・・・  
 
「橘君、おはよう♪」  
「あ・・・絢辻さん・・・おはよう・・・」  
「どうしたの?何だか元気無いみたい。」  
「・・・ううん・・・そんな事無いよ・・・」  
冬の朝、学校の近くの通学路。純一は詞の姿を見ると、罪悪感で  
心が押し潰されそうになる。全ては自分自身が犯した過ち。純一は  
クリスマスの日、詞とのデートの約束したにもかかわらず、他の女の子と  
一緒に過ごし、詞との約束を破ってしまった。その結果、詞は冬の  
寒空の中で心を壊してしまい、今の様な態度になってしまった。  
そして純一が詞への想いに気付き彼女に謝罪したが、詞の硝子の  
心は粉々になってしまい、今の様な優等生の姿に戻ってしまった。  
確かに原因を作ってしまった純一では有るが、純一に対しても優しく  
接してくれる詞の姿を見て、純一の心は後悔の二文字しか無かった。  
「橘君、もしかしてまだ気にしてるの?もう済んだ事だし♪」  
「で・でも!」  
「『あの子』はもう居なくなったから、私が頑張らなくっちゃ♪」  
「その原因を作ってしまったのは・・・」  
「橘君が心配してくれるのは嬉しいけど、もうあの日に戻す事なんて  
出来ないし、あの子はもう戻って来ない。それに橘君は私の事なんか  
早く忘れてしまった方が良いよ♪それじゃ橘君だって困っちゃう  
でしょ?」  
「・・・」  
純一は詞の豹変ぶりに驚いて、自分の罪の深さを噛み締める。  
『何故あの時、僕は二人の女の子とデートの約束なんかしてしまった  
んだ!これじゃまるで、自分がクリスマスの夜にフラれた、あの虚しい  
想いを絢辻さんにさせてしまい、絢辻さんを壊してしまった・・・』  
純一は頭を抱えて蹲る。  
「僕は・・・なんて酷い事を・・・」  
 
・・・  
 
・・・  
・・・  
ガバッ!  
「ハァハァ」  
純一が飛び起きると、そこは暗い寝室だった。  
ドスッ!  
「痛っ!」  
「純一・・・一体何時だと思ってるのよ!少しは静かにしなさい!」  
隣を見ると、目を擦りながら不機嫌そうな詞が小さな欠伸をしている。  
「全く・・・私やっと寝付けたのに・・・」  
「えっ?あれっ?」  
「純一、まだ寝惚けてるの?」  
真夜中の詞の部屋。実は純一は詞に呼び出され、詞に受験勉強を  
みっちり指導されていたのである。  
寝惚けていた純一の頭は段々と冴えていき、やっと悪夢を見ていた  
事に気が付いた。  
「なんだ・・・夢だったのか・・・」  
純一はフウッと息を吐き出すと、ベッドの上に倒れ込んだ。  
詞は純一を叱りながらも、純一の何時もと違う様子に気が付いた。  
「純一、純一がそんな風になるなんて、何か嫌な夢でもみたの?」  
「そ・そんな事無いよ・・・」  
「ふぅん・・・純一、私に隠し事するんだ♪じゃあどんなお仕置き  
が好きかしら?」  
妖しく光る詞の瞳を見て、純一は観念したらしく、夢の中の、  
「あの子」を壊してしまった事を、詞に正直に話した。  
 
・・・  
 
「ふぅん、純一が・・・ねぇ!」  
詞は純一の話を茶化すまでも無く、真剣に聴いていた・・・  
 
・・・  
 
「純一・・・何て夢を!でも・・・」  
「・・・あれっ詞?」  
詞は純一の身体を優しく抱きしめると、純一にディープチュウしながら  
ベッドに押し倒す。  
「あ・絢辻さん?」  
詞は、純一の身体の上に覆い被さると、そのまま自分のパジャマの  
シャツを外すと、純一の唇に自分の柔らかな乳房を含ませ、優しく  
身体を抱きしめる。  
「純一・・・私ちゃんと解ってるから・・・純一が私の事を全部  
受け止めてくれたから・・・」  
詞は『自分が自分で居られるのは、純一が全てを受け止め、自分の  
側に居てくれた』事を、きちんと理解している。だから、悪夢に  
うなされていた純一を落ち着かせようと、乳房を吸わせ抱きしめて  
あげたのだから・・・  
 
