「ふぁあ〜。おはよ〜。ママーお腹空いた〜」  
 朝11時頃。目を擦りながら沙南がリビングに入ってくる。いつもならあるはずの返事が無かった。  
「あ、そっかパパとママ、お出かけだっけ。」  
 留守番をいいわたされていたことを思い出す。さらに昨夜のうちから兄の玲雄は友達と遊びに行くと 
言っていたことも思い出す。  
「あ〜今日は一人でお留守番かぁ」  
 むすっとした表情で食卓に乗っている冷め切ったトーストを手に取りクチに運ぶ。  
冷めたトーストがおいしいわけもなく二口くらいで更に戻した。 
リビングのソファにワンピースの部屋着のまま寝そべり、しばらくテレビを惚けたように見ていたが  
いつになくつまらない内容に電源を切る。自室に帰って窓を開けると秋らしい澄んだ空が見えた。 
空を見ながら伸びをする。  
「うーん。こんな日に留守番なんてついてないなぁ」  
 ぼんやり空を眺めてると不意に下から声がする。  
「それじゃ行ってきまーす」  
 ふとそちらに顔を向けると誠一郎が玄関から出てくるのが見える。  
「悪魔さ〜んっ!」  
「あ、沙南ちゃん」  
 誠一郎が窓から身を乗り出して手を振ってる沙南をに気づき見上げた。  
 
 お盆にジュースとお菓子を乗せて沙南がリビングに入ってくる。  
「そんないいのに……」  
「せっかく来てもらったんだし、これくらいしないとね。悪魔さんこそどっかいくんじゃなかったの?」  
「いや天気がよかったから散歩のつもりで出たんだ」  
「そうだよねー。天気いいもんねー。こんな日に留守番なんてつまんないなぁ」  
 つまらなさそうにする沙南。  
「そうだよね。一人で家の中ってつまんないよね。僕でよかったら一緒に留守番しようか?」  
 それに女の子一人でもし押し売りとか空き巣とか強盗がきたら危ないしねと誠一郎は心の中で思った。  
「え? ほんと? やっぱり悪魔さんやさしーっ!!」  
「わ!」  
 突然抱きついてきた沙南に驚いた誠一郎は思わずもっていたコップを取り落とす。  
「あ……」  
 誠一郎のシャツからズボンにかけてジュースが零れ布地が濡れていく。 
腹部から股間にかけてひろがる冷たい感触。  
「あちゃー。ごめんなさい! タオルとってくるね」  
「あ、僕の方こそどんくさくてごめん」  
 とたとたとタオルをもってくる沙南。  
「うーびしょぬれだね……あ、そうだ。悪魔さん、これ洗って乾かすから風呂に入っててよ。」  
「え、そんな悪いよ」  
「大丈夫だから! ほら早くっ」  
 押し切られるように風呂場に案内されて風呂に入る。  
 風呂で頭を洗ってるときにふと誠一郎が気づく。  
「あれ? 家がすぐそばなんだからウチで着替えてシャワーあびればよかったんじゃないかな……」  
 
 と、今更ながらに気づく。と同時に洗髪を終えた頭髪が逆立つ。  
「うわ! うっかりしてたや! 髪の毛どうしよう?」  
 ポマードが流され元に戻ってしまい慌てる誠一郎。その時であった。  
「へへー♪ 悪魔さ──ん! 背中流そうか?」  
 そういって沙南が突然はいってきた。誠一郎は突然の事に混乱してしまう。  
「え? あ、ちょちょっと今髪が……というか今僕裸──!」  
「ん?……きゃあああああああああ!」  
「きぃえええええぇぇぇぇ!」  
 悲鳴をあげながらぺたんと尻餅をつく沙南に呼応するように思わず誠一郎も奇声を発してしまう。  
「さ、沙南ちゃん大丈夫?」  
「あ、悪魔さん、その髪……」  
「こ、これ寝癖なんだ……ポマードがとれちゃったから元に戻っちゃって」  
「そ、そうだったんだ。ちょ、ちょっとびっくりしちゃった」  
「うーん。恥ずかしいなぁ……」  
 本当に恥ずかしそうにする誠一郎に沙南は少しかわいくおかしく感じた。  
「あ……びっくりして尻餅ついちゃったから、私もパンツまで濡れちゃった……」  
「あ、あのその……ごめん」  
「あはは。悪魔さんは悪くないよー。……んしょ」  
「えっ? あ、さささささ沙南ちゃん?」  
 いきなりワンピースを脱ぎ出す沙南を見ないように、見てないことをアピールするように誠一郎は自 
分の顔を手で隠す。  
「私も悪魔さんとお風呂入る〜」  
 あっけらかんとした態度に誠一郎の方が対応に困る。  
「沙南ちゃん! だめだよ! そんな……」  
「え? なにが?」  
「なにがって……沙南ちゃんもう中学生なんだから、裸で男の人とお風呂なんて!」  
「だってお風呂は裸で入るよ?」  
「えっとそうじゃなくて……」  
 そういってるうちにも沙南はワンピースもパンツも脱いで脱衣場に投げ捨てる。  
 
