女王試験も、後わずかになったある日の午後、  
レイチェルは自分の部屋で王立研究院から毎週送られてくる結果表を見ていた。  
「このまま行くと、どうやらアタシは負けちゃうかな…。  
…悔しくないといえば嘘になるし、最後まで気を抜くつもりはないけど、  
アタシは、あの娘なら、アンジェリークになら負けてもいいと思ってるんだよね!  
何ていったらいーか解んないけど、あの娘が女王になるべき運命を持ってると思う…。  
ただ、あの娘はポケーッとしてるし、引っ込み思案だから、このアタシが補佐してあげなきゃ、だけどね☆」  
 
レイチェルはそんな事を思いながらティーカップに口を付けた…  
「あーんっ!!レイチェルゥ〜!!」  
ぶーっ!!  
レイチェルはあまりの大声に口に含んでいた液体を全て吹き出してしまった。  
「なに!?なんなの!?」  
レイチェルがドアの方を慌てて振り返ると、そこには今思案していた少女が涙を流し嗚咽を漏らしながらつっ立っていた。  
「アンジェ…、一体どうしたの!?」  
ただ事ではないその様子に居ても立ってもいられなくなり、レイチェルは彼女の側に走って行った。  
アンジェリークはその大きな瞳をうるませてレイチェルを見上げた。  
 
レイチェルはアンジェを抱き寄せ、優しく髪を撫でる。  
アンジェはレイチェルのその優しさに、また溢れてくるその涙を止めることはできなかった。  
「チャーリーさんに…振られちゃった…」  
アンジェはそういうとまた嗚咽を漏らす。  
「何ですってぇ!?アナタ、あのうさん臭い商人のこと、好きだったの!?」  
アンジェは必死に涙を堪えながら頷く。  
「ホントにアナタって娘は、バカなんだから!」  
レイチェルはそう言うとまたアンジェの髪を撫でた。  
そして二人はアンジェの部屋へと行き、レイチェルは彼女の話を彼女の気が済むまで聞いた。  
 
話が一段落して、レイチェルは自分の部屋に出しっぱなしにしてあるティーカップを片付けに一旦戻った。  
片付けたらまた来ると約束して。  
レイチェルは手早く片付けをし、またアンジェの部屋に戻った。  
「入るよー」  
だが、返事はない。  
レイチェルは中に入り、泣き疲れて眠ってしまったアンジェを見つけると、  
苦戦しながらも何とか彼女をベッドへ運んだ。  
彼女の寝顔をぼんやり見ながらレイチェルは  
「ホントに…バカなんだから…」と呟く。  
目尻に残る涙の跡を見つけるとそれを指先でなぞる。  
「…ワタシが…こんなに近くにいるのに…」  
 
レイチェルは優しくアンジェに口付けた。  
アンジェの柔らかな唇の感触が胸に広がる。それが心地よくて、もう一度口付ける。  
「ん…、レイチェル…?」アンジェが目を覚まし、レイチェルの方に顔を向ける。  
レイチェルはそんな彼女がたまらなく愛しくなり、また唇を重ねる。  
「んっ!…ん〜!!」  
今度は今までとは違う深く甘いキス。レイチェルは彼女の舌を少し刺激し、唇を離す。  
そして上着を脱ぎ、上半身下着一枚の姿でアンジェに覆い被さる。  
事態が把握できないアンジェは「レ、レイチェル、一体…んっ!」  
 
レイチェルは彼女の口を自らの唇でふさぐ。  
そして舌を滑り込ませ、彼女の舌にからませる。  
舌で彼女の口内を撫で回し、歯の裏側にも刺激を与える。  
何とかレイチェルを引き離そうとしていたアンジェの腕からどんどん力が抜けていき、  
今や彼女の瞳は完全に閉じられ、ただただレイチェルの激しい口付けを受けとめていた。  
自然と彼女の舌はレイチェルを受け入れ、互いに蠢かし合う。  
どちらからともなく唇を離すと互いの口から透明の糸が引く。  
アンジェはあまりの激しさに息を整えるのに精一杯だ。  
「アンジェ、ワタシが忘れさせてあげる…」  
 
レイチェルはそう言うと服の上から彼女の胸を撫でる。  
「レイチェル、やめっ…!」  
レイチェルは彼女の口を口付けで塞ぎながら胸をもみしだく。  
やがて、胸の先端部分が服の上からでも解るくらい固くなってゆく。  
レイチェルはそこを摘みながら耳元で囁く。  
「でも、アナタの体は嫌がってないみたいだよ?」  
レイチェルは耳にフッと息を吹き掛けると両胸の先端を摘んだ。  
「ああんっ!」アンジェはたまらず声を上げる。  
レイチェルは左胸の先端を弄びながら右手でゆっくりと彼女の服を脱がしていく。  
 
