※後半少しだけ出産描写があるので苦手な人は注意して下さい  
 
 
ぼくのなまえはアポロ二アス。  
ぼくにはトーマといういいなずけのおんなのこがいる。  
てんしぞくのみらいのため、まいにちこづくりにはげんだかいも  
あって、いまトーマのおなかのなかにはあかちゃんがいる。  
ぼくのこどもだ。  
こどもができてからはトーマはもちろん、ヨハネスさまや  
まわりのみんなもとてもよろこんでくれた。さいしょはのりきじゃ  
なかったぼくもいまでははやくあかちゃんがうまれてこないかと  
とてもたのしみにしている。  
そんなトーマのおなかも、あかちゃんのせいちょうとともに  
いまではずいぶんぽっこりとふくらんでいた。ちいさなトーマの  
からだではふたりぶんのたいじゅうをささえることができないのか  
ひとりでとぶこともむずかしいらしい。  
まえのようにそとでいっしょにとびまわることもできないので  
はやくこどもがうまれてこないかとまいにちこころまちにする  
ぼくらだったけど、じつはさいきんすこしこまったことになっていた。  
 
 
「あかちゃん、なかなかうまれてこないな」  
ぼくはいすにすわるトーマのおおきなおなかにぴたっとみみをあててみた。  
なかからはトクトクとあかちゃんのちいさなしんぞうのおとがきこえる。  
「うん…そとにでたくないのかなあ?」  
トーマもすこしふあんそうにじぶんのおなかをみつめている。  
そう、トーマのおなかはかなりおおきくなり、おいしゃさんにいわれた  
よていびをすぎたというのにまだあかちゃんはうまれてこなかった。  
…もしかしてぼくのおちんちんでつつきすぎたんだろうか?  
「はやくでてくればさんにんであそべるのに…」  
「きっとトーマのおなかのなかがきもちいいんだよ」  
ぼくはトーマをげんきづけるようにはげましたけど、トーマはまだ  
しんぱいそうなかおをしている。  
そこであることをおもいついたぼくは、きぶんてんかんにもなるとおもい  
トーマのてをひいてはねをひろげた。  
「そうだ!シルハのところにいってみよう、きっとものしりだからなにかおしえてくれるよ!」  
 
きゅうでんのえっけんのま、いつもヨハネスさまがいるそのばしょにシルハはいた。  
どうやらきょうはヨハネスさまはいないらしい――しずかでつめたいゆかに  
にとうのシルハだけがならんでひかえている。  
「おやふたりそろってどうかしたかね?」  
よろよろととぶトーマをささえながらおりたったぼくたちにきづいた  
かたほうのシルハがかおをあげた。するともうかたほうのシルハもかおをあげる。  
かれらはにとうでいっとうなのだ。  
「きょうはききたいことがあってきたんだ。じつは――」  
トーマはここまでとんできただけでつかれたらしい。あおのたてがみをもつ  
シルハのからだにもたれかかるとすわりこんでしまったそんなトーマのよこで  
ぼくはじじょうをせつめいした。  
「もしかしてこのままでてこないなんてことになったらどうしよう?」  
しばらくだまってぼくのはなしをきいていたシルハは、ふわふわとうかべていた  
しっぽをゆかにぴちぴちとたたきつけながらわらいだした。  
「それはしんぱいらない、すこしよていとちがってもいずれかならずでてくるさ」  
「そうかなあ…ほんとうに?」  
わらわれたことですこしムッとしたぼくは、おこりながらうたがわしいめでシルハをみた。  
ぼくのしせんにきづいたシルハはわらったことをわるいとおもったのか  
トーマのほうにむきなおるとふせていたからだをおこし、たちあがった。  
「わかったわかった。そんなにいうならすこしみてみよう、どれトーマあしをひらいてみなさい」  
 
