創設祭一週間前。  
学校の屋上で、二人の少女が火花を散らしていた。  
絢辻詞と上崎裡沙。絢辻はストー…陰ながら見守る彼女を不審に思い、  
不穏分子抹消とサンタコンテストの戦力増強、二つの目的遂行の為、彼女に接触を計った。  
そして、互いの目的の為、二人は衝突する。  
「勝負の方法はあなたに任せるわ」  
勝てる自信があった。勉強でも、スポーツでも負ける気がしない。  
料理も一通り何でも美味しく作れる腕前がある。  
(料理対決なら実はいい勝負だったのだが…)  
その他、初めてのことでも絢辻はそつなくこなしてしまう。上崎は困惑した。  
(いきなり勝負っていわれても、絢辻さんって成績も運動もトップクラスだし、どうしよう)  
上崎は暫く考えた。真っ当な勝負ではどう考えても太刀打ち出来ない。  
トランプ?将棋?チェス?オセロ?マラソン?  
無理無理。この手の勝負は挑みたくない  
基本スペックではどうにもならない…ならば  
 
→●カラオケで勝負よ  
●テトリスで勝負よ  
 
(そうだ、これだけ頭がいいなら普段はきっと勉強漬けだろうし、カラオケなんてあまり行かないよね。  
私は橘君が歌ってるのを隣の部屋でいっつも聞いてるし。うん、これなら勝てるよ)  
「カラオケで勝負よ!」  
「…歌ね。いいわ、放課後勝負しましょうか」  
 
き〜らき〜ら…♪  
 
ru-ra…ru-ra…♪  
 
〜しばらく絢辻さんの歌をご堪能下さい〜  
絢辻さんは歌の上手い素敵な人です!はい、復唱!  
 
「これが、恋する女の子の力よ」  
「あたしが負けるなんて…」  
採点機の点数は…。いや、絢辻さんはよく頑張った。僕はみていた。ずっとみていたよ!  
ははっ人間、何かしら欠点がある方が可愛いさ。  
 
そんなこんなで創設祭を迎えることとなった。  
あの後、僕と絢辻さんは必死に頑張った。  
その甲斐あってか、サンタコンテストも大盛況で、無事に終了。  
最終戦の高橋先生vs香苗さんは予想を上回る熱狂っぷりだったなぁ。  
ははっ二人には感謝だ。何故か、絢辻さんは腑に落ちなかったみたいだけどね。  
その後も、ツリーの点灯に等身大ガソガルブースの交通整理、子供達にプレゼントを配ったりと大忙し。  
今年は最高の創設祭となった!  
そして、委員会での打ち上げも終わり、僕達は二人だけの二次会へと移行する…  
 
二次会は絢辻さんの家ですることになった  
なんでも今年のクリスマスはみんな忙しく、家には誰もいないんだとか  
誰もいない女の子の家に上がるのは気恥ずかしくもあり、  
不純な妄想に期待を膨らませてしまう  
が、同時に自分が絢辻さんにとって特別な存在であることを改めて認識でき、僕はこの上なく嬉しい気持ちになった  
彼女の家に上がり、暫くリビングでくつろいだ後、僕は絢辻さんの部屋に呼ばれた  
 
