最強の天翅・アポロニアスと肩を並ぶ程の実力を持ち、  
天翅の中ではまだ若年と言える齢でありながら前線指揮官の地位を持つ  
麗しき聖天翅……トーマ・エパノルトは  
あろうことか憎むべき翅無し人相手に、人生初となる敗北を味わされていた。  
剣での白兵戦は勿論、機械の天翅・ケルビムを用いた戦闘においても  
自らの右に出るものは(ただ一人を除いて)いないはずだった。  
それなのに、トーマのケルビムである機械の女神は  
屈辱的にも汚らわしい大地に身を横たえ、いくら思念を込めても  
起き上がるどころか鍵爪一本動かせずにいる。  
それどころかトーマ自身、神話力もプラーナも使い果たし、翅音一つ立てられない。  
いくら相手が太陽の翼・アクエリオンであったとしても、  
ここまで消耗してしまうとは……  
このまま自分はケルビムごと粉砕され、殺されてしまうのだろうか?  
それとも検体として捕獲され、散々辱められた揚句  
最期には剥製にされてしまうのかもしれない。  
いずれにせよ自分は翅無しにとって憎むべき“堕天翅”で、しかもその指揮官である。  
身動き一つ取れない自分が、無事にこの場をやり過ごす方法は  
運よく同族の戦翅達が助けにくる奇跡がおこる以外はないだろう。  
トーマは死を覚悟した。  
最期にもう一度愛する男を一目見たかったな、と思いながら。  
 
 
しかし、いくら待てども覚悟した最期の時は来なかった。  
それどころかトーマの想像の付かなかいような事態がおきた。  
アクエリオンがあろうことかシュルルクベラの脚を抱え上げたのだ。  
五感をケルビムと共有しているトーマには、  
アクエリオンの逞しい五本の指が自らの大腿に食い込んでいるかのように感じられた。  
だが不可解なアクエリオンの挙動はそれだけで終わらなかった。  
今度は抱え上げた両脚を左右に大きく開き、その間に身体を入れてきたのだ。  
「なっ……!」  
驚きのあまり肉声を発してしまったことをはしたないと思う余裕はなかった。  
連動したケルビムの視覚を通して、アクエリオンの顔が間近に迫るのが感じられたからだ。  
「シュルルクベラたんの初キッスいただきだお!」  
下賎な翅無しの声がトーマの鼓膜を叩いた瞬間、  
シュルルクベラのそれはアクエリオンによって塞がれた。  
 
トーマは口内を生暖かいものがはい回るのを感じた。  
アクエリオンがシュルルクベラの口腔に舌を入れているのだ。  
相手の意図が解らずトーマが困惑している隙に、  
気がつけばアクエリオンの手はシュルルクベラのふとももにのびていた。  
「うふふふふ、シュルルクベラたんのフトモモむちむちだおー」  
大腿をさわさわと撫でさすられ、トーマはようやく相手の目的を理解した。  
機械であるシュルルクベラを相手に、性行為をしようとしているのだ。  
トーマは何とか逃げ出そうと身をよじるが  
力の入らない身体はいとも簡単に押され込まれてしまう。  
そのうちアクエリオンの機械の手は、  
シュルルクベラの下腹部の秘められた部分にまでおよんだ。  
「やめっ……!」  
アクエリオンの太い指がシュルルクベラのクレバスをなぞる。  
その指使いは決して乱暴ではなく、あくまでもソフトタッチであったが  
トーマは気が気ではなかった。  
何故なら自らのケルビムと五感を共有してるトーマには、  
シュルルクベラにされてる愛撫が、まるで自身にされてるかのように感じられるのだから。  
「やめろっ……やめないかっ……!」  
トーマは必死に抵抗の叫びをあげるが、  
そのか細い声はアクエリオンのエレメントには届かないようだった。  
その証拠に、ただ割れ目にそって上下に移動するだけだった指が  
今度は明確な意思を持った動きをするようになった。  
アクエリオンの指がシュルルクベラの秘唇から突起を見つけだすと  
生体にとっては陰核にあたるその部分を、くりくりと転がし始めたのだ。  
「あ、あ……くぅ……!」  
敏感な性感帯を刺激され、トーマの聖なる口からは  
呻きとも喘ぎともつかない声が漏れる。  
先程からの男の愛撫に、黒い鎧のようなローブの下に隠されたトーマの秘処は  
すでに熟れ、はしたない体液に濡れていた。  
頭では汚らわしい翅無しの指で快楽を得てることに屈辱を覚えているのに、  
身体はいうことをきかず、むしろ自らの望まぬ反応を示す。  
いっそ一思いに殺されていたらこんな辱めにあわずにすんだのに。  
そんなふうに思える程、トーマは久方ぶりの快楽に苦しんでいた。  
 
