「むぐっ!」
突然唇を塞がれたみかんが思わず声を上げる。
そのまま唇を合わせ、舌を絡めていった。
「立花みかんは岩木が好き」
それを知った後、何かもやもやしたものを感じた。
きっと、いとも簡単にみかんの心を掴んだ岩木に対するジェラシー…なのだろう。
それで、昨日一日考えて、出た結論。
学校の帰りに、みかんを自分の家に誘った。親は出張+旅行中だ。今日は帰ってこない。
ベッドに二人並んで腰掛けておしゃべりし、キスしたまま押し倒した。
みかんは、驚きと、小さな快楽が入り混じった表情のまま。
長い口づけの間に、手は、みかんの服のボタンと、ブラジャーを外していた。
そのまま手が、露わになった小さな胸に触れた時、
「いや!やめてよぉっ!しみちゃんっ!どうしたのっ!?いやぁっ!」
自分が何をされてるのか、やっと気が付いたらしい。
両手をばたつかせて必死に抵抗する。彼女の顔にもみかんの手は触れた。
(みかん、お願い、一度だけ……)
そう思いながら、みかんの手を、肩を押さえようとする。唇は首筋をなぞっていく。
でも、みかんの手は、それを払いのけようとしていた。
(生意気ねみかん何回かビンタ入れれば大人しくなるでしょこのお子ちゃま)
……え?私、何考えてるんだろう?みかんをひっぱたくって?
彼女が自分の中の声に戸惑う間も、みかんの手は必死に動いてた。
彼女の頬に、ひっかき傷が一筋できる。
(調子乗らないでよみか)また!!
「お願いみかん、私…みかんが好きなの…だから…一度だけ…」同時に涙が数滴。
『しみちゃんの涙』など、今まで見たこともなかったのだろうか、みかんの親友は、いつもオトナで、
人生を悟って、危なっかしいみかんを支えてくれた人。
みかんが憧れるような体つきと色気を持った人。
その涙を見たせいか、
「ひあっ!……はあんっ……はあ…」
みかんの抵抗が一瞬ストップした。
瞬間、胸の蕾に優しくキスされて、思わず声が漏れる。
「心配しないで、みかん…信じて……お願い…今だけは、私に任せて……」
(口じゃ嫌がってても敏感なのねみかん思い知らせてあげるわ自分がとってもエッチだってことをね)
まただ、そんな事私が考えてるの?言ってしまいそうで怖い。
みかんの表情に、少しずつ快感が濃く映されていくのがわかる。
みかんの抵抗が、どんどん弱くなっていくのがわかる。
押しのけようとして、それでも肩に手を伸ばしてはいるが、もう弱々しい。
改めて、みかんを可愛く思った。
もうツンと尖った乳首を口に含みながら、みかんの下着にそっと触った。
そこは、もう、湿っていた。
(もうこんなにぐちょぐちょにしてみかんって無垢な顔してるワリに淫乱)
頭の中に言葉が浮かぶ、思わず口が開き、言葉を紡ぎ出す。
「みかんって」……私は何を言おうとしてるの?……
見たい、恥辱と快楽に染まるみかんの顔が。虐めてみたい、みかんの心を。
……でも………みかんは…
そう思って、必死に別の言葉を探した。
「みかんって、かわいいよ…」
言いながら、緩やかに下着の上から撫でさすっていた手が、そのまま中に滑り込んだ。指に液体が絡み付く感触。
「そ、そこは…ダメ…ひゃん…んっ……くうんっ…」
弱々しい拒絶の言葉は、すぐに喘ぎと吐息に交代された。
(もう大洪水じゃないみかんったらみんなにバラまいてあげようかみかんはとっても)
…もうやめて!私はみかんを
(スケベな女の子ですって教えてあげるわゆかりんにも吉岡にもそして岩木にも)
愛してるの!
「ふあっ、あっ……や…ん…しみちゃ…んっ…」
みかんのスカートと下着は、もう脱がされていた。
胸からへそへ、そして股間に達した舌が、濡れそぼった茂みや、太腿をくすぐる。
もう、なんでもいい…みかんを思いっきり感じさせたい、喘がせたい、声を聞きたい。
ついにみかんに限界が訪れた。
「ふあ、あ、ん、ああああああああああああっ!!!」
みかんの体が大きく震える。一瞬固まった後、全身の力が抜けていったのが、わかった。
一度イった後も、彼女はみかんを愛撫し、愛の証をつけていった。
みかんは親友の名を呼びながら何度も絶頂を迎え、最後には潮を吹いた。
そして快楽に疲れ果てたのか、眠ってしまった。
その寝顔を見て、彼女はとても幸せだった。
自分の中で囁いていた言葉は、全く聞こえなくなったことに気が付いた。
みかんが羨ましかったのかな?ふと思った。自分にはもうできそうにない、可愛らしい恋をするみかんに。
でも、みかんの姿が、声が、全部吹きとばしてくれた。みかんが、ただ、たまらなく愛おしい。
「好きよ、みかん……」
そう呟くと、みかんの体に手を回し、軽く抱きしめた。
「ん……しみちゃん……」
眠りから半ば醒めたのか、それともまだ夢の中にいるのか、みかんも呟いた。
明日になったら………みかんはやっぱり岩木に恋し続けるのだろうか?
でも、応援しよう、あたしは、みかんが大好きだから。
「みかん……」
彼女はもう一度つぶやくと、隣の少女の頬に接吻し、自分も目を閉じた。