ここは学芸館の一室。授業の後帰ろうとするアンジェを引き留めた
セイランはアンジェを扉に押しつけた。
「セイラン様?んっ……」
問いかける間もなくセイランは深く口づけた。
セイランの熱い息がアンジェの頬にかかる。
セイランに聞こえるのではないかと思うほど胸の鼓動が高まっていく。
「アンジェリーク」
そう名前を呼ぶとセイランはアンジェの胸のボタンに手をかけた。
唇を離し首筋に口づける。そしてそのまま徐々に下へと下がっていく。
「セ…セイラン様、やだ…こんなところで…」
声が震える。腕から逃れようと身をよじらせる。
「誰も来やしないよ。」
そういうとアンジェの左手首を強く掴み、頭の上へとあげさせる。
はだけた服から胸があらわになる。セイランはアンジェの瞳を
じっと見つめながら左手で、首筋から鎖骨、そして胸の谷間へと
そっとなぞった。触れるか触れないかの感触にアンジェは震えた。
「あっ…や…」
頬を染め震えて声をあげる様子に、セイランは固くなるものを感じた。
「セイラン様……」
答える声はない。下着の肩紐が落ちる。胸の先にあたたかな温もり
を感じる。しっとりと濡れたそれがするり、するりと乳房を舐める。
敏感な部分を舌で転がす。固くツンと尖ったそれを吸う。
アンジェはビクリと身体を震わせ声をあげる。
「あぁっ!……は……」
手のひらでやさしく乳房に触れる。その柔らかな快感と吸われる衝撃が
交互に訪れる。セイランは幾度もそれを繰り返しアンジェの肌を
桃色に染めた。再び熱く口づけをする。舌で舌にやさしく触れる。
きつく吸い上げる。そしてセイランは制服の下へ手をもぐり込ませた。
あたたかい指先が太股に触れる。
「んっ!…んんっ…」
何か言おうとするがセイランの舌が入ってくる。熱い舌先が何度も
口を犯す快感に目眩を覚える。下着の上から敏感な部分に触れる。
しっとりと濡れた感覚に、セイランは唇を離す。
「もう、こんなになってるよ。」
するりと下着の隙間から直接指で触れる。
「あ…や…やだ…セイラン様…」
抵抗しようとセイランの袖をつかむ。しかし快感に力が入らない。
ぴちゃり、淫靡な音が聞こえる。アンジェは恥ずかしさに顔を
真っ赤にし、涙を浮かべた。
「アンジェリーク」
セイランは軽く口づけし、微笑んだ。そして指を入れる。
つぷり、あたたかなぬくもりがセイランの指を包む。
アンジェのそこがきゅっと締まる。
「あっ……は……」
締まった時の異物の感覚にアンジェが声をあげる。アンジェの染まる
頬を愛おしげに見つめながら、もうひとつ指を入れる。
「あんっ……あぁ」
締めては声をあげ緩めては息を継ぐ。セイランは二本の指を交互に上下
させて喘ぐアンジェを責めた。ふ、と指を抜く。ぴちゃ、と音を立て、
指からその部分へ糸が流れる。糸が切れぬうちに再び、今度は二本の
指を一時に入れる。
「あぁっ!!……ん!」
アンジェが声を上げる。きゅっときつく締まるそこを押し広げるように
指を入れて、出してを繰り返す。熱く燃えるような感覚に、アンジェは
背中を反り、セイランの腕をきつく掴んだ。
足の力が抜け、へたりこむアンジェをセイランは床へ倒した。
覆い被さるようにし、下着をさげ、足を持ち上げる。
滴が太股まで伝っている。指を抜こうと引くときゅっと締まる。
熱く濡れるそこがもうすでに我慢のならない状況だと伝える。
「アンジェリーク」
声をかけると、濡れた瞳でセイランを見た。うるんだ目と濡れた唇が
セイランを急かす。締まるそこから無理に指を抜く。
「は…あぁ!……」
アンジェの瞳から涙がこぼれた。セイランは頬を伝う涙に口づけ、
熱く滾るものの先端をそこへあてがった。
「力を抜いて、アンジェ…」
「あぁ!…や…あぁっ…!」
先程とは違う、熱く固いものが押し広げる感覚に耐えきれず、
アンジェは大きな声をあげた。
ぞくり、セイランの背中に熱いものが走る。ものを包むあたたかな壁が
ぎゅっと締まる。さらに押し広げて快感を求める。奥までたどり着き
引くとまた締まる。ゆっくりと動き、アンジェのそこをやさしく
愛した。
「は…んん、セイラン…さま…」
押し寄せる快感の波にアンジェは熱い息をもらし、セイランを呼ぶ。
「アンジェリーク…」
答えて、セイランは口づけた。深く、熱く。口から伝わる快感に
そこが幾度も締まる。責めるように、誘うように。
「アンジェ…ごめん。」
そう言うと、セイランは快感に追われるように奥まで突き上げた。
「あぁっ!……」
アンジェの声が聞こえる。吐息はもはやどちらのものか区別が
つかない。幾度も幾度も責め、突き上げる。二人の間から
滴がこぼれ落ちる。更なる快感を求めるようにセイランは
腰をまわした。
「や…!…んっ!!」
先程までと違う動きにびくりと身体を震わせる。きゅっと
そこが締まる動きに併せてセイランのものが大きくなるのが
感じられた。
「あぁん…や…セイラン様っ!」
名前を呼び、しがみつく。セイランの額からアンジェの胸元へ
汗がこぼれる。セイランは愛しい人のそこを何度も何度も
愛した。
「ア…アンジェ…」
すこし掠れた声が耳元で聞こえた。背中にぞくりと快感が走り、
アンジェは身を震わせる。
「あぁっ…!や…!」
アンジェは背中を大きく反り、高く声を上げる。そこがぎゅっと締まり
セイランのものの形を快感として伝える。
「んんっ!……!」
締め付けるそこから熱い快感が背中へ伝わる。吐き出したい
欲望が上がってくる。セイランはアンジェを大きく二度、
突き上げた。
欲望がアンジェの中に放たれ、あたたかな鼓動がそこから
二人へ伝わる。
隣の部屋では固まったまま身動きできないでいるティムカと
止めにいけず、最後まで聞いてしまったヴィクトールの姿が
あったそうな。