「おい…本当にいいのか、朝倉?」  
「はい…」  
聖結晶を二つ集めた私達は、次の聖結晶を求め…  
そして求める者からの無駄な戦いを避ける為に、こうして再び旅に出てました。  
その最中で今いるこの場所は、他に誰も来ないと思う程の寂れたバスの停留所、  
そこで今晩一夜を過ごす事に決めたのです。  
すると私はそこでユウキくんにある事を申し出ていたのでした。それは…  
「私を…抱いてください」  
身に纏うボロの制服を脱ぎ、この下の素肌を全て晒してゆきます、  
このユウキくんの目の前で…恥ずかしい。  
「うわぁ!!」  
「あ、あの…背けたら嫌です…」  
顔を真っ赤にして、ユウキくんは恥ずかしそうに視線を背けます。  
私だって凄く恥ずかしいのに…こんな人の通らないような場所でも、  
外は外なのだし…こんな野外で裸になるのは勇気がいるのですよ、もう。  
「だ、だけどよ…その、本当に必要なのか?お前とその…男女の契りを結ぶっていうのが?」  
「は、はい…多分、昔に聞いたのです…聖結晶の力をより引き出す方法を」  
「それが、その…エッチな事をするという内容だったのかよ」  
「は、はい…」  
 
嘘…  
それは嘘でした、でもこうでも言わないとユウキくんはしてくれないと思ったのです。  
例えこの気持ちを伝えて、両思いになっても…こんな破廉恥な真似をユウキくんの性格では、  
やってくれないと思いましたので。  
そう、私を抱いてほしいの…一線を越える行為をしてほしい。  
いつからか私の中には、そんな淫らな欲求が生まれていたのでした。  
「でもな〜お互いに未成年だし、こういうのはその…」  
「だ、駄目です!そこまで時間は待ってくれません!!」  
「そ、そうだよな…」  
「時間はあまり許されてません…だからやれる事は全てやっておきませんと…私じゃ嫌ですか?」  
「そ、そんな事ない!朝倉はその…可愛いし」  
 
ドッキン!!  
 
む、胸が激しく高鳴りました、ちょっとそんな事を言われたら  
胸のドキドキが止まらなくなってしまうじゃありませんか。  
あぁ、まるで全身が火照っていくようです…どんどん熱くなっていく、  
素石の消耗が激しくなるかもと心配になるほどに。  
 
「あの…素石が無駄になりますから、そろそろ…」  
「わ、わかった…というか本当にいいんだな?俺…多分、とまらないぞ」  
「は、はい…ユウキくんの全てを私にぶつけて下さい」  
 
そして徐々に互いの頭の距離は接近していき…この唇同士が重なっていく、  
柔らかく温かい心地良い感触が、口から頭に伝わっていきます…  
これが始まりの合図でした、すみませんユウキくん…本当はただの私のいやらしい我侭ですのに、  
こんな出任せの嘘を信じてくれて。  
私はそんな姑息な手段を使っても、抱かれたかったの…ユウキと一つになりたかったのでした。  
 
「あ…あんっ!ユウキくん…そこは!」  
「朝倉の胸…凄く気持ちいい感触だな、プヨプヨ柔らかくて…」  
ユウキくんの手が私の胸の膨らみを掴み、そして優しく揉まれてゆきます、  
手に力が篭ると乳房の形が歪み、そしてそれがとても甘美な刺激を生むのです。  
「あんっ!!」  
「弾力あって…触り心地が良過ぎるぜ」  
さらにこの呟かれる感想の言葉が、心により官能な刺激を与えていく。  
そしてもっとやらしい気分にさせられてゆくのです、あ…乳首が硬くなって起ってくる。  
「ユウキくん…あの、この先も弄ってもらえませんか?」  
「あ、ああ…うわぁ、朝倉の先っぽ…熱いぞ」  
「あんっ!あ…あぁぁ〜〜!!!」  
触られてる…指先で乳首を摩られてます、なんて気持ちいい…凄く感じます。  
更にその突起してるのを指腹でコリコリと、上下左右にこねる様に弄られると、  
あまりの甘美な痺れが頭に次々と響き流れてきて、  
早くも絶頂しそうでした…軽くならイっちゃうかも。  
「ユウキくん…あはぁ!!あん…あぁ〜〜ん」  
「凄い乱れ方だな朝倉、ここ外って事を忘れてないか?」  
「だって…ユウキくんのが感じ過ぎちゃって仕方なく、あ…あの…」  
野外で淫らに悶え続ける私の身体には、徐々に変化が起きてくる、  
それは股の所…ここが疼くのです、いつしかここは体温を上昇させ熱くなり、  
それでいて湿ってきてる…この神聖な場所への入り口から蜜が零れてきてました。  
それはつまり肉体が欲している証拠、いえ心も欲してるかも。  
だから私は恥ずかしいのを覚悟で晒すのです…彼に。  
「ユウキくん…ここに入れてもらえませんか?」  
「あ、朝倉!?」  
「このとっても淫らな姿を晒す蜜壷の中に、ユウキくんのを…」  
腰を上げて股を広げ、股間の中央の変貌を遂げた場所を、  
更に自分の指先で拡げます、よくその有様が見られるように…  
充血し濃いピンク色になった女性器を、奥の奥まで見せ付けたのでした。  
 
