男はめくるめく快感に身を委ねた。指を、指を一本挿れただけだというのになんという気持ち良さなのだろう。  
妄想を逞しくして幾万回も脳裏に思い描いてきた膣の感触。それを遥かに上回る愉悦が指先の神経から全身を駆け巡って脳神経をスパークさせる。  
もしも指先に射精機能が備わっていたらたちまちのうちに暴発させてしまっていたに違いなかった。  
指だけでこれなのだ。実際にペニスを挿入したら一体どんな事になるのか。  
未だ知らぬ男根挿入の快感を妄想するだけで男は大きく身震いした。パンティを穢した自慰から早くも復活を遂げた剛直も股間でゆらゆらと揺れた。  
 葵の膣内は驚くほど熱かった。二度目に唇を奪った時に飲ませた媚薬が効いているのだろう。  
自らの意に反して官能に昂ぶる自分の肢体に訳も判らずにさぞかし戸惑っているだろうと思うと男の唇の端が吊り上がった。  
 みっちりと肉の詰まった蜜壷は恐ろしく窮屈でキュンキュンと彼の指を締め付けてくる。  
入り口の部分が絞られるように一際狭くなっており、彼の中指程度の太さでも潜り抜けるのに苦労するほどだ。  
いかにも生硬い。男を識らぬが故に膣がこなれていないのだ。  
指先で円を描くようにして膣孔を拡張しようと試みる。すると輪ゴムのようなコリコリとした手触りの筋の存在に彼は気付いた。  
これが所謂8の字筋・肛門括約筋と呼ばれる筋肉か。  
彼は挿入した中指と遊んでいる親指とでその筋を内側と外側から摘みクニクニと捩り転がす。  
筋肉を刺激されて反射的に指を喰い締めてしまう敏感な葵の膣の反応に彼は頬を緩めた。  
それにしても強烈な締め付けだ。ソーセージのような彼の指が食い千切られてしまいそうだ。バナナぐらいなら容易く切断してしまうに違いない。  
 前の孔をこれだけ締め付けているという事は括約筋で繋がっている後ろの孔も引き絞られている筈だ。  
彼は頭を下げ、視線を低くして葵の肛門を観察した。周囲を縁取る陰毛が逆立っている。  
その中心ではふっくらと綻びかけた花の蕾のようだった桜色のアヌスがその様相を一変させていた。  
尖らせた唇のように中心を突き出し、キリキリと軋む音が聞こえそうなぐらいに引き絞られている。  
薄墨桜のようなほんのりと淡いピンク色だった肛門は今やローズピンクに色付き、窄まりの中心は鬱血してココアブラウンに染まっている。  
とても排泄器官とは思われぬ艶やかな色彩に彼は目を奪われた。葵の太い便塊が毎日毎日ここからひり出されて強烈な締め付けでソレを断ち切っているのだ。  
いずれはそんな光景も目の前で見てやるのだ。彼は新たなる決意を沸々と煮えたぎらせた。  
 一方の葵はといえば、彼の指先が体内に侵入した瞬間から全く身じろぎさえしていなかった。無理に暴れて男の指先で繊細な粘膜が傷つくのを恐れたのだ。  
 
 (ああっ、とうとう挿れられてしまった……もう薫様に顔向け出来ない躯にっ……)  
 まだヒーメンを破られた訳でもないのに葵は身体の芯まで穢されたかのような絶望感を味わっていた。  
恐ろしく古風な貞操観念を持つ葵には最愛の薫以外の男の指を挿れられただけでも万死に値した。  
もしも口の自由が利いていたならば舌を噛んで自死していたかもしれなかった。  
だが幸いにして葵の口に詰め込まれたパンティがそれを防いでいたのだ。声も出せずに葵は滂沱の涙を流すしかなかった。  
 男は更に指先を奥に進める。第二関節までもが葵の胎内に埋没した。湿った肉襞のヌルヌルとした感触が指に心地良い。  
元々濡れやすい体質なのか媚薬の効果なのか、愛液の湧出量は充分過ぎる程だ。  
複雑精緻な膣肉の構造を検分しながら尚も神秘の洞窟を奥へと進んでゆくと、彼の指が根元まで埋没する前に窮屈な肉路の行き止まりに突き当たってしまった。  
 行き止まりの壁は丸みのあるツルツルとした手触りだ。ほんの少し力を入れてその壁を強く押すと葵が腰を浮かせて仰け反った。子宮底を押されているのだ。  
 予想よりも遥かに浅い葵の膣の奥行きに彼は驚きを隠せなかった。  
 「……こんなに浅いのか……でも大丈夫だよね、だって女の人のここはインサートされるペニスに合わせて幾らでも形を変えられるっていうからね」  
 彼はネットで得た生半可な知識をそれらしく吹聴しながら二本目の指を強引に捻じ込み始めた。  
 (痛いッ!!痛いんですッ!!抜いて下さいッ!!)  
 言葉にならぬうめきを自分のパンティの奥で漏らしながら葵は腰を逃がそうとした。最早傷つけられるのを恐れている場合ではなかった。  
挿れられたのはたった二本の指だけだというのに、股の間から身体が真っ二つに裂けてしまうかと思われるほどの激痛なのだ。  
 だが男はそんな葵を気に掛けるでもなく、ただひたすらに初めて触れる女体の神秘に興味津々だ。  
さすがにそのままでは入らない事に気付いたのか、傍に置いてあったザーメンペットボトルを手に取ると葵の膣孔に上から毒液を垂らし込んだ。  
 薄気味の悪い冷たさが背筋を駆け上った。おぞましい魔汁が胎内に浸入する恐怖に葵は瞳を見開き、精一杯の抵抗を見せた。  
だが、四肢の自由を奪われてテーブルに磔にされた葵に如何ほどの事が出来ようか。  
 彼はインサートする二本の指に回転の力を加え、捻じ込むようにして遂に葵の胎内に侵入を果たしてしまう。  
とはいえ入ったのはほんの第一関節の辺りまででしかない。だが、彼にとってはそれで充分だった。  
 己の指をクスコに見立てて生娘らしい固さの残る葵の膣を強引に押し広げてゆく。ほんの少し、指と指の間に隙間が見えた。  
彼はその間隙に全神経を集中させる。いつの間に取り出したのか、片手に持ったペンライトのスイッチを入れてその隙間の中を細い光線で照らそうとする。  
LEDの光輝が葵の膣を貫いた。そこには男の想像を絶する光景が広がってた。  
 ヌメヌメと淫らに濡れ光るサーモンピンクの肉の洞窟。膣壁は複雑に入り組んだ隆起がうねっている。  
その奥は膣道が湾曲している所為か、彼の位置からは伺うことが出来なかった。だが、彼のお目当てのものは入り口からすぐの所で不安げに震えていた。  
膣洞の内側ををぐるりと一周縁取っている乳白色の薄襞。これが桜庭葵の純潔の証。処女膜。ヒーメンなのだ。  
これから自分が曝される汚辱を予感しているのか、儚げに震えている薄膜は彼の嗜虐心を煽り立てた。  
 
