「初めての夜」以来ボクたちは、あいの体調が許す限り毎晩のように体を重ねていた。
「イクルのここ、ペロペロってるすると、どんどん大きくなるね」
裸のボクの足の間にうずくまって、やっぱり裸のあいが嬉しそうに言う。なんだか新しいおもちゃを与えられた子供みたいだ。
「びくびくしてるよ。すごい、かわいい…」
そう言って、再びボクの性器を口の中に含んだ。
これもハルカ先生にもらったビデオの中に映されていた行為だった。あいはずっとこれに興味があったらしい。
明かりを落とした部屋のなかで、あいのピチャピチャという舌使いの音がひびく。
「はむ…しょっぱいよ…このヌルヌル、イクルの味がする」
一心不乱にボクの性器をしゃぶるあい。舌の小さなザラザラがぬるぬるとまとわりついて、気が遠くなりそうに気持ちがいい。
「あい…あい…だめだ、溶けちゃうよ」
情けない声でボクがあえぐと、あいは上目遣いに「してやったり」と微笑んで、更に愛撫に夢中になる。
食べられている。
ムシャムシャとあいに食べられている。舐めまわされて溶かされてボクがあいに食べ尽くされてしまう。
その錯覚は、なぜかひどく幸福だった。
「んふふ〜」
その小さな口いっぱいにボクを含んだまま、あいがこっちを見上げて微笑む。
こんなエッチなことをしていてもなお、あいはかわいい。
興奮に頬を赤くしたその顔は、見慣れた無邪気なあいであるのと同時に、貪欲に恋する男を求める女の顔だった。
ビデオの女の子とは全く違う、淫蕩なのにまっすぐなその表情にドキリとする。
いつも肌を合わせている時に感じる、切なさとくすぐったさと餓えがごっちゃになった感情の他に
ボクの胸には、あいに支配されているような、あいを支配しているような、そんな倒錯した感情がうずまいている。
ボクも…あいを食べたい…
「あい」
と一声呼んで、返事も確かめないままボクは自分の身体をずらした。
そのまま、ボクの中心部をあいに向けたまま、あいの性器に顔を近づける。
「んきゃ!?」
驚いて口を離したあいにはかまわずに、ボクはあいの膝をつかんで脚を開かせた。
「あい、ボクにも食べさせて…」
掠れた声でそう言うと、ボクはあいの亀裂に舌を触れさせた。