「え?あしを?」  
あおいたてがみのシルハのからだにもたれ、うとうととねむそうにしていたトーマは  
すこしはずかしそうにしながらも、いわれるままふくをめくるとあしをひらいた。  
「はい…どうぞ。ひらいたよ」  
「な、なにをするんだ?」  
おどろくぼくのめのまえでシルハはトーマのまたのあいだにかおをちかづけると  
まるみえになったアソコのにおいをふんふんとはなでかぎだした。  
「んっ…いきがあたってなんか……」  
ふーふーとシルハのいきがあたるのがきもちわるいのかトーマはあしを  
ぶらぶらさせてとじたりひらいたりしている。  
「それでなにかわかるの?」  
「わかるさ、わたしのはなはよくきくんだ。ふむ、とくにわるいところは  
 ないな…どれ、すこししげきしてみるか」  
「えっ!?」  
「ひゃあっ!?」  
ようやくかぐのをやめたとおもったら、こんどはペロンとシルハのしたがトーマの  
アソコをなめあげた。  
「なっなにしてるんだよシルハ!」  
「おちつきなさい、こうしてしげきをあたえてしゅっさんをうながしているのだ」  
おもわずシルハのしっぽをつかんだぼくに、トーマがもたれているほうの  
シルハがかおをあげてこたえる。  
「そ、そうなのか?でも…」  
シルハはおおきなからだににあわずしたのさきをきようにうごかすと  
しつこくなんどもトーマのおまんこのなかにねじこみながらチロチロうごかした。  
 
「あっ!ああん…!ふぇぇっ…んっ…そんなにペロペロしちゃだめぇっ…だめだよぉ…」  
トーマはシルハのかおをおしかえそうとしていたけど、そのてにはちからが  
はいってないようにみえる。それどころかすこしこしをうかせると  
よりシルハのしたがあたるようじぶんからこしをうごかしてるようだった。  
 
 
「…もしかしてトーマきもちいいのか?」  
「えっ?そ、そんなことないよ…でも…ひぅっ…ぁんっ!」  
トーマがびくびくとおおきくせをそらせたとき、シルハがこうふんしたように  
トーマのうえにのしかかろうとしたので、ぼくはあわててたてがみをひっぱると  
なんとかシルハをひきもどした。  
「シルハ!トーマがつぶれる!」  
そこでようやくわれにかえったのかトーマのからだからはなれたシルハは  
とてもざんねんそうにしながらもコホンとせきばらいをした。  
「わたしとしたことが…ついむちゅうになりすぎた。ああいや…とにかくこれで  
 わかっただろう?あかちゃんがはやくうまれるにはしげきしてやるといい」  
「…それはわかったけど…」  
ぼくのしせんからのがれるようにめをそらすとまたしっぽをゆかにぺちっと  
たたきつけたシルハはべとべとになったくちのまわりをなめはじめた。  
「なに、いつもおまえとトーマがこづくりしているようにすればいいだけさ  
 さあ、トーマにいれてやりなさい」  
「え…?」  
ぐいっとシルハのまえあしでせなかをおされたぼくはトーマのまえにおしやられた。  
 
「いれるって、いまここで?」  
「トーマもまっているじゃないか。さあ…!」  
「アポロ二アス…はやくきてえ…」  
シルハにうながされてあわてるぼくのまえで、トーマはあしをひろげたまま  
ぼくをてまねきしてよんでいた。  
「トーマがそういうなら…でもシルハはそこでみてるのか?」  
「なにかあったらたいへんだろう、わたしのことはきにしなくていい」  
あらいいきをたててはーはーとぼくらをみつめるシルハに、なんだかおちつかない  
きもしたけど、ぼくはふくをぬぐとトーマのからだをだきおこした。  
「じゃあ、ぼくのうえにのれよ。そのほうがらくだろ?」  
「う、うん…」  
よろよろとぼくのうえにまたがるトーマをあらためてしたからみあげると  
ふくらんだおなかのおおきさにあっとうされた。このなかにあかちゃんがいるかとおもうと  
とてもふしぎなきがする。  
じっとおなかをみあげるぼくとめがあったトーマはにっこりわらった。  
そうしてぼくのおちんちんをてばやくしごくとかわをむき、とまたのあいだの  
いりぐちにおしつけた。  
シルハになめられていたせいかすでにトーマのまたはぬるぬるで  
かんたんにぼくのおちんちんをなかにいれるとしずかにこしをおとし  
ゆっくりと、しだいにはやくぐりぐりとうごかしはじめた。  
 
