[ユズ、ユカリンに惹かれる]  
 
「いらっしゃいユカリン。まああがって。」  
「ありがとう、みかん。お邪魔しま〜す。」  
ユカリンがみかんの家に遊びに来た。  
みかんはユカリンを自分の部屋に案内した。  
テディベア研究会のことやケーキバイキングのことなどで話題が盛り上がった。  
「あ、みかん。ちょっとトイレ貸してくれる?」  
「うん、いいよ。あたしの部屋の真向かいだから。洗面所はトイレの左ね。」  
「ありがとう。」  
ユカリンは、みかんに教えられた通り、トイレに行った。  
そして、トイレの後、洗面所で手を洗った。  
「確か、みかんの部屋は、すぐ真向かい…」  
そう思って開けたユカリンの目には、なんと一人の中学生が下半身裸になっている姿が映った。  
 
「なんだよ!いきなり開けんなよ姉ちゃ…あっ!」  
ユカリンは、誤ってユズヒコの部屋に入ってしまったのだ。  
今自分が洗面所にいたことをユカリンはすっかり忘れていたのだ。  
みかんの部屋はトイレの真向かいであって、洗面所の真向かいではないのだ。  
ユズヒコは、丸野丸美の写真集を見ながら自分の性的欲望を昇華しようとしている真っ最中だった。  
「ごめんなさい!みかんの部屋と間違えちゃった!」  
ユカリンはあわててドアを閉めた。そして、自分の本来の行き先のみかんの部屋に戻った。  
「みかん…あの…私、間違って隣の部屋を開けちゃった…」  
「ああ、隣は弟のユズヒコの部屋よ。ユカリン、ひょっとしてあんた、弟の部屋を開けたの?」  
ユカリンは顔を赤くしながらゆっくり頷いた。その胸は激しい鼓動を打っていた。  
(みかんの弟さんの部屋に間違って入っただけならまだしも、よりによって…)  
ユカリンは、その日ユズヒコのことから頭が離れなかった。  
 
*  
 
ユズヒコは、ユカリンがみかんの家に遊びに来た日から、後ろめたい気持ちでいっぱいだった。  
何しろ、姉の友達に自分の知られたくない秘密を見られてしまったのだ。  
これを姉達に知られたらどうしよう。そう思うと、ユズヒコは気が気でならなかった。  
ユカリンもまた、後ろめたい気持ちでいっぱいだった。  
間違ったとはいえ、友達の弟の部屋に入り、しかも見てはいけないものを見てしまったのだ。  
その事がみかんに知られたら、みかんは決して自分を許してはくれないだろう…  
と、丁度その二人がばったりと道で出会ってしまった。  
「ギクッ!」  
双方とも一瞬棒立ちになってしまった。  
先に口を開いたのはユカリンの方だった。  
「あの…どうも…こんにちは…この前は……どうもお邪魔しました…」  
「あ…いえ……その…」  
「ユズヒコ…君。よかったら、今からあたしの家に来ない?」  
「あ…はい………」  
こうして、二人はユカリンの家に向かった。ユカリンがユズヒコを自分の部屋に招いた。  
 
「あの…ユズヒコ君……。この前のことなんだけど…」  
ユズヒコの心臓は早鐘を打っていた。次に、何を言われるかはだいたいわかっていた。  
「この前は…ごめんなさい。あたし、みかんの部屋と間違えちゃったの。」  
「は…はい……」  
ユズヒコは、この前の気まずい出来事を思い浮かべながら下を向いていた。  
「でもね、この事は誰にも言っていないから。ね、許してぇ…。わざとじゃなかったの。」  
そう言ったユカリンの目には涙が浮かんでおり、止め処もなく流れ出ていた。  
「いえ、…いいんです……ボクも、誰にも言っていませんから……」  
その言葉を聞いて、ユカリンはほっとした。  
「うれしい!」  
そういって、ユカリンはユズヒコを抱きしめた。涙はおさまっていた。  
「そうだ。ねえ〜ユズヒコ君…写真じゃなくて、本物の女の子の体、見たくなぁい?」  
「い、いえ…その……」  
ユズヒコは下を向いてモジモジしていた。  
「いいのよ、無理しなくても…。本当は見たいんでしょ?」  
「あ…そのぅ……」  
 
