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薄暗く照明は落とされ、喧しい音楽と天井のライトが幾重にも煌いている。
その中を幾人ものあられもない下着姿の濃い化粧をした女達が泳ぎ回る熱帯魚のように行き来し
申し訳程度のカーテンで区切られたソファーの上で艶かしく腰を動かす女達の化粧と
それに身を任す男達のタバコの混ざった匂い、淫靡な女の色香と嬌声の溢れかえる店の中に葵はいた。
――しかし、そこに居る葵はかつての紬を着た清楚なお嬢様「桜庭葵」ではなく
他の女達と同じように濃い化粧をし、露出の激しい派手な赤い下着を着け
狭いソファーの上で、仕事帰りであろうサラリーマン風の冴えない中年男のち○ぽに
コンドーム越しの激しいフェラチオをしている風俗嬢「あおい」であった。
「ん、ちゅる、じゅ.......」
「ふぉ...」
葵のフェラチオに男が情けない声を上げる。
「あっ、少し強かったですか?」
男の股間から顔を上げ葵は男に問いかけた。
「いやー、あおいちゃん、ヘルプとは思えない位しゃぶるのうまいネェ
これじゃすぐにイってしまいそうだよ。」
「うふふ。ありがとうございます。でも気を付けて下さいね。
ウチのお店って無制限のオプションつけないと一回イっちゃうと終わりですから。」
葵は極上の営業用スマイルで微笑みながらそう言いいつつも、
空いている手で中年男のち○ぽをシゴク事は忘れない。
「そうなんだよ。この店、安いのはいいんだが一回ぽっきりって言うのがネェ
それに安い分女の子も頑張らなくちゃいけないから大変じゃない?」
「そうですねー、大変といえば大変ですけど、慣れれば結構楽しいお仕事ですよ?」
「へー、じゃぁ、あおいちゃんはおちんちんを咥えるの好きなんだ?」
好色そうな顔をした中年男はわざとらしく葵に尋ねた。
「...そうですねー。元々おちんちんをしゃぶるのが好きと言うよりは、
このお仕事を続けてる内に好きになってしまったみたいです。ふふふ」
微笑みながら中年男のスケベトークを受け流す葵だったが、
もちろん好きでち○ぽをしゃぶっている訳ではない。すべてはお金、ただそれだけの為である。
もしかしたら、こういう行為が好きで仕事をしている女の子もいるかもしれないが
少なくとも葵や、葵と一緒に働いている女の子達にはそういった子はいない。
(時間はあと、10分少々ね...)
中年男とそんな他愛もない会話をしつつも
葵は抜け目なく壁にかけられたタイマーを確認していた。
葵の働いている店では時間内に必ずお客をイカせなければならない。
イカせられない場合、自動的に延長扱いになり
延長時間分の料金とテーブル使用料という名目のお金が
女の子の給料からペナルティーとして差し引かれてしまう。
「それではちょっと失礼しますね。んしょと...」
葵はおもむろに中年男の膝の上に向かい合うような形で座ると
男の手を取り布地の面積が極めて少ない派手なショーツの中に
招き入れた。
「おじ様?宜しければあおいのおま○こも触ってください。
おっぱいも好きなように揉んだり、しゃぶったりしても大丈夫ですから。
さぁ、どうぞ。あっ、でもおま○この中に指を入れるのはダメですからね。」
妖艶な微笑みと共に男にわざと卑猥な言葉を囁きながら、もう一方の手でブラのホックを外すと
葵の形のよい、張りのあるおっぱいがぷるんっと露になった。
ショーツの中に招き入れられた男の指からは心地のよい、少し湿り気を帯びた柔肉の感触が伝わってくる。
「それじゃぁ、遠慮なく触らせてもらおうかネェ」
中年男はそんな事を言いながら
指で葵のおま○こを弄りながら、目の前の瑞々しい果実の様なおっぱいを揉み始めた。
「...ん、あおいのおっぱい吸ってもいいんですよ?」
そう言って葵は、吸いやすいようにおっぱいを中年男がに顔に近づける。
「...それにしても、あおいちゃんの乳首ってスケベな色をしているネェ。
いったい何人くらいの男におっぱい吸われてるのかなぁ。」
「...ふふ。さぁ、何人くらいでしょうねぇ。」
軽く受け流したものの、葵の顔が一瞬翳る。
この仕事を始めてから、ほぼ毎日数多くの見知らぬ男達に吸われているせいなのか
色はかなり濃くなり、大きさも一回り程成長し、
その形状も男に吸われるのを誘うがごとく、いやらしい形へと変貌を遂げ、
以前の薄桃色をした控えめな清楚さは完全に失われていた。
(これは一種の職業病だから...)
