「ふふっ、初めて受け挿れるモノがワシの逸物というのはちと惨いかもしれんなあ……どれ、せめてもの情けじゃ。せいぜい痛みが和らぐように道をつけてくれるわ」  
 そう言い放ちながら花菱老人は節くれ立った右手の中指をピンと立てた。そうだ。老人は己の指を葵の未踏の秘園に挿入するつもりなのだ。  
 己の躯の上に吹き荒れる淫辱の嵐に身も心もズタボロにされ、とうの昔に失ってしまった抵抗の力が一瞬甦った。麻縄をギシギシと軋ませて、  
精一杯に身体を逃がそうとする。だが悲しいかな所詮縛めの身では、それが何の抗いにもなりはしなかった。  
 老人が無言で片手を上げた。  
 ギリギリギリギリ……  
 葵の身体が徐々に上がって行く。ちょうど乙女の秘め所が老人の目の高さに来た所で巻き上げはピタリと止まった。  
 囚われの葵は目の前の老人の思うが侭にその若鮎の如き肢体を晒さなくてはならないのだ。  
 「それそれそれそれ……」  
 ズチュッ!  
 老人の指先が葵のクレヴァスに潜り込んだ。しっとりと潤んでしまった薄襞が老人の指をふんわりと包み込み、持ち主の意に反して招かれざる客を優しく奥へと誘う。  
 「ああ〜ッ!駄目ッ!駄目ですっ、そ、それ以上は……あうッ、あひぃ〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!」  
 葵の躯の何処にまだこれだけの力が残されていたのだろうか。瑞々しい肉体がギュンと反り返り、躯全体がしなやかな弓のようなブリッジを形作る。  
 「うわっはっはっはっはっはっはっはっ!!なんじゃこれは!こんなにもホコホコとさせておるではないか。親子共々、上の口よりも下の口の方が正直者だわい!!」  
 
 花菱翁の言葉に唇を噛み締める葵。  
 これがおんなの性なのか……悲しいかな、葵の若い肉は老人の数々の責めに翻弄されて、  
トロトロに蕩かされてしまっていたのだ。蜜壷から溢れた愛液が葵の白磁の内腿を濡らしながら伝い落ちた。  
 「ほう……なかなか粋な造りになっておるではないか」  
 節くれ立った指で葵の膣内をまさぐりながら花菱翁が感嘆の声を漏らした。  
 「ほれ、この部分だ……判るか? 小さな粒々がビッシリと並んでおる。これはカズノコ天井と云ってな、  
所謂名器と呼ばれる道具の一つよ。やはり血は争えんのう……お前の母親も立派なカズノコ天井であったのだぞ」  
 そんな老人の言葉も耳に入らぬのか、葵は只々激しくかぶりを振って泣きじゃくるばかりだ。  
 「ふふっ、咽け! 喚け! お前がヒィヒィと喉を絞る度にオマ○コがワシの指をキュンキュンと締め付けてくるわい!  
 そうやってオ○ンコの筋肉の使い方を覚えて、男を悦ばせて、初めて一人前の女になれるのじゃ!」  
 老人は女性の尊厳を全く顧みない、蔑ろにする暴言を唾を飛ばしながら堂々とぶちまけながら、ゆっくりと指先を蠢かし始めた。  
 「あっ……」  
 おそらくは初めて体験するに違いない、己の胎内で不気味に蠕動する異物の感触に戸惑う葵。  
むず痒いような痺れが股間の一点から全身に拡がってゆく。固く瞼を閉じて、躯に蓄積されてゆく痛痒感を耐え忍ぶ。  
だが決して発散させる事の出来ないストレスは徐々に葵の躯を蝕んでいくかのようだ。  
その証拠に、葵の躯のありとあらゆる所が小刻みに震えている。遂に耐え切れなくなった葵は身を捩った。  
 