コンコン  
(絢辻さん、入るよ?)  
「いいわよ」  
「それじゃあ、お邪魔します」  
 
「あ、絢辻さん!?」  
「何よ?」  
「その格好は」  
「あたしのサンタ姿、見たかったのよね?」  
「う、うん」  
驚いた。サンタコンテストの準備をしてた時、僕は絢辻さんのサンタ姿が見たいとせがんだが  
忙しいから無理と、あっさり却下された。何度も粘ったが軽くあしらわれた。それでも食い下がったら思いっきり殴られた。  
その時はもう残念で残念で、円運動の準備までしていた僕は  
心の底から人手不足を呪ったものだ  
「今回は本当色々して貰ったから、あなたのお願いくらい聞いてあげようかなって」  
赤いフードに可愛らしいミニスカ姿のサンタさんが  
恥ずかしそうにもじもじしながら、僕の目の前に立っている  
「どう……かな?」  
(夢じゃないよな…目の前に、サンタ姿の絢辻さんが立っているなんて)  
「かわいいよ!絢辻さん、凄く似合ってる!」  
お世話の無い、素直な気持ちがそのまま声に出した  
すると、絢辻さんはいつもの通り、顔を真っ赤にして捻くれた言葉を口にする  
「先に言っておくけど、これはあなたのお願いを叶えてあげた訳じゃないの。  
あくまでお礼の気持ちなんだから」  
相変わらずのツンデレっぷり。だが、この照れ隠しが、今は堪らなく愛おしい。  
「絢辻さん…ありがとう」  
僕の瞳に絢辻さんが映り、絢辻さんの瞳に僕が映る…  
永遠とも思えた瞬間。  
が…  
「さ、それじゃ宿題でもやっちゃいましょうか」  
その瞬間は、あっと言う間に絢辻さんの一言によって打ち砕かれた  
「え?」  
しゅ…しゅく、だい?  
「え?じゃないわよ。この格好をしてあげるだけで、別に特別なことはないわよ?」  
「そんなぁ…」  
酷い…まさに生殺しだ…。クリスマスにここまで来てそれはないよ  
「こっちはこれでも恥ずかしいんだから我慢なさい。  
第一この格好で何をやれって言うのよ」  
「そ、それは…フ、フェラチオとか!」  
「はぁ?そんなものでよければいくらでも…  
や、やっぱり駄目!」  
「え?でも今、『いくらでも』って…」  
「あー、もう、ダメなものはダメなの!これ以上無茶を言うと…分かってるわよね?」  
「そ、そんなぁ…」  
う〜ん…、結局いつものパターンか。残念。でも…  
→●それならこっちにも考えがあるぞ!  
●これはこれで楽しいし、いいか  
 
このままでは絢辻さんのペースに持ち込まれる。ならば!  
「酷いよ。僕、委員じゃないのに、一生懸命頑張ったのに…  
僕の時間全てを絢辻さんの為につぎ込んだのに…」  
僕は、対絢辻さん用の切り札を切った  
「ちょ、ちょっと橘君?そんな情けない声出さないで!?」  
「こんな日に2人っきりの家に呼んで、サンタのコスプレまでしたのに、オチが宿題だなんて…」  
真っ当な駆け引きでは絶対に勝てない相手。でも僕には完璧なジョーカーがあった  
それは、絢辻さんが僕のことを大好きでいてくれるという事  
「ま、待って。あたし橘君を喜ばせたいって気持ちは本当よ。感謝してる!  
拘束してしまったのも謝るわ、ごめんなさい!  
だからあたし、恥ずかしいけど、サンタの格好を…」  
ははっ。拘束だなんて。絢辻さんはちゃんとお願いしてきたし、僕はそれを承諾した。そもそも僕は好きで手伝ってた訳だし  
…と、思いつつも僕は更なる追い討ちをかける  
「こんな日にこの状況なら普通は色々期待するのに…。生殺しだよ…」  
ゴメン、少なからず↑は本心w  
「絢辻さんとは特別な仲だと思ってたのに、勘違いなんだ…」  
「待って…」  
ははっいいぞ!もう一押し「僕は絢辻さんの便利な駒でしかないんだ!」  
「違う!あたしもあなたのこと、特別に思ってる!  
あなたなら、我が儘言っても、受けとめてくれるって思ってたから。  
…だから、ちょっと甘え過ぎたのかも。  
あなたの迷惑も考えずに…ごめんなさい」  
うん。絢辻さんは何も命令するだけの人使いの荒い子ではない  
むしろ、自分で背負い込み過ぎてしまうくらいだ  
そんな絢辻さんが僕にあれこれ頼むのは、勿論仕事の能率というのもあるんだろうけど、  
そんな事以上に、僕との時間を求めているからに他ならないのだろう  
そして時折必要以上に僕の顔色を伺っているのも知っている  
絢辻さんは僕に嫌わるのを何よりも恐れているからだ。  
だから僕は、彼女につけ込む余地がいくらでもあった  
とはいえ…  
「でも信じて!あなたの事、そんな風に思ってなんかない。お願いだから…」  
これはちょっとやり過ぎたかな。絢辻さん、この前(座標39:49,38:50)より凹んでるし…  
絢辻さんの反応は充分楽しめた。そろそろやめてあげよう  
「橘君…。あたし、舐め…たら…許して…」  
「ぷっ!はははははははっ!もう駄目っ!  
絢辻さん…必死過ぎて…か、かわいい〜っ〜〜〜っはははっ」  
「………え?」  
「僕が絢辻さんを嫌いになる訳ないよ。  
ははっ、それにしても今の絢辻さん、しおらしくて…ふふっ、滅茶苦茶可愛…はははははっ」  
「っ!!〜〜〜〜〜っ」  
「あれ?怒った?」  
「…………」  
「あ〜や〜つ〜じ〜さ〜〜〜ん?」  
「………ふん」  
や、やっぱりやり過ぎたか…これは、ご機嫌垂直確実だな  
僕は直ぐに謝り続けたが、絢辻さんはへそを曲げてしまい、全く反応してくれなかった  
そのまま5分程ひたすら謝り続けた頃か、絢辻さんはやっと拗ねた顔で僕の方を向いてくれた  
 
