかった、ただ目には全身から流れる汗と赤くなった顔がうつっているだけだった。  
須藤はそのまま体を横向きにして廊下にうち伏せ、髪が立っていた場所から廊下に流れ落ちる。  
「た、大変だ!」  
「!須藤ちゃん!だ、大丈夫?!」  
「よし、とりあえずさっき寝ていた所に運ぼう!」  
 
そう言うと、藤野は両足を、ユズヒコは背中を支えて、とりあえず明かりのついているドアが開いていた部屋へと須藤を運んだ。  
その部屋には中央に真っ白なフトン、かわいいピンクのうさぎのマスコット頭の枕が置いてあり、  
そのすぐ近くにコップに入った水や温度計などがお盆に入れておいてあったことから、さっきまで寝ていた場所だと判断した二人は、  
そのフトンに須藤の体をゆっくりとおろした。  
二人が手を放すと、「んっ!」という喉から自然と発されたフトンにたたきつけられた刺激から出る声。  
それによってか、藤野はまだ意識の戻らない須藤のあどけなさから、また、あまりにもか弱くなっている須藤の無防備な姿からか、  
少しの反応を確かめる為の行動に出てしまうのだった。  
「な、ユズピ!。俺もう我慢できねーよぉ!!」  
そう言うと、先に藤野がおもむろに須藤が着ているパジャマの上から女の子だけが持っている二つの膨らみに手を乗せた。  
「っん!…」  
須藤の反応が声に変換されて返ってくる。どうやら先程のフトンに運ばれたときの衝撃でかすかに意識を取り戻したらしいが、  
まだしっかりとした抵抗ができないでいる。  
それに気をよくしたのか、藤野はパジャマごしに少しの膨らみを丹念にくまなくまさぐる。  
するとパジャマの下にはブラジャーも付けていない須藤のまだ発達途中の先端が自己主張を始める。  
「はぁ…ん…あれ…私の胸のあたり…どうしたのかな…」  
高熱で伏していた須藤は、全身の体のだるさ、頭がうまく機能しない等の理由で、あまり体を動かすことはできないのである。  
「ん…あっ!藤野くん!何してるのぉっ!あんっ…やめてぇ!…お願い!…」  
 
須藤はやっと自分がどのような状況に置かれているのか目で確認できた。  
そしてどうしても自分の胸に当てられた両手に違和感を感じ、今すぐにも手を払いたいが、  
今は自分の高熱がぶり返してきたことのほうがそれにまさり、それどころではない須藤。  
呼吸は速まり、その表情は二人を出迎えたあの時とは違い、とても辛い苦悶の表情を浮かべて、額には汗が流れてきている。  
「熱が…ひどいの…やめて…んんっ!…はぁはぁ…どうして!…んふっ…」  
それを見て、どうしても普段の須藤からは発されることのない嬌声がユズヒコの本能を刺激する。  
割とクラスでは自分の意見をきちんと言えるし、みんなの面倒見もいい須藤が、今こんな情けない姿で情けない声をあげている。  
そしてついに理性の限界に達したユズヒコは、須藤の下履きを両手で思いっきり引き脱がした。  
するとその大切な谷間を守っている純白のショーツに、ほんのりと丸いシミができているのを発見した。  
ユズヒコはそのショーツごしに人差し指をあて、谷間のなぞるように何度も指を動かす。  
「…ああん!お股の所からも!…んひィ!……ふぁん!くぅん!」  
「そろそろお股もびっしょりかな?」  
「タチバナくん、やめて、私何も…何もしてないのよ…ああんっ!やぁん!んんっ!」  
するとユズヒコはびっしょりと愛液で満ちたショーツを無理矢理剥がすと、すっかり充血したピンク色の花弁へと自分の口を持って行く。  
「あ、ずりーぞユズピ!」  
「いいだろ、お前から始めたんだからな」  
そう言うと、ユズヒコの舌がピンク色の先端を舐め回す。強く、弱くを交互に繰り返して、須藤の、女の子の最も感じる部分を刺激する。  
「…っは!はああっ!くぅぅん!そんなにぃ!そこぉ!いあああっ!」  
須藤の反応を確認しすると、ユズヒコはその舌で花弁をなぞっていく。尿道口を舐め回した後、その舌は最も女の子が大切にする部分に到達する。  
「そこだけはぁ!そこぉぉ!やめてぇぇ!おねがいぃぃ!」  
必死の須藤の言葉だけの抵抗もむなしく、ユズヒコはその穴の入り口を円を描くようになめる。  
一方の藤野はもうパジャマのボタンを外し、露わになった須藤の膨らみの先端をペチャペチャと何度も何度も刺激する。  
「はぁ、はぁ、ユズピ、それは俺にやらせてくれよ!俺買ってきてんだぜ?!」  
「…ったくしょーがねーな、わかったよ、場所交換だ」  
藤野は自分の完全に育った肉棒にコンドームを装着すると、そのまま須藤のだらしない谷間の穴にその肉棒を挿れた。  
「んっ!痛いっ!おまんこいたいのぉぉっ!ひどいィィ!んはあああっ!!」  
藤野も初体験だったため、ただおもむろに自分の肉棒を出し入れするしかなかった。  
しかし、須藤もその方向がまちまちだった挿入の痛みをできるだけ和らげようとするべく、自分の腰を少しだけだが、動かす。  
「へへぇ、須藤ちゃんも!ホントはヤってみたかったんだろ?」  
「はぁ…はぁ…!そんなことォぉ!ないわァァァ!!ひぎぃぃぃぃ!痛ぃぃぃ!」  
あまりの連続攻撃に須藤の目には大粒の涙が流れ、口からもよだれが出っぱなしで、もう意識を失う寸前まできた時、  
そこにユズヒコの肉豆攻撃がやってきたのだった。  
「いやぁ!またぁ!タチバナぁくぅぅん!いくゥ!いくゥゥ!イっちゃうゥゥゥッ!!」  
二人のそれぞれの須藤の汚れなきピンク色の花弁への刺激は、須藤の全身への大量の刺激を送り出す。  
それに事細かに反応していく須藤の敏感な体。熱を帯びたその体は、さらなる体温の上昇を強いられたのだ。  
「きもちィ!きもちィィよォ!おかしくなるゥ!わたしおかしくなるゥ!ああああああああっ!」  
須藤の体がビクンと大きく波打ったと同時に、藤野が絶頂に達し、白濁液が勢いよくコンドームないに噴射される。  
「…ハァ…ハァ…もう須藤ちゃんもイったみたいだね…ホント、須藤ちゃんの最高だったぜぇ…ハァ…ハァ…」  
「はぁ…はぁ…」  
須藤はまだ一度も自慰などした事もなかったその体へのあまりの刺激で、もう言葉もでないほどの快感の余韻を味わっていた。  
こうして、パジャマに汗がびっしょりの須藤は、両親が帰ってくるまで、色々なプレイで二人の性奴隷となるのであった…  
 
THE END  
 

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