 「あっ……嫌ッ……駄目ェ……」  
 嫌悪感を滲ませるこれまでの拒否の言葉には微塵も感じられなかった、甘い響きがその声に混じりつつあった。  
それと共に葵の股間からは秘めやかな水音が漏れだしている。  
慎ましやかな良家の令嬢の嗜みや、大和撫子と呼ばれるに相応しい鉄壁の貞操観念よりも牝としての本能が勝った瞬間だった。  
老人の指戯の前にはオナニーすら知らぬ葵の理性の扉など無いも同然であった。  
感じやす過ぎる葵の肉体は、花菱翁の指先の悪戯にしっかりと反応してしまっていたのだ。  
 老人の指はおろか、掌や甲までもが葵の愛雫でべったりと濡れている。  
葵の女の躯はただ感じやすいばかりではなく、よく濡れる性質でもあるようだった。  
 老人の指の動きが早まる。小刻みなストロークに併せてラブジュースがきらきらと輝きながら飛び散る。  
片脚を吊り上げられた不自然な体勢のままで弓のようにしなる葵の肢体。  
 その貌はピンク色に上気し、汗の浮かんだ額や頬には艶やかな黒髪が数本張り付いている。  
葵は明らかに何かを我慢しているのだ。  
 
 「うッ……うン……はァッ……」  
 「ふふっ、娘よ。我慢することはない。思う存分気をやるがよい」  
 「……気を……やる?……」  
 「くくくくくっ、マン擦りも知らぬ未通女には判らぬか……どれ、このわしが女の悦びを直々に仕込んでくれるわ。有難く思うのだぞ」  
 そう言いながら、更に指の動きを早める花菱翁。  
 「あっ……ああッ……いっ、嫌ッ……駄目……」  
 ピッチの上がるピストンに同調するかのように葵の喘ぎ声の間隔も狭まってゆく。  
 「いいか。気をやる時には『イク』というのだぞ、くくくくくくっ」  
 必死に頭を左右に振ってその言葉が耳に入らぬようにする葵。だが終末の時は刻一刻と迫ってくる。  
絶頂に達する螺旋階段を無理矢理に上らせ、そして初心な葵にはあまりにも深すぎる愉悦の深淵の奥底に叩き落す。  
何もかもが花菱翁の思惑通りに進んで行くのを止める手立てもない葵は、これから自分が向かわされる未踏の境地に恐れ慄くばかりであった。  
 「ふふっ、そろそろアクメを迎えるようだな。マ○コ肉がギュンギュンと締め付けてきよるわい。そぉれ、それそれそれそれェッ!!」  
 「あ、あふゥッ! はっ、はうッ、ひゥッ! ひンッ!あひッ、ひィッ、ひっ、やっ、止めッ、止めてッ!!」  
 
 もう限界だった。自分の躯と精神がバラバラになってしまいそうだ。辱められているはずなのに、  
この心地良い浮遊感は一体何処から来ているのであろうか。すべてをこの感覚に委ねてしまいたい。  
堅牢な葵の貞操観念はもはや木っ端微塵に打ち砕かれている。葵がしがみついている最後の心の拠り所は、  
幼い頃に薫と過ごしたあの日々への追憶だけしか残されてはいなかったのだ。  
 (こ、これが……『気をやる』という事なのですか?……これが、『イク』という事なの? お、教えて下さいッ、お母様っ……)  
 (……か、薫様ッ……葵は、葵は……もうっ、駄目ですッ……!!)  
 心が折れた。  
 老人の中指を包み込む媚肉の締め付けが一際強くなった。  
 白い喉元が仰け反り、細い顎が闇の奥の天井を指し示す。  
 成熟の一歩手前の瑞々しい肉体がしなやかな弓の如く反り返る。  
 散々にいたぶられて雪白の肌をピンク色に染められてしまった乳房がブルンと弾み、  
その頂きを飾る小粒な乳首は大海の只中で荒波に揉まれる小船のように翻弄された。  
 
