女王試験開始より143日目 日の曜日 気温23度  
 
かねてからの約束の通り、本日は女王候補アンジェリークの私室を訪問した。  
ドアをノックするとアンジェリークがいつもの明るい笑顔で私を出迎えた。  
部屋に通されるとテーブルにはすでに女王候補ロザリアが座っており、  
優雅な仕草で私に会釈した。日の曜日にこの二人が共にいるとは  
珍しいこともあるものだと思ったが、二人同時に女王としての心得を  
守護聖首座たる私と意見を交わしたいと言う。その意欲は評価すべきであろう。  
私好みの濃さのエスプレッソでもてなされ、会話も弾み楽しい時を過ごした。  
ふと気づけば日が傾きかけていたのでそろそろ失礼しようと立ち上がりかけたところ  
眩暈と猛烈な睡魔に襲われ、体がぐらりと傾いた。女王候補達が慌てて私を支え、  
心配そうに「お疲れのようです、奥の寝室で休んでいかれては」と提案した。  
女性の寝室に立ち入るのは流石に気がひけたので断ろうとしたが、もはや  
意識を失う寸前であり、歩くこともままならぬ。結局彼女たちに両側を支えられるまま  
寝台に案内され、体を横たえられた。確かにしばらく多忙な日々が続いていたとはいえ  
この私としたことが。大失態である。私は恥じ入りながらも、眠りに、落ちて、いった。  
 
「ねえ、寝たかしら?」  
「よく眠ってらっしゃるわね」  
「うふ、鼻をつまんだら口が開いたわ。おもしろ〜い」  
「バカね、サラさんから頂いた『ふしぎなおくすり』の効力はたった2時間よ!  
 余計なことをして遊んでいる場合じゃないのよ。急がないと」  
ベッドの上で無防備に眠るジュリアスを覗き込む2人の少女。アンジェリークと  
ロザリアは、ジュリアスが着ている難解な構造の執務服と格闘しようとしていた。  
「ああもう、この肩の!どうやって外すのよ!ばあやを呼ぶわけにいかないし」  
「下からまくっちゃえばいいんじゃない?ペロ〜ンって」  
「……あなた、こういう時だけは頭いいのね」  
二人でローブの裾をつかみ、同時に「そーれ!」と胸の上までめくりあげる。  
ついでに下着も脚から抜き取り、二人の眼前にジュリアスの裸身が露になった。  
「うわあ〜…きれ〜い。美術の教科書で見た彫刻みたい」  
「本当ね。肌も滑らかだし、ここも色淡くて…うふふ」  
少女達の細い指が胸の突起を弄ぶと、ジュリアスの体がぴくんと震える。  
 
「ジュリアス様ばっかり気持ちよくなったらずるいわ。私のも、触って…」  
ロザリアがドレスの前をくつろげ、下着をずらすとなかなかに豊かな膨らみが  
揺れながらこぼれ出た。ジュリアスの右手を取って、露になった胸に滑らせる。  
自らの手を添えて丸く撫でさすらせ、やわやわと揉みしだかせる。  
「あ、ああ…ジュリアス様の大きな手、素敵…そこ、つまんで…あん…」  
固く尖った乳首をジュリアスの指の間に挟んで滑らせ、息を弾ませる。  
「もう、ロザリアったら。いいもん、私もっとすごいことしちゃうから」  
アンジェリークはジュリアスの左手を取り、スカートの下に潜らせた。  
下着の上から溝に沿ってジュリアスの人差し指と中指を前後になぞらせる。  
「ジュ、ジュリアス様…ごめんなさい…次からちゃんと真面目に育成しますから、  
えっちなおしおきは、やめてぇ…そんな所さわっちゃイヤ…恥ずかしい…」  
上気した頬のアンジェリークは、下着をずらし、濡れた花弁に直接  
触れさせると、親指を花芽に当て、人差し指を中指をゆっくりと花弁の奥に沈めた。  
「ああ、許してください…そんな、えっちな音させないで…ああん、入れちゃイヤ!  
かき回しちゃ、イヤぁ…大陸にもマメに行きますからぁ…んんっ、そこ弱いのぉ」  
「呆れた。あなた、そういうのが好きなわけ?…まあ、私もしていただくけど」  
眠り続けるジュリアスの両側に、一糸纏わずあられもなく脚を広げた二人の少女。  
ジュリアスの両手の指先は、少女達の花弁に沈み、湿った音と共に何度も出入りした。  
 
