[理央の憂鬱・ユズの苦悩]
「ハァ〜ッ」
理央は溜息をついた。最近肌の荒れが気になってのことだった。
「どこかにいい化粧水とかないかなあ〜。」
一方。
「ハァ〜ッ」
ユズヒコは溜息をついた。この前の定期試験では、英語と歴史があまり良くなかった。
「なんとか英語と歴史の成績をよくしたいなあ。」
理央とユズヒコは、それぞれの考えに夢中だったため、出合い頭でぶつかってしまった。
「アイタッ!」「イタタッ!」
「すいません、ついボンヤリしてて…」
「いいえ、あたしの方こそよそ見をしてたから…あれ?あなたはみかんの弟さんのユズヒコ君…?」
「これは…どうも……アネキの友達の理央さん…ですよね?」
二人は、お互いに尻餅をつきながら挨拶した。
(そうだわ。若い男の子のアレを飲むと肌がツルツルになるって、ママが読んでいた雑誌に載ってたっけ?)
そう思った理央は、すかさずユズヒコを誘った。
「ねえ〜、ユズヒコ君。良かったら、あたしの家に来ない?」
「えっ?で、でも…ボク、これから試験勉強をしないといけないし…」
「大丈夫よ〜。あたしが教えてあげるから。これでも一応あたしはデキル方なのよ。」
「本当ですか?」
その言葉は本当だった。理央はお金持ちの家のお嬢様なので、幼少の頃から英才教育を受けて来たのだった。
こうして、ユズヒコは理央宅へ向かうことになった。そして、理央の部屋に入る。
すごい広さだった。みかんとユズヒコの部屋の広さを足し合わせてもまだ足りないくらいだ。
「ところで、ユズヒコ君は何を悩んでいたのかなあ?」
「あの…ボクは、この前の定期試験で英語と歴史が出来なかったんです。それで…」
理央は、ユズヒコの悩みを聞くと、クスッと笑った。
「そういうことだったの。実はね、あたしも悩みがあるんだ。」
そう言って理央は、ユズヒコにジュースを薦めた。
「たくさんあるから。どんどんおかわりしていいわよ。」
「ありがとうございます。じゃあ、いただきます。」
ユズヒコは、ジュース――実は媚薬入り――を飲み始めた。
「ところで、理央さんの悩みって何ですか?」
「ああ、あたしの悩み?それはねぇ、…」
ユズヒコは理央の言葉を最後まで聞くことができなかった。睡眠薬の効き目が現れてきたのだった。
ユズヒコは、次第に目をとろんとさせ、そして理央の部屋の絨毯に突っ伏した。
「どうやら薬が効いたみたいね。」
ユズヒコは意識を取り戻した。しかし、ユズヒコは身動きができない。
ユズヒコは、立ったままの姿勢で柱に縛り付けられていたのだ。
両手だけは自由に動かせるが、その両手も筆記具でノートに書ける程度だったのだ。
実際、ユズヒコの腰の位置には机のような木製の台があり、筆記具と教科書、そしてノートが置かれていたのだった。
「ユズヒコ君、目が覚めた?」
「理央さん、これは一体…」
どういうことかと理央の方を見たとき、ユズヒコは理央の姿を見て一瞬凍り付いてしまった。
無理もない。理央は、網タイツに黒い革張りのガーターベルトの他は下着も着けていない格好だったのだ。
小ぶりながら、綺麗なラインをした胸や、辛うじて秘部を覆い隠している柔らかな毛並みなどがユズヒコの網膜に焼き付いていた。
と、そのときユズヒコは、自分が一糸纏わぬ姿になっていることに気づいた。
「ユズヒコ君のって、かわいいわね〜。まだ生えていないんだ〜。あなたのお姉さんはもう完全に生え揃っているのに。」
理央から見ると、ユズヒコは駅弁の台を背負っているように見える。つまり、理央からはユズヒコの全裸体が丸見えなのだ。
「ユズヒコ君。あたしはね、ユズヒコ君のコラーゲンが欲しいの。あたし、最近肌荒れが気になってね。」
「でも、理央さんは今のままで十分きれいですよ。」
「あらうれし〜い。ありがとう。でもね、コラーゲンがどうしても欲しいのよ。その代わり、英語と歴史を教えてあげるから。」
悪くない取引だった。しかし、ユズヒコのコラーゲンという意味が、ユズヒコ自身はまだ理解していなかった。
「あたしの体で英文の構造を覚えるの。いい?一回覚えたことはちゃんと答えられるようにするのよ。さもないと…」
そう言って、理央はユズヒコの先端を剥き、口で咥えて舌で転がし始めた。
「えっ?理央さ…ん……うぐっ!!」
