男は葵の尖った乳首を執拗に舐めた。男の唾液にドロドロにまみれて艶めく葵の乳首はその色合いを変化させてゆく。  
透き通るように淡く可憐な桜色だった小さな乳首は今や二周りは大きく肥大勃起させられ、充血した尖りはローズピンクに色付いていた。  
 「はっ……はぁん……嫌ッ……」  
 コリコリとしこった敏感な乳首を舐め転がされ、甘噛みされて悶え狂う葵。  
 彼女は自分の肉体を呪った。何故、こんなにも感じてしまうのか。自分でも感じやすい事は自覚していたが、まさかここまで節操が無かったとは。  
薫が慌てて大学に出かけた後、敷かれたままの彼の布団に潜り込んでは薫の匂いに包まれるだけで乳首が疼いた。  
そっと懐から覗いて見ると、ピンと可愛らしく自己主張している小さな尖りが見えた。自分の肉体の正直な反応に葵はぽっと頬を染めた。それがどうだ。  
今、葵の乳首を舐めている相手は薫ではないのだ。好きでもない男に乳首を嬲られただけで、女はこうもはしたなく乳首を勃たせてしまうのか。  
しかもズキズキと痛いほどに勃起させて、言い訳のしようもない程に女の発情をあらわにしている。薫に申し訳が立たなかった。情けない。葵は自らの不甲斐無さにポロポロと涙を零した。  
 両方の乳首を散々に舐め散らかして、ようやく男の唇が尖端から離れた。  
葵がほっと息を吐く暇も無く、今度は男の舌が膨らみの下側、乳房と胸板の境目をなぞるようにして這い進む。僅かに浮かんだ葵の汗が男には何よりの甘露だと思えた。  
 「っ!!」  
 流石に声を上げるのだけは堪えた。だが、乳首に比べれば刺激が少ないとはいえそんな場所さえも性感帯になってしまっている。いったい自分の体はどうなってしまったというのか。  
これではまるで肉体が欲望の底なし沼と化してしまったかのようだ。これまでの人生の中でついぞ垣間見る事も無かった肉欲の深淵に自分が引きずり込まれつつあるのは自覚せざるを得ない。  
己の躯に巣食った女の性の欲深さに葵は慄いた。  
 葵が戸惑っている間にも男の舌は滑らかな腹部を這い降りて新たな標的を見つけた。縦長に刻まれた可愛らしい臍だった。男の舌はその窪みをくじる様にして掘り起こす。  
 「やっ、止めてッ! そんな所ッ、よっ、汚れていますッ!!」  
 腹を捩って男の舌先から逃れようとする葵だったが、四肢を手錠に繋がれていてはそれも叶わなかった。  
 葵の臍を唾液でベトベトにしながら男の舌はその窄まりを抉じ開けていった。舌の先に苦味を感じた。葵の垢の味だった。  
 
 「ひっ……ひいっ……」  
 葵とてちゃんと臍は洗っている。しかしあまり深くまで指を入れるとお腹が痛くなると母親に幼少の頃に諭された事もあって、これ程までに深い部分までは綺麗にしていなかったのだ。  
母親の胎内で繋がっていた頃の証までもが男の欲望の対象となり穢されてゆく。男は葵の臍の奥に唾液を垂らし込んだ。穴という穴全てが男に穢される。汚辱とはまさにこの事か。  
 彼は窄まりに差し込んだ舌を前後に滑らせてを舌で葵の臍を犯した。いくら葵が拒もうとしても筋肉の無い臍は男の舌を締め出すことが出来ない。蹂躙されるがままの窄まりが悲鳴を上げた。  
 「いっ……痛いッ……」  
 腹痛に堪らずに葵が叫んだ。そこまで深く掘り進んだ事に満足したのか、葵の言葉に男は舌を引き抜いた。ふっくらと綻んでしまった葵の臍の穴が陵辱の事実を如実に物語っている。  
満足げに口元を拭う男の頬には薄ら寒い笑みが張り付いていた。男にとってこれは練習だった。予行演習なのだ。臍はアヌスを舌で穿る為の練習台に過ぎなかったのだ。  
 男はまだ目にしていない葵の肛門に思いを馳せる。色は? 匂いは? 形は? 味は? ふわふわとして柔らかいのか、それともコリコリと硬いのか。内側はどんな風になっているんだろう。どこまで拡がるんだろう。  
毎日、どれぐらいの太さと長さのウンチをひり出しているのだろう。俺のチンポは入るのか。締め付けはどうだ。アナルでイク女もいるというが、葵はどうなのか……妄想ははてしなく拡がってゆく。  
 