「もう!世話が焼けるんだから」  
詞はそう言いながらも、パジャマと下着を脱いで、自分のベッドの上に  
伏せ寝している。  
「純一・・・その・・・嬉しかった!ちゃんと純一があたしの事  
考えてくれた事!」  
「詞・・・」  
「純一・・・私・・・世界中の誰よりも、純一を愛しているの♪  
だから、純一がそんな悪夢を見てしまったのなら・・・私が・・・」  
詞はベッドの上に伏せ寝して、純一の大好きなお尻を高く突き出し、  
純一の好きな寝バックをサセてあげようとしていた。  
「詞・・・ありがとう。でも今は・・・詞の顔を見ながら・・・」  
そう言うと、純一は着ていたパジャマを脱ぎ全裸になると、前から  
詞の身体に覆い被さり、詞の唇を貪り始めた。  
「えっ、純一?」  
「たまには、えっちをしている時の、詞の可愛い顔を見たいから」  
と言って、自分の分身を詞の秘密の花園へ滑り込ませ、詞の柔らかな  
乳房をチュパチュパ吸いながら、じっくり腰を動かし始める。  
「あぁぁん、純一♪気持ち良いよ♪」  
詞は純一の正常位に驚きながらも、指を噛んで悶え始める。  
純一もまた、寝バックの時とは違う、自分の分身と詞の秘密の花園を  
密着させる正常位で、詞の身体を抱いてゆく。  
「純一・・・よっぽど悲しかったのね・・・純一が私の胸の中で  
甘えるなんて・・・純一!純一には私が付いているから、もう  
不安になる事、無いんだよ♪」  
何時もは純一の寝バック攻めに、心身を溶かされそうになる詞が、  
今夜は純一を優しく包み込む。  
「詞・・・」  
「純一・・・」  
二人は余りの快感に身を焦がし、お互いに唇を重ね、お互いの身体を  
貪る。  
 
「つ・詞・・・もう!」  
純一がそろそろ限界に達しようとした時、詞は純一の身体から  
離れた。  
「詞・・・どうして?」  
詞は何も言わずに、ベッドの上に伏せ寝して、お尻を高く突き出し  
ながら、潤んだ瞳で純一を見つめる。  
「純一・・・仕上げはやっぱり・・・ね♪」  
詞は純一の大好きな寝バックで、純一を果てさせようと考えたのだ。  
「純一・・・純一の不安はあたしが取り除いてあげるから・・・  
早く・・・来て♪」  
「詞!」  
純一は詞の優しさが嬉しくて、詞の言う通り、詞のお尻の上に覆い  
被さり、形の良い乳房を揉みながらゆっくりとした動きの寝バックで  
詞の身体を貪っていく。  
「純一、とっても気持ち良い・・・純一の優しさが、私の身体の  
中に、一杯入ってくる!」  
純一はなるべく快感をじっくり味わえる様に、詞の乳房を揉みしだき  
ながら、ゆっくりと腰を動かし続ける。詞もまた、純一の愛をもっと  
感じたくて、お尻に力を入れて純一を刺激する。そこには自分の  
事を本気で愛してくれる恋人を悦ばせようと、自らの身体を使い  
天国の様な快感を与えようとする、淫らに悶えている天使の姿が  
あった・・・  
「純一・・・純一が好きな時に・・・出しても良いから!でも  
約束して、私の事本当に愛しているなら、中に・・・中に!」  
「詞・・・ありがとう!僕は詞が居ないと・・・詞が好き!」  
「純一!」  
「詞!」  
二人の想いが頂点に達し、我慢出来なくなった純一が詞のお尻に  
最後の一突きを挿した時、詞のお尻は純一の分身をギュッと締め付け、  
純一は詞の秘密の花園の一番奥に、持てる愛情の全てを吐き出して、  
そのまま詞の背中に覆い被さった。  
「ハァハァ」  
「ハァハァ」  
「じゅ・・・じゅんいち・・・」  
「つ・・・つかさ・・・」  
 
 
・・・  
 
 
・・・  
 
 
チュンチュン・・・  
 
 
「じゅ・・・純一・・・いくら何でも、激し過ぎ!あたし、何回  
意識が飛んだか!それに、もう朝よ♪」  
「ご・・・ゴメンね・・・詞が素敵だから・・・つい・・・」  
 
結局純一と詞は、空が白むまでお互いの愛を確かめあったのである。  
「アイタタ・・・もう、純一ったら♪ホントに変態なんだから♪」  
「そんなに責めないでよ〜♪」  
「もう!」  
詞の抗議に、純一は寝バックで繋がったままの体制を止め、詞から  
離れようとしていた。  
「ダメよ♪まだこうしていて♪」  
「えっ?」  
「だって・・・純一が変な夢を見ない様に、しっかりと純一の身体に  
私の感触を覚え込ませないと、  
また・・・」  
カーテンから漏れる木漏れ日の中で、二人は心地よい疲労感に包まれ  
ていった・・・  
 
 

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