 (イッ……イ、イクッ!! イきますゥッ!!))  
 ……声を上げなかったのはせめてもの矜持か。  
 だが、唇以外の全身が心ならずもオルガズムに達してしまった事実を雄弁に物語っていた。  
 固く閉じた筈の瞼の裏で真っ白な火花が弾けた。  
 股座の狭間から駆け上り背筋を通り抜けて脳天にまで突き抜けるアクメの波動は、まるで身体の中心を太い杭で貫かれたのかと錯覚するほどだった。  
 自由にならぬ四肢がそれでも精一杯に突っ張り、絶頂の快感に硬直する。  
 葵をオルガに導いた老人の顔にまで汗の飛沫を飛び散らせる程にビクンビクンと大きく身体を痙攣させると、ガックリと頭を垂れた。荒い息遣いに肩が大きく上下した。  
 オナニーすら知らぬ葵の、生まれて始めての絶頂体験は己自身の指でもなければ愛しい薫の愛撫によるものでもなく、  
淫猥な老人によって無残にも迎えさせられてしまったのだった。  
 薄れて行く意識の中で必死に薫の貌を思い出そうとする葵だったが、頭を働かせるのが億劫な程に身も心もクタクタにされてしまっていた。  
いまだに女の縦溝の中に居座る老人の指をアクメの余韻でピクピクと締め付けながら、葵は気を失ってしまうのだった。  
 
 「ああっ!!イッ、イクッ!!イきますゥッ!!」  
 ……最早これが幾度目の絶頂なのか、意識を朦朧とさせられた葵には判る筈もなかった。飽きるという事を知らぬかのように、老人はひたすらに葵を指先で嬲りつづけた。  
 絶頂を迎えて気絶すれば乳首やクリットを捻り潰されて叩き起こされ、覚醒するやいなやまたもや極めさせられてしまい、再び気を失う。  
何度めかのアクメの際には遂には『イク』という言葉までその唇から漏れた。  
一度堰を切った流れは止まる事を知らず、それ以降はオルガズムを迎える度に泣き叫びながら絶頂の時を老人に告げさせられた。  
 何時果てるとも知れぬ淫魔の連続絶頂地獄は葵の躯からありとあらゆる体液を絞りだされた。涙も涸れ果て、唇の端からはだらしなく唾液を滴らせ、  
全身から噴き出した汗は糸を引く愛液と混じりあいながら葵の躯の下で水溜りを作った。  
 何時の間にやら自分の躯が元の高さにまで降ろされ、手の縛めこそ先程のままだが脚を縛り上げていた縄は解かれている事にも気付いている様子もない。  
柔肌に残る縄目が痛々しかった。  
 
 自らも褐色の肌にうっすらと汗を浮かべながら花菱翁は葵の正面に仁王立ちになった。股間の一物は先刻よりも更に長く太く大きく勃起している。  
肉の凶器がゆっくり近付いてくるのを視界の隅で認識しながらも、指一本動かせずにいる葵だった。  
 「コレがお前の初めての男になるのだ。しっかりと味わうがいい」  
 老人は葵の両膝を持ち上げながら太股を割り裂いた。ドロドロに蕩け崩れた葵の処女膣がパックリと開いた。  
 葵の桃色肉の割目に押し付けられるドス黒い亀頭。悪鬼がグイと腰を突き出すとピンクの裂け目が押し拡げられた。  
 「……な、何……あっ、熱ッ!!」  
 破瓜の直前、乙女の貞操が奪われようとするまさにその瞬間になってようやく意識がもどりつつある葵。  
己のヴァギナにあてがわれた灼けた鉄鏝の如き剛直がそれを呼び覚ましたのだ。  
 「ふふっ、ワシのモノは熱いか? じゃがお前のおんなも負けず劣らずに火照っておるぞ」  
 花菱翁が円を描く巧みな腰使いで剛直を押し込んでくる。  
 「痛ゥッ!!」  
 「ふふ、その痛みもじきに快楽に変わる。我慢せい」  
 ミチッ……メリッ、メリメリッ!  
 柔肉が軋みを上げながらも剛直の先端を受け入れてしまう。  
 「あくゥッ!! むっ、無理ッ、ですッ!!」  
 「ええい、いくらも咥え込んどらんうちから辛抱のないッ!! まだまだほんの序の口じゃ!」  
 老人は更にプレッシャーをかけた。  
 「たっ、助けてッ!! 薫様ッ!!」  
 ギチッ!   
 「ああっ! 駄目ッ!!」  
 ズンッ!!  
 