「ね、橘君。あたしの事、好き?」  
あからさまな不機嫌顔で、腕組みしながら試すような物言いで僕に問いかける  
「も、勿論!」  
「じゃあ…」  
そう言うと絢辻さんは僕の腕を掴み、窓の前に引っ張り出した  
「叫んで。この窓から思いっきり、あたしが好きだって叫んで。出来るわよね?」  
ばんっと窓を叩いて要求を突きつける絢辻さん  
その仕草は親に駄々をこねる子供そのものだ  
普段しっかりしてる分、僕には絢辻さんのこういう所も可愛くって仕方がなかった  
「ははっそれなら任せてよ」  
なんだ。僕はもっと凄いのを想像したけど、そんな事で許して貰えるならお安い御用だ  
僕は窓をガラッと開けてすぅ〜〜〜〜っと息を溜め込んだ  
「…!?  
ま、待って!そんな恥ずかしいこと本当にやらないでよ馬鹿っ」  
「え?でも絢辻さんやれって」  
「も…もういい!こんな日に何時までも怒っていたくないし…」  
僕の気持ちを確認したかっただけなのか、絢辻さんはどこか安心したような表情を見せていた  
「ははっありがとう」  
何とか機嫌を直し、ほっとして窓の外に目をやると、僕は空の変化に目を奪われた  
「あ…。  
絢辻さん、見て!」  
「わぁ、素敵…ホワイトクリスマスね」  
二人はうっとりとした表情で窓の外の雪を眺める  
真冬の突き刺すような寒さが部屋の中に侵入してきたが、僕達にはそれすらも二人を演出する小道具にしかならなかった  
寒さを紛らわすよう互いに身を合わせ、絡み合う。  
さっきまでのいざこざはどこへやら。いつしか寄り添い合う二人の間には甘い雰囲気が漂っていた  
 
それからどれくらい雪を眺めていただろう?  
「ねぇ、橘君。ちょっと、いい?」  
「うん?」  
ふと、話を切り出した絢辻さんの表情は、一転して寂しそうなものになっていた  
「昔の話なんだけどね」  
「…うん」  
「ある日、あたしはサンタさんがいないって事を知ったのよ。  
詳しくは言えないけど、それはもう酷い形で。  
それでね、サンタさんがいないって知ったあたしは、その時に決めたのよ。  
『あたしがサンタさんになるんだ』って」  
絢辻さん…  
「本物になれないことは分かってる。でも、サンタさんみたいな事なら出来るって考えたのよ」  
「サンタさんみたいな事?」  
「そう…。クリスマスには平等に幸せを」  
「そっか」  
絢辻さんがクリスマス委員にこだわってた理由、少し分かった気がする  
「だから、さっき似合ってるっていってくれて、嬉しかった。凄く…嬉しかった!」  
「ははっ」  
「だから橘君。そんなあなたに、あなただけのサンタさんから、とびきりのプレゼントです」  
そのまま絢辻さんは僕に歩み寄り、すっと両手で頬を包み込んだ  
「…変態にだって、幸せは平等にあるべきでしょ。せめて、こんな日くらいね」  
少し棘のある物言いとは裏腹に、囁くように優しくそう言い放つと、  
絢辻さんはそのまま僕にゆっくりと唇を重ねた…  
 
「メリークリスマス、橘君」  
きらきら煌めく雪が、まるで聖夜の全てを包む様な中  
僕達は、甘く…甘く優しいキスをした  
ずっと、このままで…、そんな風に思えるキスを  
 