「シュルルクベラたん、あそこがもうぬれぬれだお。  
すごく気持ちいいんだね。今とどめさしてあげるお」  
ふいにアクエリオンの指がシュルルクベラの性器に潜り込み、  
トーマは強い遺物感に顔をしかめた。  
アクエリオンの指は女神の内部で何かを探すようにもぞもぞとうごめくと、  
やがてある一点を見付けだした。  
「ひっ……!そっ、そこは……!」  
「女の子の弱点、Gスポット見ぃっけ!」  
アクエリオンは力強い指圧で、  
人間の肉眼では捕らえることの出来ない速さでピストン運動を開始した。  
火が付いてもおかしくないほどの速度の摩擦力だったが、  
とめどなく溢れ出るシュルルクベラの愛液がそれを阻んだ。  
一方トーマは背をのけ反らせ、口からは意味をなさない悲鳴のような嬌声を漏らし続けた。  
誰にも触れられていないのに翅をおっ立たせながらぶるぶると震わせ、  
涙と唾液を垂れ流し、下半身を半ば浮かせながら全身を痙攣させている痴態を  
もしこの場に事情を知らない他人が現れて見たとしたら、  
トーマが普段平和と安らぎを司る聖天翅と呼ばれていることなど到底信じられないだろう。  
「まぁったく短時間でこんなに出来上がっちゃうなんて  
シュルルクベラたんはなんていう淫乱変態女神天翅様なんだ。  
ほら、そんなにくわえるのが大好きなら好きなだけくわえさせてやるお!  
喰らえ!喰らえぇ!!  
食らいやがれぇ!おまえのGスポ再起不能にしてやんよ!!」  
アクエリオンはいっそう速度を上げ、中指と人差し指で中を刺激しながら  
親指で陰核をぐりぐりと円を描くように愛撫した。  
「行くぜ、新記敷器!潮吹速攻!!」  
「ひぐっ!ひぎぃ!!も、もうやめ……!  
あ、ああ…………ひぃい!!  
死ぬっ死ぬ死ぬ!死ぬぅぅ!!」  
シュルルクベラの脚の間からダムが決壊したかのような勢いで透明な液体が噴出した。  
それは空中にきらきらと飛沫をあげて飛び散り、曇天に虹をかけた。  
 
 
トーマは失禁したかのようにコックピットを濡らしながら、  
半ば放心したかのような状態であったが、それも長くは続かなかった。  
突如として巨大な異物が目の前に立ち塞がり、視界を覆ったからだ。  
いや、よくみれば一見ビルのような巨大な建造物と思われたその物体は  
アクエリオンの股間から生えていた。  
そう、それはアクエリオンの巨大な男根にほかならなかったのである。  
トーマはこれから起こるであろう事態を想像し、ごくりと唾を飲んだ。  
あんなに大きいものを自分が、いやシュルルクベラが受け入れることができるのだろうか?  
途中で裂けてしまうのではないだろうか?  
「さあ、行くよシュルルクベラたん。唱えよ創聖合体!」  
「そ、創聖合体……?」  
瞬間、シュルルクベラの股間は熱い異物によって貫かれた。  
それは強烈な痛覚となってトーマの脳に刻み込まれた。  
遥か昔に味わったことのある感覚、破瓜の痛みだ。  
「うわぁ嬉しいお。  
シュルルクベラたん処女だったんだね」  
男のいう通り、初めて雄を受け入れたシュルルクベラの秘所からは  
純潔の証である血が滲み出ていた。  
男は嬉々として抜き差しを開始した。  
あまりに激しい抽送に、大地が音を立てて揺れる。  
突かれる度に内蔵を直接が破れるかのような痛みがトーマを襲う。  
「痛、や、やめ!お腹が壊れる!  
赤ちゃん生めなくなっちゃう!ひっ、ぐぅ!」  
天翅達を束ねる前線指揮官トーマは、男の容赦ない猛攻に屈し  
今や無力な小娘のように泣き叫んでいた。  
 
「シュルルクベラたん、かわいそうに……  
そんなに痛かったの?」  
気がつけば、シュルルクベラの機械の目からも涙が溢れ出ていた。  
「ごめんね、初めてなんだもんね。  
もっと優しくするお」  
男は性急だった腰使いを緩め、今度は赤ん坊のゆりかごを揺らすようなペースで動き始めた。  
それでも内蔵への圧迫感は変わることはなかったが、  
今度は胎内の性感帯を意図的に狙って擦り付けているようだった。  
Gスポット、そして子宮口。  
「ひぃん!そこは……!」  
「ポルチオだお。女の子はここを突かれると幸せな気分になれるんだお」  
敏感な子宮口の周りを亀頭で円を描くように突かれ、  
悲しいことに性交に慣れていたトーマは、我を失ったかのように喘いでいた。  
「すごいお、シュルルクベラたんのあそこがびくびくうねりながら  
おいらを締め付けてくるお。そんなに気持ちいいんだね。  
おいらも気持ちいよすぎてみなぎって来たお!」  
トーマは薄れゆく意識の中でアクエリオンの背中の翼が開き、  
全身が黄金色に輝くのを見た。  
それはまさしくトーマが幼い頃に長老達から聞かされた伝説に登場する  
正真正銘の太陽の翼に他ならなかった。  
(太陽の翼……  
わたしは今、太陽の翼と合体してる)  
トーマはある種の幸福感に包まれながら意識を手放した。  
アクエリオンはシュルルクベラと繋がったまま抱き抱えると  
そのまま大空へと飛び立った。  
「シュルルクベラたん……  
ずっとおいらのものだお。はなさないお」  
 
 
それから太陽の翼、機械天翅の女神、そして天翅族の聖天翅は  
その後の神話や伝説の中に登場することはなく  
二度と人々の前にも天翅達の前にも姿を現すことはなかった。  
 
 
 

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