以前からその事をかなり気に病んでいる葵だったが、
そんなことはおくびにも出さず、男の口へと乳首を近づける。
中年男は葵のおっぱいを口に含むと、ちゅ...チュゥゥゥ...と音を立てながらおっぱいに吸い付き
舌で葵の乳首を捏ね繰り回し始めた。さすがに年の功というべきか
単調な薫の愛撫とはまったく違い、強弱を付けながら乳首を吸い上げ
同時に舌で乳首の頂上や、あるいは側面、乳輪をねちっこく愛撫する。
(あ、このおじ様上手...いえ、もしかしたら薫様が下手なだけなのかも......)
そんなことを考えていた葵であったが、体の方はこの中年男の巧みな愛撫に反応してか
葵の乳首はぷっくりと膨らみ始めた。
「あれ?あおいちゃんの乳首、なんだか起ってきちゃったみたいだネェ」
それに気づいた中年男はニヤニヤと意地悪く言いながらさらに葵の乳首に吸い付く。
「ふ、あ、あんっ、もう、意地悪言わないで下さい。」
そう言いながら葵は男の顔から胸を離し、男の膝の上から下りると
床に膝をつく形で、スッと男の足の間へと移動した。
そして両手で優しく男のち○ぽを包み込み
「おっぱいを沢山吸って頂いたお礼に、おじ様のおちんちんを
あおいも頑張ってしゃぶらせてもらいますね。」
言いながら葵は中年男のち○ぽを口に含み、フェラチオを始める。
時間内に終わらせるためか、さっきまでのともすれば遠慮がちなフェラチオではなく
それは素人には真似の出来ない、プロの風俗嬢としての技を駆使した情け容赦の無いものだった。
口の中に溜めた唾液でじゅる、じゅる、ジュルルル...と
わざとイヤラシイ音を出しながら
亀頭の括れの部分に舌を巻き付ける様にして、小刻みに頭を上下させ
同時に右手で亀頭より下のさおの部分をシゴキあげる。
上目使いに中年男の様子を観察しながら、弱い部分を唇や舌先で突付いたりして重点的に刺激を与える。
舌で男の尿道の周りをチロチロと舐める弱い刺激へと切り替えたかと思えば、
間髪を入れず思い切り唇を窄めながらのバキュームフェラへ...
これら完璧なタイミングで強弱を付けた口技が、男を短時間で確実に絶頂へと誘っていく。
この絶妙な口技にはさすがに中年男も堪らないらしく、情けない声を上げながら少しずつ腰が浮き始め
中年男の睾丸を優しくフニフニと揉んでいる左手には徐々にではあるが男の睾丸が
上へ上へと上がっていくのが感じられる。
(睾丸が上がってきてる。もう少しで射精する...)
男の限界を見て取った葵はさらに激しく亀頭部分を吸い上げ、さらに激しくさおをシゴキあげた。
いつのまにか左手は男の睾丸を優しく包み込むような動きから、
睾丸の表面をシュルシュルと、先ほどよりも強めの滑らせる動きへと変化している。
「っ!お、おぉぉぉぉ......!」
(――睾丸が逃げた!...出る。)
――ぶっ、じゅ、じゅるるるる――!!