ユズヒコは次の瞬間果てた。と同時に、ユズヒコの体から白い精が迸った。理央は、かまわずにその白い迸りを飲み干した。
「う〜ん。さすがは中学生。元気がいいわねぇ〜。」
「理央さん。ボク…ぐったりしてしまいました……」
「間違えたら今みたいにユズヒコ君のコラーゲンをもらうからね。その代わりちゃんと全部責任持って教えるから。ね。」
「は、はい……」
「私、ユズヒコ君相手にこういうスパルタ特訓をしたかったんだ〜。コラーゲンももらえて一石二鳥ね。」
こうして、理央のスパルタ特訓が始まった。
理央は、ユズヒコを柱から解放した。しかし、両手だけは後ろに縛り付けたままだった。
そして、理央はユズヒコを絨毯の上に横たわらせた。
「あたしの頭のてっぺんが主語、顔に降りてきて唇あたりが動詞よ。」
こうして、理央はユズヒコと唇を重ね合わせた。舌と舌がねっとりと絡みつく。
「このあたしの唇が動作の部分よ。ちゃんと覚えてね。」
続けて理央は首筋、両胸と順番に、ユズヒコに唇を這わせたのだった。
「あたしの体の部分で覚えるの。首筋から降りて、右の乳首が目的語1で、左の乳首が補語ね…。」
そして、お腹、太腿と降りていき、つま先までユズヒコに口付けをさせた。それから、薄毛の生えた秘部にユズヒコの顔全体を押し付けた。
「一番大事な部分が、あたしのココよ。ちゃんと覚えてね。文も書けるように、後で練習するから。」
こうして、一通りの英文法の5種類の構造を理央の体で追っていった。
「じゃあ、復習のテストよ。いい?答えを間違えたらお仕置きよ。クスッ」
しかし一度に全部覚えられるはずもなく、ユズヒコは何問か間違えてしまった。
「違うわよユズヒコ君。お仕置きね。」
間違える度にユズヒコは理央の「お仕置き」を受けた。
理央の唇と舌は絹の如く柔らかい。ユズヒコがどんなに枯らしても、すぐにまた回復するのだった。
「はうっ!!」
間違えた回数分、ユズヒコは確実にお仕置きを受けた。
「もうダメです理央さん…もう出ませんよぉぉぉぉ……」
「大丈夫よ。そうなるだろうと思って…ホラ!」
そう言って理央は、部屋の奥を指差した。既に半分意識が朦朧としているユズヒコの目に止まったのは、大量の精力剤やら興奮剤やらの山だった。
「あれはね、パパが特殊なルートで外国から輸入したものなの。だから安心して飲んでね。」
早速理央は、精力剤を一本ユズヒコに飲ませた。すると、ユズヒコの下半身がすぐに硬さを取り戻した。
「理央さん…まだまだイケそうです……」
「そう。良かったわ。たくさんあるから、どんどん間違えながら覚えてね。でもお仕置きはちゃんと受けるのよ。」
「はい……」
こうして、理央の出す問題に答えられない度にユズヒコは強制発射させられた。
一時間もすると、部屋の床には精力剤や興奮剤の空き瓶の山が築かれていた。
一通りの勉強が終わったとき、ユズヒコのモノは完全にぐったりしており、目は虚ろで空中をぼんやりとさまよっていた。。
「ユズヒコ君。今日はよくがんばったわね。これから、一緒にお風呂に入らない?」
既に、頭の中まで理央の虜にされていたユズヒコに「ノー」という返事はありえなかった。
新鮮なコラーゲンを存分に浴びた女子高生と、姉と同年代の肉体の美味を存分に知ったユズヒコは浴室に向かった。
理央の家の浴室は、まるでどこかの温泉のようなつくりで、浴室の床や浴槽は天然の大理石で造られていた。
理央がユズヒコに優しく問いかけた。
「ねぇ〜、ユズヒコ君て、まだ童貞なのぉ?」
「う。そ…それは……」
「恥ずかしがらなくてもいいのよ。まだ中学生なんだから…。」
しかし、ユズヒコはかぶりを振った。これまで、母や姉に散々犯され続けてきたユズヒコは、できればその話題には触れたくなかったのだった。
「もしかして、みかんに犯られたのぉ?んもう〜、みかんたら〜。…まあいいか。今日からはあたしの虜よ。ね。」
理央は、ユズヒコの顔の上にまたがった。
「ユズヒコ君〜。あなたの舌で、あたしのココを舐めて〜。」
催眠術にかかったかの如く、ユズヒコは理央の命令に従った。
これまでさんざん母や姉のを舐めさせられてきたユズヒコは、理央が気持ちよくなれる舐め方を既に体得していた。
「あ…あ……いい〜っ、ユズヒコくぅ〜ん、いい〜〜〜っ!」