 「ああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!」  
 「ふっ、これしきの事で喚くでない。まだまだ膜は破れてはおらぬわ」  
 二人の結合部に目をやれば、確かに花菱翁の亀頭がようやく葵のヴァギナの中に収まったばかりであった。長大な剛茎は完全に露出したままだ。  
 もっとも、余裕綽々の老人に比べ、葵の蜜壷はもう限界という様を呈していた。  
可憐な膣孔が無残にも拡張され、幼い肉洞には不釣合いな程に巨大な男根を必死に咥え込んでいる。  
 「ふふっ、それそれそれそれェ!!」  
 「ああ〜〜〜〜〜〜ッ!! あひィィィィッ!!」  
 老人の腰が年齢を感じさせぬスピードでピストン運動を始めた。  
さすがに未だに生硬さの残る蜜壷の奥まで突く事はせずに、亀頭のみを激しく出し入れしているのだ。  
あれほど咥え込むのにてこずった筈の巨大亀頭が見る見る間に葵の媚肉に馴染んでゆく。  
悲しき女の性なのか。一度受け入れてしまったモノを拒む事は、もう出来ない。そればかりか、  
己が溢れさせた熱い花蜜がたっぷりと亀頭を潤して、ピストン運動をより滑らかにしているではないか。  
 もしもこの交合を間近で見る者がいたならば、老人の巧みな腰使いに舌を巻く事だろう。老人は同じストロークで前後運動を繰り返しているだけではなかったのだ。  
一突き毎に、ほんの1〜2ミリ程度のゆっくりとした歩みではあったが、確実に挿入を深めていたのだ。  
 そして、ある深さに達したところで老人の腰が動きを止めた。  
 
 「どうだ、判るか?」  
 「……?」  
 「ワシのモノが今止まっているところが、娘、お前にとっては処女と非処女との境目よ。  
ここから1センチでも進めば、もうお前は処女ではなくなるのだ。覚悟はいいか」  
 「っ!!……そっ、それだけはッ!! それだけは許して下さいッ!!」  
 「……馬鹿な娘よ。ここまで来て今更許してもらえると思っているのかッ!!」  
 花菱翁は一旦腰を引いて、  
 「あっ」  
 次の瞬間。ブチッと葵の中で何かが破れる音がした。勢いをつけた肉槍が一気に葵を貫いたのだ。  
 「あっ、ああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!!  
 痛いッ!! 痛すぎますッ!! お願いッ、抜いてッ!抜いてェ〜〜〜〜〜〜〜ッ!!」  
 蜜壷になみなみと満たされていた愛液が行き場を無くして結合部から溢れ出す。滴り落ちる粘り汁に葵の処女の証が混じった。  
 「助けてッ!!助けて下さいッ!! 薫様ッ!! お、お母様ッ、お父様ッ、雅さんッ!! 壊れるッ!! 壊れてッ、しまいますッ!!!」  
 ……あの可憐な葵のヴァギナが長大な花菱翁の剛物をしっかりと根元まで咥え込んでいる。葵の漆黒の叢と白髪混じりのジャングルとが密着する。  
 「ふふっ、何度嵌めても処女の味は格別じゃわい」  
 深奥まで突き入れた肉楔をゆっくりと引き抜いて本格的な前後運動を開始しようとする花菱翁。  
 「あっ、うっ、動かさないでッ……い、痛いんですッ……」  
 「馬鹿め。動かさなければ子種が出せぬではないか」  
 「こ、子種……!!」  
 膣内射精。  
 着床。  
 妊娠。  
 余りにも重過ぎる事実を突きつけられた葵の表情は蒼白になった。  
 「そっ、それだけはっ、それだけは堪忍してッ……」  
 「ふふっ、安心せい。そこいらの若造とは鍛え方が違うわ。  
お前が昇天したのと同時に放ってやるわ。女はアクメを迎えた瞬間が一番孕み易いそうだからな」  
 「ひっ……ひいぃぃぃぃぃっ!!」  
 地獄のフルストロークが葵の膣肉を蹂躙する。処女膣が破瓜の儀式として受け入れるには余りにも巨大な陽根が柔襞を抉る。  
二人の結合部からは白濁した葵の愛液に混じって、処女の証たる鮮血が零れ落ちる。  
 