「悪魔さ──ん!」  
「き、きえぇぇぇ! きぇきぇ!(だ、だめだよ!。こ、こんなことよくないよ!)」  
 普段と変わらぬ調子で抱きついてくる沙南に心底動揺する。 
素肌に押しつけられる柔らかい沙南の体にどきどきしてしまう。 
自然と体の一部が反応していってしまう。  
そんな邪な考えなんてもっちゃダメだ! おさえなきゃ! と心で言い聞かせてもその部分は反応して 
しまっていく。せめてそれを悟られぬように体をくの字に曲げて目立たせないようにしながら沙南を引 
き離そうと説得する。  
「さ、沙南ちゃん……頼むからこれ以上は……」  
「あれ?悪魔さんどうしたの?」  
 沙南が不自然な体勢をいぶかしむ。  
「え……と……これはその……」  
 そして抵抗むなしく沙南が誠一郎の肉体の変化に気づいてしまう。沙南がその変化に気づいてようや 
く恥ずかしさを感じ始める。  
「悪魔さん、……ひょっとしておちんちん大きくなってる?」  
「きぃええい!(そ、そんことないよ!)」  
 と取り繕っても今や完全に勃起してしまった誠一郎のモノはタオルで隠せるような状態ではなかった。  
「悪魔さん……エッチな気分になっちゃったから大きくなったの?」  
「え? あ……ちがうけど……いうこと聞いてくれなくて……ごめん」  
「ううん。意識されちゃったと思うと私もどきどきしてきちゃった……」  
「沙南ちゃん……」  
「くしょんっ」  
 沙南が突然くしゃみをする。  
「へへ……裸のままだと寒いね。湯船にはいろっか?」  
「あ、じゃあ僕出るよ」  
「ダメ! 悪魔さんもいっしょに入るの!」  
「ええっ?」  
 押し切られて一緒に湯船につかることになってしまった誠一郎であった。  
 
「へへ。温かいね」  
「え……あ、そうだね……」  
 家庭用の湯船に沙南と誠一郎が重なるように浸かっている。ど、どうしてこんな状況に? といぶか 
しんでいる。狭い湯船故に油断してるとさっきから勃起してしまっている物が沙南に触れてしまいそう 
になり気が抜けずにいた。その苦労を知ってか知らずか沙南の方は楽しげに鼻歌まで歌っている。  
「ん? どうしたの?」  
「わっ!」  
 黙っている誠一郎をいぶかしげに振り返る。その動きで誠一郎の先端が沙南の背中にこすれた。  
「さ、沙南ちゃん……あんまり動かないで……当たっちゃう……」  
「え? なにが?」  
「あ、ちょちょっとっ!」  
 沙南がほとんどわざとじゃないかと思うくらいに今度はしなだれかかってくる。湯とは違う温度は胸 
から背中に伝わる。少女の背中は肉薄とはいえ柔らかかった。  
「えへ……悪魔さんのおちんちん…当たっちゃってもいいのに」  
「き、きひゃぇい!」  
「うわ……すごい……固い…」  
 手を後ろに回して沙南が誠一郎のペニスを握ってくる。誠一郎はその手を止めようと思ったのだが裸 
の少女の何処をさわっても失礼な気がして沙南の動きを止めることができなかった。  
 