「ふふっ…。どう?いいクリスマスになったでしょ?」  
真っ赤な顔したサンタさんは、素敵な笑顔で僕に最高のプレゼントを贈ってくれた。  
でも、ここでふと僕は思った。絢辻さんは?  
このどうしようもなく不器用で、健気で儚い少女にプレゼントを贈るサンタさんは訪れたの?  
17年間、彼女は心からの祝福を込められたプレゼントを果たして受け取ったことがあるのだろうか…  
もし、それが一度も…少なくとも彼女の中で一度も無いのだとしたら…  
僕は絢辻さんのサンタさんになってあげたい!  
「うん。それじゃあ、いい子にしてた絢辻さんにも、サンタさんからプレゼントを贈らなきゃね」  
僕は絢辻さんを優しく抱きしめた  
「え?…な、なに?」  
「幸せは平等にあるべきなんだよね。だったら絢辻さんにも」  
そのまま僕は絢辻さんの左手を取ると、  
ポケットにしまっていた小箱の中から、淡い光を放つリングを取り出し、絢辻さんの指にはめる  
「あ…」  
安物だけどシックで品のある、銀製の指輪。  
以前、誕生日の話を聞いた時に、クリスマスに渡そうと思って用意していた品だ。  
せっかく色々考えて来たのに、まさかこんな形で渡すことになろうとは思いもしなかったけど、悪くない流れだと思う  
「ははっ。メリークリスマス、絢辻さん」  
にっこりと笑いかける僕  
それ見て、絢辻さんの目からどっと涙が溢れ出してきた  
「おそい………遅いわよ!」  
絢辻さんは僕にしがみつき、顔を見られぬよう胸に顔をうずめた  
「わたし、いつもいい子にしてたのに…!  
お姉ちゃんよりずっと家事もしてたし、学校のことだって昔から頑張ってた!  
みんなが嫌がることも率先してやってきた!  
でも、誰も褒めてくれなくて…それでもいつかはって…」  
「……うん」  
僕は相槌を打ちながら、絢辻さんの頭を優しく撫でる  
「ずっと、ずっといい子にしてたのに、  
どうして今まで来てくれなかったのよ!  
………今頃…」  
「ゴメンね、絢辻さん。今まで来てあげられなくて」  
僕の胸にしがみついて、子供のように泣きじゃくる絢辻さん  
そんな彼女を、僕はただひたすら抱きしめ、撫で続けていた  
 
ひとしきり泣き終えた後、絢辻さんは実に穏やかな表情をしていた  
「でも…いいわ。許してあげる。  
だって、17年分の…ううん  
一生分のプレゼント、用意してくれてたんだから…」  
指のリングをぎゅっと大事そうに握り、絢辻さんは笑った  
その笑顔はとても優しく、子供みたいに無邪気な、本当に嬉しそうな笑顔だった  
この時の絢辻さんの笑顔  
例え幾年の月日を経ても、僕は忘れないだろう  
僕は、これからもずっと…彼女のこんな笑顔を守っていきたい…  
「絢辻さん…」  
「橘君…」  
「……!」  
「……ぁ」  
しまった…。僕としたことが。  
これまでの雰囲気と絢辻さんを抱きしめた際に感じる柔らかな感触、そして匂いに股間が耐えきれず、健全なる反応を示してしまったぞ  
「…………」  
「…………ははっ」  
痛い程にいきり立った僕のペニスは、抱き締めた絢辻さんの腹部に、ぐぐ〜〜っと思いっきり押しつけられていた  
「もう、こんな時に。…へんたい」  
「こ、こんな時だからだよ」  
はぁ〜っと長い溜め息が聞こえた。やれやれ顔の絢辻さんはいつものように「全く…」と呟き、頬を紅潮させた  
「仕方ないわね。…鎮めてあげる」  
「え?」  
「期待…してたんでしょ?  
特別ついでのと・く・べ・つ。さ、飲んであげるから。早く」  
「で、でも…」  
「あ〜…もう、イライラするわね。  
したいの?したくないの?はっきりしなさいよ!」  
「し、したい!…と、思います」  
僕は慌ててズボンのベルトを外しにかかった  
「…全く。  
じ…じゃあ、いくわよ」  
そう言うと絢辻さんは僕のモノを握りしめ、恐る恐る口を近づけた  
 