 てっきり次はいよいよパンティの内側を嬲られるのだと半ば覚悟していた葵にとって、男の行動は意外だった。  
彼は葵の足の指を一本一本口に含んで舐め始めたのだ。男の舌のヌメヌメとした気色悪い感覚で指の股まで執拗に愛撫されて葵は身悶えた。  
葵本人でさえ、自分の足の指をここまで時間を掛けて洗った覚えが無い。  
一本、また一本とふやけてしまう程にしゃぶり尽くされていくうちに、妖しい感覚が爪先から徐々に全身に広がり、身体だけでなく心まで蝕んでゆく。  
 (ああっ……も、もっと……続け……駄目ッ……気を、気をしっかり……持たなくてはっ……)  
 朦朧とする意識の中で本能が男の愛撫を求めてしまうのを理性が押し留める。彼女の心の中で二人の葵が激しい葛藤を繰り広げている。  
 最後の小指が男が口からチュポンと音を立てて引き抜かれた時には、今、自分がレイプされようとしているのだという事さえ忘却の海に沈んでしまいそうになっていた。  
 尚も葵を責め苛む男の口唇奉仕。そう、それはまさに奉仕という言葉こそが相応しかった。  
奉仕される側の葵は四肢の自由を奪われ、奉仕する男の側は葵の全てを与奪する権利を握ってはいたが、そこにはかしずく者とかしずかれる者との関係が確かにあった。  
恐ろしく捻じ曲がって歪んではいたが、これがこの男なりの愛の形なのか。  
 男の愛撫は足の裏から踝、脛から膝頭へと徐々に葵の女の部分へと這いずり上がって行く。  
 「はぁッ……嫌ですッ……止めてッ、止めて下さいッ……」  
 葵の声に、先程までの凛としたものはない。葵の脳幹が歪んだ男の愛に侵食されてグズグズに蕩けてしまったのか。  
男の唇がお漏らしの跡が残る柔らかな内股に紅いキスマークを付けてゆく。  
 パンティの際をなぞるように男の舌が這った瞬間。葵は自分の女の中心から何か熱い蜜のようなものが溢れ出してしまうのを感じた。  
 (な……何?)  
 葵にも憶えがあった。薫との、甘い口付けのひと時。初めてだった。頬が火照り、心臓が早鐘を打つ。  
頭がくらくらするような陶酔感と、身体がふわりと浮き上がるような浮遊感。  
膝ががくがくと震え、薫にしがみついていなければその場に立っていられない程だった。腰が抜けてしまったのだろうか。  
 乳房の先端がジンジンと疼いた。腰の奥がカァッと熱くなり、今と同じようにジュワッと熱いものが溢れ出すのが判った。  
 その後、一人きりになった時に恐る恐る自分の下着を確かめてみた。何かが溢れたと感じたのは錯覚では無かった。  
パンティの船底に残った明らかな痕跡。葵のクレヴァスを象って、まるで洟でもかんだかのような粘汁の筋がべっとりと付着していた。  
 これが濡れるという事か。口付けも生まれて初めてなら、おんなを濡らすのも初めてだった。  
葵は自分の肉体の淫らな反応に頬を真っ赤に染めたが、その一方で薫に感じさせられた事が誇らしくもあった。  
 
 それが今。薫とのファーストキスの時の反応が、薫以外の男の唇と舌で葵の身体の上で再現されているのだ。  
 身体はもう自分を、そして薫さえをも裏切っている。流石に葵も認めざるを得なかった。女の身体はここまで脆いものなのか。愕然とする葵。  
 違う。これは本当の私の姿じゃない。心だけは、心だけは決して薫を裏切らない。もうこれ以上、この男に大切な薫との記憶を踏みにじらせてはならない。葵は決意を新たにした。  
 心頭滅却すれば火もまた涼し、だ。心さえしっかりと最後の砦を護っていれば、いずれ身体の方もそれに付いて来る。疑っては駄目。自分の身体を信じなさい。  
薫様は葵の事を愛してくれています。それなのに、私がそんなだらしの無い事では薫様に申し訳ないわ。  
 どこか遠くを見ていた葵の瞳に再び強い光が灯った。葵の心を貫く薫への純愛が、欲情に溺れそうになっていた葵をすんでのところで救い出したのだ。  
 (大丈夫、大丈夫よ、葵……心をしっかり持ちなさい……貴方の傍には、いつも薫様がついているのよ……)  
 しかし、薫は葵の傍にはいなかった。  
 この館からそう遠く離れていないラブホテルの一室で繰り広げられている性の饗宴を知る由も無い葵は、悲壮な決意を胸にたった一人でこの淫魔と戦っていかなければならないのだ。  
葵の孤独な戦いはまだ始まったばかりなのだ。  
 
 とうとう葵の身体の中で、テーブルに接触している背面を除いては、男の舌が舐めていない部分は小さな三角形の布切れに覆われた部分のみが残されているだけだった。  
 男は葵の肉体の変化に気付いていた。  
足の指を執拗に舐めている時には、もう今にもトロトロに蕩けてしまいそうな程に熱く柔らかかった肉が今では若鮎のようにピンと張り詰め、弾力を内包した肌へと変わっていた。  
 焦点を彷徨わせていた視線に力が漲り、頬は紅潮しているものの決して色欲に溺れているようには見えなかった。  
甘い吐息をを漏らしていた綻んだ薔薇の花弁のような唇はキッと結ばれ彼女の心に宿った決意の強さを滲ませている。  
ほんの僅かな時間の間で葵の中で驚くべき変化があったのだ。  
 そうだ。それでこそ桜庭葵だ。それが俺が一年かけてストーキングしてきた桜庭葵の表情だ。男は嬉しくなった。やはりこの少女だけは違う。  
 イケメンの男には容易く股を開き、青春を謳歌するなどと嘯きながら肉欲に溺れ、キャンパスや夜の街を跳梁跋扈する雌豚どもとは一味も二味も違う。  
 そうでなくては、この俺が命を賭けて犯すと誓った甲斐が無い。現実はパソコンのアダルトゲームのように簡単ではないのだ。  
この充実感。これが生きているという証か。男は桜庭葵に感謝した。よくぞ俺を目覚めさせてくれた。  
 初めて彼女を目の当たりにした時に身体を貫いた衝撃。気のせいでは無かったのだ。この少女こそがお前の求める女だと、神が気付かせてくれたのだ。  
 舞い上がるような高揚感は男に無限の力をもたらしたかのようであった。自分に出来ない事は最早何も無い。  
現実世界では虐げられ抑圧され蔑まれるだけだった。空想の世界の中だけで閉じ込められていた男の歪んだ超人願望が葵の無垢な肢体に叩きつけられるのだ。  
 葵の乳房に最初に触れようとした時の指先の震えも今はもう無い。どうだ。見ろ。見ろ。見ろ。  
 グイグイと力強く葵の乳房が揉みしだかれた。  
 