 確信していたとはいえ、やはり実物を見るまでは不安だった。彼は大きな安堵の溜息と共に感嘆の吐息を吐き出した。  
葵本人でさえ見たことはないであろう。母親でさえも見ることは叶わぬ筈だ。今、この瞬間しか見ることが出来ないのだ。  
あと数時間も経てばそれはビリビリに破け散り、後にはその名残の残滓さえも残っていないかもしれないのだ。  
 ペンライトを傍らに置いて愛機の一眼レフを片手で器用に構える。  
 バシャッ。バシャッ。  
 フラッシュが瞬く度に葵の膣の内部がくっきりと浮かび上がった。  
瞬く間にフィルムを一巻使い切ると、口と片手で苦労してフィルムを入れ替える。そして再び葵を襲うフラッシュの嵐。  
 とうとう女の内側までカメラで撮影されてしまったのだ。彼女の頬を諦観の涙がつぅっと伝った。  
未だに純潔は守ってはいるものの、猫が鼠を嬲るかのようなネチネチとした彼の責めは既に葵の心をズタズタに引き裂いていた。  
 
 フィルムを数本使い切ったところでようやく彼は満足した。挿れていた二本の指を抜き取ると、今度は掌を返して今度は膣の天井側がどうなっているのかを調べ始めた。  
二本の指で拡張されたとはいえ締め付けは相変わらずきつい。だが豊潤な恥蜜のお陰で滑りはスムーズだ。  
細かいピストン運動を繰り返しながら段々と深みに沈んでゆく中指。 突然、指の腹がこれまでのツルツルとした手触りとは異なる感触を伝えてきた。  
丁度指を第二関節の辺りまで挿入した辺りが他の部分とは明らかに手触りが違う。ザラザラしているのだ。  
彼はそのざらつきの正体に思い当たると殊更丁寧にその部分に触れてその感触を確かめた。ネットで仕入れた知識で彼はその場所が女の性感帯であることを知っていた。  
 「おおっ……これが葵ちゃんのGスポット……」  
 あまりの感動に頭がクラクラした。指の先でその箇所を揉み込むと葵がモジモジと腰をくねらせた。  
感じているのか。彼は小躍りせんばかりに歓んだ。  
内側の中指と外側の親指を擦り合わせるようにして表裏からGスポットを刺激されるとその部分が徐々に腫れあがってくる変化の一部始終が彼を興奮させた。  
 「ひっ……ひあっ……」  
 心ならずも腰を突き出してしまう葵。傍から見ればすこぶるつきの美少女が醜男の愛撫に性感を刺激されて愉悦を貪っているようにしか見えない。  
 性感帯への刺激に余りにも素直に応えてしまう葵。自分の身体の反応を押さえ込んで人形の様になりきるのには彼女は余りにも初心でオクテだった。  
男の指の動きが激しさを増すのにつれて、葵は耐え難い切迫感に襲われていた。  
 (でっ……出ちゃうッ……漏れちゃうッ……)  
 襲い掛かる尿意。男に背後から圧し掛かられた時、熊に食い殺されるのだと錯覚して膀胱の中を空にするほど盛大に失禁した筈なのに、無慈悲な生理現象までもが葵を苛むのか。  
 男の指が更に速度を増す。仰け反った葵の肢体がプルプルと細かく痙攣しているのは放尿の予兆なのか。  
 (もっ、もうッ……漏れちゃうッ!!)  
 切迫する尿意と共に、快楽の大きな波が自分を飲み込もうとして押し寄せてきているのを認めない訳にはいかなかった。  
瞼を閉じていても目の前では電流が火花を散らしてスパークしている。  
 (感じては駄目ッ!!ここで感じてしまったら、もう薫様の顔が見られなくなるのよッ!?)  
 だが抑圧しようとすればするほど、押さえ込まれた快楽は風船のようにどんどんと膨らんでくる。  
 男の指がチュポンと音を立てて抜かれたのが引き金となった。  
 「あっ……」  
 一声搾り出すのが精一杯だった。葵は尿意と快感を同時に弾けさせた。  
 
 ピュッ! ピュピュピュッ!!  
 葵の膣から透明な液体が迸った。ダイニングルームの柔らかい灯をキラキラと弾いて二度三度と公園の噴水のように飛び散る液体の一瞬の芸術に彼は心を奪われた。  
迸りが大きな弧を描いて彼の肩を掠めてフローリングの床の上に落ちる瞬間までが彼の中で全てスローモーションと化した。  
葵が噴き上げた一粒一粒の飛沫が連なって宙に浮かんでいる。幻想的な美しさだった。  
彼は今夜の本来の目的も忘れ、このまま時が止まってしまえばいいとさえ思った。顔の横を通り過ぎる奔流に気を取られているうちに、葵の噴いた液体が目の前に迫ってきている事に気付いたときにはもう遅かった。  
真正面から葵のものを顔面で受け止めてしまう。  
 だが、彼は目を閉じようとはしなかった。眼鏡のレンズに当たって飛び散る噴水の一瞬一瞬をこの目に焼き付けておくのだ。  
 脂ぎった顔が葵の噴き上げたものでびしょびしょに濡れた。粘り気の無いサラサラの液体が口の中にも入ってきた。  
しょっぱいのだろうという彼の予想は大きく覆された。色も匂いも無いその液体は喉越しも滑らかに彼の胃に流れ込んでゆく。  
興奮のあまり、彼は自分の味覚が異常をきたしているのだと思った。なんとこの露はほんのりとした甘さすら感じさせるではないか。  
 これは小水ではない。俄かには信じ難かった。まさかという気持ちがあった。  
 これが、これが噂に聞く潮吹きというヤツか!!  
 桜庭葵が潮を噴いたのだ!!  
 こんな美少女がGスポットへの刺激に耐えかねて恥も外聞も無く甘い潮を迸らせたのだ!!  
 俺が、この俺が、生まれてからこの方、他人を不快にさせたことしかないこの俺が目の前の美少女を愉悦の境地に導いたのだ!!  
 
