誰もいない荒野に小さな悲鳴が響き渡った。 
「いや!離して!離してよーー!!」 
必死に身をよじって暴れる少女の頭からは白銀の美しい翅が生えていた… 
そう、少女は人々から恐れられる天翅族だったのだ。 
少女の名はトーマ、彼女は許婚の少年アポロ二アスが地上に降りていくのを 
見つけると、驚かせようとこっそり後を追いかけたのだ。 
しかし途中で見失ってしまい途方にくれていたところ人間によって 
仕掛けられた罠にひっかかり身動きがとれなくなった。 
驚いたのは人間だった、野盗崩れの汚らしい男達はその日の晩 
食べるものすらなく何か野生の動物でもと思い木々の間に仕掛けた罠に 
よりによって天翅が引っかかっていたからだ。 
「お、おい天翅だぜ…」 
「ああでもまだ子供だ、どうする?」 
目の前で罠から抜けようともがくトーマを見ながら戸惑っていた二人の男の間から 
三人目の男がナイフを持って進み出た。 
「子供だろうと関係ないさ!殺っちまおうぜ」 
トーマは光るナイフをちらつかせこちらへ近寄る人間に恐怖した。自分はここで 
殺されてしまうのだろうか?そう思うと怖くて涙が出た。 
「まあ待てよ、殺すよりも捉えて軍に引き渡した方が金になる」 
震えるトーマを見た男がナイフを持った男にそう言うとそれもそうかとナイフは下ろされた。 
そして逃げられないようにトーマの身体を縄で縛ると木から降ろし、引きずりながら 
自分達のアジトへと連れ込んだ。 
「お前名前は?喋れないのか?」 
男達がねぐらにしている古びた小屋へ連れ込まれたトーマに一人の男が尋ねた。 
トーマは動けないながらもきゅっと口を結ぶと決して喋ろうとしなかった。 
天翅にとって声とは聖なる歌を紡ぐもの、下賎な人間に聞かせてたまるものかと 
嫌悪の目で睨みつけた。 
「何だその目は?俺たちみたいな翅無しと話す口は持ってないってのか?ああん?」 
男の一人に突き飛ばされた弾みで床に倒れたトーマの衣の裾から覗かせた白い脚を 
見て別の男が何やら怪しい目を向けてきた。 
「なあ天翅の雌ってどんな具合なんだろうな…?」 
 
「いやーー!触るな!向こう行け!!」 
小屋の中にトーマの泣き声が木霊した。裸にされ男に後ろから羽交い絞めにされたトーマは 
もう一人の男に大きく脚を開かれ決して誰も触れることの叶わない場所を晒していた。 
「おいおいちゃんと喋れるじゃないか」 
男達は笑いあうとトーマの幼い秘所を興味津々とばかりに舐り始めた。 
「天翅とはいってもここは人間の女と変わらないんだな、みろよこのちっせえ割れ目」 
「さ、触るな!ひ…っ」 
男の指がトーマの綺麗な桃色の割れ目を開くとひんやりとした空気が内部に入るのを 
感じてトーマは身を震わせた。 
「こんなちっせえ場所に入るのか?あまり傷つけたら高く売れなくなるぞ」 
「なあに慣らせば平気だろ」 
そう言うと男はすりすりと指の腹を割れ目の筋にそって滑らせ始めた。 
「ひぅんっ…!やっ…やああ」 
ほどなくして男の指はぷっくりした小豆に触れるとそこをぎゅっとひねった。 
「痛ぁ…!やめてよぅ…!」 
「あれあれ?ちょっと刺激が強すぎたかな?」 
「天翅様は自分で弄ったことはないんじゃないのか?」 
男達には笑われたが実はトーマはそこが快感を与えてくれる器官だということは知っていた。 
というのも許婚のアポロ二アスと何度か前戯のようなことをしたことはあるからだ。 
だが彼はもっと優しく労わるように触れてくれ、決して無理強いはしなかった。だからこそ 
気持ちよかったのに…トーマの目からは大粒の涙が溢れた。 
「おいおい泣いちまったよ…やっぱガキだな。仕方ねーなあ」 
男は下卑た笑いを浮かべると先程まで指で弄っていた器官に今度は舌を這わせ始めた。 
「ひゃ…っ!?んっ…やだあっ…!」 
レロレロと割れ目から小豆まで生暖かい舌が蠢くたびトーマは今まで感じたことの無い感覚に 
びくびくと身体を痙攣させた。男はトーマの股に顔を埋めるとぴちゃぴちゃとわざと 
聞こえるよう音を立てて執拗に舐め続けた。 
「あ…あっ…んぅ…」 
「おい見ろよこのガキ感じてるぜ、乳首もこんなに立たせちまってとんだ天翅様だな」 
トーマを後ろから抑えていた男が後ろから小さく尖った乳首をこりこりと弄りながら 
嘲笑った。トーマは息を荒げながら媚声をあげ、陰部に刺激が与えられるたび 
その思考は初めて味わう快感に酔いしれていた。 
「すげえどんどん濡れてくるぞ、雌の臭いぷんぷんさせてやらしいガキだな」 
「なあもうさっさと挿れるなら挿れちまえよ」 
見物してた男に促されるとトーマの股間を舐め続けていた男は顔を上げた。男の口は股から続く 
透明な粘液の糸をひいていたが、それを拭うと既に痛々しいほどに直立した自らの性器を取り出した。 
「よしよし、今からもっと気持ちよくしてやるからな」 
にやっと男は笑うとトロトロと蜜の溢れるトーマの割れ目に汚らしい不潔な性器の先端を 
ぐりぐりと押し付けた。 
「あ…?えっ…ひんっ!?」 
その感触にトーマが我に返った時は遅かった。男の剛直した性器は貫くようにトーマの内部に 
押し入った。 
「きゃああああーーー!!!」 
トーマの叫び声とともにぶちぶちと肉の切れるような音がした気がした。 
ただでさえ小さなトーマの秘所は男の太すぎる性器を捻りこまれ痛々しいほどに開かれると 
透明な液体に混ざった血液をぽたぽたと床に落とした。 
「ああぐ…っ痛いー!痛いよ!やめてよー!!うわあああんっ!!」 
「くっ…きっついなあ、千切れそうだ。でもたまんねえっ!」 
泣き叫ぶトーマを無視するように男はさらに奥深く突き上げるとそのままトーマの小さな 
身体をえぐるよう腰を降り始めた。 
「ぎゃっ…!あ、ぐうぅ…やっ!」 
声にならない悲鳴をあげるトーマを男はお構いなしに犯し続けた。小さな性器は 
血と粘液とでどろどろになり、幼いトーマの未発達な子宮には男の性器が簡単に届いてしまった。 
「ここが天翅の子宮かっ!すげえコリコリしてるぜ!」 
「ああう!!嫌!助けて…アポロ二アス助けてぇぇ!!」 
乱暴に抜き差しされるたびトーマは見えるはずも無い空へ向けて腕を伸ばしたが 
そこにあるのはホコリ臭い天井だけで、小さな手は虚しく宙を掴むだけだった。 
「ほらほら!これが翅無しの交尾だ、気持ち良いか!?」 
「ううっ…痛いよ、やだああ…ひっく…っく」 
じゅぼじゅぼと音を立て男は何度も何度も激しく挿出を繰り返し、その度にトーマは 
内臓を圧迫され腹を突き破られる痛みを感じた。 
 
