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少女はぐいと反り返った少年のモノを見て一瞬たじろいだ。それは
幼馴染であるやさしい少年のものとは思えないほど露骨だった。
もう少し経験をつめば、そのグロテスクさが内臓的なものであると
わかっただろうし、あと15年もして女として熟れれば彼女も見ただけ
で腰のあたりが熱くなるかもしれない。しかし、今はただ目の前の
異物に圧倒された。少しだけ生臭い匂いがするのだが、それが気に
ならないほど少女はどきどきしている。
決意が壊れそうになる前にもう一度口を結ぶと、それに手をのばす。
熱いたぎりが手のひらに感じられ、少年がぴくりと体を動かした。
「萌乃香…」
少しだけ不安そうに少年が彼女の名前を呼ぶ。
「こんなことするの、味の助君だけなんだからね」
それだけ言うと、目をつぶって口を開いた。可憐な唇が大きく開き、
舌が覗く。まだピンク色だが大きく膨らんだ亀頭が粘膜に飲み込
まれた。
「あっ」
と少年が声を立てた。未経験の怪しい感覚に体をよじる。なんとなく
何が行われるのか予想はしていたが、自分の体から与えられる快感の
波は想像していなかった。年頃の男の子なりにセックスには興味が
あったし、かおりと経験してからそっち関係の本もこっそり読むように
なっていた。だからフェラチオは頭では知っていた。
だが、実際に萌乃香にしてもらうそれは想像を絶していた。かおりとの
セックスで得た股間を締め上げられるような快感とは別の、ねっとりと
絡みつくような快感だった。そして、それはセックスの快感の数倍上
だった。
少女は亀頭部をいったん含むと、唇を使って数回しごいた。そして顔を
傾けると今度は唇で亀頭部をしゃぶりながら舌を絡めつけた。二度、
三度と吸っては絡め、吸っては絡めを繰返す。そのたびに少年が声を
漏らして体を震わせる。
(味の助君、感じてくれてるのね)
うれしさに胸を満たされた少女は、今度は片手で袋をやさしく包み、顔を
傾けたまま亀頭の裏のあたりを舌でちろちろとくすぐる。
「はっ…あぁ」
いまや少年は少女に舌に翻弄されるばかりになっている。その唇が
茎の付け根から頭までを怪しく吸いたてるたびに身もだえして快感を
こらえる。たまらずに少年は眼を開けて股間を凝視した。ふと、気配を
感じて顔を上げた少女と眼があう。全裸で男の脚の間に横たわり、
力のみなぎったものを握ったままだ。
「やだ、見ないでって言ったのに」
「ごめん…あんまりすごかったから」
「すごい…?」
「気持ちよくて…」
「ほんと…?」
「ほんとだよ…融けそうだった」
そういわれて顔をそむけていた少女がようやく幼馴染と顔を合わせる。
恥ずかしいような嬉しいような顔で心情を吐露した。
「よかった…味の助君を気持ちよくしてあげたくて、恥ずかしかったけど
本で勉強したの」
「ありがとう…天国みたいだったよ」
そういわれてくすぐったそうに笑うと、小さな声でささやく。
「もっとしてあげるね」
今度は少年の方を見ながら先ほどよりもゆっくりと口を開いて
亀頭を含み、柔らかく吸い上げだした。ただでさえ未知の快感
に包まれておかしくなりそうだった少年は、あどけなさすらのこ
る全裸の少女に見つめられながら口唇奉仕を受けて、一気に
快楽の波に飲み込まれた。
「あ、…う…、ああ、萌乃香…だめだ、出ちゃう」
「…いいの…ん…出して」
「でも…ああっ」
抵抗は無意味だった。ここぞとばかりにねっとりと舌を亀頭に
絡めて吸い上げてきた少女の前に、あっさりと理性は陥落した。
少年の腰がびくっと動くと濃い精液が少女の口内めがけて放た
れる。
「ん…んん!」
一回目の射精は何とか心の準備ができていたものの、思った
よりも濃い液体に口の中を満たされたところに予期せぬ二回
目の噴出を受けてしまった。たまらず顔を離したところに三回
目の射精がびゅっと襲う。
「!」
顔に白いものを受けて思わず少女が顔をそむける。少年の方は
ようやく快楽の痙攣がおわるとベッドの中に力尽きたように沈んだ。