 葵が一瞬辛そうに顔をしかめたが、すぐに表情を取り繕った。  
 (肉欲に溺れては駄目……心を無にするの……人形になりきるのよ……)  
 葵は自分にそう言い聞かせる。顔の表情だけは平静を装ってはいるものの、実際は心の緊張は際どい均衡を何とか保っているだけに過ぎない。  
膨らみきった風船がほんの僅かの衝撃で弾けてしまうかのように、葵の心もギリギリの一線で踏みとどまっているのだ。葵は心を静めるために瞳を閉じた。  
 するとそれにタイミングを合わせるかのように男の乳房への暴虐の手も止まった。  
 次は一体何をしてくるのか。男の行動が読めないだけに恐怖は尚も増すばかりだ。よくない想像ばかりが頭の中を駆け巡る。静けさの中、男の足音がダイニングルームに響いた。  
 足音は、ちょうど葵の脚の間で止まった。やはりそこなのか。覚悟していたとはいえ、大声を上げて取り乱してしまいそうになる自分がいる。  
しっかりしなさい、葵。自分を叱咤激励する。葵は指を握り締めて次に訪れるであろう衝撃に備えた。  
 男の指先が腰に触れた。葵は唇を噛み締める。男はパンティのサイドに指を掛けてグイと引っ張った。脱がされる。葵は身体を硬くした。不意に腰の辺りが軽くなった。無い。  
パンティが締め付けてくるあの感触が消え失せてしまった。戸惑った葵はとうとう瞼を開いて自分の下半身に視線を向けてしまう。男はナイフを手にしていた。  
彼がパンティの横をナイフで切断したのだ。男はもう一方のサイドの部分も切れ味鋭い刃物でいとも簡単に切断してしまった。  
これでもうパンティはただ葵の恥部の上にそっと被せられているだけの布切れと化したのだ。  
 あんなに細く頼りない紐であっても、あると無いとではこれほど心が乱されてしまうものなのか。  
もうその布切れをひらりと捲れば、葵の羞恥の源泉が余すところなく曝け出されてしまうのだ。  
 心の準備は出来ている筈だった。息を呑む葵。男の指先が今、黄ばみに汚れた布切れを摘み上げ、わざと時間をかけてゆっくりと引き剥がした。  
 とうとう、とうとう桜庭葵のオマンコの大開帳だ。男は興奮にひりつく喉に唾を流し込んだ。  
神秘の扉が、今開かれるのだ。黄ばんだパンティと漆黒の草叢の間にキラキラと銀色に輝く細い粘糸が幾本も繋がっている。  
それが小便ではないことは男にも判った。愛液だ。愛液だ。愛液愛液愛液愛液愛液愛液愛液愛液だ。  
 男は目が眩んだ。俺が、この俺が、豚と罵られ、キモオタと蔑まれたこの俺が、桜庭葵に愛液を垂れ流させたのだ!  
 ハッと我に返った男は、傍らに置いていたカメラを素早く構えると立て続けにシャッターを押した。  
愛液の粘糸が煌きながらプツンプツンと一本ずつ切れていく一瞬一瞬が記憶媒体に焼き付けられていく。  
 葵は耐えた。唇を噛み締めて耐えた。恐れていた事が現実となったのだ。男の口唇愛撫に心ならずも濡らし、熱い蜜を溢れさせてしまったのだ。屈辱に葵の躯が震えた。  
 (許してっ、許して下さいッ、薫様ッ!!)  
 声に出せば、血を吐くような叫びとなっていたに違いない。葵は必死に心の中の薫に詫びた。男が一言も発しない事が彼女の恥辱に拍車を掛けた。  
最早この男でも良かったのかもしれない。誰にでもいいから、このふしだらな身体を叱って欲しかったのだ。  
 男が葵の腰の下に手を入れて彼女の尻を持ち上げた。そうっと引きずり出したパンティを目の前にかざして己の戦果を確かめる。  
黄金水と愛液でグズグズに濡れそぼったパンティは先刻脱衣場から盗んできたモノに比べて遥かに重かった。  
当たり前だ。絞れば小便とラブジュースが滴るぐらいに濡れているのだ。じっくりとパンティの船底を観察していた彼の小さい瞳が精一杯に大きく見開かれた。  
何かを発見したのか。男の太い指先が薄布に伸びたかと思うと、なにかを摘み上げた。彼はそれを蛍光灯にかざした。  
陰毛だ。桜庭葵の陰毛だ。たった一本、千切れた陰毛がパンティに張り付いていたのだ。彼は大きく口を開けて葵のヘアを含んだ。  
 
 「ひっ……」  
 想像を絶する彼の行為を直視する事も出来ずに視線を伏せる葵。  
そんな彼女を余所に、彼は心ゆくまで小水を愛液のカクテルで味付けされた葵の陰毛を舐めしゃぶってその味を脳裏に刻み付けた。  
味が無くなるまでしゃぶりつくすとディパックの中を漁り透明なクリアファイルを取り出した。  
そしてその中に一本の陰毛を慎重に納めた。男は感慨深げにファイル越しにアンダーヘアを見詰め、フンフンと鼻息を荒くした。  
 続いて彼はおもむろにパンティをテーブルの上に置くと、一糸纏わぬ姿になった葵と合わせるかのように穿いていたブリーフを脱ぎ捨てた。  
そして脱いだものを背けている葵の顔の上に被せるようにして置いた。  
 「!!」  
 鼻の頭を殴られるような物凄い腐臭に葵は頭を左右に振って被せられたブリーフを振り落とす。視界が開けた瞬間、葵の円らな瞳が大きく見開かれた。  
自分の網膜に映っているモノが何なのかを理解するまでに数秒もの時間が掛かった。ようやくそれの正体に気付いた瞬間、葵は瞼を硬く閉じて180度首を回した。  
 例え瞳を閉じて視覚を遮断しても脳裏に焼き付けられた威容は消せなかった。  
 あれが、あれが男性のモノなのか。  
 通り一遍の性教育しか受けていない葵にとって男の持ち物の姿は想像を絶した。  
せいぜい男性の親指程度の太さと中指程度の長さなのだろうと想像していたモノとは余りにもかけ離れすぎている。  
 男のたるんだ下腹部に半ば埋没するようにのめり込みながら屹立する男根の姿に葵は総毛だった。  
恐らく葵の小さな掌では指が回りきらぬに違いなかった。直径にすれば5センチを越えるような太さだ。  
 長さの方も桁外れだった。両手で握ってもそれでもなお先端が飛び出すのは火を見るより明らかだった。20センチは下らないであろう。  
 決して処女ゆえの恐怖心が初めて見る男根を大きく見誤らせたのではなかった。男はとてつもない巨根の持ち主だったのだ。  
 
