「ただいま〜。って言っても、誰もいないんだよな」
ドタバタした入学式直後の騒ぎも終わり、ようやくマトモな学園生活が始まった僕は、少し一人暮らしが寂しく感じ始めていたのかもしれなかった。
『やっと落ち着いたからね〜』
四月も終わりに近付き、ぽかぽかといい陽気の週末。僕の頭の上で、操緒も眠そうに目を擦っている。
「僕は、シャワーを浴びてから少し寝るよ。操緒はどうする?」
勉強の遅れを取り戻す為に、このところ少し夜更かしが過ぎている。買出しにも行かなきゃいけないけど、それは明日に廻してもいいだろう。
『ん〜、私も少し眠るわ・・・・・・』
と言うか言わないかのうちに、操緒は溶け込むように姿を消した。僕は眠い目を擦りながら、風呂場へ足を運んだんだ。
一発で目が醒めた。
「あら、トモハル」
僕が服を脱ぎ始めると、浴室から誰かが出てきた。
「すっ、スミマセン」
僕はとっさに回れ右をする。
肩口で髪をバッサリと切り落とした八頭身美人が、オールヌードで出てきたんだ。髪を拭いているタオルから零れる黒髪から滴る水滴が艶かしい。
僕を科學部に引き込んだ張本人、黒崎朱浬さんだ。朱浬さんは、この鳴桜邸の合鍵を持っている。だから、こういう鉢合わせはありえる話だった。
僕に見られている裸身を隠そうともせず・・・・・・それどころか、誘うように朱浬さんが言葉を続ける。
「トモハルもお風呂?いい湯よ〜」
回れ右をして出て行こうとした僕の手を、朱浬さんが引っ張った。
「それとも、一緒に入りましょうか?イ・イ・コ・トも教えてア・ゲ・るっ」
しゅ、朱浬さん?なんか、ヘンなスイッチが入ってませんか?それに、なんで脱衣所に置いておいたメガネを持って入るんです?
「奏っちゃんとヤる時、知らないと困るでしょう?」
いや、だから、何をですか・・・・・・。
「契約する時ってね〜。いわゆる女の子は初体験だから、男の方がちゃんとリードできなきゃダメなのよ。
だから、ねっ」
悪魔との契約は、そういう事をするんですね。それは理解りました。
けど、それと「だから」がどう繋がるのかわかりませんよ、朱浬さん。
「ささっ、トモハルも脱いで脱いでっ。
おっフロっ、おっフロっっ」
「あっ、ちょっと・・・・・・まって。。。」
なんでこの人はこんなに手際がいいんだ。あっという間に、僕は素っ裸にされた。
「操緒(さお)ちゃん居ないみたいだから〜。トモハルの竿ちゃんに、一から十まで教えてあ・げ・る」
うまいっ、座布団一枚!・・・・・・いや、そうじゃないって。
「安心していいわよ〜。私も男の子とはこういう経験してないから。綺麗な身体だと思うんだけどな〜」
ちょっと一ヶ所引っかかるトコがあったんですが・・・・・・男の子とは、って女の子とならあるって事ですか?
最初の時点で操緒にバレても大声を出して逃げておくべきだった・・・・・・そう思ったのが半分。
もう半分は・・・・・・わかってよ。僕だって16歳の健全な男子高校生だもの、興味があったってのが半分。
それが、性格や中身に問題があるとはいえ、タレントばりに美人でモデルばりにスタイルのいい朱浬さんなら、応じない男の方がどうかしてるでしょ。
で、今の状況はというと・・・・・・二人で縦に並んで湯船に浸かっていた。朱浬さんが僕を身体の前で抱くようにしている。その・・・・・・背中に当たっているんですが、朱浬さん?
「あはっ、感じてくれてるんだ〜。トモハル」
朱浬さんが脇の下から手を廻して、僕を自分の身体に押し付けてくる。それに、耳元でそんな風に喋らないでっ。
「ちょ、ちょっ、、、これ以上はマズいですって」
と口では抵抗してみるものの、自分でも下半身に血が集まっていくのがわかる。
「ふ〜ん。。。この期に及んで、まだそんな事を言うんだ〜、トモハルはっ」
僕の身体の前で抱くようにしていた朱浬さんの右手が、僕の前身を撫でながら下に降りてきた。
気持ちいい・・・・・・じゃなくってっ!