「これが朝倉の…すごく綺麗だ、いいんだな?」  
「はい、ユウキくん…んっ!」  
ユウキくんは息をとっても荒げてます、それは私も同じですが…  
そして彼はズボンの股の開けれる場所を開け、  
そこから取り出すのです…大きく固くなった性器部を。  
それは何だかピクピクと震えてる感じがして卑猥でした、  
これを近付けていく…いえ挿し込んでいくのです。  
この蜜の壷の中に…内部を擦らせつつ入ってくる。  
 
ジュブゥゥ…  
 
「あんっ!あぁ〜〜〜!!!ユウキくんのが…中に…あぁ!!」  
満たされていく、そして一つになっていく…  
ついにユウキくんと私は一線を越えたのです、とうとう…望みが叶ってしまいました。  
「う、動くぞ朝倉…大丈夫か?」  
「んっあぁ…平気です、だから…ユウキくんの望むままに…あぁ!!」  
 
ズブゥゥズボォォ…  
 
やがて卑猥な擦れ弾ける音が周囲に響きます、それは私の中でユウキくんのが交わりを繰り返す音、  
内で分泌されていく蜜の量が多くなって、淫らな音も大きく聞こえていきます。  
それがまた官能の雰囲気を増させていくのです、あぁ…凄くやらしい。  
これはもうとても皇女だった者の姿ではありませんよね、こんな獣のように交わる姿は。  
「あ!あぁ…朝倉の中、凄く気持ちいい…うぅ!」  
「ユウキくんのも凄い…あんっ!激しくて…とっても!」  
互いに交わる快楽にすっかり浸ってしまていく、もうここが野外なのも気にならない程、  
そこまで夢中になってたのです…  
夜風は少し冷やっとしてるのに、今の私達には無縁だった…だってお互いに燃えるように熱くなってるから。  
別に聖結晶を発動させてるわけでも無いのに、それ程に熱くなって行為に没頭してたのです。  
「ユウキくん…あぁ!私…もう!!」  
「もう…何だ?あ…俺もその…何か出そう何だが…!?うわっ!!」  
頭の中が霞んでくる、それは絶頂へと兆し…そしてユウキくんも同様だったようです、  
だから望みました…果てる瞬間に!  
 
「それ…下さい、解き放って…あぁぁぁ──────!!!!!」  
「朝倉…うっ!!うわぁぁぁ〜〜!!!!」  
 
ドビュゥゥ!!!ビュクッビュクゥゥゥ!!!!  
 
私の中で爆発が起きました…しかも二箇所にです、それは一つは頭の中で弾けたの、  
つまりイっちゃたわけです…とても物凄く!!  
もう一つはお腹の中、ここで弾けたのは熱いドロドロしたのを内部に注いでいくのです。  
この神聖な命を育む場所に…無数の種を注ぎこんでいくのでした。  
それがまた頭の中に数度の小さい爆発を生むのでしたけども。  
「あ…あぁ…あはぁ…」  
「あぁ…すげぇ…気持ち良かった」  
まるで戦いが終わったようにぐったりと疲労するユウキくん、  
それは私も…全身が痙攣させていたのです。  
だけども凄く満ちた気持ちでした、この腹部の中も、そして心も満足…  
行為が終わった後もまだそこはとても熱かったままでした。  
 
いつしか時間はゆっくりと夜が明けていく時間になってました。  
空が徐々に明るくなっていく…  
「なぁ…今更に思ったのだけどよ」  
「は、はい?」  
「聖結晶が飛び散って、その破片が人間に宿るのって初めてなんだろ?何で力の引き出し方が伝わっているんだ?」  
「そ、それは…!」  
マズイっと思いました、やはり強引な屁理屈だったでしょうか?  
さてどう誤魔化せばいいのか…そう思った時です。  
 
「よ…よう」  
「あ、お前…アイビス!」  
そこで突然に現れましたのは、ヨウ素モノバイルの医者であるアイビスさんでした。  
どうやら荷物を色々と持ってる姿から、また私達に着いて来る気のようですが、あれ?  
何だかとても顔が赤いですね…目線を合わせませんし?  
「どうしたんだ、お前?」  
「そのユウキ…医者としての忠告なんじゃが…」  
「はい?」  
 
「避妊くらいしろよ」  
 
「え゙っ!」  
「あ゙っ!」  
 
【おしまい】  
 

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