 その巨根は彼の中学の同級生の間では半ば伝説と化していた。  
 「やめろっ!やめてくれぇっ!」  
 それは彼が中学校に入学して間もなくの出来事だった。  
早速クラスの虐めの標的に祭り上げられた彼が四肢を押さえつけられてクラスメイト達に床の上に組み伏せられている。虐めとしてはポピュラーな「解剖ごっこ」だ。  
 「どうせ皮被ってんだろ!見せろよ、おらァ!!」  
 男子生徒たちが彼の周りを取り囲みやんやと囃し立てる。女子達はそれを遠巻きに見つめているだけで男子達の蛮行を止めようともしない。  
それどころか人垣の間に見え隠れする残酷なショウを興味本位な目でチラチラと盗み見る少女さえいる始末だ。  
 「それそれそれそれ!ズボンを下げろぉ!!」  
 「ブタのストリップショーが始まるぞ!!」  
 瞬く間に学生服のズボンが引き下ろされて白いブリーフが皆の目に触れた。  
 「どんなお粗末なモノか見せてみなっ!!」  
 虐めっ子のリーダー格の男子が彼のブリーフを下ろした瞬間、囃し立てていた男子達の声が一瞬にして止まった。  
 太さも長さも中学生離れしていた。おまけに皮はズル剥けだ。  
反り返った茎胴には蚯蚓の様な太い血管がウネウネと這っている。劣等感に襲われた男子達の輪がゆっくりと広がってゆく。  
まるで怪物でも見るかのように遠巻きにしてそそり勃った彼のモノを凝視した。  
男子達の隙間からその威容を目にした女子の一人は掌で口を押さえた。遠い記憶の中の入浴時に見た父親の陰茎よりも遥かに大きいのだ。  
 すすり泣く彼を残して一人、また一人と教室を後にするクラスメイト達。この一件はあっと言う間に全校中に知れ渡った。  
彼がそれ以降、少なくとも「解剖ごっこ」をされて虐められる事だけは無かった。  
 
 瞼の裏に焼きついた男の生殖器のおぞましさに唇を震わせて怯える葵。あんなモノが自分の胎内に押し入ってくるというのか。  
 (む、無理よ……無理だわ……)  
 自分を慰める時にも指一本たりとて挿れた事もなければ生理用品は初潮以来ナプキン一筋なのでタンポンさえも挿入した事がないのだ。  
処女の葵には荷が重過ぎる巨根だった。  
 歯の根も合わぬ恐怖に震えている葵の耳に荒い息遣いが聞こえた。  
ハァッ、ハァッ、とせわしなく繰り返されるその呼吸は只事ではない。もしや男の具合が悪くなったのではないか。  
陵辱されようとしている葵だったが、思わず彼の身を案じてしまうのは生来生まれ持った優しさの成せる業か。  
だが葵が恐る恐る彼の方に目を向けた途端、彼女は自分がちょっとでも彼を心配した事を死ぬほど後悔する羽目となった。  
 男は自分の野太いモノの先端に剥ぎ取った葵のパンティを被せ、鼻息を荒くして手で扱いていたのだ。  
 自分の下着がこんな風にして欲望の処理の道具として使われる事に葵は衝撃を受けた。  
 「ふっ、ふひっ、ふおっ、ふおっ、ほおおおおおっ、ほうっ、ほほほうっ、おほっ、ほうっ、ほうほうほうほうっ!」  
 獣じみた声を上げて薄布に欲望を叩きつける男の姿に葵は身震いした。耳を塞ぐ事が出来るのなら塞いでしまいたかった。  
目を固く瞑って別世界に逃げ込んでしまいたかった。こんな男と一緒の部屋にいて同じ空気を吸う事が耐えられなかった。  
 「いいっ、いいよっ、最高だッ、葵ちゃんッ!!出るッ、出るよぉッ!出る出る出る出るぅッ!!はわっ、はわわわわわわわわ〜ッ!!」  
 太鼓腹を突き出すようにして直立していた彼の体が仰け反る。陰茎を扱く手のスピードは尚も速さを増していく。  
彼の行為に呑まれてしまった葵は視線を彼から背けることも出来ずにオナニーの一部始終を見せつけられる。  
 「あっ、ああっ、あぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁ〜ッ!!」  
 一際彼の巨躯が大きく仰け反った。ガクンガクンと壊れた玩具のように不自然に全身を数回痙攣させる彼の姿に畏怖する葵。  
握り締めた男根の先端に被せられたパンティの内側で欲望が弾けたのだ。きめ細かい繊維の隙間から毒液が滲み出してくる。  
 男は天井を仰ぎ見てオナニーの余韻に浸った。これほど贅沢なオナニーがかつてあっただろうか。  
憧れ続けた美少女の目の前で彼女の下着を使ってマスターベーションを行い、それを穢す。  
男は葵が自分のオナニーを盗み見ているのに気が付いていた。間違いなくこれまでの人生の中で最高のオナニーだった。一旦欲望を吐き出した彼の心に余裕が戻った。  
あのままでは葵の躯をじっくり観察する暇も無く彼女にのしかかって性急に欲望を叩きつけてしまいそうだった。  
自分と葵、童貞と処女の初めての結合だ。じっくりと時間を掛けたかった。なにしろ葵が純潔でいられる時間はあとほんの僅かしか残されていないのだ。  
一旦処女膜を破ってしまえば後は好きなように弄べばいい。  
そう思うと彼は葵のバージンを奪ってしまうのが何やら勿体無いような気もしてきたが、勿論レイプを途中で止めようとは露ほどにも思ってはいなかった。  
 
