和泉市での一連の事件から一ヶ月…  
かのんは一ヶ月前とは少し違う日常へと戻っていった  
これまでと同じように学校へ通い、友人と談笑する日々…ここまでなら普通の子と変わらない日常  
かのんが決定的に違うのは一だけ  
 
「エンジェライズ!!アサルトレボリューション!!!!!」  
 
そう……彼女は突撃天使なのだ……  
 
 
「よし、退治終わりっと!」  
本日彼女が行っているのはデスパイアの掃討。前の事件で知り合ったミントという魔法少女に依頼されたものだ  
デスパイアが各地に現れるようになってからというもの数は増加傾向にあり、かのんや友人である久遠も手伝うようになっていた。  
しかもデスパイアは各地に出現する為に今回は和泉市から離れた場所での戦闘。いわばエンジェルの派遣業務といった所か  
 
「早く帰ろっと、敬一がボクのこと待ってるだろうし」  
一ヶ月前に恋人となった青年を思い浮かべるとかのんの顔は自然と笑みを作る。彼女は天使業務を除けば幸せの絶頂だった。  
だが、どこにも無粋の輩はいるもの……  
 
 
ドクンッ……………  
「っ!……この感じ…デスパイア!!?」  
ミントから依頼された怪物退治は終了している。つまりこのデスパイアはイレギュラー……  
一度帰還して、体制を整えてから撃破するか……現場の判断でこの場で急行して撃破するか………かのんは選択を迫られる  
「(今やらなきゃ被害者は増えるだけ…………行かなきゃ!!)」  
先ほどのデスパイアが雑魚だったことで余力があり、正義感の強いかのんは2度目の怪物退治へと赴いたのだった  
後にこの選択が運命を左右することも知らずに………  
 
 
「(この辺りから……気配がする……)」  
かのんは町から離れた森に到着する。当然周りに人目はなく静かでデスパイアの気配だけを感じるのが不気味だった  
「(おかしいな?……気配が特定できない…)」  
気配の中心地に来たのはいいが肝心のデスパイアの位置が特定できない。  
あきらめて和泉市に帰還しようと思ったそのとき!!  
 
ガサッ……  
 
「いた!!!」  
木の陰にデスパイア!敵は中型犬ほどの大きさはあろうかという巨大な蟻だ  
「先手必勝!!そりゃーーーーー!!!!!」  
言葉よりも先に体が動き接近して攻撃を繰り出す  
ボガッ!!!!!  
かのんのトンファーがいとも容易く貫通して巨大蟻は消滅する。  
「(終わり??………あっけなかったなあ……)」  
かのんは疑問を浮かべる。あっけなさすぎる…これは自分が遭遇した中で最弱クラスだ  
だが、次の瞬間から疑問は消える……  
 
ガサガサガサガサッ!!  
 
さっきの巨大蟻と同じ個体が出てくる。それも四匹!!  
「(そっか……位置が特定できないのは一杯いたから…………ボクは一対一のほうが得意なんだけどな……)」  
相手に不満を抱くが戦場にそんなものは関係ない。かのんは5秒とかからず4匹を撃破する。  
だが………デスパイアの攻撃はここから始まったのだった……  
 
ガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサッッッッ!!!!!!!!  
 
「え!!??こんなにいるの!!!???」  
第3波は圧倒的多数……何匹…いや何十匹いるか判らない  
「うそっ……こんなにいるなんて…………」  
かのんは自分の予想を上回る敵の量に辟易しながらも片っ端から撃破していく。  
すべてを一撃で葬り去る……その姿は戦場の鬼人だった  
 
ガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサッッッッ!!!!!!!!  
 
