アークザラッド

自分の背中を一人に預ける。  
戦場での最高の信頼関係。  
「囲まれたか!?」  
「アレク!一気に蹴散らすよ!」  
マシンガンが火を噴く。  
二人を囲んでいたモンスターの群れは全身に銃弾を浴びて崩れ落ちた。  
「やったぜ!」  
「二人とも大丈夫ですか!?」  
ルッツの歓声とテオの心配そうな叫びが響く。  
「ああ、大丈夫。ありがとう、テオ」  
「まぁ、こんなもんね」  
二人、アレクとシェリルもそれと同時に微笑んだ。  
「ホント息ぴったりね、二人とも」  
「・・・まさに阿吽の呼吸というやつだな」  
マーシアとヴェルハルトが感心したように呟く。  
「仲が良いってのは羨ましいな〜、アレク!」  
茶化すようにルッツが言う。  
「またあんたはそーいうことを!」  
シェリルがどつく。  
「二人の方が仲が良いと思うけど・・・」  
アレクが苦笑混じりに言うと、二人はぶんぶんと首を振って、  
「「誰がこんなヤツと!」」  
同時に叫んだ。  
戦闘後のいつもの風景。  
しかしアレクは心の片隅がちくりと痛むのを感じた。  

今回の依頼、平原でのモンスター退治を片付けて宿に戻った一行。  
アレクは自分の部屋のベッドに仰向けになって天井を見つめていた。  
(ルッツとシェリル・・・喧嘩するほど仲がいいってやつかな・・・)  
昼間の光景が目に浮かぶ。  
(ホント・・・息が合ってて・・・)  
並んで憎まれ口を叩き合う二人の姿を思い出す。  
また胸の奥がちくちくする。  
(僕とは・・・単に戦闘で息が合ってるってだけで・・・)  
ぎゅっ、とシーツを握りしめる。  
(あの二人が一緒にいると・・・むかむかして・・・)  
ぼすっ、と枕を叩く。  
(何だろう・・・この感じ・・・)  
頭を抱えて、アレクは悶々と一人の時間を過ごすのだった。  

「はぁ・・・」  
シェリルは割り当てられた部屋のベッドに腰掛けるとため息を一つ吐いた。  
また今日もルッツと無為な言い争いをしてしまった。  
アレクとの仲を冷やかされたことについ熱くなってしまって。  
(らしくないわ・・・)  
どうも最近アレクが絡んだ話になると自分を見失ってしまう。  
(ルッツが悪いのよ・・・アレクのことなんか急に話題に出して・・・)  
おかげで余計アレクのことを意識してしまう。  
(アレクは・・・どう思ってるのかな・・・)  
自分とルッツの言い合いをいつも苦笑しながら見ていて。  
(あたしとルッツのこと・・・変に誤解してたりとか・・・)  
それは何だかとても嫌な気がする。  
(・・・っ!またあたし・・・アレクのことばっかり考えてる・・・!)  
急に頬が熱くなるのを感じて、シェリルはやり場無くぼふっ、とベッドに飛び込んだ。  

「あの二人も進展しないわねぇ・・・」  
ほぅ、とマーシアはため息混じりに呟いた。  
ここは宿屋の一階に備え付けてある酒場。  
「・・・アレクとシェリルのことか?」  
ヴェルハルトは無言でグラスを置くとぽつり、と返した。  
「ホントだよな〜、オレがあんだけ煽ってんのに全然くっつく気配無し!」  
だん、とテーブルを叩いたのはルッツ。  
「・・・ルッツさんのはちょっとやりすぎな気もしますけど」  
テオがこくり、とミルクで唇を湿らせながらつっこむ。  
この四人、アレクとシェリルが憎からず思い合っているのには当人達より早く気付いていた。  
そして彼らなりに気を使ってもいるのだがマーシアとルッツの言う通り二人の仲は何の変化も無い。  
「・・・まぁ、時が経てば自然と惹かれ合うものではないのか?」  
あくまでも静かにヴェルハルトが呟く。  
「そんな悠長なこと言ってたらすぐミイラになっちまうぜ!」  
ルッツがよぼよぼ〜ん、とモーション付きで返す。  
「・・・・・・」  
思い当たるところのあるヴェルハルトはルッツの台詞に押し黙ってしまう。  
ちらり、とマーシアの方を見る。まぁ、そういうことだ。  
「ルッツさんの表現はともかく、くっつけるなら早いに越したことはないです」  
見てるこっちがもどかしいですし、とテオが冷静に言った。  
この少年もなかなかに大人びている。  
「・・・ふぅ・・・仕方ないわね・・・」  
三人のやりとりを静観していたマーシアがやれやれと首を振って切り出す。  
「この手だけは使いたくなかったんだけど・・・」  