 男は自分のペニスを包み込んでいた葵のパンティを引き剥がすと自慰の痕跡を確かめるように船底を拡げた。  
 ちょうど葵の縦溝が当たる部分の中心に黄色く濁った欲望の証がべっとりと付着している。男はニンマリと笑った。  
出来るものならばこのパンティを葵に穿かせてみたかったがさすがにそれが無理難題であることは男も重々承知していた。ならばとりあえず陵辱の記念品としてこれを保存しておくことにした。  
彼はディパックを引き寄せるとその中から調理用の保存パックを取り出し、汚辱にまみれたパンティを袋に入れると口元を押さえて密封した。  
これはきっと、この輝かしい夜を象徴するメモリアルアイテムの一つとなる筈だ。男の頬がだらしなく垂れ下がり、世にも醜悪なご満悦の表情を浮かべた。  
 葵にはとうてい理解し得ない男の異常行動。流石にそんな男の姿を見ていられなくなった葵は顔を背けた。  
下着を穢された事で自分の身体まで穢されたような気にさせられた。おそらくは一昨日の下着も昨日の下着もこうして男の欲望の捌け口となって穢されたに違いないと葵は直感した。  
残念ながらというべきか、洗濯された葵の下着は彼の毒牙の犠牲にはならなかったのだがそんな事を彼女が知る由も無い。今の行為を見せ付けられて下着の無事を信じろというのも無理な話だった。  
 これほどの恥辱に曝されても葵は耐えていた。強い意志の成せる業か。だが、彼女のそんな矜持がいつまで続くのか。崩壊の瞬間はすぐそこまで来ていた。  
 男はパンティを密封保存したことでいよいよ次のステージに向かう心構えが出来た。  
次はいよいよそのご本尊だ。振り返る男の顔は喜色満面だ。葵の脚の間にどっかりと腰を据える。どの体勢が一番良く葵のオマンコを観察出来るのか。  
あれこれと試した挙句、床の上に膝立ちになって上半身をテーブルの上に乗せる。  
ついでにリビングのソファから拝借してきたクッションを葵の腰の下に捻じ込んで高さを稼ぐ。こうすると、まるで葵が自分にオマンコを差し出しているような気分に浸れるのだ。  
 ようやく腰を落ち着けたところで、男はじっくりと葵の秘部を観察し始めた。濃い陰毛だ。あらためて感心した。  
濡れそぼつパンティの上からでもはっきりと判ってはいたが、やはり直に見ると迫力が違った。  
どんな可愛い顔をしていても、年頃になれば股の間には真っ黒いものをモジャモジャと生やしているのだ。それにしても葵の陰毛の濃さは尋常ではない。  
みっちりと物凄い密度で繁茂する葵の陰毛は縮れながら絡み合ってその地肌を透かして見る事も叶わぬ程だ。  
割れ目の位置さえ定かではない。陰毛が僅かに薄くなる肛門の手前で、蟻の門渡りに繋がるクレヴァスの下端がなんとか視認出来るぐらいだ。  
 そっと指先でこんもりと盛り上がったヴィーナスの丘にそよぐ萌え草(と呼ぶには些か濃過ぎるが)に触れてみる。  
さぞかしゴワゴワとした剛毛だろうと予想していたが、思いのほか毛質は柔らかい。上質な毛皮を撫でるようにして何度も何度もその手触りを確かめる。  
漏らした小便はすっかり乾いてはいたものの、葵が新たに割れ目の奥から湧き出させてしまったものが陰毛に潤いを与えていた。  
まるで頭にジェルを塗って髪型を整えているつもりになって秘密の叢を男は弄ぶ。内股が恥辱に震える。  
こんな状況になっても悲鳴を噛み殺している葵を支えているのは名家の矜持か、はたまた薫への深い思慕か。  
まさに見上げるべき芯の強さだったが、獲物を嬲る男にとっては好都合なだけだった。  
 
 左右に撫で付けられてゆくアンダーヘアが底をつくと、目にも眩い新雪のように穢れを知らぬ陰阜がとうとう顔を覗かせた。  
 やったぞ。俺は遂にここまで来たのだ。男の指も流石に興奮に震えた。葵の躯に残された最後の聖域の扉を抉じ開け、その奥に眠るおんなの秘密をこれから暴くのだ。  
 シンプルなスリットだった。ニワトリの鶏冠のようにみっともなくラヴィアが外にはみ出しているような事もない。色素の沈着も殆ど認められない。割れ目の中心がほんの僅かに淡い桜色に染まっているだけだ。  
女性との経験の無い彼でさえ、そこが誰も触れた事の無い正真正銘の処女地である事を強く確信した。これから俺がこの未踏の地に一歩目の足跡を刻むのだ。  
それは彼にとっても童貞と決別し、男として踏み出す第一歩でもあれば、踏み躙られる葵にとっても少女から大人への境界を越える一歩でもあるのだ。彼は感慨深げに鼻からフンフンと息を吐き身体を震わせた。  
 夢見るようにふっくらと柔らかく、肉の厚い土手高のヴィーナスの丘に、興奮の汗でべとべとになった男の太い指先が沈み込んだ。  
 (やっ……柔らかいッ!!)  
 まるでつきたての餅を思わせる感触に男は酔い痴れる。  
 ゆっくりと割れ目を押し拡げる。クレヴァスの奥にサーモンピンクの処女肉が覗けた途端、男の身体を再び電流が駆け抜けた。  
 (すっ……凄い凄い凄いいいいいいいいッ!!)  
 初めて葵を目の当たりにした時、初めて彼女の乳房に触れた時の痺れを遥かに上回る大電流が彼の巨躯を震わせた。それも一瞬ではない。  
見つめている間中、それはずうっと彼の体の中を駆け巡るのだ。彼は自分の体が焼け焦げてしまうような錯覚を覚えて彼女の恥裂から目を逸らした。  
 「はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ……」  
 分厚い身体が激しく上下した。  
 よし、大丈夫だ。大丈夫。もう一回、もう一回見るぞッ!!  
 葵のおんなの中心をその網膜に焼き付けようとするかのように細い瞳をカッと見開いたその瞬間だった。  
 「いっ……嫌あああああああああああァッ!!」  
 空気を引き裂くような葵の悲鳴が館中にこだました。窓のガラスが震える程の大声だった。流石に処女の身には酷過ぎる仕打ちだった。  
自分でさえも覗いた事の無いおんなの奥の奥まで見知らぬ陵辱者に曝さねばならないのだ。むしろここまで彼女が持ち堪えた事自体が驚嘆に値する事だったのだ。  
 「嫌あっ!助けてッ!誰か助けてッ!!薫さ……むふぅっ!んぐぅッ!!うンッ!ううンッ!!」  
 彼は葵の口に飛びついた。すぐさまディパックを引き寄せて取り出したナイフを彼女の目の前にかざすが、溜まりに溜まったストレスが葵をパニックに追い込んでいた。  
激しく頭を振って彼の手を振り解こうとする葵。恐らく彼女の瞳に白刃は映っていないに違いなかった。  
 「ッ!!」  
 彼が激痛に仰け反った。葵が彼の掌を思いっきり噛んだのだ。それでも彼女の口から手を離さなかったのは僥倖だった。これほど暴れている彼女にボールギャグを噛ませるのも不可能だろう。  
彼は咄嗟に先程投げ捨てた葵のパンティを拾い上げると彼女の口の中に押し込んだ。手首と足首を傷だらけにしながら葵も精一杯抵抗したが、男の力の前には敵わなかった。  
口の中に彼の唾液の味が広がっていくのを感じながら、葵はがっくりと項垂れた。  
 