「さ、沙南ちゃん……だ、だめだよ……っ」  
 沙南の手が湯船の中で誠一郎の勃起したペニスをにぎったり裏筋を指でなぞったりする。  
「ねぇねぇ……悪魔さん。気持ちいい?」  
 いつの間にか体ごとこちらに向き直って両手でさわりだしている。  
「沙南ちゃん……」  
「気持ちよくない? こうすると男の人気持ちいいって書いてあったよ?」  
 そういいながら竿の部分をにぎって上下になでさする。その快感に思わず身を任せそうになる自分が 
いることに逡巡してしまう。  
「ねぇねぇ? 悪魔さん? 気持ちいい? 気持ちよくない?」  
 そういって上目遣いでのぞき込む沙南の表情はとても蠱惑的であった。先の方を優しくつつむようになでる。  
「んく……沙南ちゃん……そんなにしちゃうと……きえぇぇっ!」  
 奇声と同時に誠一郎のペニスが脈動しつつ精液を放つ。  
「すご……ほんとにビクンビクンするんだ」  
 またたくまに湯船に放たれた精液が白く凝固する。  
「これが精液?なんかネバネバするね。」  
 好奇心に駆られて沙南がそれを両手ですくった。  
 
「沙南ちゃん……汚いよ……」  
「お風呂だし洗えば……あれ……なかなか落ちないなぁ」  
 すくった精液を湯船の外に捨てると、湯船から身を乗り出して水道で手を洗う。水洗いだけだと水を 
はじくような感触が手に残ってたままだったので更に手を伸ばしシャンプーやボディソープを手に取り 
ごしごしと泡立てながら擦る。身をの出すたびに動く小振りな尻がかわいらしくも悩ましくあった。 
見ちゃいけないと思いつつもその光景が視覚の済みに張り付いてしまう。なんだか現実感のない状況に 
頭がくらくらする誠一郎であった。  
 ようやく肌の違和感が無くなってから沙南が誠一郎に向き直る。  
「へへ……なんかすごくどきどきしちゃった……」  
「……僕もさっきからすごくクラクラしてる……と、とりあえずお風呂から出たい……」  
「ん……そだねもうあがろっか」  
「じゃ……先上がるね……あっ」  
 前を隠しつつ立ち上がると突然視野が真っ暗になる。あ、どうやら僕のぼせちゃったみたいだ……。 
そう思いつつも姿勢を維持しようとしたが体が揺らいでしまう。  
「あっ悪魔さん!」  
 倒れかけた誠一郎にびっくりして思わず沙南が支えようと立ち上がる。勢い裸同志で抱きしめ合う形 
になってしまい誠一郎の意識が限界を迎えてしまった。  
「あっ……」  
「悪魔さん? 悪魔さーん!」  
ぐったりとした誠一郎におどろいて沙南が揺すりながら呼びかけるも誠一郎に返答する余力はなかった。  
 
「大丈夫?」  
 沙南がそういって濡れタオルを額にあてがってくれる。二人はお風呂から上がり沙南は自分の部屋着 
に、誠一郎はぶかぶかであったが沙南の父親のシャツとジャージを借りており、沙南のベッドで横にな 
っていた。誠一郎の服は洗濯機は終わり乾燥機の中で回転している。  
「ありがとう。なんだか迷惑かけてばかりだね……ほんと情けないや……」  
「それは全然平気……留守番の相手してもらってるのあたしの方だし……悪魔さん、ごめんなさい……」  
「………」  
 しょげる沙南を見てここは大丈夫であるところを見せようと立ち上がる  
「あ、悪魔さん?」  
「沙南ちゃん……もう大丈夫だから……ほら……」  
 そうやって立ち上がって見せようとしたがやはりのぼせた頭では平衡感覚が定まらずよろけてしまい、 
助けようとした沙南を巻き込みながらベッドに倒れ込んでしまう。  
ドサッ  
「あ……」  
「あっ、ごめん今どくから……」  
「……ね、悪魔さん? ほんとに大丈夫?」  
「うん。ちょっとよろけたけどだいぶ意識もはっきりしてきたから」  
「……だったら……さ、さっきの……つづき……」  
「え? え?」  
 少し顔を赤らめながら上目遣いに恥ずかしそうに言う沙南にさっきの事の見当が付いていない誠一郎 
であったが首に手を回され顔を近づけてくるに当たって、何をしようとしてるか気づく。  
「沙南ちゃん……!」  
「エッチなことの……続き……」  
「そん……んっ」  
 