 「くくくっ、流石に処女の締まりは格別じゃわい。それそれそれそれェッ!!」  
 「いやあああああああっ!!止めてええええええッ!!」  
 葵の膣にこの世で最も馴染む筈の自家製ローションの滑りをもってしても、やはり処女膣に受け挿れるには余りにも花菱翁の巨根は太過ぎたのだ。  
ギチギチと柔肉が音を立てて軋む。繊細な桃色粘膜は激しい摩擦に悲鳴を上げる。長大な陽根は葵の肉洞をメリメリと掘り進み、遂には子宮口にまでその先端が達した。  
 「ああああああああああ〜っ!! つっ、辛いんですッ! お、お願いですからッ、もう動かッ……ひィッ!!……動かさないでっ!!」  
 葵の血を吐くような必死の叫びは当然の如く無視された。処女にはあまりにも激しすぎるフルストロークが葵の狭隘な肉筒を蹂躙する。  
豊潤な愛液が幸いしたのか、血まみれの男根の滑りは全く申し分が無い。  
 「ぐわっはっはっはっ!! どうじゃ! 親子二代に渡ってワシに女にされる至福はっ!!  
 どうじゃ!! 母親が唇と舌で奉仕したワシの宝刀の具合は!! どうじゃ!!!  
 母親も咥えこんだワシの剛直の威力は!! ぬうわあっはっはっはっはっはっはっはっはっ!!!」  
 せめて抽送の痛みを和らげようとする半ば本能的な動きではあったが、葵の優美な曲線を描く長い脚が花菱翁の腰にまわされてしっかりと抱え込んだ。  
勿論葵自身は己の姿勢がどれほど淫らがましいポーズであるのかなど知る由もない。只々必死なあまり、せめて肉洞を掘り抉る痛みを緩和しようとしての行動だった。  
 「ふふっ、愛い奴よのう。そんなにワシの業物が気に入ったか」  
 「ちッ……違いますゥッ……はうッ!……い、痛いんですッ……」  
荒々しい花菱翁の腰使いに振り解かれまいとして脚に力を込めれば込めるほど、二人の下腹部は密着し白髪交じりのジャングルと漆黒の密林とが絡み合う。  
 「どうじゃ。ワシのモノを奥まで咥え込んだ感想は?  
 おおっと、上の口は嘘つきだったな。どれどれ、下の口は……ぬわぁっはっはっはっはっはっ! 大洪水ではないか!」  
 老人は腰に絡みつく葵の脚を物ともせずに長大な肉楔を打ち込んだ。悶絶する葵の口からは最早言葉にならない声が吐き出されるばかりであった。  
 
 いつしか源一郎の腰使いが徐々に変化していた。葵の苦痛などお構いなしにひたすらに子宮に奥深くに剛直を突き立てる激しいだけの暴力的なストロークから、  
円を描くような淫猥なグラインドへと変わっていたのだ。  
 肉襞を抉られている葵にすら気付かれぬように老人は巧みな技巧で彼女を更なる窮地へと追い込んでゆく。  
既に挿入から三十分以上が経過しているが、腰を動かしつづける花菱翁の顔には疲労の色は見えない。老人の体力とは思えぬタフさだった。  
或いは新鮮な生贄の初々しい破瓜血が老人に年齢を越えた力を発揮させているのか。何にせよ葵にとっての地獄は何時終わるとも知れなかった。  
 老人の腰使いが変化を見せた事によって、葵の肉体にも明らかな変化が訪れていた。  
 先刻までは肉柱の暴虐から繊細な桃色媚粘膜を保護する為だけに滲ませていた粘り気のないサラサラのラブジュースが、  
いつしかネットリと白く泡立つ、濃厚な本気汁へと変わってしまっていたのだ。  
 「ふふっ、初めてなのにもう感じておるのか? お前の母親はそこまで慎みの無い女ではなかったぞ。ぐわっはっはっはっはぁッ!!」  
 「ち、違いますッ!!」  
 「ふふ、口では何と言ってもお前のオマンコは本気汁を垂れ流しておるではないか」  
 老人はそう言い放つと二人が繋がった部分から滲み出した潤滑油を掌で掬い上げた。  
そのドロドロの粘液でいっぱいに満ち溢れた手を葵の目の前に差し出し、見せつけるかのように指の間を空けると  
その隙間からボタボタとラブジュースが滴った。葵の尽きることを知らぬ愛液の豊富な湧出は既に破瓜の鮮血をも洗い流してしまっていたのだ。  
 