人海戦術という言葉がある。蟻デスパイアはこの戦術を採用していたのだ……  
かのんの友人である神聖天使なら大した敵ではなかっただろう………だが、敵の情報もなく名前の通り突撃したかのんのミスだった……  
 
相性が…悪すぎる…  
 
 
「このっ!!……いいかげんに……終わってよ!!!」  
かのんは攻撃し続ける…既に何十匹葬ったか判らない。彼女は焦っていた。疲労が溜まり、変身限界が近づいてきたのだ  
自然と動きが雑になる。今の彼女は鬼人ではなく、包囲された獲物だ………  
そして遂に彼女は決定的なミスを犯す!!  
 
ガブッ!!  
 
「痛ッ!……」  
 
疲労により注意が散漫になった所を後ろから忍び寄った一匹の蟻がかのんの脚に噛み付いた…  
それを合図にしたかのように動きの止まった獲物に一斉に蟻は飛び掛り全身に噛み付く  
 
「痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!!!!!」  
 
かのんは痛みに悲鳴を上げるが、蟻デスパイアも容赦せず次の手を打ってきた  
「あれ?……体が……動かない…」  
蟻達は噛んだ際に麻痺性の毒を打ち込んだのだった……あっという間に全身に回り、指一本動かせない状況に陥る  
そのまま地面に倒れこむかのん…………敗北の要素が揃う  
そして麻痺毒が脳にまで廻りかのんは意識を失った…………  
 
 
「んっ……此処は…………何処??……」  
かのんが目を覚ましたのは洞窟の中だった。体を動かそうとするが、  
なにやら繊維質のようなもので手足を縛られて居た為にもがくだけで終わった。  
自分が意識を失ってからどれだけ時間が経ったか判らないが体の調子からすると数時間ぐらいだろう  
だが、変身限界を迎えているので脱出は無理だろう……  
つまりかのんは仲間が助けに来る以外は陵辱を受けるという選択肢しか残っていない…  
 
 
ガサガサッ  
 
かのんが目を覚ましたのに気づいたのか数匹の巨大蟻が近づいてくる……迫り来る陵辱にかのんは身を震わせ身構える  
だが、まず蟻達は口から繊維を吐き出してかのんの体位を変え始めた。  
「え!?………ちょっと!?………なにするの!!??」  
かのんは仰向けから脚を上げ、膝を頭の横につける格好……分かりやすく言えば「まんぐりがえし」だったか……  
「やだッ……こんな恥ずかしいカッコ………」  
デスパイアの中の一匹が股に近づく……かのんのスパッツは想定していない体制によりピッタリと肌に張り付き  
秘部の部分にはうっすらと割れ目が見える  
「ヤダッ!……ボクの……恥ずかしいとこ見ないでぇ……」  
デスパイアがかのんを視姦するも一瞬。強靭な顎を用いてスパッツを引き裂きに掛かる  
ビリィーーーーー!!!  
「キャッ!!……ダメッ!……ダメッ!!!」  
デスパイアは悲鳴には全く耳を貸すつもりはない…………蟻はかのんに圧し掛かるように前進する  
かのんは目の前にデスパイアの顔が現れたことに恐怖を覚える  
ふと目線を下げると蟻のお尻の部分から管が伸びているのが見える……このデスパイアも多聞に漏れずエンジェルを犯しつくすつもりらしい……  
「イヤ……そんな……いきなり入れちゃダメェーーー!!!!!!!!」  
 
メリメリメリメリッ!!  
 
悲鳴には耳を貸すつもりなどない  
「ぎぃあぁぁーーー!!!…痛いっ!!!……お願い抜いて!!!」  
愛撫など全くなかった……かのんの膣は成人の男根より一回り程太い蟻の管を無理やり挿入され軋んだ。  
だが、デスパイアはさらに奥を目指そうと前後運動を続ける…………  
「イヤッ!!……痛い……やだ……痛い!……いや!!」  
膣は痛々しく、目元からは涙が滝のように流れるかのんに蟻は次の一手を加える  
 
