ラルフは悪魔城に乗り込み、サキュバスの  
部屋まで辿り着いた。  
 
「ようやく来たわね、ラルフ・C・ベルモンド  
噂に違わぬいい男じゃない…  
早く食べちゃいたいわ…♪」  
 
サキュバスは妖艶な目つきでラルフを見つめる。  
 
「誰が貴様なんぞに食べられるか!  
女、子供を殺すのは趣味じゃないが、  
俺の目的を阻むのであれば容赦はしない!」  
 
ラルフの威勢の良さとは裏腹に、サキュバスは  
余裕の笑みを浮かべている。  
 
「あらあら…お固いこと…  
やっぱり童貞は真面目で困るわ…」  
 
サキュバスがそう言うとラルフは動揺を隠せない。  
 
「なっ…  
ど…童貞ちゃうわ!」  
 
動揺のせいなのか何故か関西弁になっている。  
 
(こ、この女…なぜ…解った?)  
 
「隠しても解るのよ♪  
私は性のスペシャリスト  
童貞かどうかは匂いで解るのよ。  
必死に隠そうとするなんて…可愛いわね…坊や♪」  
 
「く…」  
 
全て見透かされて、ラルフの顔は真っ赤になった。  
それだけではなく、何故か身体中がほてり出していた。  
 
(なんでだ…やりたくて堪らない…)  
 
「その様子だと効いてきたみたいね♪」  
 
「何を…した?」  
 
「私からは汗や匂いと共に多量のフェロモンが分泌される。  
もうこの部屋はそのフェロモンでいっぱい…♪  
これには媚薬の効果も兼ね備えているの…」  
 
(ここに居続けるのはまずい…早く部屋から出ねば…)  
 
ラルフは思いながら部屋を出ようとするが、  
思うように身体が動かない。  
 
「逃げようとしても無駄よ♪  
貴方の本心はしたくてたまらないはず…  
その本能が部屋から出るのを拒否してるのよ」  
 
「そ、そんな馬鹿な…」  
 
「ほら…本能に身をまかせるのよ♪」  
 
そう言うとサキュバスはラルフの唇を奪う。  
 
チュプ…チュプ…  
 
「ん…はぁ…」  
 
チュパ…  
 
静まり返る部屋の中に二人のキスの音と吐息だけが響く  
 
「ンアッ…ハァ…ハァ…」  
 
「ほら…どんどんしたいのがこみあがってくるでしょ」  
 
(もう…駄目だ…耐え切れない…)  
 
「お願いすれば手伝ってあげてもいいわよ…」  
 
「誰が…悪魔の力など貸りん!」  
 
そういうとラルフは自分の手で  
ギンギンになったモノを擦り始める。  
媚薬の効果もあってか未だかつて味わったことがない  
快感がラルフを襲う…  
 
「うぁ…あっ…」  
 
しばらくした後、ラルフはあることに気付く  
 
(何故…イケない…  
こんなに気持ちいいのに…)  
 
イケそうでイケないもどかしさが限界にきていた。  
 
「あら…ようやく気付いたのかしら?  
淫魔の体液を摂取した人間は、  
淫魔の力なしではイケなくなるの…」  
 
「な…なんだ…と…!」  
 
「ほら…お願いしてみなさいよ…  
そしたら何でもシテあげるから♪」  
 
「くっ…誰が…」  
 
ラルフは屈しない。  
頭がおかしくなるのを必死に堪えていた。  
 
「素直じゃないんだから…」  
 
そういうとサキュバスはラルフの固くなったモノを  
唇で優しくくわえだした。  
 
ピチャッ…ジュプ…チュプッ…  
 
「あぁっ…う…」  
 
ラルフは堪らず声をあげてしまう。  
サキュバスは妖しい笑みを浮かべ、ストロークをあげていく  
 
ジュポジュポッ…  
 
ラルフを全身がとろけそうな快感をつつむ  
 
(あぁぁぁぁっ…イクっ…)  
 
その瞬間、サキュバスはくわえるのを止め、  
その場から離れてしまう。  
 
「うぁ…」  
 
出せないもどかしさがさらに限界を超える。  
 
「イカせて欲しければ私にお願いしないとね♪」  
 
その時、ラルフはサンジェルマンの言葉を思い出す。  
 
「流れに身をまかせることです」  
 
この言葉とラルフの理性が限界だった為、  
ラルフの中で何かがぷつんと切れる。  
 
「い……せろ…」  
 
「なーに?聞こえない…♪」  
 
「イカせろぉぉ…!」  
 
「それがものを頼む態度かしら♪」  
 
サキュバスはラルフを焦らして楽しんでいる。  
 
「うぉぉぉ!  
いかせろ!いかせろ!いかせろぉ!」  
 
サキュバスは無言のままラルフを見ている。  
 
「いか…せて…下さい…」  
 
ついにラルフはサキュバスに屈した。  
 
「やっと素直になったのね  
あぁ…屈強な男が屈する姿…たまらないわ…」  
 
そういうとサキュバスは下着を脱ぎだし  
ラルフに跨がった。  
股間はすでにビショビショになっていた。  
サキュバスはその濡れた淫裂を指で開き  
ゆっくりと腰を落としていく  
 
ズブズブブ…  
 
「あぁぁぁぁぁ…!」  
 
サキュバスの中はラルフを包みこみ、  
纏わり付くように刺激する。  
 
「あぁ…いいわぁ…  
貴方の精、たまらなく上質よ…」  
 
ラルフはサキュバスが動くたびに  
精力を吸い取られる感覚に襲われる。  
それと引き換えに圧倒的な快感を味わっていた。  
 
「くはっ…あぁ…んぁっ!」  
 
「そろそろ仕上げね、貴方の精すべて  
搾り取ってあげる♪」  
 
そういうとサキュバスのあそこは  
キュッと収縮を繰り返し始める。  
まるですべてを搾り取るように…  
 
「うぁぁぁ…いく…いく…いくっ…!」  
 
ラルフがイク瞬間、脚ががに股に開く  
 
ドピュピュッ!と精液が発射されると同時に  
そこから穿孔が走った。  
 
「この力は…グランドクロス…お前が何故…!  
あぁぁぁ…ぃぃ…いっちゃうぅ…!」  
 
サキュバスは絶頂を迎えるとその場に倒れ込む。  
 
ラルフは部屋を後にしながらこう呟いた。  
 
「サキュバス…恐ろしい敵だったぜ…」  
 
 

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