「っく…トーマ、おなかだいじょうぶか?」  
「え?ああうん…へーき…あんっ!ああ…おちんちんはいってくるよぉ…」  
しんぱいそうなぼくのよびかけにもトーマはあまりきょうみがないようで  
うっとりしたようすでおちんちんをのみこむとさらにはげしく  
こしをふりはじめた。  
「と、トーマぁ…!そんなにはげしくしたら…っ」  
「だってひさしぶりだからきもちいいの…!ああんっ!こしがとまらない…!!」  
すごいスピードでちゅぽちゅぽとトーマのまたのあいだからぬきさしされる  
ぼくのおちんちんは、あっというまにトーマのヌルヌルしたたいえきで  
ぬれはじめ、そのうちしろくにごりゆげをたてあわだちはじめた。  
「あっあひゃぁっ…!!す、すごいよ!おちんちんきもちいいっ!」  
トーマはくちからよだれをたらしながらぐいぐいとぼくのおちんちんを  
のみこむと、えがおでなんどもおなかのにくにこするようにこしをおとした。  
「うっ…!」  
「ひぐうっ!!あっ…あぅ…おくにあた、あたったぁ…!  
 あ…あかちゃんにもあたったよぉ!!」  
「はぁっはぁっ…あ、あかちゃんに?ほんとか?」  
「う、うん…あかちゃん…に…っ…あっ…!?」  
「ど…どうしたトーマ?」  
ぷるぷるとからだをふるわせたトーマがなにかをかんじたように  
かおをゆがめたしゅんかん、きゅうにまたのあいだからぷしゃーっと  
いきおいよくみずがあふれだした。  
 
トーマのまたからあふれだしたみずはあっというまに  
ゆかにひろがり、おどろいたぼくがおちんちんをひきぬくと  
きゅうにトーマがおなかをかかえてさけんだ。  
「いっいたい…!おなか、おなかいたい!!」  
「トーマ!?」  
「これはいけない、はすいがはじまってる。すぐにだれかよんでこよう」  
トーマのようすをみたシルハはすぐにつばさをひろげると、あわてたように  
かたわれのシルハとぼくらをのこすといきおいよくとびたった。  
「えっシルハ!?はすいって?ぼ、ぼくはどうすれば…」  
「おちつきなさい。おまえはここにのこってトーマをみてるんだ」  
あわてるぼくをおちつかせるようにのこっていたシルハがいった。  
「…う、うん!わかった」  
おおきくうなずいたぼくはとりあえずいそいでふくをきると  
トーマのそばにちかより、ぎゅっとてをにぎった。  
「ふえええん…っアポロ二アスー…いたいよぅ…おなかいたいーー」  
「だいじょうぶさトーマ!がんばれよ、がんばってげんきなあかちゃんうむんだ」  
ひっしでトーマをはげますぼくだったけど、ますますトーマのこきゅうはあらくなり  
なきながらくるしがるばかりだった。  
 
「おいしゃさんまだなのか!?はやくしないとトーマが…っ」  
いらだつぼくのめのまえでシルハはしずかにくびをふるばかりだった。  
はやくきてくれないとトーマがしんでしまうきがしてぼくもなきだしたい  
きもちでいっぱいだった。  
「ううっ!い、いたいぁぃぃ!!あっ…あかちゃん…っうまれちゃう!!!  
 んっんー!!で、でてきちゃうよ…っ!!!」  
「えっ!?えっ…そんなっちょっとまてよトーマ、もうすこしがまんして――」  
だけどトーマはがまんのげんかいらしく、ついにyはおなかをかかえてすわりこむと  
そのばでりきみはじめた。  
「だ、だめえっ!もう…でちゃう、らめっ!あっ!ああっ!!…でるっ!れちゃうよぉっーー!!!!」  
ゆかにてをつきよつんばいになったトーマのおまんこがひろがり  
ミリミリとおとをたててあかちゃんのあたまがみえたとき、ぼくのうしろから  
なんにんものおとなのてんしたちがいっせいにへやにとびこんできた。  
「おおよかった、まにあった!」  
おいしゃさんたちをつれてきたシルハとのこっていたシルハがどうじにさけんだ。  
すでにあかちゃんがでてきかけていたこともあり、しゅっさんはそのばではじまった。  
あかちゃんをひっぱりだせばいいのかと、ぼくもいっしょにひっぱるといったら  
ヨハネスさまにおこられそとでまつようおいだされてしまった…なんでだろう?  
 