ガブッ!!  
「痛っ!…な…なに??……あ!…!…やっ!……あん!……ふあああ!!!」  
一匹の別の蟻が首筋に噛み付く……するとかのんの悲鳴は一変して悦の入った喘ぎへと変貌する……まるで正反対の声に  
「なに??なにが……はんっ!…!…おきたの?……んっ!!……」  
デスパイアは神経性の毒を流し込んだのだ……それも痛みを快楽へと変換する…………  
「え!?な……なんなの?……はあっ!!……痛いはずなのに……んあっ!!……気持ちいい……」  
 
そしてデスパイアの管はかのんの最奥…子宮壁をノックする…本来なら激痛が走るはずなのに今のかのんには劇悦しか感じられない  
 
ポココッ!!……  
 
「え?な、なに!?何をしたの!!??」  
かのんはお腹の中に感じる異物感とデスパイアの繁殖方法…それにこれまで何度も注がれた精液と違う感触から一つの答えを導く  
「こ……コレ………………卵!!!!????」  
お腹の感覚からしてビー玉程の直径だろうか……あまり大きくないが確実にかのんの子宮に鎮座し、かのんは嫌悪感を抱く  
「イヤ………卵なんて………………妊娠はいやぁ……」  
力なく呟く………………デスパイアは3個ほどの産卵を終えると「もう用は無い」とでも言うように管を抜いてかのんの上から退避する  
「(終わったの?……………………)」  
だが、かのんはデスパイア視界が開けるとともに戦慄する…………  
いつの間に集まったのだろう…………何十匹いるか判らない巨大な蟻達が押し寄せようとしていたのだ  
「うそ……………………まさか……これ全部……ボクに……産卵するの……?」  
かのんの絶望を無視してデスパイア達はかのんに圧し掛かる………再び膣に差し込まれる管……一気に子宮まで差し込まれるが、痛みは全て快楽に変換されてしまう  
 
 
卵責めが始まった  
 
 
管を差し込んでは産み付けを行い次のデスパイアに交代する………一匹の交尾の時間は一分程度と短く、卵の数も2,3個程度だが、数が尋常ではない  
かのんは再び人海戦術を味わうことになった  
「いやぁ……ふあっ!!……もう……産み付けないでよぉ……(お腹の中……ゴロゴロして……溜まってきてるよぉ……)」  
「(こんなの………痛いはずなのに………気持ちいいなんて……)」  
次々と挿入しては産み付ける。順番待ちの蟻も待ちきれないのだろう、かのんのお尻を弄る……  
そしてもう一つの産卵に適した穴を発見した………  
「そこはっ!!!………………お尻!!……ダメだよぉ……………………んはぁぁぁぁん!!!!!!!」  
腰の辺りにしがみ付かれて背後から再び愛撫もなしに挿入される……だが、快楽しか感じない…………一度で相手にできるデスパイアが二体に増えた  
「はぁあ!!……卵!!……いっぱい……どんどん増えてる…………」  
かのんの下腹部が卵により変形する……子宮を埋め尽くし、直腸にも溜まりだした卵はかのんを翻弄する  
 
「ふあぁ!!…………あんっ!!…………お腹……もうっ!……いっぱいだよぉ」  
陵辱も終盤になり、かのんのお腹はパンパンに膨れ上がる………子宮が拡張されて激痛を伴うはずなのに気が狂うような快楽を感じてしまう  
既に何度も絶頂も味わっている  
「…………久遠……霧香さん……ミント………………敬一………………ゴメン……ボク……もうダメ」  
 
 
ようやく全てのデスパイアによる産卵が終了する。最後のデスパイアが卵がこぼれないように口から膣と尻穴に粘性の高い液体を吐き出した  
 
「ボクの……お腹……卵で…………こんなにふくらんで………………いやぁ……」  
 
 
 
そこにはかつて突撃天使と呼ばれた鬼人ではなく、女王蟻となった妊婦が存在していた  
 
 
 
END  
 

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