 気が付くと、時間の流れは元通りになっていた。何処からか聞こえる秒針が時を刻むカチカチという音がやけに大きく感じられた。  
目の前の葵は仰向けになっていても形の崩れない程張り詰めた胸の膨らみとなだらかな白い腹部をせわしなく上下させて絶頂の余韻を受け止めている。  
 驚きと興奮のあまり暫し呆然としていた彼だったが、先程の現象の意味を理解すると、その巨躯を感動で小刻みにブルブルと打ち震わせた。  
 俺が、童貞の俺が桜庭葵に潮を吹かせたのだ。Gスポットを刺激して潮を吹かせたのだ!  
 これまでの人生、何をやっても上手くいかなかった自分が初めてのペッティングで女に潮を吹かせたのだ。彼の心の中で小さく縮こまっていた自尊心がムクムクと頭をもたげてきた。  
自信が彼の身体に力を漲らせる。心臓はかつて無いほどの勢いと力強さでどす黒い血液を下半身の一点に送り込む。  
完全に勃起した筈の怒張がメキメキと音を立てて更に太さと長さと反りと熱さを増してゆく。間違いなくこれまでの人生の中で最高の勃起だった。  
 もうこれ以上自分を抑えているのは限界だった。葵の処女を奪う役目はこの超絶勃起にこそ相応しいと彼は思った。男の巨躯がテーブルの上に乗った。  
さすがに頑丈なテーブルも二人の体重を天板にのせてギシギシと軋んだ。まるで肉布団のような彼の体が葵の躯を完全に覆い隠してしまう。  
 手錠で開かされた葵の脚の付け根の部分に反り返った勃起を擦り付ける。ガチガチに硬化した亀頭が葵の縦割れを上下になぞった。  
潮まで噴かされた悲しい女の性がクレヴァスに押し付けられるペニスを受け入れる準備をしてしまう。  
まるで葵の股間に別の生き物が宿っているかのように、彼女の意思を無視して陰唇が左右に拡がってゆく。  
葵の意志を貫き通すには、彼女の躯は余りにも成熟し過ぎていた。ピンク色の粘膜が曝け出された。いよいよ、女の一生の中でたった一度の破瓜の儀式が始まるのだ。  
 
 迫り来る破瓜の足音が葵に何度目かの活を入れた。だが腕も脚ももげよとばかりに暴れたのも束の間だった。男の体重が小柄な体躯に圧し掛かると一切の動きが封じられてしまう。  
 男は何度も何度も剛直を女陰に擦り付ける。割れ目から湧き出した愛液が肉棒に絡み付いてロストバージンに備え始める。陵辱される女の防衛本能が働いているのだ。  
葵の心はいざ知らず、躯の方はもう覚悟を決めたかのようだった。かくなる上は少しでも破瓜の痛みを和らげようと滾々とラブジュースを滴らせている。尽きない泉とはまさにこの事だ。  
 だが男はそれでも足りないと思ったのか、腰を浮かせて例のペットボトルの中の液体を半分ほど葵の股間にぶちまける。  
漆黒のジャングルがザーメンのスコールを浴びて泥沼と化した。腐臭が鼻腔に突き刺さるが、もうそんな些細な事に構っていられる余裕は葵には無かった。  
 愛液と精液が葵の股間でグチョグチョと混ぜ合わされて捏ねくり回される。男の亀頭も太幹も乳白色の液体にまみれてテラテラと輝いている。  
 「俺と、俺の精液とっ、葵ちゃんの愛液が交じり合うよッ!!一つになるよぉッ!!」  
 「むうッ!!むふうッ!!むもうッ!おむっ、もふう〜ッ!!」  
 男の腰が一瞬浮いた。まるで自動照準装置でも付いているかのように、男根の先端がピタリと葵の膣孔に狙いを定めた。  
 「俺とっ、葵ちゃんもっ、一つにッ、なるんだあッ!!!」  
 男は腰を前に突き出した。  
 「むおおおおおッ!!」  
 破壊槌を打ち込まれて葵の柔らかい陰唇がグニャリとひしゃげた。左右に撫で付けられた漆黒の陰毛はもう葵の性器を保護する役目を果たしてはくれない。  
葵の股の間から脳天に鈍痛が突き抜ける。だが処女の堅牢な聖なる扉は何とか男の一撃目の攻撃を持ち堪えて見せた。  
 二撃目。大陰唇は捲れ上げられてしまったものの、豊潤な愛液が幸いして肉の矛先を下に滑らせて難を逃れた……かに見えた。  
 「おむッ!」  
 尖端が裏の菊紋を捉えた。パンティの奥でくぐもった声が零れた。グイグイと押し付けられる便塊よりも太い剛直の侵入を咄嗟に肛門を引き絞る葵。  
男がぶちまけた自家製ザーメンローションが肛腔をぬめらせて亀頭を直腸内部に滑り込ませようとするが、気死せんばかりに鼻息を荒くした葵の踏ん張りがかろうじて肛虐の危機を未然に防いだ。  
 菊肛への侵入を諦めた巨根は気を取り直して、当初の目的通りに前の孔に再び狙いを定めた。  
 第三撃が葵の膣に向かって突進する。  
 「むふうっ!!」  
 今度は先刻とは逆に上滑りした剛直が叢をなぎ倒してクリトリスを直撃した。  
いかに包皮の上からとはいえ、蚯蚓がのたくったような太い血管を浮かび上がらせた茎胴に鋭敏な器官を擦り上げられて葵は悶絶した。  
 男は諦める事無くもう一度腰を打ち込む。再び陰核の上をペニスが通り過ぎる瞬間、鋭敏な神経が集中したその部分に鋭い痛みが疾った。  
遂に包皮までもが剥き上げられたのだ。初めて外界にその身を現した桜庭葵の股間の肉真珠は白い恥垢を付着させたまま、米粒のような小さな尖りが心細げに震えている。  
 間髪を入れずに襲い掛かる大蛇の如きペニスが今度は尖端の鈴割れでクリトリスを咥え込む。  
 「んむ〜ッ!!」  
 