「だっ、ダメですって、これ以上はっ」
マジでヤバい。僕は完全に勃ってるんだから。
そんな事お構いなしに、朱浬さんの右手が僕の肉棒に触れた。僕は思わず腰を引いた・・・・・・んだけど、その動きは朱浬さんの下腹部に邪魔をされてしまう。
そりゃそうだ。後ろから抱きかかえられてるんだから。
「ぁん・・・・・・そんなにがっつかないの」
そんな事を言いながら、朱浬さんの右手が僕の肉棒を追いかけてきた。逃げ場も無く、僕は朱浬さんに捕らえられてしまった。
「へ〜、結構大きいのね、トモハルって」
最初はなぞるように指先で、そのあと掌で包み込まれてしまった。
「まっ、マジでヤバいですって」
初めて異性に、それも美人で年上でスタイルのいい女性に肉棒を握られたら、男の子は誰でもこうなると思うよ?
「射精(で)そうなの?トモハル」
そんな事、訊かないでっ!僕は肯く事しかできなかった。
「湯船の中じゃマズいわね〜。一旦出ましょうか」
そんな事を言いながら、僕の肉棒を握ったまま朱浬さんが立ち上がる。あっ、それ。気持ちいい・・・・・・じゃなくってっ
「あっ、あっ、あっっ。。。」
そんな格好で立ち上がれば、僕も引きずられるように立ち上がるしかない。僕の背中で朱浬さんのふたつの肉塊がひしゃげ、湯船の中で座っていた時より更に身体が密着した。
何とか湯船から出た僕たちだけど、相変わらず朱浬さんは僕の事を後ろから抱きかかえたままだ。そのまま姿見の前まで歩かされる。
もちろん、朱浬さんに肉棒を握られたままで、僕はもう思いっきり腰が引けていた。
「さっ、トモハル。射精(だ)していいわよ」
そう言うと、朱浬さんは僕の肉棒を添えた右手で扱きはじめた。身体の前に廻されていたはずの左手は、いつの間にか下に降りていて、タマ袋をもみしだいている。
腰が引けて前かがみになっている僕にのし掛かるように、朱浬さんがおおい被さってきた。下を向いても形が崩れない朱浬さんの双球が、僕の背中でひしゃげているのがわかる。
「トモハル、前を・・・・・・鏡を見て」
僕の耳元で、朱浬さんが艶っぽく囁いた。
僕の姿が鏡に映っている。
全裸で、前かがみになって。後ろから、朱浬さんに抱きしめられている。下腹部に聳える肉棒と袋を擦られ、揉まれながら。
僕の背中で押しつぶされている朱浬さんの双球は、朱浬さんが動くたびに形を変える。
僕は、蕩けるような顔をしている。その目が、鏡を通して艶っぽく微笑んでいる朱浬さんのメガネ越しの目とあった。
「うっ、射精(で)るっ!!!」
その瞬間、僕は腰を引こうとしたんだ。でも、朱浬さんがそうはさせてくれなかった。
タマ袋を揉んでいた左手を離して、僕の上体を支えるようにして、朱浬さんが下腹部を突き出した。僕の上体は起こされ、朱浬さんの身体に密着する。
ドピュッ、、、ドッピュッ、、、ドピュッ、、、ドッピュッ・・・・・・
天にも昇る気持ちよさとはこの事だろう。射精のはずなのに、まるでおしっこを漏らしているかのような勢いで射精が続いた。
飛び散らされた白濁液が、姿見を汚していくのが見えた。
「わっ、すっごいのね〜、男の子って。こういうところを見ると、トモハルも男の子なんだって感じるわ。
私だから?それとも、メ・ガ・ネ?