「どうしたのさ、ルッツ・・・急に飲もうだなんて・・・」  
「いいじゃんか別に!パーッとやろうぜ!」  
「・・・飲め、アレク」  
「ヴェ、ヴェルハルト・・・」  
「さ、シェリル、あなたも飲みなさいな」  
「マーシア・・・いつもはお酒ダメって言うくせに何で・・・」  
「まぁまぁたまにはいいじゃないですか」  
「ちょ、ちょっとテオまで・・・!」  
部屋にいたアレクとシェリルは四人に強引に酒場まで引っ張り出されてきた。  
そして待っていたのは四人がかりでの乾杯攻め。  
「わ、わかった飲むよ、飲むから」  
「あ、あたしもちょっとだけなら」  
四人の尋常ではないオーラに押されて、アレクとシェリルはぎくしゃくと頷いた。  

アレクもシェリルも軽くで済ますつもりだった。  
が、しかし、  
「よし飲め!さぁ飲め!」  
「・・・飲め」  
「若いんだからまだまだいけるでしょ?」  
「そーれ、一気一気!」  
と、四人は凄まじい勢いで飲ませにかかってきた。  
「ちょ、ちょっと待ってこれ以上は・・・」  
「あ、明日二日酔いにでもなったら・・・」  
抵抗も空しく宴は二人が完全に潰れてしまうまで続いた。  

「シェ、シェリル・・・大丈夫・・・?」  
「ん・・・んん・・・」  
アレクはふらふらした足取りで宿の廊下を歩いていく。  
それもシェリルを支えながら、である。  
ついさっきようやく四人の隙をついて逃げられた。  
その際にシェリルもなんとか一緒に連れ出すことができたのだ。  
(一人で逃げるなんてできないし)  
そもそも自分にシェリルを見捨てられるわけがないのだ、とも思う。  
こうして彼女と寄り添っていると余計にその存在が大切に思えてくる。  
(シェリル・・・細い・・・やっぱり女の子なんだな・・・)  
酒で熱を持った身体がさらに火照っていくのを感じた。  

『コノママオソッテシマオウカ?』  

唐突に頭の中に響いた声。  
アレクの本能が少しだけ顔を出し始めていた。  
(・・・何を考えてるんだ僕は!)  
ぶんぶんと頭を振って一瞬浮かんだヨコシマな考えを振り払った。  
「アレク・・・どうかした・・・?」  
アレクが動いた振動がシェリルにも伝わったようだ。  
とろん、とした目で見上げてくる。  
(うっ・・・)  
クリティカルヒット、である。  
「ななな、なんでもないよ!は、はは早く部屋に行って休もう!」  
のそり、とアレクの心の中の獣が首をもたげている。  
(耐えろ・・・耐えるんだ・・・)  
アレクは自分を必死に抑えながらなんとかシェリルの部屋まで辿り着くことができた。  

「シェリル・・・部屋に着いたよ・・・このまま横になる?」  
「ううん・・・大丈夫・・・」  
少しよろけながらシェリルはベッドに腰掛ける。  
「大丈夫かい?」  
「うん、平気・・・ちょっと飲み過ぎた感じだけど・・・」  
シェリルは軽く微笑んでみせた。  
その笑顔にどくん、とアレクの心臓が飛び跳ねる。  
アレクにとって思わず抱きしめたくなるような魅力的な笑顔。  
「そ、そっか・・・」  
心なしか震えた声でアレクが言う。  
(だめだ・・・シェリルは・・・もしかしたら・・・ルッツのことが好きかもしれないんだし・・・)  
だとしたら僕が今感じている欲望はお門違いもいいところだ。  
アレクはそう自分に言い聞かせてなんとかこの昂ぶりを鎮めようとする。  
その度に心の奥がちくちくと痛んだ。  
痛みの正体が何なのかは相変わらずわからなかったがこの際それはどうでもよかった。  
「ねぇ、アレク・・・」  
その場に立ち尽くして葛藤を続けているアレクにシェリルが声を掛ける。  
「な、何だい?」  
アレクはその言葉にはっと我に返り、ぎくしゃくした笑みを浮かべながら返す。  
「えっと・・・その・・・」  
シェリルはもじもじと恥ずかしそうに俯きながら、  
「アレクは・・・あたしのこと・・・どう思ってる・・・?」  
小さな声で呟いた。  

