鼻につく消毒液の臭いでモロハは目を覚ました。
「!?」
強い白熱灯の光が目を刺激する。眩しくて目を覆いたくなるが、全く体が動かない。
手と足は愚か、顔さえも固定されて動かないのだ。
おまけに猿ぐつわを噛まされたまま固定されているため、口を閉じることもままならない。
「やっと目を覚ましたか…」
耳慣れない低い声が聞こえたと同時に、浅黒い顔の男が上から覗き込んだ。
「…気分はどうだ?」
モロハは男に罵詈雑言を浴びせようとするが、口を塞がれているため嗚咽にしかならない。
口の脇からだらしなく涎が流れた
「…本当にやるんですか?不動司令…」
女の声が聞こえる。
不動と呼ばれた男はモロハの腹筋の筋を指でなぞりながら答えた
「天翅と人が一つになれるのか…試すだけでも良かろう。」
「司令…」
不動の手がモロハの内腿を撫で回す。その手が徐々に上へ移動し、肛門に触れた
モロハの腹筋が思わずビクッと反応する
「…どうだ?翅なしにこんなことをされている感覚は?」
不動を見るモロハの瞳は怒りと恥辱に満ちている。
しかし、不動の指が肛門と尻の割れ目をなぞる度にモロハの体は反応していた
「ソフィア。アポロはまだか?」
「アポロは…もうそろそろ来るはずですが…」
足音が聞こえる
「…来た様だ」
「おっさん。こんなとこに呼び出して何の用だよ?」