そういう風に思っちゃってもいいのかな〜、ト・モ・ハ・ルっ」
残滓を搾り取りにがら、朱浬さんがそんな事を言う。まさか、そんな事の為にメガネを着用したんですか?風呂場で。
「どう?気持ちよかった?」
そんな事を訊かれても、僕のこの姿を見れば一目瞭然でしょう?僕は肯く事しかできなかった。
「良かったです・・・・・・」
かろうじて、それだけは言えた。だけど、どう捉えたのか朱浬さんが
「メガネが?」
なんて事を言う。
ちが〜〜うっ!と声を大にして言いたいが、そんな事をすれば操緒が起きてきてしまう。だから言えないでいると
「トモハルって、メガネ萌えなんだ〜。へ〜〜ぇ」
もう、どうでもいいです。。。
僕が最初の射精の放心から落ち着きを取り戻すと、朱浬さんは僕の手を引いて浴槽の前に座らせた。
「今度はもう少し我慢してねっ」
そう言って、朱浬さんは浴槽の縁に腰掛けた。僕の目の高さに、朱浬さんの下腹部がくる。今は、朱浬さんが足を組んでいるので、両膝と腿の向こうに隠されているけど。
「トモハルは、女の子のここを見たことがある?」
閉じあわされた自分の両腿の付け根を指さし、朱浬さんがそんな事を僕に尋ねてきた。
「写真やネットでなら・・・・・・でも、本物は。。。」
中には経験済みのヤローも居るけど、操緒がついてる僕には普通の男女交際すらそれほど経験は無い。正直に僕は首を横に振った。
「そう。じゃぁ、これから見せてあげる。けど、幻滅しないでね。人によっては気持ち悪いと思う人も居るみたいだから。
ああ、一応ここは自前の部分よ。安心して」
そう言って朱浬さんは組んでいた脚を解き、その両脚をゆっくりと開いていったんだ。
開かれた朱浬さんのそこには、その、、、普通ならあるべきものが無かった。具体的に言うと、毛が無かったんだ。
「ど〜お?見やすいでしょ。
別に、見せる為に無くしてるわけじゃなくってね。ミサイルだとかを撃った時の熱で火傷しちゃうから、脱毛しちゃってるのよ。
まあ、そういう趣味の人も居るみたいだけど・・・・・・」
朱浬さんが僕の股間に目を落とす。
そう。一度放出して萎えかけた僕の肉棒は、再度力を漲らせていた。
「ふ〜ん。トモハルは無いほうが好み、と。
覚えておくわ」
笑顔でそんな事を言わないで下さい。いや、この状態じゃ僕が何を言っても言い訳にしかならないですけど。
「じゃあ、男の子が一番見たがる女の子の秘密、見せてあげるねっ」
そう言って朱浬さんは、自分の下腹部に指を添える。そこは、無駄な翳りもなく、今はまだ一本のスジにしか見えていない。
・・・・・・ニチャっ・・・・・・
そんな音が聞こえてきたような気がした。朱浬さんが自分の性器に指を添え、左右に開いた。
「あん・・・・・・見られてると思うと、それだけで感じちゃうわ。
あとで、責任とってよね、トモハル」
そんな朱浬さんの言葉も、僕の耳には入ってこなかった。それくらい僕は、朱浬さんのそこに意識を持っていかれてしまっていたんだ。
「綺麗・・・・・・です、朱浬さん」
かろうじてその言葉だけが出た。
「そう言ってくれるのは、嬉しいわ」
その言葉が少し寂しげだったのは、僕の気のせいだろうか?それが引っかかり、僕は見上げるように朱浬さんの顔に目を向けた。相変わらず、朱浬さんは笑顔だったけど・・・・・・。
「ん〜〜、どうしたの?もっと近くで見てもいいのよ?」
僕は、朱浬さんの顔と開かれたそこを交互に見つめた。寂しげな朱浬さんの笑顔も気になったんだけど・・・・・・それ以上に、朱浬さんのそこが魅力的だったんだ。
わかってくれるだろう?僕は、朱浬さんのそこに顔を近付けていった。いや、身体ごとにじり寄っていったんだ。
「あはっ。やっぱりトモハルも興味あるんだ〜。男の子だもんね〜」
よっぽど血まなこになって見ていたのかな?でも、朱浬さんもこんな事をするのは初めてだって言ってなかったっけ?