「え・・・?」  
アレクはシェリルの言葉にびしり、と固まった。  
『あたしのこと・・・どう思ってる・・・?』  
彼女の言葉がぐるぐると頭の中を駆け巡った。  
(僕・・・僕は・・・シェリルのことを・・・?)  
どう思っているのだろう。  
大切な仲間、それだけだろうか。  
だとしたらこの心の痛みの正体は何だろうか。  
(僕は・・・)  
黙り込んでしまうアレク。  
そんな彼の姿を見てシェリルは何かを決意したかのように頷くと、  
「あたしは・・・あたしはアレクのこと・・・好きだよ・・・」  
小さな声でそっと呟いた。  
「・・・・・・!?」  
そのシェリルの言葉は未だ思考中だったアレクの頭に巨大な衝撃を加えた。  
(好き?シェリルが?僕のことを?)  
思考がパンクして完全にアレクは混乱してしまった。  
呆然と立ち尽くしたまま整理のつかない頭を必死に落ち着かせようとする。  
「あ・・・い、言っちゃった・・・私・・・」  
シェリルはぼっ、と顔を真っ赤にするとベッドにぼふっ、と仰向けに倒れこんだ。  

「・・・・・・」  
一方のアレクはまだ固まったままだ。  
(シェリルが・・・僕のこと・・・好き・・・)  
それは仲間として、だろうか。  
それともその、男と女、としてだろうか。  
ちらり、とアレクはベッドの上のシェリルを見る。  
シェリルは目を細めて天井を見つめている。  
そして紅潮した顔に手を当ててほう、と熱い吐息を漏らす。  
(シェリル・・・色っぽい・・・な・・・)  
アレクはごくり、と無意識に喉を鳴らしていた。  
(・・・っ・・・ダメだ・・・これ以上ここにいたら・・・もう我慢できそうにない・・・)  
爆発寸前の欲望を必死に抑えてアレクはシェリルに背を向ける。  
「そ、それじゃ・・・僕は自分の部屋に・・・」  
高鳴る心臓に声がかき消されそうになったが何とかそれだけ言った。  
すぐに歩き出して部屋を出る、はず、だった。  
「・・・・・・!」  
シェリルがアレクの腕を掴んでいた。  
「アレク・・・」  
シェリルの声がする。  
(振り向くな・・・振り向いた・・・ら・・・)  
振り向いて、彼女の顔を見てしまったら。  
「まだ・・・アレク・・・答えてないよ・・・?」  
縋るような彼女の声。限界だった。  
「シェリルッ!」  

もう人もまばらになった酒場。  
奥の多人数掛け用テーブルに四人の男女の姿があった。  
一人は固い表情でじっと座っていて、  
一人は微笑みながらワインを飲み干して、  
二人はすでに酔い潰れて寝息を立てていた。  
「マーシア」  
固い表情で座っていたヴェルハルトが目の前の女性に声を掛けた。  
「何かしら?」  
全く酔った様子の無いマーシアはグラスに次のワインを注ぎながら答えた。まだ飲む気らしい。  
「酔っ払わせて二人きりにする、というのはいいがそれだけで何とかなるだろうか?」  
ヴェルハルトが固い表情を崩さず訊いた。  
「・・・その点なら心配ないわ」  
マーシアが答えながらテーブルの下をごそごそとあさる。  
そして空になったある酒のビンを拾い上げた。  
「これ・・・正確にはこれに入ってたお酒はこの地方独特のもので軽い媚薬効果があるの」  
ヴェルハルトがぴくり、と僅かに眉尻を動かした。  
「少なからず想い合ってる二人がこれを飲んで何も起こらないわけが無いわ」  
マーシアがどこか楽しげに続ける。  
「・・・・・・」  
何かを考え込んでいるような表情で固まるヴェルハルト。  
彼のこんな様子はよくあることなのでマーシアは特に何も言わずワインに戻った。  