ユズヒコが顔を上げた瞬間、次にユズヒコが見たものはユカリンの白くて柔らかい胸だった。  
少しふくらんだふくよかな乳房と、その頂上にある淡い桜色の乳首。  
ユカリンはユズヒコが下を向いている間に上半身を脱いでいたのだ。  
「ユ、ユカリンさん…!だめですよ、服を着ないと。」  
「どうしてぇ〜?」  
「どうしても…その……あんまり男の前でそういった格好はしない方が…」  
「な〜にかたいコト言ってんの?ユズヒコ君の顔に本物の女の子の裸を見たいって書いてあるわよ。」  
そう言いながらも、ユカリンは下も脱ぎだした。ついに、ユカリンはパンツ1枚になった。  
「本物の裸って、…もしかして、…ユカリンさんの…?」  
「そうよ。…あたしの裸じゃ、だめ?」  
「い、いえ…そういうわけでは……」  
ユズヒコの言葉は論より証拠、すでにユズヒコのズボンの前は屹立し、今にも弾けそうな勢いだった。  
「あ〜っ、やっぱりユズヒコ君あたしの裸で感じてくれてるんだ。うれし〜い!」  
ユカリンは、ユズヒコの服をすばやく脱がせていった。ユズヒコに抗う術はなかった。  
ユズヒコがパンツ一枚になると、やはり前の隆起が目立った。  
「あたしは丸野丸美ほど胸はないけども、でも写真よりも生身の女の子の方がずっといいわよ。」  
そう言われてみるとそうだった。どちらかと言うと、丸野丸美よりもユカリンの方が肌がきれいだった。  
「ゴクッ…」  
ユズヒコは生唾を飲んだ。その音は、ユカリンの耳にもしっかりと聞こえていた。  
 
「さあ、ユズヒコ君。最後の一枚は、あなたの手で脱がして。」  
ユズヒコはまるで催眠術にかかったように、ユカリンのパンツを手でゆっくり下ろしていこうとした。  
「だめっ、手を使っちゃ!手を使わないで下ろして!」  
突然のユカリンの大声に、ユズヒコは一瞬ビクッとした。  
「で、でも…手を使わないと…下ろせないじゃないですか?」  
「うふふ…口よ。ユズヒコ君の口で咥えて下ろしてぇ〜。」  
ユカリンはユズヒコの頭を抱え、自分の最後の一枚の前に持っていった。  
(え〜い、もうどうにでもなれ!)  
ユズヒコは、ユカリンの最後の一枚を口で咥え、そのまま下のほうにずらしていった。  
やがて、ユカリンのきれいな縦筋が一本ユズヒコの目の前に現れた。  
「ユカリンさんのって、きれいですよね…」  
「あん、何お世辞言ってんのぉ〜?あたし、17にもなってまだ毛が生えてきてないの。ちょっと恥ずかしいな〜。」  
「いいえ。お世辞なんかじゃないですよ。ユカリンさん。本当にきれいです…ボク、もう……」  
「まだだめ。先にユズヒコ君のを見して〜。」  
ユカリンは、ユズヒコと同じように口でユズヒコのパンツを咥え、下ろしていった。  
「あ〜っ、ユズヒコ君も生えてないんだ〜。か〜わい〜い。」  
ユズヒコは発毛が遅く、まだ首から下の毛は産毛しか生えていないのだった。  
「じゃあね、ユズヒコ君。あなたはあたしのコトを舐めて。あたしもあなたのモノを舐めるから。」  
「は…はい……」  
 
こうして、ユカリンとユズヒコはお互いの秘部を唇や舌を使って愛撫し始めたのだった。  
ユズヒコのモノを舐めているユカリンは少し青臭い匂いを、ユカリンのモノを舐めているユズヒコは甘酸っぱさを感じていた。  
「はぁ、ん、むふぅ…ユズヒコ君のって、ちょっとしょっぱくて青臭いカンジ。それがまたいいわよ〜。」  
「う、うぐっ…ユカリンさんのはちょっと生臭くて甘酸っぱいようないい匂いがします。」  
「う…う……あああ〜っ!」  
突然の絶頂は二人同時に来た。お互いがお互いの刺激でイッてしまったのだ。  
二人は同時にイケたことを互いにうれしく思い、キスを交わした。  
「むふぅ…ユカリンさんの唇は柔らかくて気持ちいいです…」  
「あら?ユズヒコ君のもかわいらしいお口よ。…ねぇ、今度は下のお口にもユズヒコ君のを入れてぇ〜」  
ユカリンは、得意の上目使いでユズヒコを見つめた。ユズヒコにはもはや迷いのかけらもなかった。  
ユズヒコはユカリンの両足を目いっぱい開かせた。無毛のユカリンの縦筋はきれいな一直線を描いていた。  
そして、ユズヒコはユカリンの縦筋をゆっくりと拡げた。  
「ユカリンさん…きれいです…」  
「どう、ユズヒコ君。女の子ってこうなってるのよ。写真なんかでオナニーするよりも本物の方がずっといいでしょう?」  
ユズヒコは、黙ってコクリと頷いた。  
今のユズヒコの頭には、自分がユカリンの柔らかい体の中に入ることしかなかった。  
そうっとユズヒコは、自分の硬直したものをユカリンの入り口にあてがった。  
「はぁん、ユズヒコ君。実はね、あたし初めてなの。大好きなユズヒコ君に処女を奪われるなんて最高〜。」  
そう言ってユカリンは目を閉じた。ユカリンはユズヒコを受け入れる体制が整っていた。  
ユズヒコはゆっくりとユカリンの入り口に自分のモノをあてがった。  
 