 肉真珠が根元から引き千切られるような痛みに葵はカッと眼を見開いた。溝に嵌まり込んだ恥豆は右にも左にも逃げられずに押し潰されるがままだ。眼球の裏側で火花が弾けた。  
 葵を救ったのは皮肉にも男のザーメンローションだった。グイグイと押し付けられるペニスが粘液にズルリと滑り、剥き出しの敏感恥尖をまたもや長大な太幹がゴリゴリとすり潰してゆく。  
 肉の暴走列車に轢かれた葵のクリトリスは見るも無残に赤く腫れあがり、小豆程に膨れ上がったその身から包皮は完全に剥き下ろされてしまっていた。生まれて初めての陰核勃起だった。  
女の最も敏感な三つの尖りの全てをを心ならずも屹立させられた葵は自由にならぬ躯を捩るようにして嗚咽を漏らした。たった一晩で急速に女の性に目覚めさせられた葵の肢体が悲鳴を上げているのだ。  
 柔肌にびっしりと汗の珠を浮かせた葵はしゃくりあげながら胸元と腹部をふいごのようにせわしなく上下させている。もうこの状態ならば悲鳴を上げる心配も無いだろう。破瓜のその瞬間の葵の声が聞きたかった。  
男は葵の口からボロキレと化した彼女のパンティを引きずり出す。葵の喉がひゅうと鳴った。久方振りに貪る空気の味に葵はむせ返って苦しそうにえづいた。  
男の読み通り、もう葵には最期の時が迫ってきているのにも関わらず、悲鳴を上げるだけの気力も残されていなかった。  
 匂い立つ葵の汗の香気に白目が真っ赤になるほどに充血させた彼がいよいよ止めの一撃を加えるべく腰を定めた。  
 狙うは桜庭葵の膣腔ただ一点。彼の人生を凝縮したペニスの一撃がたった今振り下ろされた。  
 「痛ぅっ!!」  
 今度は確実に葵の膣孔を捉えた。ここぞとばかりに男がグイとペニスを押し込む。ミチミチと肉が軋んだ。  
だが、亀頭の先端は僅かにピンクの粘膜にめり込んだだけで最後の一線は越えてはいなかった。流石に直径6センチにもなろうかという巨根は処女の膣には幾らなんでも大き過ぎるのだ。  
 「無理ですッ……止めてっ、止めて下さいっ……」  
 葵は力なく懇願するだけだ。  
 粘汁の糸を何本も引きながら何度も何度もペニスを打ち込む男。僅かづつではあるが、徐々に亀頭のめり込みが深くなってきている。男も手応えを感じ取っているのだろう、一心不乱に腰を前後に振り続ける。  
 「お願いですっ、それだけはっ、それだけはっ……」  
 そして、遂にその時が来た。  
 「はぁっ……ああっ……」  
 男はめり込んだ亀頭をぐいぐいと押し付ける。想像を絶する激痛が股間から脳天に駆け上った。ギチギチと膣肉が悲鳴を上げる。拡張された膣穴は今にも弾けてしまいそうなほどに張り詰めている。  
 「助けてッ!お母様ッ!!助けて下さいッ!!雅さんッ!!」  
 「おふうっ!!ふもおおおっ、もうっ、ほもおおおおおおおおっ!!」  
 雄叫びを上げ、仰け反りながら男が腰を打ち込んだ。亀頭の一番太い部分がとうとう葵の膣に沈んだ。  
 「ああ〜ッ!!薫様ッ!薫様ぁっ!許してッ、許して下さいッ、薫様〜ッ!!」  
 自分の股間で何かが破れる音を聞いたような気がした直後、葵は己の躯が股間から真っ二つに裂けてしまったのかとの錯覚に陥る程の、今までとは比べ物にならぬ激痛が脳天を突き抜けていったのを感じていた。  
 
 「あひっ、ひぃっ、あひっ、ひィ〜ッ!!」  
 「イイッ!!イイよッ!!最高だッ!!最高だよッ!!葵ちゃんッ!!」  
 白い喉を絞って葵が破瓜の瞬間を告げる声を上げた。二人の結合部からは鮮血が滲み出してきている。  
名も知らぬ男に辱められ、その肢体をいいように嬲られて、遂に桜庭葵は破瓜を迎えたのであった。薫の為に立てた操は無残に踏み躙られたのだ。  
 狭隘な肉路をメリメリと音を立てて拡張してゆく男の剛直。初めて男根を受け入れた膣腔は限界を超えて引き伸ばされ、節くれ立ったペニスの茎胴にピッチリと巻き付いている。  
血の気を失い、今にもプチンと切れてしまいそうな危うさを孕みながらも何とか男性器を受け止めているその様子には悲壮感さえ漂わせている。  
 肉杭で股間を貫かれた葵は空気を貪るように口をパクパクとさせている。股間に打ち込まれた剛直が喉を通って口から出てきそうな錯覚に襲われる。  
気絶してしまえればどれほど良かっただろう。だがしかし、葵が気を失うには純潔を喪失した痛みは想像を絶するものであり、彼女が自失するのを許してはくれなかった。  
 ミッチリと詰まった葵の膣肉を押し退けるようにしてペニスで抉り返す快感に男は酔い痴れた。  
折り重なるように畳み込まれていた薔薇の花弁のような薄襞を散らしながら美少女の聖なる処女膣を蹂躙する。  
男として生まれてきてこれ以上の快楽があるのだろうか。男は感動のあまり大粒の涙を零した。良かった。本当に良かった。  
男は桜庭葵に出会えた事に、桜庭葵の純潔をレイプで奪う大役を仰せつかった僥倖に心から感謝した。  
 「ひっ……痛ッ……痛いッ……これ以上はっ……無理ッ……挿りませんッ……」  
 言葉とは裏腹に男の剛直がズブズブと沈んでゆく葵のヴァギナ。どこまでも貪欲に飲み込むかに見えたが、太茎の半ばまでを咥え込せた所でそれ以上奥に進まなくなった。  
ペニスの先端が奥行きの浅い葵の膣の奥の子宮底に当たって行く手を阻まれたのだ。  
 だがそれでも男が強引に巨根を押し込むと一突毎に葵の膣が深くなってゆく。  
 「かはぁッ!!」  
 葵が白目を剥かんばかりにして仰け反った。子宮を変形させて突き進んでくるペニスに悶絶する葵。  
四分の三程剛直を埋め込んだところで男は満足したのか、今度は一気に埋め込んだソレを引き抜きにかかる。  
 「はうッ!」  
 進むも地獄なら引くも地獄。抜く時にさえ痛みをもたらす男のペニスに責められる葵にとっては正に地獄のような時間だった。  
 純潔の証に真っ赤に染まった太い男根がその威容を現した。処女の血を吸って凄味を増した男の巨根が再び葵の胎内に姿を消す。  
 「痛いッ!!痛いんですッ!!お願ひぃッ、動かさッ……動かさないでェッ!!」  
 葵の言葉など耳に届いていないかのように、開通式が済んだばかりの肉トンネルをズブズブと掘り進む男のペニス。  
明らかに最初の往路よりも滑らかに男根が膣内に消えてゆく。悲しい女の性は、おぞましい陵辱の巨大なペニスに早くも小さな膣を馴染ませつつあるのだ。  
 二回三回とそれが繰り返される度にますます滑りが良くなっていく。  
繊細な粘膜を保護する為に吐出された筈の膣汁がジュポジュポと音を立てて泡立ちながら二人の結合部から滴り落ちる。  
それはまるで親密な恋人同士が愛を確かめ合う為に躯を重ねている光景と何ら変わる所が無かった。  
 「嫌ッ!嫌ああッ!!嫌ですぅッ!!」  
 蜜壷を掻き回され、肉襞を裏返しにされて葵は呻いた。子宮をゴンゴンと叩かれて葵は目の前が真っ白になった。  
 その真っ白な闇の中に浮かび上がる愛しい男性の面影。  
 (薫……様ッ……薫様っ……薫様ッ、薫様っ、薫様ッ!)  
 (葵はっ……葵は、もうッ……薫様に、顔向けの出来ない躯に……されてしまいましたッ……)  
 (もう駄目ですっ……申し訳ありませんッ……)  
 円らな瞳から大粒の涙を零して、心の中で薫に詫びる葵であった。  
 