 「ん? どうだ?」  
 「うっ……嘘ッ!嘘ですっ!!何かの、何かの間違いですッ!!」  
 目の前の光景を振り払うかのように頭を激しく振る葵。だが、その事実が間違いなどでは無い事は彼女自身が一番よく理解していたのだ。  
 (お、お母様……女は、女は何故こんなにも辛い目に会わなければならないのですか?)  
 (女は皆、好きでもない男の人に躯を弄ばれて、こんなにも濡らしてしまう生き物なのですかっ!?)  
 葵自身も認めざるをえなかった。最早己の股間が溢れさせて垂れ流しているのが陰唇の保護の為の潤滑油などではなく、  
愉悦のあまりに湧き出させてしまったはしたない涎だということを。  
 「違う……違うんですッ……私は……私はそんな女じゃ……」  
 「まったく何時までも煩い娘だわい。お前の母親はもっと諦めが良かったぞ」  
 激しく暴力的に突き上げられている時には股間から真っ二つに身体が裂けてしまう程の激痛だったのだが、  
途中から腰が円を描くようなグラインドに変わってからの己の躯の反応にも明らかな変化が訪れてしまったのを葵も認めない訳にはいかなかった。  
 これが「疼く」という事か。  
 吐く息が燃えるように熱い。目の前にまるで桃色のもやがかかったかのようだ。上向きの小粒な乳首は精一杯に尖り勃ち、乳輪までもがプックリと浮き出している。  
乳房全体も重く張りつめてジンジンと痺れている。老人に嬲られながら清められた股間の肉真珠はピカピカの瑪瑙色に濡れ輝いて、  
今にも破裂してしまいそうなぐらいに充血肥大勃起している。心ならずも蹂躙された筈の狭隘な肉路は既に老人の剛直にしっとりと馴染み、  
微細な媚粘膜がワサワサとざわめいて肉茎を扱き立てている。カリ高のエラに掻き出される愛液がドロドロと糸を引いて滴った。  
 
 イきたかった。  
 身体に染み込んだ大和撫子としての嗜みも、思い出の中の薫の顔も、何もかも忘れて達してしまいたい。霞んでゆく意識の中で、葵は絶頂を求めた。  
 だがあれほど絶頂を拒んでいた指嬲りの時には他愛無く達してしまったアクメが今は果てしなく遠くに感じられる。  
花菱翁の巧みな腰使いによってあと一突きでオルガを迎えられる境地にまで昂ぶらされながらも、おあずけを食わされる。  
 牝の本能と躯が冷めかける頃を見計らったかのようにピストンの繰り出しを強める老獪な源一郎の掌の上でアクメの踏み台昇降を踊らされ続ける葵。  
 既に冷静な判断力を吹き飛ばされてしまった頭では、もう自らが進んで腰を振りはじめている事に気が付く筈もなかった。  
 源一郎が腰を振っている間こそはあくまでも被虐の身らしく受身な葵なのだが、老人の腰の動きが緩慢になると知らず知らずの内に腰を使ってしまっていたのだ。  
 手首を頭上で縛められ、股間を長大な肉の凶器で串刺しにされながら、小振りなヒップをクイックイッと前後させながら  
アクメを追い求める姿の何処にも最早名門桜庭家の令嬢の尊厳は残されてはいなかった。今この陵辱の部屋にいるのは只の一匹の牝獣に過ぎなかった。  
 「……お……お願い……ですッ……ど、どうにか……どうにかして下さいッ!!」  
 血を吐くような叫びが葵の唇から迸った。それは桜庭葵が完全にその身も心も花菱源一郎その人の手中に堕ちた事を証明する敗北宣言に他ならなかった。  
 
