「トーマ、起きなさいトーマ」  
トーマと呼ばれた少女は天窓から差し込む朝の光を浴びて  
少しぐずりながらも眠そうに目を開けた。  
「おはようございますヨハネス様」  
やがて朝の入浴を終え真っ白なローブを身につけたトーマは  
ヨハネスの前でちょこんと頭を下げて朝の挨拶を交わした。  
「うむ…昨日はよく眠れたか?」  
「はい。あ、でも…」  
「ん?どうかしたか?」  
「アポロ二アスの夢を見ました。…まだ見たこと無いのに変だけど」  
トーマは少し嬉しそうに笑うと夢を思い出すように目を閉じた。  
「アポロ二アスか…そうじゃな、いずれ会う日は来るだろう。  
だが今はその時ではない、その時のための準備期間なのじゃ」  
「はい、楽しみにしてます」  
「よろしい、では朝の食事をはじめるぞ」  
そう言うなりヨハネスの身体は光に包まれたかと思うと次の瞬間には  
鉄火面を被ったコウモリの姿からとても見目麗しい青年へと姿を変えた。  
「ヨハネス様は何故いつもその姿でいないのですか?」  
「これは昔の残像なのだよ…長い時間は変化していられぬ。さあおいで」  
「はーい」  
ヨハネスに手をひかれたトーマは開けられた窓から下を覗いた。  
そこには人間が植えられた"果樹園"が広がり、彼らから抽出される  
プラーナは光となりアトランディア中の天翅達へと送られていた。  
ヨハネスが指を動かすと同じように光の粒が一つ、二つと浮き上がり  
彼の手の中に吸い寄せられるように舞い降りた。  
「さあトーマ…朝ごはんだよ」  
 
「んっく…ちゅぶ…んぐ……」  
「おおっこれはたまらん…なかなか上手くなった」  
恍惚の表情でトーマの頭を撫でるヨハネスの下半身…膨張しきった  
雄の証にはプラーナが絡められるように集まり、それを吸い取るように  
トーマが一生懸命舌を這わせていた。  
「うむ、これならアポロ二アスも喜ぶこと間違いなしじゃ」  
「ちゅる…んく、んく…ぷはっ、えへ…」  
ヨハネスに褒められたトーマは陰茎から小さな口を離して顔をあげると嬉しそうに笑った。  
彼女はいつからかこうしてプラーナを摂る度、男を悦ばす術を用いるようにと  
訓練を受けていた。  
ヨハネスが言うにはそれは全て許婚のアポロ二アスとの間でよりよい  
関係を築くためらしい。特殊生命体のためか生まれてから外にも出ず  
大事に育てられたトーマにとって己の世界は生みの親であるヨハネスと  
まだ顔も見ぬ許婚のアポロ二アスだけだった。  
だからヨハネスの教えは絶対であり、アポロ二アスへの思いもまた同様で  
彼のためと言われればトーマは何でもすることができた。  
「おうおう…ここもこんなに濡らしおって……」  
ヨハネスがトーマの幼い秘所を指で撫でると粘液が糸を引き、既に熱く熟れていた。  
「ふぇ…っ」  
「感度がいいのはよいことじゃ。どれ、もう少しほぐしてやろうぞ」  
ひくひくと中が疼くのを感じながら割れ目をヨハネスの指がねちゃねちゃと音を立てて  
滑る度トーマは熱い溜息を吐いた。  
「ん…あっあっ…ヨハネス様ぁ…!」  
つぷっとヨハネスの指が挿し込まれ、肉壁を開くように中をかき回し始めると  
トーマは我慢できないのか自ら腰を振りだし指に擦り始めた。  
 
「これこれ、そんなにしては駄目であろう」  
「はぁっん…だって…んっ…我慢できなくて…あっ!あん…!」  
「仕方のない子じゃのう…ではそろそろ」  
ヨハネスは指を引き抜くと名残惜しそうにぱっくりと開かれたトーマの膣口に  
硬くなった熱い肉棒を押し付けると、ゆっくりと小さな胎内に押し挿れた。  
「あ…あ…はっはあっ…あ、熱いよ…」  
「今日はいつもより余計に締め付けてきおるわ…!」  
トーマの未熟な膣に少し苦しそうな声を出したヨハネスはやがて  
静かに腰を動かし始めると幼い身体を下から突き上げ揺さぶり始めた。  
「んっ…あっ!ああ!あは…っ、ひぅ…!」  
ヨハネスの上に跨ったトーマは笑みを浮かべていた。いつから続いてきたのか  
わからないこの行為は幼いトーマの身体を大人の女以上に男を受け入れるものに  
変えてしまった。  
粘り気のある体液が股から漏れ出しさらに潤滑がよくなったトーマの膣内は  
ヨハネスのものをしっかりと加えこみ入り口は濡れて光っていた。  
「ああっいや!だめ…そんなにっそんなに激しくしちゃ…」  
「耐えるのだ、これもアポロ二アスとの未来のため」  
「はぁっはぁ…うぐぅ…は、はい…っあ、アポロ二アス…のため…」  
激しい刺激に耐えながらアポロ二アスを思うトーマの中で動き続けるヨハネスも  
次第に息が荒くなり射精感が込み上げてきた。  
 