幸い(!?)彼女の服はブラウスだったので簡単に彼女の白い肌は露になった。  
首筋に舌を這わせながらレイチェルは彼女の下着を外す。  
小振りではあるが形のいい胸が姿を現す。  
レイチェルはその吸い付くような感触を味わいながら、先端の突起に舌を這わす。  
「んあっ、あっ、あぁ…」  
この頃になるとアンジェは初めての快感に身を委ねていた。  
レイチェルの舌は的確に感じるポイントを探り当て、そこを刺激する。  
もう一方の胸は指で突起を摘み、転がし、アンジェに快感を与える。  
「もっと感じて…、もっと淫らなアナタをワタシに見せて…」  
 
レイチェルは先端を弄んでいた指を徐々に下腹部へと移動させる。  
スカートのファスナーをおろすと、アンジェは身を捩る様にし、自らスカートを脱ぐ。  
レイチェルは胸の先端にむしゃぶりつきながら、彼女の秘所へ指を移動させる。  
彼女の下着は既に愛液で染みを作っていた。  
「感じてくれてるんだ…」  
そう思うと嬉しくなり、レイチェルはためらわず下着の中に手をいれ、秘所をまさぐる。  
「あぁっ!やあっ、だめぇ!」アンジェがあまりの快感に悶える。  
だが、それでもレイチェルは手を止めない。  
そして、見つける。彼女の蕾を…。  
 
「あんっ、あっ、あぁっ!!」  
その蕾を少し触っただけで彼女は軽く昇り詰めてしまう。  
だがそれだけでレイチェルは解放しない。優しく蕾を撫でる。  
蕾を中心に円を描くように指を動かしたり、蕾自身を人差し指と親指で摘み、両指を交互に激しく擦り合わせる。  
「あっ、あぁっ、あぁんっ、あっ、あっ!」  
アンジェはたまらず声を上げる。  
「もっと気持ち良くしてあげるね…」  
レイチェルは彼女の下着を脱がすと足をM字に開脚させ、秘所に顔を埋める。  
ぴちゃぴちゃと音をたてながら泉をなめ回す。  
愛液をすすり、蕾を優しく舐め、吸う。  
 
泉に自らの舌をいれ、中を舐める。その度に液体が溢れ流れる。  
「あぁん、レイ、チェル、レイチェルゥ…!」切なげにアンジェが鳴く。  
「ワタシは、ずっと前からアナタが、好きだったんだよ…」レイチェルはそう言うと彼女に口付ける。  
そのキスを彼女は抵抗せずに受けとめた…。  
 
 一方その頃、女王候補達の寮の前に赤毛の長身の男性が立っていた。  
「お嬢ちゃん、泣いてるんだろうな」  
彼は散歩をしていて偶然、チャーリーとアンジェの場を目撃してしまった。  
「試験は今が一番大切なときだ。仕方ない、慰めてやるか」そう呟き、中に入る。  
 
彼がアンジェの部屋の前に立ち、ドアをノックしようとしたその時…  
「あぁんっ」  
オスカーは硬直し手を止めた。  
「あぁっ、いいよ、アンジェ…」  
ピタッと扉に耳を付け、中の様子を伺う。  
「あっ、あっ、レイチェルゥ…」  
「んっ、あぁ、そこ、もっとぉっ!」明らかに喘ぎ声である。  
オスカーは生唾を飲み込み、中の様子を想像する。彼の自身がむくむくと起き上がる。  
「一体、何を…」それが愚問であることは百も承知だが、思わずにいられなかった。  
「あっ、んっ、はぁんっ」中の少女達はオスカーが外にいるとは思わず行為に没頭している。  
 
「何反応してるんだ、俺よ!」オスカーは自身を睨み付ける。  
自身は元気よく起立していた。  
「こんなこと、早くやめさせなければ…!ジュリアス様にでもバレたら大変なことになる!」  
そう思い、意を決して扉を開ける。  
「やめるんだ、お嬢ちゃん達!」  
オスカーが部屋に割り込む。  
レイチェル達は驚き、振り返る。  
だが、お互いの秘所をまさぐり合う手を、お互いに止められない。  
驚きより、快感が勝っているのだ。  
何より、入ってきたのは炎の守護聖だ。これが光なら困るが、炎ならこっちに引きずり込んでしまえばいいのだ。  
 