はむっ  
温かい…。僕のペニスが柔らかな感触に包まれる  
絢辻さんは懸命に舌を使い、僕のペニスを舐め回し始めた  
その動作は、戸惑いと羞恥が合間って、どこかぎこちない  
拙い手つきに手当たり次第な舌使い。多分、上手くはない…と、思う。  
が、そんなことは問題ではなかった。  
僕のペニスを絢辻さんがしゃぶっている  
時々上目使いで僕の顔色を窺い、探り探りで、一生懸命に奉仕してくれている  
これだけで僕は絶頂の寸前まで来ていた  
「絢辻さん…」  
押し寄せる感動と快感  
興奮のあまり、僕は絢辻さんの後頭部を強引に掴み、僕のペニスがより喉奥に届くよう、ぐっぐっと強く押し付けてしまった  
「んむぅっ!?」  
当然、苦しそうにもがく絢辻さん。  
(しまった…!怒らせたかな)  
自分の軽率な行動に慌てる僕  
しかし当の絢辻さんはというと、咽せこそしたが、まるで抵抗しなかった  
それどころか、より懸命に僕のペニスをくわえ込み、舐め上げている  
(絢辻…さん?)  
頭を掴んだ指からふわっと髪がなびくと、芳香が広がった  
(絢辻さんって、いい匂いだよな…)  
改めて思う。  
(この凹凸のラインもたまらないよ…)  
均整の取れた無駄のないスリムなボディライン  
(この色香も最高だ!)  
はだけた服から覗くきめ細やかな白い肌  
大きな瞳にあどけなさも残る、しかしたいそう整った非常に端正な顔立ち  
美しい…  
それだけに思う  
(な、なんだか汚すのが勿体無いような…)  
(でも、なんだろう。この背徳感!!)  
飲んで欲しい!大好きな絢辻さんに、僕の精子を飲み干して欲しい!  
昂ぶる快感と疚しさから僕は、遠慮無しに絢辻さんの口内に白濁色の汁をぶちまけた  
ドロリとした青臭い僕の精液が絢辻さんの口内を満たす  
絢辻さんはそれをこくん、こくんと少しずつ飲み込んでくれたが  
途中で大きく咳き込み、瑞々しい唇から白く粘り気のある液体がだらしなくただれた  
「ごほっごほっ!ぅう〜っ!」  
「大丈夫?」  
「っん。  
………平気!自分からやっておいて何いってるのよ」  
「ご、ごめん」  
「いいわよ。あなたの出したものだもの。あたしも飲みたかったし」  
絢辻さん…飲みたかっただなんて、嬉しいよ。ありがとう!  
それにしても…ははっ、最高に気持ちよかったなぁ。  
妄想が実現して満足した僕は、風邪をひかない内にズボンを履き直そうとしたが、絢辻さんはそれを制止した  
「待って。まだその汚いモノしまわないで。綺麗にしてあげるから」  
そう言うと、絢辻さんは僕のペニスの掃除を申し出てくれた  
そのまま絢辻さんは再び僕のモノをくわえ込み、付着した精液を綺麗に舐め取り始める  
丁寧に舐め上げるその姿は実に妖艶で、僕の性器を活性化させるには充分過ぎた  
そして再び勃起を始め、興奮した僕は  
気づけば絢辻さんを押し倒していた  
「ちょっと、橘君!?それは駄目!」  
「あ、絢辻さん!僕は…」  
「やめて!あたし達まだ、高校生よ!」  
「違うよ…僕達はもう、高校生だよ」  
震える肩を抱き寄せ、僕は優しく囁いた  
「全く、本当にあなたは変態なんだから」  
やや呆れた感はあったが、そういいつつも絢辻さんは達観して僕に体を委ねてくれた。そして聖なる一夜は、二人の初めての夜となって過ぎて行くのであった  
 
 
結局、わたしたちは一夜を寄り添って過ごした。誰よりも近くにいる事を確かめ合うかのように。  
 
まったく…橘君は相変わらずなんだから…  
わたしの感謝の気持ちは伝わったのかしら……  
この『ありがとう』って気持ちがね  
 
甘く〜甘く〜優しいキスをしてずっとこのままで♪  
難易度イージー〜normal end〜  
 
 
体験版はここまでとなっております。  
続きは難易度別に、大幅に洗練された内容で本編に収録されておりますので、  
製品版もご利用いただけますよう、心よりお願い申し上げます  
 
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