「そろそろ出そうだ!たっぷり汚らしい精液出してやるから覚悟しろよ!」 
「ふぇっ…ひゃっ…っああん!だ…出す…?」 
「ああ、赤ちゃんの元を出してやるからな。しっかり孕めよ、ひひ…」 
耳元で告げられた言葉にトーマは息が止まった。そして先程ナイフを向けられた時よりも 
男に身体を貫かれた時よりももっと大きな恐怖が全身を支配する。 
「や…!嫌だ!それだけはやめて!!やめてよーーー!!!」 
「はっ…はあっ…もう…出すぞ!!」 
「おいおいそんなことしたら…」 
見ていた男が止めようとしたその時、トーマの身体を揺さぶってた男はぶるっと震えた後 
びくびくと脈打ちながら大量の精液を吐き出した。 
ぷーんと漂う臭いと共に吐き出されたそれはトーマの小さな子宮には収まりきらず 
結合部の隙間から漏れ出すほどの量だった。 
「はあっはあ…へへへ、天翅の中に出してやったぞ。俺の赤ちゃんできちゃうかもなあ?」 
「あ…ああ…嘘…嫌だ、嫌だよぉ…」 
男が性器を引き抜くとごぼっと音を立てて血と精液の混じった体液が流れ出した。 
トーマは絶望感からかひたすら身体を震わせて自らの股から流れ出る白濁液を眺めていた。 
「あーあ…中出ししちまったよ…本当に孕んだらどーすんだ?」 
「まあそうなった時はそうなった時だ。お前らもどうだ?」 
「じゃ、じゃあ次は俺な」 
「え…?」 
今までトーマの身体を後ろから押さえてた男が今度はその小さな身体に貪りついた。 
「やああ…っ!そんな、まだするの!?」 
「当たり前だ、何もすぐ軍に引き渡す必要は無い。たっぷり楽しませてもらうよ」 
「ひっ…」 
こうしてトーマは二人目の男に犯され始めた。今までトーマを犯してた男は葉巻に火をつけると 
それを吸いながら見物に回り、もう一人の男は付き合いきれないとばかりに小屋から出て行った。 
「なあに、大人しくしてれば気持ちよくしてやるさ」 
トーマのまともに覚えているのはそこまでだった。 
 
 
 
それからどれぐらい時が過ぎただろう。トーマが罠に掛かった森の近くで一人の人間が天翅に 
囲まれていた。その男はかつてトーマを連れ去った男の一人で、助けてくれるならトーマの 
居場所を教えると命乞いをしていた。 
大人の天翅達に混じってトーマを探していたアポロ二アスは小屋の場所を聞くと一番に 
かけつけ中に踏み込んだ。 
「トーマ!トーマ何処だ!」 
既に小屋の外にいた男二人を殺したアポロ二アスはカビ臭い小屋の中を進むと 
奥の薄暗い部屋の隅で動くものを見つけた。 
「トーマ!?」 
「あ…アポロ…ニアス…?」 
薄汚れたボロボロの布を纏い部屋の片隅でうずくまったトーマの姿を見たアポロ二アスは 
思わず持っていた剣を床に落として立ち尽くした。 
「ごめんなさいアポロ二アス…ごめんなさい…」 
アポロ二アスの視線の先には既に臨月を迎えたかのように異様に膨らんだ腹を抱えて 
泣きじゃくるトーマの姿があった。 
「トー…マ……」 
「ごめんなさい、ごめんなさい……」 
がっくりと膝を突き崩れ落ちる許婚の前でトーマはひたすら泣いて泣いて泣き続けた――。 
 
 
END 
 

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