 ダメだよという前に唇を沙南の愛くるしい唇にふさがれてしまう。必至に口をつぐむ誠一郎に闇雲に 
唇を押しつけてる沙南。唇越しに相手の歯形の形が分かりそうなほど押しつけていた。それは刺激的に 
はやや痛いキスであったが沙南にとっての初めてのキスという想いがキスという行為をしてること自体 
が沙南の興奮を煽った……。  
「ん……むぅ……」  
 しばらく唇を押しつけ合う無骨なキスを舌あと唇を離す。  
「えへ……えへへ……ファーストキスしちゃった……」  
「さ、沙南ちゃん……」  
 照れ笑いに呼応するかのように誠一郎の顔にも赤みがさす。  
「悪魔さんはもう経験済み?」  
「え……あ、あの……その……うん……」  
 言いよどみながらも嘘の付けない誠一郎はしばらく前に良子から受けたキスを思い出しながら肯定してしまう。  
「えー! むぅ……」  
 おそらくはあのこわい女の人なんだろうなと思うと同時に沙南の中になんとなく悔しいといった感情 
が芽生えていた。  
「悪魔さんは……その……エッチ……も…しちゃってる……の?」  
「え? そ、そんなことまだ僕高校生だし。早いよ!」  
 沙南の発言に驚いて否定する。  
「そっか……悪魔さんも初めてなんだ……」  
「”も”って沙南ちゃん……!」  
「さっき早いって言ったけど、私の同級生でもしちゃってる子とかいるから早くないと思うよ。うん」  
「で、でも……!」  
「悪魔さんあたしの事キライ?」  
「キライじゃないけど……こんな事……」  
 誠一郎の下でさっき着たばかりの部屋着のボタンを外し再び脱ぎ出す沙南に驚いて目をつぶる。 
ここ最近の近所付き合いですっかり誠一郎への頼み方を心得たのかあるいは素でそういった相性になっ 
てるのか、誠一郎が断りづらい状況へと会話が進んでいく。  
 
「初めての人は悪魔さんがいいな……ダメ?」  
「ダメ……だよ……こ、こんな……」  
「やっぱり私の事キライなんだ?」  
 泣きそうな顔をする沙南に誠一郎はどうすればいいのか混乱してしまう。  
「そんな事はないんだけど……」  
「それにさっきお風呂で気持ちよかったよね?」  
「え……あ、あれは……」  
「気持ちよかったからアレ……出ちゃったんだよね?」  
「それはそうなんだけど……」  
「だったら悪魔さんも触って気持ちよくしてくれないと不公平だもん」  
「でも……僕よく知らないし……」  
「ん……たぶんね……悪魔さんが触ってくれたらどんなでも気持ちいいと思うから……」  
「あ……っ」  
「ほら……あたし……すごくドキドキしてるよ……わかる?」  
「……うん。すごくドキドキしてる」  
「悪魔さんの手のひらがあたしの胸さわってるからどきどきしてるんだよ?」  
「そんな事……」  
 言葉で今の状況を認識させられてしまい誠一郎の鼓動自体も大きくなってるのを感じる。 
幼く小さいながらも柔らかな膨らみに手を乗せている。その手をゆっくりと沙南が下の方へといざなう。 
はだけられている部屋着の下の木綿のパンツが誠一郎の指に触れる。 
なんどもその股上ののゴムの部分に何度もこすりつける。  
「悪魔さん……手……下に……入れて」  
「そんな出来ないよ……」  
「へへ……さっきあたしもしたから……これでおあいこだよ……」  
「沙南ちゃん……」  
 観念して手を沙南のパンツの下に潜り込ませる。やわらかい恥丘を這い、風呂場では毛色のせいで気 
づかなかった沙南の淡い茂みが指先に触れる。そして通常男子なら出っ張りのある部分がなくそのまま 
くにゃりと進んでいってしまう指。  
 
「あ……」  
「ん……ふぁ……」  
「沙南ちゃん大丈夫……」  
「大丈夫……だよ……んっ」  
 そのままパンツにそって奧の方まで手をさしこまされていく。沙南の幼い陰裂が誠一郎の手のひらの 
中に覆われる。パンツの圧迫感も手伝って全体的に軽く押される感触に沙南は背筋に電流が走ったかの 
ようにびくびくしてしまう。  
「んは……悪魔さんの手気持ちいいよ……一人でするより……ゆっくりさすって……」  
「え? こ、こう?」  
「あんっ……悪魔さん……あそこ…むずむずしちゃう……」  
しゅにしゅにしゅに……  
 さすっているうちに沙南の息があがり、顔も紅くなる。割れ目にそってなぞる指が次第に湿り気を帯 
びてくるのが分かった。さらにさすっていると沙南の体が過敏に反応する場所があることが分かる。 
秘裂の上部のつなぎ目のような部分。そこをこねるように指先でころがしてみる。  
「ひゃうっ」  
「あっ……痛かった? ゴ、ゴメンよ」  
 沙南が小さな悲鳴をあげてのけぞり、誠一郎は驚いて思わず手を離す。  
「違うの……すごく……きもちよかったの……悪魔さぁんん……」  
「あっ! 沙南ちゃん……」  
 感極まったのか闇雲に抱きついてくる沙南におろおろするばかりの誠一郎であった。  
「悪魔さん……あたし……したい……」  
「え?」  
「せっくす……して……みたい……」  
「そ、そんな事……できないよ……」  
「……いいもん」  
「沙南ちゃん?」  
「悪魔さんとエッチ……しちゃうもん……」  
「んむ……ん……」  
 