 男は噛まれた掌を押さえながらハァハァと喘いでいる。幸い傷は大した事はない。うっすらと彼女の歯形に血が滲んでいるだけだ。  
だが、今度こそは駄目かもしれないと男は焦った。やはりボールギャグをかませておくべきだったとの後悔にほぞを噛む。  
耳を澄ませて館の外の様子を伺う。遠くに聞こえる一頭の犬の遠吠え。それに応えるかのようにこの近所でも二頭三頭と次々に遠吠えを返す。  
彼にはその声が「やっぱりお前には無理だったんだよ」「キモオタは大人しくひきこもってアニメや漫画にハァハァしてるのがお似合いさ」  
「レイプでも何でも言う事を聞いてくれる脳内彼女で満足しとけよ」という嘲りの言葉に聞こえた。  
 どうする。この場から逃げ出して次なる機会を待つのか。駄目だ。駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ。もうこんな事があった後だ。彼女の警戒も固くなる。  
ひょっとしたら、もう彼には絶対に手の届かない所に行ってしまう可能性もあるのだ。それは彼にとっては死ねと言われているようなものだ。  
彼女を人質に立て籠もって警官隊が突入してくるまでの時間の中で彼女をとことん陵辱するか。それしかないのか。もっと時間をかけてゆっくりといたぶりたかった。  
慌ただしい時間の中で感慨に耽る間もなく彼女の膣に突っ込んで精液を注ぎ込むだけで満足しなくてはならないのか。嫌だっ。悔しいっ。悔しい悔しい悔しい悔しい悔しいッ。  
こんな行き当たりばったりのやり方ではなく、もっと深く計画を練るべきだった。  
あの中学生と思しき小娘の下らない言葉に惑わされたのだ。畜生ッ。畜生畜生畜生畜生っ。彼は啼きながら何度も何度も拳をテーブルに叩きつけた。  
 あれだけの悲鳴だ。隣近所に聞こえていても決して不思議ではない。時間はあまり残されていないかもしれない。それなのに彼の体は動かなかった。  
ほんの些細な判断のミスで自分の人生の目標が跡形もなく消し飛んだかもしれぬ脱力感に打ちのめされているのだ。これ以上罪を重ねる事なく、大人しく縄につくか。  
弱気の虫が頭をもたげる。彼は床の上に大の字になって寝転がった。それは奇しくもテーブルの上の葵と全く同じポーズだった。  
 
 捨て鉢な気分だった。荒れ狂っていた心がようやく静まってくる。呼吸も元通りだ。どれぐらいの時間が過ぎたのだろうか。  
彼はゆっくりと体を起こした。もう一度耳を澄ます。恐れているサイレンの音は聞こえてこない。  
 俺は……俺は助かったのか?  
 信じられなかった。これまでの人生を振り返ってみたところで、彼にツキが回ってきた事がどれだけあっただろうか。俺は神様にも嫌われているんだ。そう諦めていた。  
禍福は糾える縄の如し? はっ! 俺の人生は禍ばかりじゃねえか!!  
 違った。違ったのだ。彼の人生の福は、すべてこの夜のためにこそあったのだ。彼は心の底から信じたことも無い神に感謝した。  
これは天が、神が俺に桜庭葵を犯せと命令しているのだ。きっと今晩は何があろうとも俺は大丈夫だ。思いを遂げろ。天啓だ。天啓だ。天啓だ。  
 彼の四肢に再び力が宿る。時計を見た。まだ十時。夜はこれからだ。明日の明け方までは時間がある。彼は小躍りせんばかりに自らの幸運を喜んだ。  
 中断された陵辱劇の幕が再び上がった。男は葵の脚の間に陣取りどっかりと腰を下ろす。葵が暴れたのでテーブルの下に落ちてしまっていたクッションを改めて彼女の腰の下に挟み込む。  
 彼女が暴れた所為でせっかく撫で付けたアンダーヘアが乱れている。彼はせっせと葵の陰毛を指先で梳った。  
脱出への最後のチャンスも空振りに終わり、もう精も根も尽き果てたのか葵は何の抵抗も見せない。  
全てを諦めてしまったかのようだ。雪白の地肌が見えてきた。うっすらと汗をかいたヴィーナスの丘に指をあてがう。  
彼は心の準備をして肉の割れ目を寛げた。愛液の粘糸で織られた銀色に煌く橋が左右の陰唇を繋ぐように掛かっていたが、今にも裂けてしまいそうな位にまで開帳されるとそれはあえなく崩壊した。  
ついに観念したのか、葵は口に自分のパンティを詰め込まれたままで鼻を啜って啼いた。  
 目から火花が出るようだった。だが、今度は耐えてみせる。眩いばかりに輝く葵のおんなの一部始終が彼の視神経を灼いた。  
桃源郷とはこの事か。瑞々しい透明感に満ち溢れた薄桃色の複雑精緻な肉の折り重なりが彼を魅了する。あまりにも眩し過ぎて目に痛みを覚える程だ。  
菱形に寛げられた葵の恥部の造形の何と見事なことか。彼は我を忘れてその眺めに見入った。カメラに収める事も失念して見入った。  
造りは小さい。こんな小さく可愛らしい所が本当に自分のモノを咥え込めるのか甚だ疑問だ。色のくすみは全く無い。  
全てが透き通るような淡いピンクに彩られてはいるが、よくよく目を凝らせば何万色もあるような微妙な色彩と色彩が微妙に入り組んでは混じりあい、えもいわれぬ艶やかなグラデーションを醸し出している。  
これは芸術だ。美術品だ。観賞用のオマンコだ。たとえデジカメがどれだけ高性能になろうとも、何百万、何千万画素を費やそうともこの美しさのありのままの姿を撮る事は不可能だと彼は確信した。  
ディパックの中からもう一台、一眼レフのカメラを取り出した。業務用の特殊なフィルムを使用する、接写機能に優れたカメラだ。  
このカメラでも彼女の膣の美しさをフィルムにそのまま焼き付けられるとも思えなかったが、デジカメよりはマシだろう。  
彼は手早く小さな三脚を組み立ててカメラのピントを合わせる。  
露出計を葵の膣にかざし、持ち運び可能なレフ版をベストポジションにセットする。左手の人差し指と中指で葵の膣を寛げたまま、右手にカメラのレリーズを握った。  
 