「トーマ…っもう出すぞ…よいな?」  
「う…あっ…はい…出してください、全部ちゃんと…ん…あぁ…っ!」  
偽りの肉体のため精液自体に子を成す力はないものの、ヨハネスの男根から出された  
それは確かに雄の証としてトーマの膣内にびしゃびしゃと注がれた。  
「よしよし…アポロ二アスとの時もこうして最後まで膣に力をいれて絞りとるのじゃぞ」  
「う…っく…」  
身震いをして膣を締め付けたトーマの中から己を引き抜いたヨハネスは  
脇に置かれた小箱を取り出した。  
「さてトーマ、今日はもう一つ学ばねばいかんことがある」  
 
「…?」  
少し疲れたような表情を見せながらもトーマは目の前に差し出された小箱を開けた。  
そこには手の平に収まるぐらいの大きさの綺麗な宝玉がいくつも並べられていた。  
「わあ綺麗…!でもこれで何をするのですか?」  
「なあに簡単なこと。少しばかり出産の感覚を掴むだけじゃよ」  
「出産…?」  
目の前の珠を少し不安そうに見つめるトーマを椅子に座らせて脚を開かせると  
ヨハネスは先程まで自分が納まっていた部分に取り出した玉石を挿れ始めた。  
 
「冷た…っやだ!何するの!?怖いよ!」  
宝玉のひやりとした感覚にトーマは驚いたがヨハネスが大丈夫だからと  
なだめるとやがて大人しくなり自らの胎内に完全に入っていく様子を見ていた。  
そして一つ、二つと珠が膣内に収まり、やがてその数が十にも及んだ時  
トーマは苦しそうに泣き出した。  
「っく…っもうやだぁ…苦しいよぅ…」  
泣きじゃくるトーマの腹は小さな身体に不似合いにすっかり膨れ上がり  
膣口からは最後に挿入された珠が収まりきらないかのように半分顔を覗かせていた。  
「泣くでない、子供を産む時はもっと苦しいのだから今から練習しておかねばいかん。  
さあお腹に力をいれて産んでごらん」  
「うう…ん〜…っ」  
ヨハネスに促されたトーマが力むと最初の一個は元々半分しか入ってなかったせいか  
案外簡単に出すことができた。ずるっとトーマの体液とヨハネスが先程出した精液で濡れた  
宝石は床に落ち、その後二つめ三つ目も次々に出てきた。  
しかしそこからが中々難しいらしくトーマは顔を歪めて何とか膣内から押し出そうと  
少ししぼんだ腹に再び力を込めた。  
「っ…はあっ…はぁ…駄目…でないよ…ひっく…えっく」  
「ほれほれ頑張らんか。本番はもっと大きな赤子を産むことになるのだぞ」  
そこでトーマは今度は椅子から降りて床にしゃがみ込むと、まるで翅無しの子供が  
用を足すような格好で力み始めた。この方が出てきやすい気がしたのだ。  
 
「ん…っう〜〜〜〜ん…ん…!」  
「もう少しだ、少し出てきたぞ!」  
「はぁはぁ…うっく、んーーーーーーー!!!」  
トーマが思い切り力んだその時、ごぷっと小さく音がしたのと同時に  
宝玉が次から次へと一気に床に高らかな音をたてて産み落とされた。  
「よしよし!よくやった!いい子だなトーマ」  
「あ…はぁっはあ…お腹…すっきりしたあ……」  
すっかり元通りへこんだ腹を撫でながらトーマは息をつくと安心したように  
床に倒れこんだ。  
「今日はよく頑張ったなトーマ」  
「…これでいつでもアポロ二アスに会えるよね…?」  
「そうじゃの…これでいつでも元気な子を孕むことができる」  
トーマの小さな身体を寝台まで運んだヨハネスは再び光を放ち元の姿へと戻ると  
疲れて眠そうなトーマの頭を優しく撫でた。  
「その時は元気な子を産むのだぞトーマ」  
「はい…私産みます。だから…待っててねアポロ二アス……」  
 
 
 
END  
 

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