 沙南が再びキスをしてくる。今度は舌を入れてキス。驚いた誠一郎が沙南の舌を口の中から出そうと 
した結果、舌を絡め合うことになる。沙南の柔らかい舌が誠一郎の口の中を乱暴にはい回る。  
ちゅ……くちゅ……ちゅぷ……  
 長いキスは二人の口の周りを唾液まみれにする。それを厭おうともせずにむさぼるように口を吸う沙南。  
「ぷはぁ……いっぱいキスしちゃった……」  
 唇を離して陶然とする沙南にどんな言葉を投げかけていいのかとまどってしまう誠一郎であった。  
「さ、沙南ちゃん! もう恥ずかしいよ──っ!」  
「んもうっ……悪魔さん……恥ずかしがってばっかり……私だって恥ずかしいのに……」  
「え……あ……ごめん……」  
「だから……こんどは悪魔さんリードして……」  
「え……う、うん……」  
 そうだよね……僕がこんなに恥ずかしいんだもん。女の子の方が恥ずかしいよね……って、じゃあ何 
で沙南ちゃんやめないんだ?といぶかしがるも元々人のよい誠一郎はそこでとどまる事はしなかった。  
「じゃ……じゃ触るね……」  
「うん……」  
 誠一郎はさっきまでの半強制的に触らされたとき以上に自分から触るという行為にどきどきしてしま 
っていた。そっと露わになってる沙南の幼い胸をなでさする。既に固くなってる乳首がやわらかい乳房 
の感触の中で際だつ。  
「んふぁ……あ……悪魔さん…気持ちいいよぉ……」  
「沙南ちゃん……」  
「んんっ!ね、ねぇ……さっきの所も……」  
「う……うん……」  
 沙南ちゃん気持ちよさそうだしいいよね……と自分に言い聞かせながら再び秘裂に指をあてがう。 
ゆっくりとなぞるようにさする。  
「んはっ……ぁん……」  
 
 先の過敏に反応した箇所を重点的になでながら指でさすりつづける。指に感じる湿り気が徐々に液体 
と認知出来るほどに誠一郎の指にまとわりつく。と、同時にくちゅくちゅと音が聞こえだす。 
その音の卑猥さに誠一郎はどきどきしてしまい顔が熱くなっていくのがわかる。 
沙南の方は音に気をやる余裕も内容に荒い息を付き時折首を左右に振る仕草をみせている。 
何かに耐えているといった風情だ。  
「沙南ちゃん……大丈夫……」  
「んは……あっあっ……ダメかも……気持ちいい……悪魔さん……」  
「ん……なに……?」  
「もう大丈夫だから……」  
「え?」  
「………おねがい…」  
 顔を真っ赤にして節目がちにそういわれて、鈍い誠一郎でも何をお願いされているか分かった。 
観念したように誠一郎が深い息を吐く。  
「じゃ、入れちゃうよ……」  
「うん……」  
 ジャージを脱いだそこには反り返って固くなってしまっているペニスがあった。 
割れ目にあてがおうと腰を引き角度を合わせる。  
「あ、悪魔さん……そこ違う……」  
「えと……こう?」  
「うん……多分……あんっ」  
 亀頭が膣口部にあてがわれる。びくんびくんと沙南にも分かるほど誠一郎のそれは脈打っていた。 
沙南自身も頭の中がもやに包まれたような状態で耳元で心臓がなってるのかと覆うほどドキドキしている。 
ゆっくりと亀頭が押しつけられていく。 
今まで指ではありえなかった広がる感触に入ってる事を実感する。  
「ん……っ」  
 やがて処女膜に到達し、それも亀頭が押し広げとする。  
「ひあっ!」  
「さ、沙南ちゃん大丈夫?」  
「……うん平気……大丈夫だよ……」  
 
