「あーくそっ。最近心ちんとぜーんぜん遊べてない気がする〜どうよ俺ー  
 修学旅行以来、全然だし…はあ。」  
 
普通のどこにでもいる男子高校生、片倉結平はぼやいていた。  
 
「きっぺいおにーちゃん、こころおねーちゃんとあえなくてさみしい…?」  
 
それを察して、従姉妹の幼稚園児5歳、坂下ゆずゆが言う。  
 
「え!はっ!俺、今口に出していってた??」  
「んー。」  
「そんなことないよ、ゆずゆがいるから。しかしかわえーなお前は(笑)  
 うし、幼稚園到着〜!行ってらっしゃい。」  
「はーい!!いってきますっ」  
 
そんな、いつもの日常。しかし、結平とゆずゆにとっては、いつのまにか  
「いつも」とはちょっと違う光景になっていた。  
 
 
「ねーゆずゆ。きっぺいさんって、ふだんなにしてすごしてんのかしらねえ」  
「まりかちゃん、おはよー」  
「うんおはようっ。て。しつもんにこたえなさいよ!!もー。  
 なんであんたなんかのおーじさまなのかしら…。」  
「へー?きっぺーおにーちゃんはゆずといっしょのおへやだよ。」  
「!!?あんた、いまなんていった?」  
「まりかちゃん、こわーい…」  
「いつもいっしょになにしてるのってきいてるのよ!!」  
「う、うん。えっとお。このまえね……ゆずがおへやにもどったらね…」  
 
 
「ん…っ は…・ え!ゆずゆ!?」  
結平はひとり部屋のベッドの上で自慰行為にふけっていた。いつものように…。  
心と付き合うことになって以来、ナッツともヤれなくなって、ほかの女の子  
とも遊べなくなっていたので、いつも溜まっていた。  
ゆずゆと共同部屋になってからも、ゆずゆが寝入ったのを見計らって  
ひとり夜中にしてはいたけれど、途端怖くなった。もしかして  
ゆずゆは今までも起きて見られたことがあったかもしれない、と。  
「何してたのー?」  
きょとんと、でも驚きながら、疑問をぶつける。  
「ナニしてた…か。ゆずゆサン、さてなんでしょう…」  
「ティッシュあそび!」  
「わ。はっ!」  
「はずれ?」  
「正解は……。きちんとドアを閉めて、こっちへきて、  
 静かにいい子にしてたら教えてあげます。」  
「うん!」  
ぱあっと笑顔を見せたあと、そっと部屋の扉をしめると、ゆずゆは  
そろりそろりと結平のもとへ近づいた。  
 
「ゆずゆ、象さんって知ってる?」  
「うんーこのまえ、きっぺいおにーちゃんがつれてってくれた  
 どうぶつえんでみたー!!」  
「そうだったなぁ。ここにもいるんだよ。もう一度見たい?」  
「もっかいあいたい!!」  
「じゃあ、会わせてあげるね。」  
言うと、  
 
 

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