沐浴を終えてタオルで体を拭いてもらうアポロニアスとトーマ。  
一足先におしめを当てられたトーマは、むきだしになったアポロニアスの股間に目が釘付けになっていた。  
明らかに自分と違う形のそこに、おそるおそる手を伸ばすトーマ。  
しかし頭ばかりがでかい乳児の悲しさ、目的のズル剥けのブツのはるか手前でバランスを崩したトーマは  
派手にひっくりかえってしまった。  
「う…うぇっ…」  
思うように動けないのに苛立ち、突っ伏して思念で泣き出すトーマを、すぐにオトハが抱き上げる。  
「トーマ様?どうかなさいましたか?」  
片割れがぐずりだしたためにアポロニアスは拭きかけのまましばらく放置された。  
けれども元来無神経なので、ぐずることもなく平気な顔をして鼻をほじっていた。  
 
 

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