しばらく無言の時間が続いた後、こくりと少女が精液を飲みくだした。
「ごめん、汚しちゃったね」
「ううん。いいの。私こそごめんね。全部飲んであげるつもり
だったのに。」
「そんな…」
と、言いかけて少年は言葉を飲む。股間では恥ずかしげな
笑みを浮かべて少女が顔についた精液を指でぬぐい、それを
舐めとっていた。やがて優しげなまなざしがこちらにむけられる。
「ね、味の助君気持ちよかった?」
「うん…すごく気持ちよかった。こんなの初めてだよ。」
何気なく発した言葉だったが、それはこの上も無く少女を
幸せにした。
(かおりにも、してもらってなかったのね)
「よかった…」
そうつぶやくと、まだ力を失いきっていない少年の男根を手に
取る。
「あ、汚いよ」
「きれいにしてあげるね」
そうささやいて肉茎を流れる精液の残滓を舐めとる。舌先で
ちろちろと肉茎をくすぐり、亀頭をくわえ込んで吸い上げた。
尿道の精液を手でしごき、最後の一滴まで逃さぬよう吸い上
げる。舌に精を促されるたびに少年の体は成すすべも無く
振るえた。
(味の助君、かわいい)
それは何年ぶりかの感覚だった。以前は同格だと思っていた
少年は、いつのまにか何歩も前を行って、店を切り盛りする
までになっている。たまに厨房を覗くと、そこにはまるで大人
のような表情の少年が居た。それが頼もしくもあったが、すこし
悲しくもあった。
いま、目の前の少年は未熟ながらも懸命に勉強した少女の
手管の前に成すすべも無い。肉茎を握られ、袋をさすられ、
亀頭を唇で愛されるままになっている。少女に全てをゆだ
ねるしかない少年の姿が、いとしいと思った。
そう思うと、胸の中に今まで知らなかったような思いが満ち
てきた。好き、というのも違う、嫉妬でもない、きっと所有欲
でもない。
(優しくしてあげたい)
大人になればそれを母性愛と呼ぶ日がくるかもしれない。
まだ処女であるにもかかわらず、少女は幼馴染を手のひらで
包むように優しくしてあげたかった。
精液をきれいにし終わるころには、男根は射精前同様に力を
回復していた。白い裸身をずらして少しずつ這い上がりなが
ら、少年のわき腹、乳首へと舌を這わす。そのたびに少年が
声を漏らす。
若いだけに男を狂わせそうな柔らかい体を絡み付けて少年に
抱きつくと、耳元にそっとささやく。
「味の助君、お願いしていい?」
「え?」
「あのね、私の好きにさせてほしいんだ」
二人とも舞い上がってしまっている。少年のほうは恋人が居る
にもかかわらず幼馴染と一度だけの約束でその白い肌に触れ
てしまった。そして初めて与えられた愛撫のために理性の一部
が弾け飛んでしまって事のよしあしの判断がつかない。少女の
方は思い切って踏み出した怪しい世界の中で飛ぶうちに、思い
がけず好きだった少年のかわいらしい姿を見てしまった。これ
が最後だと思うだけに秘めるべき生の欲望が表に出てしまって
いる。
「好きにって…」
「恥ずかしいけど。初めてだから…味の助君とはこれで最後だ
から…。」
寂しそうに殺し文句を吐かれて少年は断ることもできない。あい
まいに返事をすると少女が嬉しげに微笑んで唇を寄せてきた。
柔らかい体にじかに密着されて少年の頭がまた白くなる。二つの
ふくらみが胸のあたりに押し付けられる。
「じゃぁ、恥ずかしいけど、するね」
そう間近でささやくと少女は少年の上になったまま上体を起こした。
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起き上がると少年の顔を見下ろす形になった。少し不安そうな表情をしている。
それが愛らしくて少しおかしかった。体をずらして少しずらすと、ちょっとため
らってから左脚を上げて少年の脚をまたいだ。恥ずかしさに顔が火照る。
少しだけ、後悔が胸を刺す。ほのかにあこがれていた初体験はこんな大胆な
ものではなかった。大好きな彼の腕にに優しく抱かれ、胸の下で優しい言葉を
ささやかれながら処女を奪われる。そんなことをぼんやりと想像していた。だが、
今自分の下で少し不安げな少年を見ると、狂おしいような別の気持ちが胸を
いっぱいにする。