翌日、当地の名酒『ラブ・メーカー』を買い求める大柄な剣士の姿が目撃されたがそれはまた別の話。  

 

気が付くとアレクはシェリルを押し倒していた。  
「アレク・・・行かないで・・・」  
組み敷かれたシェリルが切なそうに呟く。  
「行かないで・・・ここに・・・いてほしい・・・?」  
アレクが小さな声で訊く。  
「・・・うん・・・行かないで・・・行ってほしくないよ・・・」  
シェリルが切ない声で答える。  
「僕のこと・・・好き・・・?」  
決定的な質問。  
「・・・うん・・・好き・・・アレクが・・・好き・・・だから・・・我慢できなかったの・・・」  
「ルッツ・・・よりも・・・?」  
シェリルはアレクの言葉に少し驚いたように目を見開いたが、  
「ルッツは・・・関係ないよ・・・アレクが・・・好き・・・」  
すぐにそう答えるとはにかむように微笑む。  
堪え切れなくなってアレクはシェリルの唇を奪った。  

「んっ・・・」  
シェリルは少し驚いた様子だったがそっと抱きしめられると安心したようにアレクの背中に手を回した。  
互いにとって初めてのキス。  
甘くとろけるような不思議な感覚が二人を包んだ。  
「はぁっ・・・」  
唇が離れる。  
名残惜しげにシェリルが息を吐く。  
「お酒・・・くさい・・・かな・・・?」  
アレクが遠慮がちに呟く。  
「ううん・・・あたしも・・・おんなじだし・・・」  
照れくさそうにシェリルが笑う。  
そして再び唇を重ねる。  
「ふっ・・・んっ・・・んん・・・」  
先程よりも深いキス。  
アレクがシェリルの口内に舌をすべり込ませる。  
「んぅっ・・・はふっ・・・あっ・・・あむ・・・んん・・・」  
舌を絡め合わせ、唾液を啜り合う。  
ちゅぷ、ぴちゅ、と湿った音が部屋に響く。  
「ふぁっ・・・」  
唇を離すとシェリルは陶然とした表情でアレクを見つめてきた。  
その視線に促されるようにアレクはシェリルの服のボタンに手を掛ける。  

「あっ・・・」  
シェリルは小さく声を上げたが特に抵抗することも無くアレクのするがままに身を任せる。  
アレクがそっと上着の袖を抜くと細く白い手足が露になった。  
酒気のせいか肌はほんのりと赤く色づいている。  
もうその身体を包んでいるのはシェリルらしいシンプルな下着だけだ。  
すぐにそれを剥ぎ取って彼女を生まれたままの姿にしてしまいたい。  
強烈な欲望がアレクの中に湧き上がってくる。  
「ア、アレク・・・その・・・いい・・・よ・・・?」  
シェリルがそんなアレクの内心を見透かしたかのように小さく呟く。  
「・・・・・・っ!」  
「あっ」  
アレクはシェリルの僅かに膨らんだ胸を包んでいる下着に手を掛けると下から一気に捲り上げる。  
少し汗ばんだ控えめな乳房が外気に晒される。  
アレクはそれに手を添えると指を使ってゆっくりと揉みこんでいく。  
「はっ・・・あっ・・・あふっ・・・はぁんっ・・・!」  
びくん、とシェリルが身体を震わせて喘ぐ。  
アレクは荒く息を吐きながらシェリルの胸を激しく揉みしだく。  
「ひゃっ・・・はぅっ・・・あぁっ・・・んんっ・・・!」  
きゅっ、と指先で桃色の先端を摘みあげる。  
「あはっ!」  
シェリルの背中を電流が走る。  
アレクは指だけでなく舌も使ってシェリルの胸を責めたてる。  
乳房の外側から段々と内側へと舌を移動させる。  
「ひゃん!あぅっ!だめっ!そんなっ!」  
ちろちろと舌先で乳首を転がされてシェリルは激しく喘いだ。  