オスカーはその部屋のなかの卑猥な光景に改めて生唾を飲み込む。  
ベッドの上で女王候補達が全裸でお互いに足をM字に折って足を広げながら向き合って座り、互いの秘所に手をのばし指を動かしながら、深いキスをしている。  
部屋の中は濃厚な雌の香が充満し、卑猥な粘着音と悩ましげな息遣いと声が響き渡る。  
「お嬢ちゃん達、やめるんだ…。こんな所をジュリアス様に見つかったら、どうなると…」  
オスカーは事務的にそう呟く。  
しかし、目は淫らに悶える少女達を離すことはできず、そして勢い良く自身が大きくなっていく。  
 
それを見たレイチェルがオスカーに近づく。  
「お嬢ちゃ…」  
レイチェルはオスカーの手を掴むと自分の胸におしあてる。  
オスカーの手が彼の意志に反してその胸を揉み始める。  
「んっ、オスカー様…、何の御用で…?」  
「俺はただ、アンジェを慰めようと…」  
オスカーは必死で自分の欲を押さえ込もうとしたが、体が言うことをきかない。  
レイチェルは彼自身に手をやり、優しく揉みながらチャックをおろす。  
「うっ、や、やめるんだ…」  
「ワタシもアンジェを慰めてた所なんです、オスカー様も一緒に…」そう言うとレイチェルは彼を口に含んだ。  
 
「うっ、ぐぐぐっ」強烈な快感がオスカーを包む。  
レイチェルの舌は彼自身の先端を、カリを動き回る。  
「あぐっ、うぐぅ…」  
オスカーは無意識に腰を振り始める。  
「うっ!」  
そしてレイチェルの口の中に彼の欲望を吐き出した。  
レイチェルはこくんっとそれを一飲みにした。  
彼女の口の端から白い液体が一筋伝う。  
オスカーはレイチェルを抱き締め、熱い口付けをする。  
唾液の交換をし、互いの興奮を高め合う。  
そしてオスカーはベッドで待つアンジェにも熱いキスをする。  
レイチェルは後ろからアンジェの胸を揉み、秘所をまさぐる。  
 
先程の行為でアンジェの快感のポイントを知ったレイチェルはそのヶ所を執拗に攻める。  
アンジェは耐えられず口をオスカーから離し声を上げようとするが、オスカーがそれを許さない。  
アンジェの唇に舌を這わせ、彼女の舌を包み込む。  
レイチェルはまた大きくなった彼自身を見つけるとそれをくわえる。  
オスカーは堪えられず、レイチェルの口からそれを引きぬくと、アンジェの泉へ突き立てる。  
「ああぁっ!!」彼女の淫らな歓喜の声が部屋に響く。  
オスカーはゆっくり腰を動かす。  
彼女の顔にレイチェルはまたがった。  
 
アンジェは自分に与えられたレイチェルの蕾と泉を一心不乱に舐めた。  
オスカーも一心不乱に腰を振りながら目の前で喘ぐレイチェルの胸を先端を中心にもみしだく。  
部屋に雄と雌の匂いが入り交じる。  
「あぁ、アンジェ、いいよぉっ!」  
「お、お嬢ちゃん、俺、もう…っ!」オスカーが自分の欲望をアンジェの膣にはきだす。  
レイチェルはそれを見てオスカーに抱きつき押し倒す。そして口付けをする。  
アンジェは、彼自身をしごき口に含む。  
「うっ、」さらにつづく快感にオスカー自身がまた目を覚ます。  
それを確認し、レイチェルは腰をおろす。  
 
「あぁっ!オスカー様の、すごい!」  
レイチェルはそう言いながら腰を動かす。  
オスカーは自分の顔面にアンジェを座らせ、丹念に舐める。  
彼女の愛液でオスカーの顔は濡れていく。  
「あっあっ、オスカーさまぁ、そんなっに舌を、動かさないでぇっ」  
アンジェは嘆願するがオスカーは止めない。  
レイチェルは自分の胸をもみながら腰を振る。  
「はっ、あっ、はぁっ、あぁっ、いいぃっ」  
「んあっ、オスカー様っ、そこっ、あっ‥、もっと…!」  
フと目と目が合い、レイチェルとアンジェは口付け合う。  
互いに舌を出し、空で絡ませる。  
 
オスカーの舌がアンジェの蕾を刺激し、オスカーの自身がレイチェルの中の一番奥にある性感帯を刺激したその時に、三人の絶頂が訪れた。  
「あぁっ、ワタシ、もうダメぇっ!いくぅ!!」  
「あっあぁっ、くぅぅっ、オスカー様ぁっ!!」  
三人は同時に果て、その場に倒れこんだ。  
そしてよろよろとアンジェは立ち上がると果てたと同時に気を失ってしまった二人に口付けた。  
「ありがとう…」  
 
次の日、女王候補二人は前にもまして仲良くなり一緒にセイランの元へ勉強に行った。  
オスカーは執務室で「いい思いをしたな」と一人ニヤけていたという。終  
 

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