(ああ、味の助君。食べちゃいたい)
かなわぬこととはいえ、自分のものにしたかった。誰にも渡したくなかった。甘い
感情にこうして包まれたまま、できれば本当に彼を食べてしまいたい。
自分のまだ頼りない叢の前に、少年のものがぐいとそそり立っている。腰を浮か
して前に進んで、その真上にきた。片手を前について少年と向き合う。
「味の助君、いくよ」
「うん」
少年がかすれた声で返事をする。彼の顔を見ながら右手を伸ばして
それをつまむ。ゆっくりと体を下ろすと自分の部分に触れてきた。位置を
直しながらさらに体を進める。とんでもないことが起きている気がする。
固いものがゆっくりと入ってきた。そしてきつい抵抗を感じる。
(がんばらなきゃ)
目を瞑って息を吸い込むと、体を起こしてぐっと腰を落とした。
「あっ」
引き裂かれるような痛みがその部分に走って、太いものが一気に体を
貫いた。のけぞって天井を仰ぐ。
「ああ…」
声が漏れる。
(一つになれた)
その部分に少しひりひりした痛みがあるが、そんなことより自分の中を
満たす彼のものの存在感に圧倒される。
(味の助君…)
間違いなく、自分はいま幼馴染と一つになっている。そう思うと涙があふれ
てきた。
自分の上に少女が体を落とすと同時に、突き破るような感触があった。
そして自分のものが柔らかい肉に包まれた。かおりのきゅっと締め
付ける感触とは違う、新鮮なりに絡みつくような包まれ方だった。
少女はぴんと体をそらして天井を仰いでいる。むっちりとした体が張って、
量感のある形のよい白い乳房が突き出される。ほんのわずかに色づいた
乳首がぴんと立っていた。
「萌乃香」
声をかけるとようやく少女がこちらを向く。まぶたの端に涙が浮かんでいる。
「痛い?」
「うん、ちょっと。でも大丈夫。これは嬉し涙だから」
「…」
「好きな人と…味の助君と…一つになれて嬉しいの」
「萌乃香」
「バージンは、味の助君にあげたよ」
そういって頬を赤らめて微笑む。
「うん。萌乃香…きれいだよ」
一瞬きょとんとした顔をしたあと、今度は顔を真っ赤にして少女があわてる。
「やだ…味の助君のエッチ」
そういって少年に貫かれたまま乳房とその部分を隠そうとする。
「ほんとだよ、きれいだよ、萌乃香」
「…ほんと?」
伺うように、それでいて少し恥ずかしいような嬉しいような上目遣い。
「うん。とってもきれいだ」
「うれしい…味の助君だったら…恥ずかしいけど我慢しちゃう」
そういって体を覆っていた腕を解く。まだ幼さを少し残すふっくらとした体を
見てあらためてその美しさにため息が漏れる。少女ははじめ、恥ずかしげ
に視線をそらしていた。やがて火照った体をゆっくりと少年にあずけてくる。
今まで見たことの無い切なげな目で見つめられながら、両の手のひらで
顔がはさまれた。
「キスしよ」
そのままふっくらとした唇が重ねられた。唇を重ね、ついばむ。やがてだん
だん熱を帯びてきて互いに吸いあうようになると、幼馴染がその舌を入れて
きた。少年も舌を伸ばして互いに絡めあう。股間のモノを包み込まれ、舌を
絡ませあう。少年に押し付けられた少女の胸が、狂おしい気持ちをあおる。
少女の柔らかい体に腕を回すと、背中を上下にさすってやる。
「ん…んふん」
舌を絡めながら少女が甘い声を漏らした。重ねた唇から唾液が流れ込んでくる。
こくこくと飲み干す。お尻をなでてやると、ぴくぴくとその部分が食い締めてきた
「ん…はぁ」
ようやく少女が顔を離す。上気した表情で少年を見ると、もう一度体を起こす。
ぴんと体をのばすと、少年の体に手を添える。顔を見つめながらゆっくりと、
体を前後に動かしだした。
ものすごい快感にその部分が包まれた。
「あふぅ…」
思わず声が漏れた。本に書いてあったとおり体を伸ばし、心持ち支える
ように手を少年の体に置く。腰を浮かせて前後に動かすと、ぴりりと痛み
がはしった。だが、それよりも体を突き抜けた波のほうが大きかった。
(ああ…私感じてる…はじめてなのに)
腰を前後に動かすたびに、少年のものが出入りして少女の幼い体に性の