そのあとろうかをウロウロするぼくのまえを、あわただしくぬのやつぼをもった  
じじょたちがなんどもとおりすぎた。  
なかからはトーマのなきさけぶこえがなんどもきこえてきて、それは  
つよいしねんとなってぼくのぜんしんにとどくき、あまりのしょうげきで  
ぼくはきぜつしてしまった。  
 
 
それからどれぐらいたったのだろう――オトハにゆりうごかされたぼくが  
めをあけるとすでにあたりはしずまりかえり、トーマがいたはずの  
へやにはもうだれもいなかった。  
どうやらあかちゃんはぶじうまれたらしい。いまはトーマといっしょに  
べつのばしょにいるとききぼくはいそいでかけつけた。  
 
 
「トーマ…?」  
とびらからへやのなかにおりたったぼくのめのまえには、ちいさなトーマが  
もっとちいさなあかちゃんをかかえてまっしろなべっどにねていた。  
あかちゃんはトーマのむねにすいつくとちいさなくちでけんめいに  
んくんくとプラーナがまじるおっぱいをすっている。  
トーマはそうとうつかれたようすだったけど、なんだかうれしそうに  
あかちゃんをみつめ、ぼくにきづくとえがおをみせてくれた。  
 
「アポロ二アス!ほらみてぇ…ちゃんとうまれたよ」  
「うん」  
ふたりのそばにちかづいたぼくはあかちゃんのかおをのぞきこんだ。  
うまれたばかりのせいか、かおがふにゃふにゃしてる…これがぼくたちのこどもか。  
なんだかうれしいようなはずかしいようなふしぎなきぶんだ。  
「トーマのおなかはへこんじゃったんだな」  
ついすうじかんまえまであんなにおおきかったのにいまではほっそりしている  
トーマのおなかにもふしぎなきがした。  
「でもこれでまたそとであそべるな!またいっしょにとびまわろう、そうだ!  
 あかちゃんがおおきくなったらさんにんでおいかけっこしてあそぼうよ」  
「うん…そうだね、それもいいけどでもわたしは…」  
トーマはかおをあかくしてうつむくと、ぼくのほうをみた。  
「わたしはふたりめがほしい」  
「えっふたりめ?」  
「…だめ?」  
おどろくぼくをみつめるトーマのめはきたいにみちていた。そしてトーマのては  
なぜかぼくのかはんしんへとのび、おちんちんのあたりをにぎにぎしている。  
「ちょ、ちょっとまてよトーマ…」  
ちゅぱちゅぱとじぶんのむねをすうあかちゃんのあたまをなでながら  
ぼくをじっとみつめるトーマのめはトロンとしている。ど、どうしよう。  
 
「…………まあいいか!」  
「ほんとう?よかったあ」  
すこしかんがえこんだあと、ぼくがうなずくとトーマはとてもうれしそうに  
わらった。こんなふうにトーマがよろこぶならもっともっとこどもをつくっても  
いいかな。  
「よし!じゃあいまからこづくりしよう!」  
「もう!いますぐなんてむりだよ…!」  
べっどのうえによじのぼりトーマのふくをぬがそうとしたぼくだったけど  
すぐにはらいおとされた。…いますぐはむりなのか。  
「でもわたしがげんきになったらまたたくさんこどもつくろうね!」  
「ああ、やくそくするよ!」  
トーマとやくそくしたぼくはじぶんのはねをぷちっとちぎるとそれをてわたした。  
「やくそくのしるしにあげるよ。それから…あかちゃんうまれておめでとう」  
「わあ、ありがとう!アポロ二アス」  
ぼくのはねをにぎりしめたトーマもまたじぶんのはねをいちまいぬきとると  
ふたつのはねをあわせてあかちゃんのちいさなてににぎらせた。  
「ふたりのやくそくのしるしだよ」  
 
 
 
ぼくのなまえはアポロ二アス――  
トーマとぼくと、うまれたあかちゃんもちょっぴりわらったきがした。  
 
 
 
END  
 
 
 
 

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