中年が一段大きな声を上げ、睾丸がすっと上へと上がった時を見計らい
葵は口に含んだ男のち○ぽを思い切り吸い上げる。
一瞬男のち○ぽが膨らんだ次の瞬間、直ぐにビュッビュルルルと音が聞こえてきそうな激しい射精が始った。
男のち○ぽからは、ものすごい勢いで精液が吐き出されているが、避妊具に完全に遮られ
葵の口の中に届く事無く、先端に付いている精液溜まりへとどんどん溜まっていく。
いざ射精が始まると、さっきまでのすべてを吸い尽くすような激しいフェラチオとはうってかわって、
ゆっくりと、優しくち○ぽをしゃぶり、徐々に射精が収まってくると口を離し
かわりに尿道に残った精液を手で搾り出す......。
葵のそれら一連の動作は、まさしく男の射精の機序を知り尽くしている女のものだった。
「――お疲れ様でした。ほら、こんなに沢山精液出ちゃいましたよ。すごく溜まってたみたいですね。」
葵は男のち○ぽをすっと手の平に包み込むようにして持ち上げ、
パンパンに膨らんでいるコンドームの先端に付いている精液溜まりを男に見せながら満足げに微笑んだ。
もちろんその満足感は、中年男が葵の口で沢山の射精をしたという事にたいしてではなく
時間内に何とか終わらせることが出来たという事にたいしてである。
「...いや......それはあおいちゃんのフェラチオが凄かったからだよ...」
男の方は激しい射精の為かハァハァと肩で息をしている。
「ありがとうございます。お客さんもとても凄かったですよ。」
葵は射精の収まったち○ぽが縮み始めるのを見計らい、手馴れた手つきでスッとコンドームを外すと
中の精液がこぼれない様に入り口を固く結び、店からの支給品である籠の中へとそれを入れた。
そして、濡れタオルで男のち○ぽを丁寧に拭き始める。
「タオル、冷たくありませんか?」
「いや、冷たくて気持ちいいよ。」
射精後のこういった後始末は結構いい加減にする子が多いのだが
葵はこの後始末をしている時間を個人的に気に入っていた。
それは葵の几帳面な性格からではなく、射精後のち○ぽにちょっと強めの刺激を与えると
ち○ぽが縮み上がるという事を発見したからである。
こんな仕事をしている葵にとって、自分の手の中でち○ぽが縮み上がっていくのを感じるという行為は
何に対してかは分からないが、「勝った。」という奇妙な優越感を彼女に与えてくれた。
(うふふ、どんどん小さくなってる。)
わざとタオルで強めに擦ると、案の定この中年男のち○ぽも
亀が甲羅の中に首を引っ込めるように、葵の手の中で大人しくなっていくのが感じられる。
「お客さま、お疲れ様でした。そろそろお時間のほうが来てしまいますので...」
十分に手の中の感触を堪能すると男にそう声をかけ
手際よく外したブラジャーを身に付け、使用済みのタオルやローションなどを片付けていく。
男の方も下着やズボンを穿きなおし、帰り支度を始めていた。
「今日はありがとうございました。今度御来店なさる時には、ぜひあおいをご指名下さいね。
ご指名の際には、このお名刺を受付で出していただければ割引のサービスが受けられますので。」
男の帰り支度が済むのを見計らい
葵は籠の中から一枚の名刺を取り出すと営業用の極上の笑顔を浮かべ男に差し出す。
かわいらしい桜の絵がプリントされているその名刺には
葵の出勤日と共に手書きのメッセージで
-ご来店の際には指名して下さいね。 あなたの恋人あおいより。-
と書かれていた。
「ありがとう。次回は指名入れさせてもらうかな。」
満足げな笑顔でそう言いながら名刺を受け取り、男はソファーから立ち上がり店の出口へと向かう。
「はい。ぜひお願いします。...3番テーブルのお客様お帰りでーす。」
葵も立ち上がると、所謂黒子と呼ばれる店内の男達にお客が帰る事を伝え
煌びやかなライトに照らされ、喧しい音楽に合わせるかのように
小さな下着に収まりきらない若々しい尻肉を揺らしながら控え室へと消えていった――
-Help編 End