「本当に? 無理だったらちゃんと言ってね」  
 おろおろする誠一郎にやせ我慢の返事を返して促す。誠一郎のペニスが脈打ちながら進んでいく。 
沙南にまるでそこから体が二つにさけるのではないかという痛みが遅う。  
「ん……っ」  
 痛みを口にすると誠一郎の人柄からいって抜いてしまうのは分かっていたので痛みを我慢する沙南。 
先ほどと違う汗がじっとりと額を流れる。  
「大丈夫だから……悪魔さん……」  
 やせ我慢をしながらにこりと笑う。 
ただその笑みにはやせ我慢の他にもエッチしてるという興奮もたぶんに入っていた。 
痛みのある部分よりもさらに奧の方にある挿入感。  
今までに無い感覚に体がなじみ切れてない。沙南は刺激にでなくその行為に陶酔していた。  
「んぐっ……んっ……んむ」  
 声を出すと痛みの声になりそうで一所懸命声を飲む。 
誠一郎の方は熱い沙南の膣内に肉茎をすべて納めつつも心配そうに沙南を見ている。  
「ん……沙南ちゃん……」  
 沙南の中は狭く熱かった。常に圧迫してくるその刺激と自分のこれまでに内までのペニスの脈動に抽 
送するまでもなく射精寸前まで高まってしまっている。  
「きえ! きええええええぇぇぇぇ(沙南ちゃん! で、でちゃうっ!)」  
「んぁっ! 悪魔さんんっ!」  
 わき上がる射精感に堪えることが出来ず誠一郎は一気に引き抜いてしまう。 
その引き抜く際にも狭い膣内が亀頭こすりつけるのでえもいわれぬ快感を誠一郎に与えた。  
その結果、おさえることも出来ず抜いた瞬間に射精が始まる。  
びゅっ! びゅびゅっ! びゅくんびゅくん……  
 脈動に任せて精液が勢いよく放たれる。一撃目は腹部を遙かに越え沙南の頭上の布団に付着した。 
二撃目は顔から首筋に糸のようにかかりそれ以降の勢いの弱くなった精液は腹部あたりに何条にも白い 
線を引いた。 
快感とともにずっと続くかと思われた射精がようやく収まると誠一郎のペニスからだらりとのこりの精 
液が垂れる。  
「はぁはぁ……あ……ご、ごめん! 沙南ちゃん!」  
「ふぁ……悪魔さんの精液でべっとり……」  
 
 沙南が放心状態で顔に付着した精液をぬぐう。  
「あ……ほんとごめん……僕、我慢出来なくて」  
 裸のままおろおろしてる誠一郎の滑稽さにぷっと吹き出してしまう。  
「ううん……悪魔さん気持ちよかったんでしょ? ん……あ……血」  
「きえぇ! きえっ! きえええええぇぇぇ!(訳不能)」  
 ティッシュをとって精液をぬぐっていると秘部から流れてる血に気づく。 
その血に気づいた誠一郎がパニック寸前の奇声をあげてしまう。 
沙南はとりあえずティッシュを股間に当てて血をぬぐう。  
「あ……大丈夫だから……落ち着いて」  
「で、でも!」  
「あたしの初めて……だから。悪魔さんも初めてだよね……」  
「うん」  
「えへ……悪魔さんの初めてもらっちゃった」  
「え……えと…あの……その……」  
「♪〜」  
 どう答えていいか分からない誠一郎とはうらはらに御機嫌に鼻歌を歌う沙南であった。  
 お風呂に入り体を洗い終わった頃には乾燥機に入れた服も乾きそれを着る。  
再びリビングでジュースを飲む二人。なんとなくぎこちない空気。  
「そ、それじゃそろそろ僕帰るよ」  
「え、あ……うん。悪魔さん、今日はありがと♪」  
「う……うん……その……あははは……」  
「また……お留守番の時は相手してくれるとうれしいなぁ」  
「え……あ……うん」  
「やたっ」  
「じゃ、じゃあね……」  
 ハルフォード家の玄関を出る誠一郎。ふと今日の事をすべて思い出して顔を紅くしてしまう。  
「こんなこと誰にも言えないよね……」  
 そうつぶやく誠一郎であった。  
 

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