「あの・・・・・・朱浬さんは、なんでそんなに平然としてられるんですか?」
思わず口に出た。
黙っていれば誰もが男なら振り返るような美人であることは間違いない。そんな朱浬さんが、僕の目の前でこんな女の子なら恥ずかしがるであろう姿を晒してくれている。不思議に思うでしょ、普通は。
すると朱浬さんは、少し考えるような素振りで
「ん〜〜、トモハルだから?」
いや、逆に問い掛けられても・・・・・・
「こんな状況でも、ガッついてないでしょ、トモハル。だって、無理やり押し倒されてヤられちゃっても、文句は言えないじゃない?今の状況って。
でも、トモハルは興味があるのにちゃんと私の事まで考えてくれてるでしょう?それって、ポイント高いのよ」
状況が状況なら、告白されているとも取れる言葉なんですが・・・・・・股を開いて性器を露出させながら言われても、説得力ないですよ、朱浬さん。
それに、そもそも僕が朱浬さんを押し倒そうとしたところで敵うわけないでしょ。それがわかってるからですよ、とは口が裂けても言えない。
「少なくとも、こうしていてそのままなるようになっちゃってもいいかな、ってくらいには好きよ、トモハルの事。
だから・・・・・・触ってもいいのよ」
その言葉に、僕は朱浬さんを見つめてしまう。メガネの奥に光る赤い瞳に吸い寄せられてしまった。
朱浬さんは、股間に伸ばした手を一度離して、僕の頤を両手で包み込んだ。朱浬さんの顔が近付いてくる。
「い〜い?トモハル。男の子が女の子を抱きたくなるのは、自然な欲求なの。でもね、、、
女の子にも、ステキな男性に抱かれたいという欲求があるのよ」
さらに朱浬さんの顔が近付いてくる。
「だから・・・・・・」
キスされた、と思ったのはされてからどれくらい経ってからだったんだろう。
「男の子とは初めて、よ。トモハル」
離れ際に、朱浬さんがそんな事を言った。だから、女の子とはあるんですか?朱浬さん。
ふたたび、朱浬さんは僕の視線を自分の下腹部に誘導したんだ。さっきと同じく、開いて中まで見せてくれている。
「ほらっ、よ〜く見て、トモハル」
朱浬さんの性教育が始まったんだ。
「・・・・・・さっきより・・・・・・濡れてる?」
思わず呟いた僕に朱浬さんは
「あったり前でしょ〜。トモハルがおっきくしてるのと一緒よ。
でもね、トモハル。女の子は、感じてくるともっと濡れるの。どういう風になっていくのか・・・・・・
うふっ、よ〜くちゃんと見ておくこと。いいわねっ」
僕が生唾を飲み込んだのが、朱浬さんにはわかったみたいだ。
「いま、指で開いているのが大陰唇。その内側で、もう一重開いているヒダが小陰唇・・・・・・」
朱浬さんの説明が始まるけど、僕にはそれより朱浬さんの両脚の付け根にある線の方が気になってしまった。生体部分と機巧化人間部分の継ぎ目。普通の人には無いモノ・・・・・・。
「ぅん、もぅ・・・・・・そんなトコじゃなくってぇ。。。トモハル?」
朱浬さんが僕の目線に気がついた。
「そういうところがね。女の子の気を引くのよ」
呆れたように朱浬さんが言うけど、僕にそんな実感はないんだけどなぁ。
「続けるわよ。
この小陰唇が縒り合わさった頂点が、ク・リ・ト・リ・ス。女の子の一番ビンカンなト・コ・ロ。
その下の・・・・・・見えるかな?小さな窪み。それがおしっこの出るところ。尿道口ね。
でもって、一番下にあるふた回りくらい大きな腔が膣腔。君たち男の子がオ・マ・ン・コって呼んでると、こ、ろ」
ホントに保健体育の実習をしてるんですか?朱浬さん。でも・・・・・・そこは、別の生き物みたいにパクパクと喘いでいるように蠢いていたんだ。
「濡れているのがわかるでしょう?でもね、トモハル。
でもね・・・・・・感じてくるともっと濡れていくわよ」
そう言いながら、朱浬さんは僕の耳元に顔を近づけてきて
「さっき、私に扱かれた時・・・・・・どうだった?自分でする時と比べて・・・・・・」
なんて事を訊くんですかっ!僕は顔が・・・・・・いや、全身が紅くなるのが自分でもわかった。
「そ、、、その。よかったです、すっごく」
「でしょ。
でね。女の子も一緒なのよ。だからトモハル。。。」
僕の手を取った朱浬さんが、そこに導いていく。
「優しく、ね。女の子はデリケートなんだから・・・・・・、あっん!」
僕が、朱浬さんが広げて押さえているところ・・・・・・大陰唇と説明された部分・・・・・・の縁をなぞるように触れると、朱浬さんが可愛らしい声をあげた。
そっか。さっき朱浬さんが僕の肉棒に触れた時に、最初は指先だけだったのは、こんな気持ちだったのか。優しく、優しく・・・・・・朱浬さんはさっき、どうしてた?
