あれはいつものようにトーマと交尾していた時のことだった。 
突然寝室の扉が開かれたかと思うとそこには偶然トーマを訊ねてきた 
オトハが手にしていた花を落とし第四の目全てを見開いて立ち尽くしていた。 
私とトーマの情事を見たことは勿論、産後間もないトーマが後ろ手に縛られ 
四つん這いで私と繋がる姿に大層衝撃を受けたらしく、目を逸らしながらも 
止めるよう私に懇願してきたのだ。 
「トーマ様はまだお体が…どうかお止めください」 
何を馬鹿なことをと思った私だったがあまりに必死にオトハがすがりつくので 
ふと余興を思いたった。トーマの中からそそり立った私の性器を引き抜くと 
オトハの眼前に突き出し代わりにお前が満足させろと言ったのだ。 
「なっ…アポロ二アス!そのようなこと……!」 
思わず私に怒りを表すトーマの頭を黙ってろと床に押し付けるとオトハの方へ 
振り返り屈辱と嫌悪で押し黙る彼女に促した。 
「できないと言うならさっさと出て行け。またトーマと楽しむだけだ」 
悔しそうに必死でもがくトーマにちらりと目をむけた私の態度を見てオトハは 
完全に覚悟を決めたようだった。不快そうな顔をしながらもトーマの愛液で 
濡れた私の性器を口に含むと奉仕しだしたのだ。 
「オトハ…オトハやめるんだ…っそんなことお前がしなくてもいい…」 
「トーマ様…」 
必死で制止するトーマの呼びかけにも応えることなくオトハは黙々と私の 
性器にむしゃぶりついた。それにしても意外だったのはトーマの時とは違い、 
この女が手馴れているということだ。嬲るように舌を這わせ筋に沿って絡ませ、 
時に歯で甘噛みといった風に繰り出される刺激はこの上なく快感だ。 
さらには玉袋まで細い指で揉みほぐし時々腕の翅で包みこむ。たまらない極上に 
震える私にオトハ自身も実に上手そうに喰らいついてくる。 
そう、オトハは完全に私ではなくたった今までトーマの中に入っていた 
この器官に欲情しているようだった。この貪欲さはトーマへの愛ゆえなのか 
いずれにせよトーマにも少しは見習わせたいものだ。 
「トーマ、オトハはお前と違って中々上手いぞ」 
私がそう告げると二人とも顔を赤らめながら、怒りと羞恥心に耐えているようで、 
淫らな音が響く度、トーマは聞きたくないのか床に顔を伏せたまま涙を浮かべていた。 
オトハがずぼぼっと音を立ててすするように喉の奥に入れたその時限界を感じた私は 
思わずオトハの口の中から引き抜くと、少し驚くような名残惜しそうなオトハの下半身に 
目をむけた。 
私の言いたいことがわかったのかオトハが衣をめくりあげたそこには美しい二本の脚が 
顔を覗かせた。普段オトハの下半身はは蛇のような龍のようなそれに見えたが 
変化しているのだろうか?まあそんなことはどちらでもいい。 
「お前もトーマと同じ体勢になれ」 
私の指示にオトハは一瞬ためらったがやがて跪き、尻を突き出すと自らの秘部を 
曝けだした。そしてあろうことか自身の手で挿れてくださいとばかりに指で広げ 
既にほぐした様に濡れ滴るそこを私に捧げてきたのだ。 
「…オトハ…」 
トーマも驚きを隠せないような痴態に私は女というものの恐ろしさを感じた。 
そんなにトーマの中にあったこれが欲しいのか…それほどまでにトーマのことを…。 
くっと笑いながら私は色が映るオトハの顔を見たまま性器をしごき直すと、そのまま 
オトハ…ではなく横に転がっていたトーマの脚を掴んで広げると再び挿入した。 
「え…?」 
「えっあ!?…あ、アポロ二アス…!?や、やあああ!!」 
思わず身を起こし驚愕するオトハの前で同じく何が起こったのかわからないトーマの 
中に収まった私はためらうことなく動き続けた。 
「馬鹿な女だ!この私に聖天翅であるトーマ以外で身を汚せというのかっ!!?」 
「そ…そんな、トーマ様…!」 
「うああああ…!お、オトハ……あ、アポロ二アス――!」 
やがてトーマの中に大量に放出した私はオトハを蔑むように見た。彼女は意思喪失状態で 
それでもトーマの名前を呼びながら自らの濡れた箇所を指で無意識に弄っていた。 
「アポロ二アス…貴様は何処まで……!」 
「いい友人を持ったなトーマ」 
涙を流しながら私を睨むトーマに私はとても満足していた、実にいい暇つぶしだったと。 
 
 
END 
 

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