「あんっ・・・そこは・・・!」  
アレクの手がシェリルの太腿の間に伸びる。  
さわさわと足の付け根を手のひら全体でさする。  
「足・・・開いて・・・」  
シェリルの耳元でアレクが優しく囁く。  
おずおずとシェリルが両足から力を抜いた。  
アレクは薄い布越しにシェリルの秘所を指先で刺激し始める。  
「あっ・・・ふぅんっ・・・」  
余った手は尚も胸を愛撫し続けている。  
首筋を舌で舐め上げる。  
少し強めに秘所を指で擦ると右手に湿った感触が返ってきた。  
すっ、とアレクの手がシェリルの身体を包む最後の一枚に掛かる。  
「あぁっ・・・!」  
誰にも見せたことのないそこを晒され、シェリルは羞恥に身体を震わせた。  
アレクは今度は秘所を直接指で愛撫していく。  
ピンク色の秘裂に触れるとちゅく、とはっきりと湿った音が響いた。  
「んあっ・・・やっ・・・はんっ・・・あぅんっ・・・!」  
アレクの指が動くたびにシェリルは甲高く喘ぎ、熱い吐息を漏らす。  
「ふっ・・・あっ・・・ひゃん・・・んふぅ・・・!」  
アレクはシェリルに愛撫しながら自分も服を脱ぎ捨てる。  
ズボンを下げるとそれは既に屹立してびくびくと震えていた。  
「シェリル・・・その・・・いい・・・かな・・・?」  
アレクが恐る恐る訊く。  
「う、うん・・・きて・・・アレク・・・」  
シェリルは小さく頷くと、そっと目を閉じた。  
ごくっ、とアレクは喉を鳴らしてシェリルの上に覆い被さる。  
そして先端で入り口を探ると、ぐっ、と腰を突き出しシェリルの中に進入した。  

「ふぁっ、あっ、ああっ!」  
自分の中にアレクが入ってくる感覚にシェリルは一際大きな声を上げた。  
「んっ・・・シェリル・・・大丈夫・・・?」  
「う、うん・・・思ったより・・・痛くないよ・・・はぁっ・・・お酒の・・・せいかな・・・」  
荒く息を吐きながらシェリルが答える。  
「・・・えっと・・・動いても・・・いいかな・・・?」  
「ん・・・多分・・・大丈夫・・・」  
小さく頷き合うとアレクはゆっくりと腰を振り始める。  
「あっ・・・はっ、んっ、んぅっ、あぅっ!」  
「はぁっ・・・シェリルの中・・・熱い・・・」  
「んんっ、ひゃっ、はぁっ、あぁっ、あっ、ふぁぁん!」  
アレクはシェリルの中の熱に浮かされるように段々と腰の動きを速める。  
「んあっ、くぁっ、あはっ、ん、あぅぅっ、あぁっ!」  
「シェリルっ・・・シェリルっ・・・!」  
「んっ・・・アレク・・・あたし・・・へんっ・・・なんだか・・・ぴりぴりしてっ・・・あぁっ!」  
痺れるようでどこか甘美な感覚が二人を包み始める。  
アレクが一つ突くたびにシェリルは全身を戦慄かせ、激しく喘いだ。  
「シェリル・・・好きだよ・・・愛してる・・・」  
「あっ、あたしも・・・好き・・・はぁっ・・・アレクっ・・・アレクぅ・・・!」  
互いの言葉が強烈な快感を生んだ。  
何かが大きく弾けようと一つのところへ収束していく。  
「くっ・・・シェリルっ・・・僕・・・もう・・・!」  
「あっ、あたしも・・・アレク・・・一緒に・・・一緒にぃ!」  
どくん、とアレクがシェリルの最奥に精を放った。  
「はぁっ、熱いっ・・・あっ、あっ、あぁぁぁっ!」  
びくん、とシェリルは身体を仰け反らせ、絶頂へと駆け上がっていく。  
そしてそのまま二人の意識は溶け合い、まどろみへと落ちていった。  

目が覚めると愛しい人が隣にいた。  
急に恥ずかしくなって背を向け合った。  
いつもと同じ背中合わせ。  
互いの背中の温度が心地良くて。  
たまらなくなって。  
向き合ってまたキスをした。  
体温が上がっていくのを感じて。  
しあわせな朝だった。  

(了)  

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