形を確かめるように。そう思って、説明されたパーツをひとつひとつ確かめていく。
「ひっ、・・・・・・そこはもう少し優しく。。。」
小陰唇を撫で上げて指がクリトリスに触れた時、朱浬さんが一瞬こわばった。
「す、スミマセン」
素直に僕は謝る。僕も、突然ビンカンなところを触れられた時は、腰が引けちゃったもんね。
「ぅんっ、ん・・・・・・やっぱり優しいのね、トモハル。
本気になっちゃいそうだわ」
そんな事を言われても、僕だってもうテンパってるんですよ、朱浬さん。そう思いながらも指を動かしていると、指が腔に引っかかった。
「そこ。。。そこがおマンコよ。。。ゆっくり、指を差し入れてみて」
というか、朱浬さん。美人でスタイルのいいお姉さんにそんな四文字隠語を言われると、それだけで・・・・・・僕は、肉棒をビクンビクンと震わせてしまう。
しまうのだけれど、僕は指を差し入れるのに躊躇わなかった。指が食いつかれるように飲み込まれる。
「あぁ、ああぁ〜、あぁぁ〜〜ぁ」
ため息のような喘ぎの朱浬さん。しかし、僕の指は少し入ったトコロで行き止まる。
「ぅん、そこ。そこが、女の子の初めての証・・・・・・処女膜、ね」
この期に及んで、まだ保健体育実習ですか、朱浬さん。
「さすがにトモハルの指でも、男の子の指じゃこの先はムリね」
え???
女の子の指は入ったんですか?って、訊いていいんでしょうか?おかげで、少し夢中になってたのが落ち着いたことは確かなんですが。。。
僕は、一度朱浬さんから指を離したんだ。
僕はゆっくりと立ち上がった。浴槽の縁に腰掛けている朱浬さんを見下ろす格好になった。
「どうしたの?トモハル」
ヤりたい盛りの男の子が、女の子の秘密をあからさまに見せ付けられて、それでもガッつかない僕に、不思議そうな声をかけてくれた。
でも・・・・・・でもね、朱浬さん。
僕はまた朱浬さんの脚の間に膝間付いた。今度は座り込まず、膝立ちになる。
そして僕は、ゆっくりと朱浬さんを抱きしめたんだ。朱浬さんの形のいい双球に、顔を埋める格好になった。
朱浬さんは、抱きしめるように僕の頭を抱え込んでくれたんだ。
「意外と甘えん坊なのね、トモハルって」
朱浬さんの胸の中で、僕は肯く事しかできなかった。
「そっか。トモハルん家って母子家庭だったんだもんね。それに、お兄さんがあの直貴さんじゃ・・・・・・
年上の人に甘えた事なんて、なかったよね」
そう言って朱浬さんは、僕の頭を優しく撫でてくれる。
「いいわ。トモハル・・・・・・甘えさせてあげる。
その代わり、二人っきりの時だけよ。もちろん、操緒(さお)ちゃんも居ない時だけ。今みたいに、ね。
その時だけは、トモハルの好きなようにしていいわ」
そう言いながら、朱浬さんは僕と唇を合わせにきた。今度のはさっきと違って、朱浬さんの舌が僕の唇を割りにくる。
僕は、朱浬さんの舌を迎え入れた。
「ぅむん、ぅむっ、っむぅ、んっ、んっ、んっ、、、はぁ〜〜〜ぁ」
