『2047年6月20日、午後10時30分。』  
 
「ハルユキくん、先ほどの事を気にすると言うのなら、君には罰を与えないといけないな。  
今夜は私のベッドで、抱き枕の刑だ(むぎゅ)。」  
風呂上がりのボディソープとシャンプーの香りに混じる、黒雪姫自信の、女の子の甘い体臭がハルユキの鼻腔を刺激する。  
「そして、君の恋人である黒…として、君へのご褒美だ」  
リアルでは初めてのキスをし、軽く体を離した黒雪姫は、フリーズしているハルユキの右手をそっと握り、自分のささやかな  
膨らみへと導いた。  
「フーコの様に大きくはないが…わ、わたしの胸を、す、好きにして良いのだぞ」  
そして  
「む、胸だけではないぞ。生身の体だから、加速世界での体の様に無茶な事をされたら壊れてしまうが、他の所も」  
今度はハルユキの右手を自らの下腹部に導き、一瞬の戸惑いを見せながらも、意を決して更に下へと導いた。  
「キミのち…男性器に、熱いエネルギーが集中している様に」  
「キミの事を思うと、キミを受け入れるべく、私のここが熱く潤んでしまうんだ。こんな風になってしまうのは、キミだけなんだぞ。」  
 
「これがキミの…ひゃんっ!」  
「もぉ、出すなら先に言ってくれ。口で受けとめようと思っていたのに」  
「何とも言えない味だな。キミの物だから愛おしく、口にする出来るが」  
 
「大丈夫だ、私の生理の周期は安定しているから、今は妊娠しない。なにより、「初めて」は、生身でもキミの全てを感じたいんだ」  
 
「ん…ちょっとキツいが、大丈夫だ。思いっきり奥まで来てくれ」  
 
「はぁはぁ…これが…セックスなんだな。痛み以上の快感が、私の胎内で爆発して、体が砕けてしまうかと思った。  
そうだ。直結状態でお互いの感覚をリンクさせながら、もう一回やってみよう。  
キミの暴れん坊は、まだ収まりがつかないだろ?  
 

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