「や……ゆ、ず…っだめ…」
こんな場所で――そう続けようとした唇を強引に塞ぎ、身をよじる姉を押さえ込む。
柚彦は華奢な片手でテーブルの上へ縫いとめ、狭い入り口から舌を割り込ませた。
「ふぅ…ん、ンッ…」
歯列をなぞり、舌先で口腔をまさぐる。
ざらざらとした表面を擦り合わせ、上顎をなぞると差し込んだ場所からくぐもった声が漏れた。
くちゅくちゅと唾液の立てる粘着質に飛んだ音が、室内に響く。
「そっちが悪いんだよ…真冬にそんなカッコでうろついて。誘ってたんじゃないの?」
上から見下すように引かした声でそう囁くと、姉は乱れた息を更に荒くして首を振った。
「ち、が…あたし、誘ってなんか――」
薄いキャミソール越しに突起を摘まれ、みかんは言葉を途中で飲み込む。
柚彦は徐々にとがり始めるそれを指先で転がしながら、首筋に舌を這わせた。
「や…ぁ…も、…やだぁ…」
いやいやと首を横に振る姉を無視して、柚彦は手を下方へと滑らせる。
父と母は明日の昼には、温泉から土産を持って帰ってくるだろう。
やめてあげない。今晩はたくさん虐めてやると決めていたのだから。