(今日は初めて待ちに待った綾辻さんと…セ、セッ…ヤ、ヤ、ヤるんだ)
(ああ、そわそわする、心臓がドキドキするよ…)
同棲中の一室は、しんとしていた。
無論、することはひとつだ。
付き合いはじめて三度目のクリスマス。 いまでは純一は、独り身でのクリスマスを感慨深く感じることができる。
(よく美也にからわれたよなぁ…クリスマスにひとりで部屋にいると、“にぃにって寂しいやつだねぇ…”なんてぼやきながら一緒にケーキ食べたよな…でも今や美也も彼氏ができて、あんなことやこんな…いや…いかんいかん、妹に対して、わけのわからん妄想は…)
「…いてる…!?ねぇ…ちょっと!?」
頭を叩かれ振り向くと、そこには彼女の姿があった。
「ちょっと、なにじろじろみてんのよ…!」
発作的に顔を赤らめた彼女がけりをいれられたと同時にタオルが落ちた。
「い…いやぁあああ!」
彼女は、実にナイーヴだった。
こと性的なこととなると常々、しおらしくなった。
いや、 もう御託はいい
犯してやる…そう、俺は…綾辻を滅茶苦茶にしてやる
髪の毛を口にふくみ クリトリスをアマガミし、みみたぶをたべながら、ちくびを繊細なタッチでしごきあげ、脇をなめずり、綾辻の鼻をつまみキスをし、窒素寸前までおいこみながら、挿入をする。
痛みと苦しみに悶える綾辻は醜い。
ああなんて醜いんだ。
こんなブスいらない。
もういい…幻滅だ。
セックスなんか臭い。綾辻のまんこは臭いよ。多分。キスの味も不味いだろうな。笑っちまうよ。
仕方ないから美也と近親相姦してはらませるかな。
タブーを犯さないと興奮しないよ。
そう純一は覚醒した。
俺たちは所詮童貞君。童貞の妄想と欲を巧みに利用し、綾辻とか可愛い女の子を商品にして売り、それを買う俺たちは、ただのブタなのだ。
いつしか純一は醒めきっていた。
だが純一は今までにないくらい、たくましくリアリストとなっていた。
恋愛など所詮理想の結晶でしかない。
恋愛をゲームとして売り、理想妄想を買う俺はもうやめだ。
そう決意した純一は、綾辻をすてた。
そう…妄想の中の綾辻 詞を…
ほんもの綾辻は、いまごろ膣を擦られて悶えているのだ。
あかくほほをそめながら、対面座位で。
だが、不幸は始まっている。
綾辻の産む子供は残念ながら障害者だろう。
純一は幻想をすて、世界が恋愛だけでないことに気づいた。
オナニーは数え切れないほどにした。
だが、純一が求めているのは、最愛のひととのセックスでしかないのだ
その先の責任など一切もつつもりはないのだ
不細工は地獄を味わうが良い。
不細工は有害遺伝子なのだからー
ちなみに僕は対面座位が好きだ。
あの密着感と、女の子が頑張って腰を動かす姿がいい。
ぜひ綾辻を調教したいのだが。
綾辻は奥にガンガンつかれることを好む。
正常位では最早満足しない。
彼女は、サディストではない。
彼女は真性のマゾだ。
それに気づかないやつはくそだ。