 男は腰を振りながら葵の内側の感触を思う存分に味わう。指を挿れた時とは比べ物にならぬほどの快感が亀頭から全身を駆け巡る。  
不甲斐無く三擦り半で果ててしまわなかったのは、ひとえに事前のパンティオナニーで溜まった欲望をガス抜きしておいたおかげだった。  
そうでなければインサート前にまごついている間に葵の腹の上に白濁液をぶちまけてしまっていたに違いなかった。  
 永遠にピストンし続けていられるような錯覚に陥っていたが、やはり彼にも限界が訪れた。  
睾丸が縮み上がり精嚢が尿管に出来立てホヤホヤの精子を送り込む。太幹が更に大きく膨れ上がった。亀頭の鈴割れがパクパクと口を開く。  
 「出るッ!出る出る出る出る出るぅッ!!出るよッ、葵ちゃんッ!!いっぱい出るよおおおおおおおおおッ!!」  
 例え唇を奪われようとも、例え乳房を嬲られようとも、膣にペニスを挿入されて処女膜を破られようとも、それだけは越えてはならぬ最後の一線を越えようとする男の雄叫びに葵はハッと我に返った。  
 「駄目ですッ!!中だけは、中で出すのだけは堪忍ッ……はあああああああああッ!!」  
 「愛があれば中出しだって大丈夫だよっ!葵ちゃんッ!!責任とるよぉッ!!愛してるッ!愛してるよおッ!葵ちゃあああんッ!!」  
 ドクンッ!!  
 葵の胎内で男の剛直が弾けた。ドロドロに灼けたマグマのようなザーメンの溶岩流が子宮に叩きつけられたショックに取り乱す葵。  
 「嫌ああああああああああッ!!熱いッ!!熱いのが入ってくるぅッ!!早くッ、早く抜いてええええええええええッ!!」  
 小さな蜜壷に大量のザーメンが溢れ返り、許容量を越えた白濁がブピブピと結合部から漏れ出した。  
 汚濁を注ぎ込まれた葵の瞳から、大粒の涙が後から後から零れ落ちた。  
もうこれでお終いだ。一体何と言って申し開きが出来ようか。薫に捧げる筈だった純潔を奪われ、あまつさえ胎内に精を放たれたのだ。どんな顔をして薫に会えばいいのか。  
穢されてしまった自分に彼はどんな言葉を掛けるのだろうか。こんな自分に愛される資格があるとは思えなかった。葵は自分の人生が瓦解してゆくのをその目で見つめる事しか出来なかった。  
 男が二度三度、身体を大きく痙攣させて尿管の中の精液を全て注ぎこんだ。注入したのはザーメンだけではない。彼のこれまでの鬱屈した人生の全てを葵の膣内に注ぎ込んだのだ。  
ペニスまでもが根元から蕩けて葵の胎内に吸い込まれていくような気がした。オナニーでは得られることの無かった、腰の芯が痺れるような極上の射精を男は感じていた。  
 ブヨブヨとした締まりの無い尻肉を震わせて、精嚢の中に貯蔵されていた精液を一滴残らず注入し終えると、流石の巨根も萎み始めてきた。  
とはいえ常人離れしたペニスは萎えても尚、成人男性の生殖器の勃起時の平均的な大きさを超えているのだ。  
処女を失ったばかりでまだ緩んでいない葵の膣には萎えた巨根ですらその身に余るのだ。葵の意志とは無関係に咥え込んだ肉塊をキュンキュンと締め付けてしまう。  
処女を喪ったばかりのヴァギナの健気な反応に、精を放ったばかりの彼の陰茎が応える。  
全身の血流が再び下半身に集結する。葵の膣の中でミチミチと容積を膨張させてゆく巨根。締め付けようとする少女のヴァギナと勃起を欲する男のペニスの肉のせめぎ合い。  
だが締め付ければ締め付ける程に奮い立つ肉棒相手の勝負は葵の膣には荷が重すぎた。抵抗虚しくしてメリメリと拡張されてゆく膣洞。  
処女膜を破られた蜜壷に男根がミチミチと充満してゆく。男の勃起が形を成す瞬間の一部始終を胎内で味あわされる恥辱。  
 
 (さっ、裂けちゃうッ……)  
 挿入されたモノがこのまま無限大に膨れ上がって、股の間から真っ二つに身体が引き裂かれてしまうのではないのかとの非現実的な恐怖にさえ囚われてしまう。  
だが悲しいことに、若く柔軟な女体は規格外れの巨根をさえもしっかりと受け止めてしまうのだ。  
葵の胎内で逞しさを取り戻してゆくペニス。愛しい薫以外の男性器でも受け入れてしまう恥知らずな己の肉体の浅ましさに葵は絶望した。  
 これほど急速に回復したという記憶は男の頭の中にも無かった。この機会を逃せば己の遺伝子を後の世に残す機会は永遠に訪れないのかもしれない。  
ようやく訪れた千載一遇の生殖のチャンスに、彼の体内の精子製造工場が持てる全ての能力でフル回転しているのだ。  
男は葵が相手なら一晩に何度でも精を放てるような気さえしていた。まだ陵辱は始まったばかりなのだ。  
葵の処女を奪い、胎内に精液を注ぎ込んだという事実が彼に揺るぐ無い自信をもたらしていた。もっと葵の膣の感触をじっくりと味わうのだ。彼はゆっくりと腰を動かし始めた。  
 組み敷かれた葵は男の腰の動きに合わせて力無く揺さぶられるだけだった。それはまるで運命の荒波に翻弄される葵のこれからを暗示しているかのようだった。  
 