いつもの上品な気風に満ちた理央とは打って変わって、淫らな官能の渦を泳いでいる表情だった。
「あ…あ…あ………あうっ!!」
次の瞬間、理央は全身を激しく痙攣させた。理央は初めて男によってイったのだった。
理央の秘奥からは熱くてねっとりとしたものが滲み出ていた。ユズヒコはそれを鼻で感じていた。
(これが理央さん特有の匂いか…。甘くていい匂い……)
理央はユズヒコから一旦離れ、ユズヒコを抱き起こした。そして、ユズヒコと一緒に掛け湯をして湯船に入った。
「ユズヒコ君…あたしね、初めてはずっとユズヒコ君にって決めてたの。」
そう言って理央は、自分からユズヒコの「鍵」を自分の「鍵穴」にあてがった。
今ユズヒコの体で硬さを保っている部分といえば、ユズヒコの「鍵」の部分だけであった。
「じゃあ、あたしの処女の卒業式を執行するから…んぐっ!」
一瞬湯船の一部分が赤く染まった。しかし、周りに拡散され、すぐに透明さを取り戻した。
「あ……理央…さん…?」
「初めてだからちょっと痛かったけど、でもだいぶ慣れてきたわ。」
「あ、今ボク…理央さんと…つながってるんですね……」
ユズヒコは、完全に理央に肉体を乗っ取られた状態で、ただ理央に犯されるがままだった。
「ユズヒコ君。あたし、あなたの期末までにちゃんと間に合わせるから。だから、諦めないで。」
理央は、文字通り体を張ってユズヒコに訴えていた。
「はい…ボクもがんばります。なるべくお仕置きを受けないように…」
「ううん。いいのよ。間違えて。でも、本番で間違えたらダメでしょ?だから、普段から厳しくしてるの。」
「は…はい……」
「一度憶えたことが出来ないのは損でしょ?だからお仕置きするのよ。あなたが憎いからじゃないの。あなたが好きだからなの。」
「ボ…ボクも……理央さんのこと……好き…で…す…」
「ま〜、うれしい〜〜っ!じゃあ、これからもどんどん厳しく特訓するから。覚悟してね。クスッ。」
次の瞬間、二人は湯船で同時に果てた。
この日だけでも、ユズヒコは1学期分の内容をマスターしたのだった。
そして、この「スパルタ特訓」は、期末試験の前日まで続いた。お仕置きの量を徐々に増やしながら…。
歴史のテストの返却日。
「それでは、この前のテストを返します。学年の最高点は93点…これはこのクラスの人でした…。言っていいかな?」
福沢さんはかぶりを振った。
「良くないようなので、言うのをやめ…待った。」
このとき、クラス中が一瞬沈黙した。
「…失礼しました。立花君の100点が最高です。よくがんばりましたね。」
クラスにざわめきが起きた。一番ショックを受けたのは福沢さんだった。
「えぇ〜っ、立花君がトップ?密かにプライドを持っていただけにショックぅ〜。」
藤野や須藤、石田、そして里奈も驚いていた。
「ユズピすげ〜」
「ユズピって、元々できるんだから、どうして今までトップにならなかったんだろう」
「今度ユズピに教えてもらおうかなあ」
もちろん英語も満点だった。他の科目もすべて90点以上とり、堂々の学年トップだった。
あれだけのスパルタ教育を受けたユズヒコはげっそりと頬がこけ、やつれ果てていたが、クラスのみんなはそれほど努力したんだという解釈をしていたので、特に深く問われることはなかった。
放課後、クラスの男子達がユズヒコに詰め寄った。
「なあユズピ、お前どんな塾通ってんだ?それとも家庭教師とか?どっちにしてもすごい勉強方法だったんだなぁ。」
「ま、まあ…そんなもんなようなもんな……」
ユズヒコはお茶をにごした。
(どんな勉強方法かだって?それは…とても人には言えない……。でも、確かにすごい勉強方法だった…)
テディベア研究会の活動日。先に部室にいたみかん、理央、新田の3人が話をしていた。
「理央先輩、なんか最近肌がつやつやして綺麗になってるっすね〜」
「新田、わかる?」
「ハイ。なんかこう…ハリが出てきたって言うかぁ、そのぉ…理央先輩、最近色っぽいッス。」
(ムムッ、新田の奴鋭いわね。やっぱり新田は秘書に向くかも…)
そして、何も知らないみかんが理央に話しかけた。
「そういえばそうよねぇ。理央、最近何か肌荒れが気になるとか言ってたのに。」
(あんたの弟のおかげよ。でも、これはヒ・ミ・ツ)
(終わりor続編あるかも・・・)