 バシャッ。  
 「むっ……ううっ……」  
 バシャッ。  
 「ンんう〜っ……むぅん……」  
 フラッシュが瞬く。彼は同じアングルで何枚も何枚も葵の膣を撮り続けた。アングルは同じでも出来上がってくる写真は違うのだ。  
葵の無意識のうちにウネウネと蠢く粘膜が刻々とその表情を変えるのだ。フラッシュが輝くのに反応してしまうのか、青い血管を浮かび上がらせた内股の筋がピクンピクンと引き攣る。  
 彼とて無修正の女性器を見るのは初めてではない。今時、インターネットに接続すれば誰にでも手軽にその手の画像は手に入る時代だ。  
二次元の美少女にしか興味が無いと公言していた彼でさえ何ギガもの無修正画像を持っていた。だが白日の下に曝け出されたありのままの女性器はあまりにもグロテスクだった。  
 こんなモノが俺の歌音ちゃんの股の間に付いている訳がない。嘘だ嘘だ嘘だ。だいたいカメラのファインダーに曝されるオマンコなんぞ使用済みどころか耐用年数さえ過ぎているモノばかりに決まっている。  
安くはない会費を払って処女膜が残るオマンコの画像が見れる有料サイトに入った事もあったが、そこでも彼の願望は満たされる事はなかった。この事は彼をより深く二次元の世界に傾倒させるだけに過ぎなかった。  
 それがどうだ。この葵の膣の造りは。やはり、やはり俺が選んだ女は違う。レリーズを握る手に力が篭った。フィルムをあっと言う間に使い切った。  
裏蓋を開け、慣れた手付きでフィルムを入れ替えると撮影を続ける。彼は先程のデジカメを取り出すと、両方のカメラを交互に覗きながら葵の姿を納めていった。  
 彼がようやく人心地ついたのは、ダイニングの床に投げ捨てられたフィルムの空き箱が10を数えた頃だった。  
カメラを脇によけ、もう一度自分の目でじっくりと観察しようと脂で汚れた眼鏡を外し、汚いTシャツの裾でゴシゴシと拭いた。  
 これが、これが桜庭葵の女性器なのだオマンコなのだ膣なのだヴァギナなのだ。巨躯が感動に打ち震えるのを止める事が出来ない。  
それでもいくらか落ち着きを取り戻した彼には、葵の膣を詳細に検分する余裕が生まれていた。  
 今までにインターネットで見た何万人もの女のオマンコとは似ても似つかない。俺が見込んだ女はオマンコの造りまで違う。そんな女をこれから思うように出来るという優越感が彼を支配する。  
複雑に入り組んだ肉細工は精緻を極め、観察する男の目を飽きさせる事はない。ヌメヌメと艶めかしく濡れ光る粘膜が生々しいリアリティを目の前の美少女に付帯させている。  
男を識らぬ無垢な膣肉だけが持つ神聖な神々しさが媚肉の襞の間から滲み出してきているかのようだ。  
 何だか息苦しさを覚えて彼は苦笑した。息を止めたままで葵の膣を凝視していたのだ。  
溜め込んでいた呼吸を鼻を摘みたくなる様な口臭と共に吐き出す。葵の陰毛が呼気にそよいだ。吐息を吹きかけられただけでヒクついて反応してしまう初心なヴァギナ。  
 胸一杯に葵の膣の匂いを吸い込む。漏らした小便が乾いて放っている強烈な潮の匂いの間に、えもいわれぬ香りが混じっているのに気が付いた。これが桜庭葵の愛液の匂いか。  
これが発情した女の匂いか。頭がクラクラした。もっと生臭いものを想像していた彼の妄想は大きく裏切られた。柑橘類のように爽やかな酸味のある香りの中にほんのりと甘いフレーバーが散りばめられている。  
美少女は愛液までもがこんなに芳しいものなのか。そう、男にとってそれは正に芳香と呼んで差し支えないものなのだ。  
匂いだけは如何なる媒体にも記録して留めておく事は不可能だ。男は深呼吸をして立ち昇る葵の愛液の匂いをもう一度深く吸い込んだ。  
せめてもの名残にと、その感覚を脳の一番深い部分に刻みつけようとしているかのようだった。  
 