衝撃を送り込む。恥ずかしい声が漏れるのをとめられない。
「味の助君…ああ…私感じてる…あああん」
「萌乃香、僕もきもちいいよ」
少年が答える。
「んん…ん…ん…ん…ああ、…そんなとこ…ああ…だめになっちゃうよ…」
腕を伸ばしてきた少年に白い乳房をもまれて少女が声をあげる。
「くん…あふん…ううん」
先ほどの感触を懐かしむかのように少年が手を動かす。乳首をつままれ、
乳房をなで上げられ、こねたてられて少女が声をあげた。
「んんん、ううん…だめだめ…あ、あ、ああん…おかしくなっちゃう…だめに
なっちゃう…あ、あ、あ、あふぅ…」
もはや痛みも忘れた少女は一心に腰を動かす。少年にわき腹をなでられて
電気が走った。
「きゃぅ…あぅぅ…あ、あ、あ、あ、あ、もうだめ…味の助くぅん…あ、あ、あ、
ああああああああだめぇぇぇ!」
最後に声をあげてのけぞると、股間からぴゅっぴゅっと潮を吹いて少女が
絶頂に達した。
ふっと、力が抜けて崩れる少女を受け止めると、少年はしっかりと抱きしめた。
「…あじのすけくん…」
「萌乃香」
「…ごめんなさい…わたしだけいっちゃって…」
「いいんだよ」
実際のところ、少女による口唇奉仕を受けていなかったら、性に未熟な少年は
あっさり射精していたろう。少女の中はそれほど気持ちよかった。新鮮さを感じ
させながらもねっとりと絡みつく膣肉は、少年のモノを迎え入れるときにはぬめ
ぬめと絡みつき、引くときには名残惜しそうに吸い付いてきた。熱を持つ生き物
のようにひくつくそれは少年を脊髄ごととろけさせてしまいそうだった。
「萌乃香、こんどは僕がしてあげるからね」
そういうと少年は少女を貫いたまま体勢を変えて正常位になり、腰を動かし始めた。
「あふ…あん…味の助君…嬉しい…ああ…好き…」
好きな人の体の下に敷かれる幸せに涙を流しながら、少女が腕を少年の首に回す。
「嬉しいの…ああん…嬉しいの…ああ…ああ…味の助君…好き…好き…」
絶頂の余韻が冷めないうちに攻められた少女は直ぐに悦びの高みに向けて上っていく。
「あ、あ、あ、だめぇ、私またいっちゃう…ああ、味の助君、味の助君、わたし、
ああ、あじんのすけくん…あ、ああああ、ああ、ああああ、ああ、あ!!」
三度目の絶頂のとともに少女が体をそらせた。同時にくいくいと締め上げられた
少年があわてて腰を引くと精を噴出させた。
「萌乃香」
「あああ!」
ぴゅっぴゅっと噴出した精液が少女の体に筋を残し、顔にまでかかった。
ようやく二人が言葉を交わしたのは15分以上経ってからだった。キスを交わし、
甘い言葉をささやきあった。シャワーを浴びに行ったのはさらに30分ほどしてか
らだ。
少女の白いからだを見ているだけで、我慢できずに泡だらけの乳房に手を伸ば
してしまった。
「あん…」
「ごめん」
「いいの…ん…」
「…」
「は…ん…ん…味の助君の…ううん…好きなようにしていいんだよ…」
「…」
「あううん…今日だけじゃないよ…いつだって…あん…」
「…」
「私…一番じゃなくてもいい…ふん…味の助君が…ああん…あ…かおりの事
一番好きでもいい…」
「…」
「あくう…恋人にしてくれなくても…いいの…後ろから…ん…見守っているから…」
「…」
泡だらけの体をまさぐられながらとろりとした眼で少年を見つめていた少女が、
視線を下に移す。少年のものが再び復活している。ゆっくりと泡にまみれた手を
伸ばしてそれを包む。少年が声を立てずに息を飲む。
「あん…でもね…ああ…味の助君は…いつでも私のこと…好きにしていいんだよ…」
「…」
「味の助君、したい?」
「…うん…」
少女に下半身をもてあそばれながら、少年はかろうじて返事をした。
「キスして」
泡だらけの体が二つ、絡み合う。
「ん…どんな風にしたい?」
「後ろから…」
少女が少し戸惑ったような表情のあと、くすりと笑う。
「恥ずかしいけど、いいよ」
そういって少年から離れると壁のタイルに両手をついた。少年が自分の股間と
少女のお尻の泡をシャワーで洗い流す。少女の腰に手を当てて白いお尻を引き
寄せる。股間のモノをあててゆっくりと挿入する。
「ああ…味の助君…好きよ…」