ミシッ、ミシミシッ…  
「…っつぅ!」  
一瞬、ユカリンの顔が硬直した。ユカリンの眉間に皺が寄る。  
ユズヒコのモノはそんなに大きくないとはいえ、今まで入れてきたタンポンなど比べ物にならないくらい大きさだった。  
ユカリンの太股に、赤い一筋の糸が伝ってきた。破瓜の血だった。  
「ユカリンさん。血が出ていますよ。抜きましょうか?」  
ユカリンの出血を見てユズヒコはうろたえた。  
「ううん、いいのよ。あたしはいくら痛くても我慢するから。」  
「ユカリンさん…」  
ユズヒコも、最後までユカリンの中で果てることを決心した。  
ちょうどユカリンの血が潤滑油の如くユズヒコを侵入しやすくしていた。  
やがて、ユズヒコのモノがユカリンの膣内を完全征服した。  
「い…痛っ……ううん、ユズヒコ君、気にしないで。あたしは大丈夫だから。」  
ユズヒコは自分の棒でユカリンの中をかき混ぜるように動いた。  
「う…ユカリンさん…ボクもう…」  
「いいのよ。中出しして。ピル飲んでるから平気よ。」  
「は…い……う…うう…あ……うぐぅ!」  
ドクン!ドクドク…ドクッ…ドクッ…………ゴピュッ……  
ユズヒコは、初めて味わう快感を堪能していた。一人でするのとは違った快感だった。  
ユカリンから離れると、シーツが赤く染まっていた。  
そして、ユカリンの中からはユズヒコの瑞々しい純白色の粘液が逆流していた。  
 
ユカリンは、ユズヒコの白い体液を手で掬い取り、ゆっくりと味見をした。  
「ユズヒコ君のって、瑞々しいけど、なんか変な味ィ〜〜〜。」  
ユカリンは笑いながら答えた。それに釣られてユズヒコも笑ってしまった。  
ふと見ると、先ほどとは打って変わって今やぐったりしているユズヒコのモノが赤くなっている。無論それはユカリンの血だった。  
「ユズヒコ君。あなたのモノが血で汚れてるよ〜。拭いてあげるね。ユズヒコ君もあたしのを拭いてね、口で。」  
こうして二人はお互いの秘部を舌で舐め始めた。  
お互いの秘部を「掃除」し終えた後は、二人とも口の周りが血だらけになっていた。  
「ねえ、ユズヒコ君。丸野丸美と比べてどう?あたしは。」  
「はい…いいです。丸野丸美よりもユカリンさんの方が…」  
「えっ、ホント?う〜れし〜〜〜い!じゃあね、いいものあげる。」  
そう言ってユカリンの取り出したものは、ユカリンやみかんの写った修学旅行での入浴写真だった。  
「これは…!」  
ユズヒコは思わず目を疑った。こんなスナップ写真が普通に撮れるわけがない。  
「これはね、あたし達女子の間だけで撮った秘密の写真なの。あたしのいないときはこれで我慢して。」  
「あ…ありがとうございます……」  
「みかんには内緒よ。」  
「はい。」  
 
                *  
 
数日後、再びユカリンがみかんの家に遊びに来た。  
「あ、みかん。ちょっとトイレ貸してくれる?」  
「うん、いいよ。あたしの部屋の真向かいだから。洗面所はトイレの左ね。」  
トイレを済ませ、洗面所で手を洗った後、ユカリンはわざと真向かいの扉を開けた。  
「なんだよ!いきなり開けんなよ姉ちゃ…あっ、ユカリンさん。」  
ユズヒコは、丸野丸美ではなくユカリンのヌード写真を見ながら性的欲望を満たしている最中だった。  
「あ〜、ユズヒコ君たらまたあたしの写真でしてるの?」  
「はい…この写真をもらった日からは、ユカリンさんでしか…その…抜いてなくて……」  
ユズヒコが持っている写真には、既にあちこちに白っぽい染みができていた。  
「この写真がこんなになるまで抜いたのぉ?ありがとう。…でも、写真よりも実物の方がいいでしょ?」  
「は、はい……」  
こうして、再びユカリンとユズヒコは交わり始めた。今度は出血せず、比較的スムーズに済んだ。  
一回終わった後、ユカリンはみかんの部屋に戻ってきた。  
「ユカリン、遅かったね。もしかしてあんた、また間違ってユズヒコの部屋に入ったんでしょう?」  
「え?…まあ、その、エヘヘ…」  
「ユカリンも結構そそっかしいんだね。」  
「あはは。それにしても、みかんの弟さんてかわいいわね。今度誘ってもいい?」  
「あんなのがいいのぉ?ユカリンて物好きだねえ。まあ、あんな弟、ひとりでもふたりでもどうぞ。」  
その頃、隣の部屋では「あんなの」が放心状態で心地よい疲労感のあまりぐったりとなっているのだった。  
 
(終わり)  
 

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