 「ぬぼおおおおオッ!出るゥッ!出るっ、出るっ、出るぅ〜ッ!!」  
 ようやく東の空が白み始めた明け方。陵辱の館と化した桜庭館にも等しく朝はやってきた。  
 奇声と共に葵の胎内の最奥に注入される男の体液。五度目の射精にも関わらず、驚くべき量の精液が奔流となって葵の膣に満ち溢れる。一睡もさせて貰えぬまま嬲られ続けた葵の瞳は虚空を見つめている。  
 「ふうっ……へへっ、抜こうとしてもオマンコが僕のオチンチンを食い締めてるよ。そんなに良かったの?葵ちゃん?」  
 「そんなの……嘘ですっ……」  
 一晩中嬲られ続けた葵の膣はすっかり男の持ち物に馴染まされていた。  
 「それっ」  
 男がペニスを葵の膣から強引に引き抜いた。葵の股の間にぽっかりと穿たれた空洞。初々しいサーモンピンクの膣肉が黄ばんだ精液に和えられている様は酸鼻を極めた。  
拡張されすぎた葵のヴァギナが元通りの姿にまで回復するにはもう暫くの時間が必要なようだった。  
ゴプッ、ゴプッと音を立てて肉裂から逆流して溢れ出す夥しい量の白濁液。食事を並べるべきテーブルの上に汚辱の証が拡がってゆく。  
 彼は眼下に見下した生贄を満足そうに眺めた。未だに四肢を縛められて乳房も秘部も隠す事もままならぬ葵。  
男の精液をを全身に浴び、股の間に血を滲ませた純潔を失った姿が被虐美とでも言うべきものを醸し出している。  
我に返った男は数時間ぶりにカメラを手にして彼女の一瞬一瞬をフィルムに焼き付け、デジタルデータに変換してゆく。  
 一晩がこんなに短く感じたのは初めてのことだった。もっと色々な方法で葵を犯して辱めて穢したかった。勿論このまま交わり続ける事も可能だったが、家人と鉢合わせする可能性も無視出来ない。  
このまま彼女を拉致してしまうのも妙案だったが、事が大きくなるのは彼も望むところでは無かった。  
 何よりも、これから始まる最後のお楽しみはどれだけ時間が掛かるのか見当も付かなかった。  
葵が心を決めればものの一分も掛からないであろうし、いつまでもグズグズと逡巡していれば半日たっても終わらないだろう。それは葵の心がどれだけ屈服したのかを計るバロメーターにもなるのだ。  
 男はこれから始まる陵辱初日のフィナーレを思い浮かべてほくそえんだ。  
 
 
 カチャッという音と共に手錠が外されて自由になった右手を葵は不思議な面持ちで見ていた。このまま殺されるのではないかと怯えていた葵にとって青天の霹靂だった。  
片手だけではあったが、ようやく解放されたのだと判ると咄嗟に股間の叢を掌で隠した。汚辱の限りを尽くされたとはいえ、まだ葵の羞恥心は消え失せた訳ではなかった。  
 続いて自由になった左手ですぐさま乳房も覆い隠す。このまま解放されるのか。それとも新たな恥辱の地獄が待ち受けているのか。  
希望と不安との間を激しく揺れ動く葵の心。三つ目の手錠がカチリと音を立てて外れると、葵は背中を丸めて小さく縮こまった。  
 (早く、早く外してッ!!)  
 叫び出したくなるのを必死に堪える葵。ここで下手に男を刺激してしまっては事態がどう転ぶか分かったものではない。  
 だが、あと一つの手錠を残して男の動きが止まった。  
 (ど、どうして?)  
 葵の心を読んだかのように男が口を開いた。  
 「うふふふふ、もう一つの鍵は持ってないんだよね……うふふふふふっ、何処にあると思う?」  
 男は背を向ける葵に声を掛けてきた。興奮しているような素振りは見られないが、細心の注意を払うのに越した事は無かった。  
 しかしそんな事を自分が知っている訳がない。あと一息という所でお預けを食わされた葵の心は焦燥に駆られた。  
 「お、お願いです……もうこれ以上……」  
 男を刺激しないように言葉を選びながらおもねった口調で頼んでみる。だが、次の瞬間、男の口から出てきた言葉は葵を恥辱の底に突き落とすものだった。  
 「それはね……コ・コ!」  
 男の指が葵の背中を突付いた。  
 「最後の鍵はねえ、葵ちゃんのお腹の中にあるんだよぅ!」  
 この男は一体何を言っているのかといぶかしむ葵。だが、ある事を思い出した瞬間、彼女は愕然とした。  
 (まさか……あの時にっ!?)  
 唇を貪られた時、男の唾液と一緒に飲み下してしまった何か。それが食道に落ちていく途中で喉に引っ掛かるような違和感を葵は憶えていた。  
 (まさか……あれが……)  
 男の言葉の意味する所に気付いた葵は身体を震わせた。  
 「うへへへへ、思い出した?そうだよ、あの時に葵ちゃんは手錠の鍵を飲んじゃったんだよ……さあ、どうする?ねえ、どうする〜?」  
 葵を襲った恥辱の嵐はまだ終わりを告げた訳ではなかった。  
 