 「ふふっ、娘よ。もう限界か?」  
 「はっ……はひっ……」  
 「くくくくくくくくくっ、最近の若い女は堪え性が無くていかんのう。ワシはまだまだ保つぞ」  
 「そっ……そんなっ……」  
 全てを投げ捨てたアクメねだりの叫びさえも無視されてしまうのか。  
 「全く……オマ○コの締め方も半人前の癖に、男の精をせびるのだけは一人前ときておる……嘆かわしい事よのう……  
女が皆そういう風だから、この日本は駄目になってしまったんじゃああああああああああああっ!! それそれそれそれ!!  
 トドメを刺して欲しければそのオメコをキュンキュンと締めつけてみよッ!! 糞をひり出す要領じゃっ!! まだッ! まだじゃ! 馬鹿者ッ!!  
 そんな締め付けで男を満足させられると思っているのかッ!! 締めろッ! 締めろ締めろ締めろッ!! グイグイ締めろっ! 腰を使えええええええッ!!」  
 「ひいっ! あひっ! ううンッ!! あっ、あはンッ!! おっ、おおっ!!」  
 その可憐な唇に似つかわしくないケダモノじみた喘ぎ声が上がる。  
 「うっ……いい、いいぞ、娘よ……初めてにしてはなかなか上出来じゃ。さすがはあの母親の股から生まれてきただけの事はあるわい……  
むうっ……褒美じゃ……ワシの子種……しっかりと受け止めるがいい!!」  
 激しいストロークの最深部。剛直の先端が子宮口を直突きする。老人の亀頭がバックリと爆ぜ、欲望のマグマを噴き上げた。  
 
 ドンッ!!  
 肉竿の内側の精管で煮詰められて半ば固体化したような粘度の高い精子の塊が葵の子宮を撃ち抜いた。  
 「あううッ!!」  
 錯覚などではなかった。痛みを感じた。それ程の勢いだった。  
 その瞬間。  
 葵は果てた。  
 気をやった。  
 アクメに達したのだ。  
 全身が四肢の先までピンと硬直し、ブルブルッと大きく胴震いする。たわわに実った豊かな乳房がタプンと揺れてその先端の桃色の二プルが宙に踊った。  
肉壷は一際ペニスを喰い締め、連動する肛門括約筋がキュキュンと窄まった。  
 だが老人の迸りはそれだけで終わりではなかった。  
 ドビュッ!! ゴビュッ! ビュルッ!!  
 太茎の表面の血管が脈打つ度に呆れ返る程の大量の毒液を吐き出す陰茎。まだ奥行きも浅い上に、  
不釣合いに野太い一物を咥え込まされた葵の蜜壷に注ぎ込まれる夥しいザーメンは二人の結合部から飛び散るようにして外界に溢れ出した。  
ようやく迎えた悦楽にゆっくりと浸る事も、気を失う事さえも許さぬとでも云わんばかりに、葵の躯の中心を灼熱の溶岩流が荒れ狂う。  
 「あふううううううッ!! 熱ッ! 熱いいいッ!! 灼けるうッ!! お腹の中が、灼けてしまいますぅッ!!」  
 まさに地獄の業火。この陵辱劇が夢でも何でもない、余りにも惨すぎる現実である事を嫌でも認めさせられるリアルな股間の熱さ。  
 たった今、躯の奥まで穢されたのだ。  
 葵が大切に育んできた純潔が、許婚たる花菱薫に捧げられるべき貞操が、無残にも手折られたのだ。  
 残りの生涯に流すであろう全ての涙を溢れさせたと思っていた筈の瞳に、新たな涙が浮かんだ。  
未だに硬度を失わぬ老人の一物からは一向に衰える事の無いスペルマの噴火が未だに続いている。  
 そっと伏せた瞼の裏にようやく甦った幼いあの日の薫の顔や声。  
 闇なお深まる花菱家の地下室で、葵はさめざめと咽び泣いた。  
頬を伝う清らかな涙が、己の体液に汚れたコンクリートの床に一雫、二雫と零れ落ちた。  
 
 

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