いよいよ待ちに待ったアポロニアスとの婚礼の日。
トーマたんは花嫁衣装を着て新郎の到着を式場で待ちます。
ところが待てども待てどもニアスは来ず、
来場者達がざわつき始めたころそれはおきました。
翅なしたちの軍隊が大挙してアトランディアに押し寄せてきたのです。
めでたい婚礼の日であったため、祭りムードの天翅たちは
武装した翅なしたちにすぐには応戦出来ず、
沢山の天翅たちが、男も、女も、子供も殺されました。
トーマたんも殺気立った翅なしどもに囲まれ、
殺されることを覚悟しました。
そんなとき翅なしどもの背後からアポロニアスが現れました。
誰よりも愛しい伴侶の登場にトーマたんは、
これで助かる、と安堵しました。
ところがアポロニアスの口からはとんでもない言葉が出て来たのです。
「そいつだけは殺すな。命を奪う以外はなにをしても構わん」
その瞬間トーマたんはすべてを悟りました。
翅なしたちの手引きをしたのが目の前の許婚であることを。
血まみれの手を伸ばす翅なしどもの間から見た恋人の立ち去る背中が
トーマたんがまともに覚えてる最後の光景でした。
トーマたんは夫婦となる者同士が永遠の愛を誓う神聖な祭壇の上で、
たくさんの翅無しに暴行されました。
戦翅たちが救助に駆け付けたときには純白の花嫁衣装は、
同朋たちと自身の破瓜の血で赤く染まっていたそうです。
ウェディングドレスレイプってこんな感じか?