 「みっ、見ないでッ!お願いですっ、一人にして下さいッ!!」  
 血を吐くような葵の叫びが虚しく響いた。手錠を外すためには自分の体内にある鍵を取り出さなくてはならず、しかもその方法はたった一つしかないのだ。  
 勿論、葵が朝帰りしてくる館の住人に恥を曝す覚悟があるのならその限りではない。だが汚辱にまみれた自分の姿を他人に見られるのだけは青いにも耐えられそうにもなかった。  
 この場で鍵を排泄するより他に手立ては無いのだ。だが、テーブルの上にしゃがんだ彼女の前にハンディカムを片手にどっかりと腰を下ろした男の目の前で排泄する踏ん切りがつく筈もない。  
最も人目に曝したくない排泄の瞬間を目撃される。これ以上の屈辱がこの世の中にあるのだろうか。  
 「お願いしますッ!見ないで、撮らないで下さいッ!!」  
 男の視線から何とか逃れようと、葵が乳房と股間を隠したままで手錠に繋がれた足首を中心にして身体の向きを変えるのだが、腰を落ち着ける暇も無く男が股間の正面に陣取るのだ。  
 こうして無為の時が流れている間にも、誰かが帰ってくるかもしれないのだ。  
 ひょっとしたら、それは薫かもしれない。  
 もう薫にはあわせる顔も無いと諦めきっていた葵ではあったが、それでもこんな惨めな姿だけは彼には見られたくなかった。  
 遅かれ早かれ破滅の時はやってくるのだ。断腸の思いで葵は心を決めなければならなかった。  
 乳房と叢を隠していた掌で顔を覆った。葵の覚悟が決まったのだ。  
男もそれを感じ取ったのか、野卑な言葉で囃し立てる事もせずに、彼女の股間の真正面で大人しく一台のビデオカメラを構え、二台目のカメラを葵の背中側に置いた。  
彼女の排泄の一部始終を前後から収めるつもりなのだ。  
 和式の便器を跨ぐようにして葵が身構える。膝をガクガクと震わせながら、それでも葵は徐々に脚を左右に開いてゆく。  
 男のザーメンでドロドロにされたジャングルの奥。ムッチリと割れた白い尻朶の中心に鎮座するまばらな和毛に縁取られたアヌスがヒクヒクと戦慄く。  
 葵が尻に力を込めたのが男にも判った。漲った力に葵の尻が僅かに膨らんだのだ。  
 巾着袋の口のようにキュッと絞り込まれた葵の菊紋が内側からの圧力にムワッと盛り上がった。血の気を失った裏門が紫色に染まる。  
 だが、葵の奮闘も此処までだった。万事に付け慎み深く躾けられた彼女にとって、人前で排泄するなどという禁忌は容易に乗り越えられぬものなのだ。  
空気の抜けた風船のようにシュルシュルと窄まってゆく葵のアヌス。  
 「お願いッ……出来ません……一人に、せめて一人にして下さいッ……」  
 顔を隠した掌の間から涙が零れた。だが、男が美少女の哀願に心を動かされた様子は一切無い。それどころか、さめざめと泣く葵の顔にまでレンズを向ける始末だ。  
 この男に人間の心を求めても無駄なのだ。しゃくり上げながら、葵は悲壮な決意で排泄を再開させる。  
 (ここはトイレの個室なのよ……)  
 (私以外には誰もいない……いる訳がないのよ……)  
 (いつもの様に……リラックスして……)  
 顔を覆った掌の内側で、更に瞼を閉じて外界と自分を遮断する。唇を噛み締めて気色ばむ葵。  
 再び肛門が盛り上がった。その様子は内側に封じ込められたマグマが噴き出す直前の活火山を思わせた。  
 直腸の圧力に耐えかねたおちょぼ口がふわっと拡がり、ココアブラウンの固形物がその顔を覗かせた。  
 
 「おおっ!」  
 男が思わず感嘆の声を上げてしまったが、葵の排泄は止まらなかった。ミチミチと湿った音を立てながら圧倒的な便塊が徐々にその姿を現してゆく。  
ムリムリと押し出されてくる固形物は徐々にその太さを増し、葵のアヌスは拡張されて放射線状に刻まれた細かい皺が伸び切ってしまう。  
今にもプチンと音を立てて切れてしまいそうな危うさを孕みながら、直径約5センチはあろうかという野太い糞便が後から後から押し出されてくる。  
程好い湿り気と健康的な食生活を物語る艶々とした茶色の大便が肛門括約筋を裏返しにしてピンク色の直腸粘膜を覗かせながらズモズモとひり出されてくる。長さの方も立派なものだった。  
一気呵成にひり出された太糞は20センチを越えてもなお途切れる気配を見せず、テーブルの上にひり出されたそれは湯気を上げてとぐろを巻いている。  
 元々和食中心の食生活を送ってきた葵は、物心付いた頃から便秘知らずの規則正しい排泄習慣が身に付いていた。  
朝、誰よりも早く目を覚ました葵は布団から出るとすぐにトイレに入り、お腹の中をすっきりさせてから朝食の支度を始めるというのが毎日の日課なのだ。  
男の奸智で排泄を強制された時間は、奇しくも葵の排泄のリズムとタイミングを同じくしていたのだ。  
 押し出されてくる太便も30センチをこえるとようやくその勢いに歯止めが掛かった。蹂躙され続けた菊肛にようやく反撃のチャンスが巡ってきた。  
 ミチッ……ミチミチミチッ……  
 締りのいい括約筋が野太い便塊を締め付ける。  
 「うっ……うんッ……」  
 息む葵の唇から声が漏れるのと、切断された太便がテーブルの上に落ちるのはほぼ同時だった。切れ味鋭い名刀の如く、葵の肛門は直径5センチの太糞をものの見事に切って落としたのだ。  
 これで終わりかと思われた美少女排泄ショウはまだ後があった。観客の熱烈なアンコールに応えるかのように、菊皺の切れ目からセピア色の塊が顔を出した。  
直径3センチ程の球状の糞が三つ四つコロコロと転がり落ちるとようやくフィナーレを迎えた。  
 全てを排泄しきった葵はそのままテーブルに突っ伏した。人として、決して他人には見られてはならぬ恥ずかしい姿を曝け出してしまったのだ。  
排泄の余韻にヒクヒクと痙攣する充血したアヌスを至近距離で撮影されているのにも気付かずに泣き続けた。  
テーブルの上にてんこ盛りになった排泄物までもが記録の対象にされてしまう。  
 男はティッシュで汚れた肛門を揉みほぐすように拭く様子までをもカメラに収めて満足気に微笑むと、ポケットから取り出したきらりと光る小さな物を手にして突っ伏す葵に突きつけた。  
 「うふふふふ、ご苦労さん、葵ちゃん。ほら、ご褒美だよ」  
 男の指先から零れ落ちた手錠の鍵が音を立てた。  
 その音を聞いた葵は一瞬泣き止んだが、自分が騙されていたことに気付くと再び大きな声を上げて泣きじゃくった。  
 「葵ちゃんに飲ませたのは気持ち良くなるお薬だよ。どうだった?感じちゃったでしょ?それとも僕のテクニックが凄かったからかな?あはっ、あはっ、あはっ、あはははははははは……」  
 朝の眩しい日差しが差し込んできた桜庭館に男の笑い声がこだました。  
 
