学校の帰り、みかんとしみちゃんはつまらない話が互いのツボに入り、
最高に盛り上がっていた。
「しみちゃん、うちに寄ってかない?」
みかんの誘いにしみちゃんは断る理由などあるわけも無く
OKした。
マンションの鍵を開け玄関に入ると、見慣れた靴が一足。
「あれ?ユズヒコ、帰ってるんだ」
その言葉にしみちゃんの気持ちが揺れる。
『ユーくん、いるんだ…』
みかんは足でユズヒコの靴を脇によけると、しみちゃんに上がるように促した。
「おかーさーん、何かお菓子ある?」
呼べども母は出てこず、代わりにユズヒコが部屋から顔を出した。
「母ちゃんならいないよ。食うものもねーんだよ」
いつもよりほんの少し怒ったような悲しそうな顔のユズヒコに、しみちゃんはときめきを覚えた。
「あれ、お客さん?」
「しみちゃん。何回か会ったことあるでしょ」
「こんにちわ、お邪魔します」
しみちゃんは挨拶をしながら、自分は綺麗に微笑めただろうかと心配した。
「…ども」
そう返しただけでユズヒコは部屋へと戻って行った。
ユズヒコの部屋のドアは閉じられ、しみちゃんは拒絶されたような寂しさを感じながら「全くもー、愛想がない奴なんだから」と言って謝るみかんに大人っぽく「男の子ってあーゆーもんでしょ」と返した。
「あたし、何か買ってくるね」
みかんは彼女に部屋で待つように言うと、靴を履きなおした。と、そこへユズヒコが部屋からまた出てきて、姉に「俺のぶんも」と言い出した。
「なんであんたのぶんまで」
「ついでだろ」
二人のやりとりにしみちゃんは笑い、笑われてみかんは顔を赤くする。
「なーに?」
「姉弟っていいなと思っただけよ」
しみちゃんの言葉にみかんは納得しない顔のまま買い物に出て行った。
残された二人の間に微妙な空気が流れる。
ユズヒコの困った顔に、しみちゃんも困る。
「じゃ、俺」
そう言ってまた部屋に戻ろうとしたユズヒコをしみちゃんは呼び止めた。
「みかんが帰ってくるまで、おしゃべりしない?」
何度か来た事のあるこの家の間取りは覚えている。しみちゃんはユズヒコを居間へと引っ張っていき今日の帰りにみかんと盛り上がった話をした。
「ふーん」
女子高生のツボがわからないユズヒコは困った顔で相槌を打つ。
またもや微妙な空気が流れ、ユズヒコが立ち上がろうとした時に、しみちゃんは思い切って質問した。
「ユズヒコくんって、彼女はいるの?」
「ええ?い、いないっスよ」
あまり表情の変わらなユズヒコの珍しく動揺した顔から、しみちゃんはこれは本当の事だと確信し次の質問をする。
「キスとかしたことある?」
「勿論、ないッスよ」
なぜ律儀に答えてるんだ?とユズヒコは思いながらもつい答えてしまう。
そして「キス」の言葉でしみちゃんの厚い唇が気になり、顔を逸らした。
「あたしもまだなんだ」
しみちゃんはそう言うとユズヒコの頬を両手でつつみ、顔を自分の方へと向けさせた。
「試しに二人でやってみようか?」
そう言うと彼女はユズヒコの返事を待たずにキスをした。
数秒間、唇を重ね、離す。
二人の心臓は痛いくらいに脈打っている。
「もっとしてみる?」
しみちゃんの言葉に、今度はユズヒコから唇を重ねる。その時に、はずみでしみちゃんの大きな胸に手が当たった。
「あ、ごめんなさい!」
「いいんだよ、ユズヒコくんなら」
その言葉が何の意味を持つのか、初めてのキスに初めて女性のおっぱいを触った事でパニックになっているユズヒコにはわからなかった。
しみちゃんは服の前をはだけると、高校生にしては立派な胸の谷間を見せた。
「もっと見たい?」
ユズヒコがガクガクと頷くと、しみちゃんはブラの前のフォックを外してみせた。
「触って…」
ユズヒコの手を胸に持っていき、直に触らせる。しみちゃんは小さく声を出すと、ユズヒコにキスをした。
「こういう時って、男の子って前が大きくなるんでしょ」
しみちゃんが股間を触ると、彼女の言った通りにユズヒコの股間は大きく膨らんでいて、
それを恥ずかしく思ったユズヒコは思わず腰を引いた。
「女の子はね、濡れてきちゃうの」
しみちゃんはそう言って彼のもう一方の手を彼女自身のパンティの中に導いた。
「!」
彼女の言った通り、彼女のそこは少し粘り気のある液で濡れており、ユズヒコは驚いた。
顔を昂奮と羞恥に真っ赤にし、二人は互いの最も恥ずかしい部分に当てた手を動かす。
「あ…」
しみちゃんが出した声に、ユズヒコは痛かったのかと手を引こうとした。しかししみちゃんはそれを許さずそのまま器用に片手でユズヒコのズボンのファスナーを降ろした。
「見せて」
「だ、だめ!」
拒否の言葉も前を膨らませたままでは説得力が無い。
しみちゃんはユズヒコの勃ち上がったペニスを素手で触り、顔を近づける。そして舌でそっと舐めた。
「はう…!」
初めて感じる刺激にユズヒコが思わず声を上げる。
「男の子のって、こんな味なんだ…」
しみちゃんはユズヒコの抵抗がなくなったのでそのまま拙いながらも雑誌で読んだ通りに愛撫した。
先走りの液が溢れ出て、それを愛しげに舐め取ると、ユズヒコは「汚いよ」と彼女を押し戻した。
「じゃあ、口以外でやるよ」
彼女の言っていることの意味が判らずきょとんとしているユズヒコを押し倒し、しみちゃんはパンティを脱ぎ捨てると彼の上に跨った。
そのまま腰を降ろすと、ユズヒコのペニスに新たな快感が与えられ、しみちゃんは痛みに顔を歪ませる。
「し、しみちゃん先輩…!」
「いいの。初めてはユズヒコくんとって決めてたから」
痛みを堪え、しみちゃんは根元まで自身のそこにユズヒコのペニスを収めた。
少し動くとしみちゃんには激痛が、ユズヒコには今までにない快感が走る。
ユズヒコが快感に堪らずしみちゃんを押し倒すとペニスが抜け、昂奮から彼女を思いやる事など忘れがむしゃらに挿入した。
「い、痛い!ユズヒコくん!」
痛がる彼女の声などもはや聞こえず、ひたすらに突きまくる。ユズヒコの汗がしみちゃんの顔や裸の胸を濡らす。
何度目かの突きで、ユズヒコはしみちゃんの中で果てた。
果ててから、自分が酷い事をしたと後悔したがもう遅い。
しかししみちゃんはユズヒコの後悔を表情で気付き、彼の頭を優しく撫でた。
「いいんだよ、ユズヒコくん。誘ったのはあたしだし、あたしの中で気持ち良くなってくれて嬉しかったよ」
おわり
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