「はぁ、はぁ…ジュリアス様の、ここも、良くしてさしあげたいわ…」  
ロザリアはジュリアスの脚の間に移動し、若茎を舐めあげ、先端をそっと口に含んだ。  
みるみる硬度を増すそれの根元を、同時に胸の膨らみで挟んで刺激する。  
アンジェリークはジュリアスの頭部を跨ぎ、口元に花弁を押し付けながら  
体を前傾させ、ジュリアスの腹部のあたりに乳房を擦り付けていた。  
「あっ…ジュリアス様…私の、あそこに、キスして…ロザリア、そっちはどう?」  
「んっんっ…んぐ…ちゅっ…こんなに、大きく、なったわ…」  
「す、すごい…わ、私も、舐めるぅ…ジュリアス様、お汁が、垂れて…はちきれそう…」  
「わ、私、もう我慢できない…おっきぃの、欲しい…」  
ロザリアはジュリアスの下腹部に跨ると、若茎を花弁につぷ…と沈め、きゅっと締め上げた。  
眠り続けるジュリアスの唇から「ん…」という呻き声が漏れ、呼吸が荒くなる。  
「あ、ん、おっきぃ…いいっ…ジュリアス様…そんな声出して、気持ち、いいですか?」  
ロザリアの上下の動きに合わせ、豊かな胸がぷるんぷるんと激しく揺れる。  
「すごぉい…ロザリアの中に、ジュリアス様のが入ってるの、よく見えるよぉ。  
ぐちゅ、ぐちゅって、すごい音…ジュリアス様の、ロザリアのお汁で濡れて光ってるぅ。  
うふふ…乗馬がご趣味のジュリアス様。御自ら馬になられたご気分は、いかがですか」  
「いいから、早く根元を、縛りなさい…、あなたも、するんで、しょ?…あっ、あんっ」  
「あ、そうだった。ジュリアス様、まだイッちゃダメですよぉ」  
「あっ、また、おっきくなって…イイとこに、当たるぅ…あっ、あっ、ああっ…!」  
震えて脱力したロザリアが這うようにして降りると、今度はアンジェリークが跨る。  
「うふ、私は騎乗位じゃなくて『松葉崩し』にしてみよっかな。そうしよっと」  
 
女王試験開始より143日目 日の曜日 気温23度  
 
目を覚ますと、女王候補達が心配そうに私を覗き込んでいた。  
どうやら数時間ほど眠ってしまっていたらしい。窓の外は既に暗くなっていた。  
よほど熟睡してしまったらしく、なにやら楽しい夢すら見ていたような気がする。  
彼女達に非礼を詫びたが、二人とも快く許してくれた。このような寛容・慈愛の精神は  
女王たる人物に相応しい資質と言えよう。神鳥の宇宙は無事に女王交代を迎えるであろう。  
私が眠っている間にも二人で歓談していたらしく、時折目を合わせては微笑みあっていた。  
馬車で送らせると申し出てくれたが、これ以上迷惑をかけるわけにはいかぬゆえ、  
訪れた時と同じく馬で帰宅の途につく。なぜか腰に鈍痛があり、馬を操るのが少々辛かった。  
私邸に戻り、着替えた時に奇妙な現象に気づいた。これも不安定な新宇宙の影響であろうか。  
なぜ、私は、下着をつけておらぬのだ?  
 
【終わり】  

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