 
「へへへへへ、勝手に吐き出したりしたら駄目じゃない、葵ちゃ〜ん」  
 男の芋虫のような指先に摘まれた細いコードの先端で、精液と愛液のミックスジュースにまみれてヌラヌラと輝く淡いグリーンの小さな卵がゆらゆらと揺れる。言わずと知れたピンクローターだ。  
 「もっと奥まで押し込まないと駄目なのかな〜?」  
 露呈されたサーモンピンクの肉裂にプラスチックの外装をまとった淫具を指先で深々と埋め込みながら男は楽しそうに呟いた。  
 排泄の始まりから終わりまで、余すところなく曝け出してしまったショックから未だに立ち直れぬ葵は男にされるがままだった。割り裂かれた膝を閉じる事も忘れて女の道具をいいように嬲られ続けている。  
 一番長い中指で葵の膣の最奥に抱卵させると、男は中断していた作業を再開させた。  
 左右の大陰唇に生え揃った陰毛をそれぞれ十数本まとめて一摘みにすると、それを捩り合わせて太いワイヤを編み上げる。陰毛で作られた漆黒の荒縄が左右の陰唇から数本ずつ伸びている。。  
 男は太い指先を意外にも器用に使って、左右の恥丘から伸びるそれを結びつけてしまった。もうこれで葵はこの結び目を解かなくては左右の陰唇を寛げる事もままならないのだ。  
 次々に編まれては左右の陰唇を閉じ合わせてゆく葵の陰毛荒縄。生まれてからこの方、人の手の入る事の無かった股の間の原生林が見る見る間に整備されてゆく。  
伸び放題だったジャングルがまるでドレッドヘアを編みこんだかのような佇まいに変貌させられてゆくのを葵は虚ろな瞳で見つめていた。  
 恥溝の中心を貫くように整然と並んだ結び目の列は男の病的な神経質さを如実に物語っている。  
その隙間から恥裂の狭間に消えてゆく一本のコード。ローターを胎内に残したままで葵は左右の大陰唇を縫い合わされてしまったのだった。  
 「へへへへっ、コイツは小さいボディにも関わらずパンチ力も抜群っていう優れものなんだよ。オマケに省電力タイプだからボタン電池一つで連続三日間の稼動実績もあるんだよ、うへへへへへ」  
 コードの先に付いた親指ほどの大きさのコントローラーをクイクイと引っ張って玩具が抜け落ちない事を確認する。  
 葵が全ての結び目を自分で解くのはかなり困難な仕事に違いなかった。  
 「いいかい、葵ちゃん。今度僕と会う時までこの封印を解いたりしたら駄目だよ。絶対だよ」  
 男に言い含めるようにして念を押されると、訳も判らずに葵はガクガクと首を縦に振った。男には一刻も早くこの場から立ち去って欲しかった。  
 
 人生の大目標を達成した男が清々しい笑みを浮かべて帰り支度を整えるのを葵は呆然と見つめていた。  
無論テーブルのあちこちにぶちまけられたザーメンや、葵がひり出した糞便は手付かずのままでうず高く盛り上がっている。  
 「それじゃまたね、葵ちゃ〜ん!」  
 薄気味の悪い笑顔が眼前に迫ってくる。まるで恋人同士がするように、別れ際のキスをしようというのだ。葵は飛び退きながら首を捻じ曲げて突き出された唇をかわした。  
 男は葵のつれない反応に気色ばむ風でもなく、相変わらず満面の笑みを浮かべている。  
葵の処女を奪うという当初の目的は達せられたので寛大になっているのか、はたまた背中のディパックの中にある陵辱の動かぬ証拠が強気にさせているのか。  
 「うふふふふっ、照れ屋さんだなあ、葵ちゃんは。もう愛を確かめ合った二人じゃないか。ねえ?」  
 葵の全身が粟だっているのに気付く素振りも見せずにいけしゃあしゃあと嘯く男は名残惜しそうに手を振りながらキッチンの勝手口から悠々と出て行こうとした。  
 「おっと、忘れてたよ!」  
 踵を返して男が葵の元に駆け寄ると、彼女の股間からぶら下がったローターのコントローラーを手にとってスイッチを入れた。  
 「はうッ!?」  
 葵の腰が砕けた。胎内で暴れ狂う大人の玩具が腫れ上がった膣洞を刺激して葵の全身に電流を駆け巡らせるのだ。  
 「お願ひぃッ……コレ……止めてッ……」  
 葵は自分の股間から伸びるコードの先端のコントローラーを操作するが、どのボタンを押しても膣内の振動は止まる様子がない。  
 「ぐふふふふふ、無駄だよ、葵ちゃん。ロックが掛けてあるからね。解除できるのは僕だけだってことを憶えておいてよ」  
 葵はコントローラーを握り締めながらがっくりと膝を落とした。陰毛の編目からはおぞましい白濁の毒液がジュクジュクと滲み出してきている。  
 「じゃあまたね〜」  
 男は掌をひらひらさせながら軽やかな足取りで陵辱の舞台を後にした。ようやく陵辱劇の第一幕が降りた事に束の間の安堵を得た葵は、咽び泣きながら涙と共にザーメンを股の間から零すのであった。  
 
 館の外に出た男はあまりの眩しさに細い目を更に細めた。朝日の所為だけではなかった。この世界はこんなにも明るかったのか。今まで彼の眼球に張り付いていた薄汚れた膜が剥がれ落ちたかのようだった。  
 重い脂肪の鎧をまとった身体さえもが軽かった。両肩に掛かるディパックの重みも気にならない。昨日までとは何もかもが違った。彼を拒み続けてきたこの世界が自分に向かって微笑んでいるのだ。  
 胸一杯に満ちる高揚感と共に彼は駆け出した。頬を撫でる爽やかな朝の空気。今日から、今日から俺は昨日までとは全く違う別の人生を歩むのだ。  
いつもなら50mも走らないうちに息切れをおこす筈なのに今日は一体どうしたというのだろう。何処までも走っていけそうな気がした。  
 いつも下を向いていた顔を上げた。目の前にはビルの間から顔を出した朝日があった。眩い光の中に葵の顔が浮かんで見えた。彼は脇目も振らずに太陽に向かって駆け出していった。  
 
 
 桜庭葵の陵辱はこれからだ!      
 第一部完  
 
 

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