僕と朱浬さんの唇の間に濡れた橋をかけながら、朱浬さんが唇を離していった。
「大人のキスよ、トモハル。
さっ、後は好きにしていいわ。私を気持ちよくさせて」
朱浬さんは、背中に廻された僕の手を自らの胸元に導いてくれたんだ。
「柔らかい・・・・・・」
「うふっ、ありがと。でも、奏っちゃんの方がもっと大きくって揉み応えがあるわよ」
「そんな事ないです。いや、確かに嵩月のは大きそうだけど、朱浬さんのも素敵で・・・・・・なんで、そんなに寂しそうな顔をするんですか?朱浬さん」
そう言った時の朱浬さんが、メガネの奥で一瞬だけ寂しそうな瞳をしたのは僕の身間違いなんかじゃないと思う。
「ん?どうしたの、トモハル。。。もう少し力を入れても大丈夫よ。入れすぎは良くないけど、優しさもほどほど、、、ぁん・・・・・・」
触れて欲しくない事でもあるのかな。だから僕は、朱浬さんに言われた通り、少しづつ指先に力を入れていった。
「そぅ、そぅ、、、っん、そっ、そんな、っん、かん、、、じっ・・・・・・ぁはぅ」
掌に吸い付くような朱浬さんの肌。姿勢を変えても形が変わらない朱浬さんの乳房が、僕の指の力加減で好きなように形を変える。
「そっ、、、ちっ、だけっ・・・・・・じゃ、、、ぁはぅ、なくっ、ってっ。こっ、、、ちっ、っもっ」
朱浬さんが、もう片方のあいてる乳房に僕の顔を押し付ける。僕は、それを吸い付くように舐めまわしはじめたんだ。
朱浬さんの匂いが、ボディーソープの香りから甘いミルクのような香りに変わってきた。サラサラしていた柔肌の手触りも、しっとりとした手触りになっている。
「はっ、はっ、はっ、ぅん〜〜っ、とっ、トモハルっ〜〜っ」
乳房の先端でさくら色に色付いて主張している乳首を甘噛みすると、朱浬さんが艶っぽい嬌声をあげてくれた。
僕は、夢中になって吸い、啄ばみ、舐めあげた。指を埋め、握り締め、つまんだ。
「とっ、トモハルぅ・・・・・・そっ、そろそろ、他のっ、ところもっ、ねっ」
抱きしめていた僕の頭に合図をしながら、朱浬さんがそんな風に言ってきた。
「はぁ〜〜〜ぁ。ずいぶん、夢中になってたわね、トモハル。私のおっぱい、気に入ってくれた?」
僕は肯く。
「素敵です、朱浬さん」
「あはっ、ありがと、トモハル。じゃあ、次は・・・・・・」
膝立ちで座り込んでいる僕を立ち上がらせながら、朱浬さんも腰を上げると僕をバスマットの方へ招いた。
「もっと気持ちよくしてくれるかしら。場所は、さっき説明したわよね。
・・・・・・っんっ」
僕にキスをした朱浬さんが、自分から後ろに倒れこんでいく。僕は、朱浬さんを支えるようにしながら覆い被さっていったんだ。
バスマットに仰向けに寝そべった朱浬さんが、自分から脚を開いていく。
「さっき、おっぱいにしてくれたみたいに、シて、トモハルぅ。
そうしたらぁ、、、い〜ぃこと、シて、あ、げ、るっ」
そんな事を言われても、僕の気持ちは決まってる。僕は、朱浬さんの開いた下腹部に手を差し伸べていった。
続く