 一息ついた彼はようやく葵のヴァギナの細かなディティールを仔細に観察する余裕を取り戻す。  
彼女のスッと通った鼻筋にも似た細長い肉莢がクレヴァスの上端に位置している。愛液を滲ませる程興奮しているのにクリトリスの露出は認められない。剥けていないのだ。  
小鼻のようにぷっくりと膨らんだ苞の奥に女芯が鎮座しているのであろうが外界の恐ろしさを知ってか知らずか、しっかりとフードを被ってその姿を見せるような素振りもない。  
真性包茎だ。ちょっとした優越感が彼の心をくすぐる。  
 クリトリスを覆い隠す肉鞘を下って暫く行くと、中央部の畝のような盛り上がりの途中にポッチリと紅く腫れたような尿道孔がある。  
こんな針で突いたような小さな孔から葵が小便を迸らせているのだと思うと彼はいてもたってもいられなくなった。  
 そして薄い桃襞が薔薇の花弁のように折り重なるその中心に肉の切れ込みがあった。間違いない。この肉と肉の間に、男を迎え入れる為の生殖器官が隠されているのだ。  
とうとう俺はここまで辿り着いたのだ。  
知らず知らずのうちに指先に力が篭ってしまうのを彼は止められなかった。いよいよご開帳だ。初めて明るい所に引きずり出される桜庭葵の膣肉の佇まい。  
感慨深い思いが彼の胸に去来する。行くぞ。行くぞ行くぞ行くぞ行くぞ行くぞ。  
 縦長の菱形の押し開かれていた葵の股間の桃色媚肉がミチミチと横に拡張されていく。  
激痛が股の間に奔ったのか、葵の背中がブリッジを描いた。葵の陰唇が裂けてしまうのではないかというぐらいにおんなの内側が剥き出しにされる。  
指先を粘膜の切れ目に突き刺し、押し広げて内側を覗き込みたい欲望に駆られるが、そこが今までに誰も触れた事のない聖域だと思うと畏敬にも似た念すら湧いてきて彼の衝動にブレーキをかける。  
本人の指先や生理用品も受け付けたことの無い葵の膣はどれだけ大陰唇を寛げられてもその内側を一向に覗かせようとはしなかった。身持ちの固さは持ち主譲りと言えよう。  
 彼は医療用のクスコもディパックの中に入っていたことを思い出したが、無垢な葵の膣肉を最初に抉じ開ける栄誉を金属製のペリカンの嘴に譲るのはどうにも我慢できなかった。  
なんとしてもペニスを捻じ込む前に、生まれたままの姿を保ち続けている葵の処女膜をこの目でしかと見たかった。  
CCDカメラも用意してきてはいたが、光ファイバーを通して見るのさえも彼にとっては許せなかった。  
ほんの僅か、ほんの一瞬だけでいいのだ。膣洞の周囲に張り巡らされた乳白色の薄いフリルをどうにかして網膜に焼き付けたかった。  
 男は仕方なく自分の中指をしゃぶって葵のヴァギナをほぐす腹を決めた。何本もペニスを咥えこんだユルユルのオマンコとは訳が違うのだ。  
あっさりと膣孔が開くと思っていた自分が馬鹿なのだ。いよいよ葵の膣にインサートしようと幼児のオチンチンほどもある太い中指をかざした瞬間、彼は大事なことを思い出した。  
 葵のヴァギナに背を向けて自分のディパックを逆さにして中に入っていた物を全部床の上にぶちまける。  
その中の一つがドンと音を立ててフローリングの上に落ちてゴロゴロと転がった。2Lサイズのペットボトルだ。男がそれを掴むと中に充満した乳白色の液体がタプンと揺れた。  
 
 「うふふふふっ、葵ちゃん……これが何だかわかる?」  
 ペットボトルを彼女の目の前にかざして左右に振る。当然知る由も無い葵は首を振った。  
 「えへへへっ、これはねえ……そう、言うなればボクの葵ちゃんへの想いを凝縮した愛の雫なんだよっ!」  
 もう葵が声を出す心配が無くなった所為か、男は饒舌になりつつあった。彼がその指でペットボトルの蓋を開けるとたちまち周囲に物凄い腐臭が撒き散らされた。  
鼻腔の奥に残飯を詰め込まれたような錯覚を覚えて咳き込む葵だったが、口に捻じ込まれた汚れた下着の所為で呼吸困難に陥りそうになる。  
 「初めて葵ちゃんに出会ったあの日から毎日毎日溜めてきたんだよ……」  
 男はペットボトルを傾けて少量の液体を掌に取った。  
 「大丈夫。フィーナちゃんや歌音ちゃんでオナニーした時の精液とはちゃんと区別してるから。  
このペットボトルの中はね、葵ちゃんの事だけを思ってオナニーで出した、純愛100%のボクの精液だけが入っているんだよ……」  
 葵の全身の血が凍りついた。一体そんなおぞましいモノでなにをしようというのか。男の思考は葵の常識からは大きくかけ離れていた。  
 男は掌に取った自分の精液を右手の中指に塗りつける。  
一生役に立つことがないと諦めていたセックスのハウツウ本で培った知識『彼女の膣に触れる時には指をしっかりと濡らしておく事』が今日、ようやく役に立つのだ。  
 芋虫のような男の中指が毒液にまみれておぞましくきらめく。その手が自分の股間に近付いてきて、葵は遅ればせながら男の意図を理解した。  
 「むうっ!!ふうッ!!むんっ!むふうッ!!」  
 狂ったように暴れだす葵。四肢を絡め取った手錠が擦れて柔肌に血が滲んだ。館の住人達なら4人がかりでなんとか動かせる重いテーブルがギシギシと揺れた。  
あんな腐汁を塗りたくられた指を挿入されたら死んでしまうに違いないとでも信じ込んでいるかのような葵の狂乱だった。  
 (嫌ッ!嫌っ!嫌、否、厭、いやああああああああああああああああああッ!!!)  
 だがどれほど葵が身体を必死に揺すろうとも男が中指の狙いを外す事はあり得なかった。左手の指で葵のヴァギナを寛げてサーモンピンクの媚肉を剥き出しにする。  
精子の屍骸を溶かし込んだドロドロの獣液を纏った指先と襞の間から滲み出した透明なラブジュースに濡れた葵の膣粘膜とが触れあった。  
 (もうッ!!駄目ッ!!)  
 ヌプッ。ヌプププププププププッ。  
 互いの粘汁が摩擦を軽減した。爪の間に垢を溜め込んだ不潔な指が葵の処女膣に一番乗りを果たした瞬間だった。  
己の指でもなければ生理用品にもあらず、密かな楽しみの為の小道具でもなければ愛する薫のペニスでもない。  
前人未到の葵の処女地に最初の足跡を残したのはおぞましき陵辱者の魔指なのだ。  
 
続く  
 

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