母性を感じさせる豊満な乳房を両手で覆い隠しながら、倉崎楓子は有田晴雪の眼前で大  
股を開いている。彼女の義足は、主の羞恥を誘うようにベッドの上で踏ん張りを効かせ、  
ハルユキに差し出すようにスリットを露出させている。それでもなんとか股をとじようと、  
賢明に努力する楓子をあざわらうかのように、ハルユキは露出された入り口に太った指を  
差し向けた。  
「は、ひぃ……」  
 悲鳴をあげる楓子にかまわず、ハルユキは指を進めていく。すでに愛液で塗れているそ  
こへ第一関節、第二間接と指を埋めていき、上下にくすぐってみる。  
「ううぅ……んっ……んんっ…ひっ……」  
 くちゅっ、というみだらな音に楓子はとうとう泣き出してしまった。頬を落ちる涙が顎  
まで落ち、首筋に流れ、胸元を濡らしていく。  
「うわ。もうぐちゃぐちゃですよ……?」  
「ち、違うわ……鴉さんが……鴉さんが義足の制御権を返してくれないから……!」  
 楓子が叫んだ。  
 ニューロリンカーにインストールする形式の楓子の義足コントロールアプリケーション。  
それをハルユキは自分のニューロリンカーにダウンロードし、通常は楓子が持っているは  
ずの義足制御権をうばっているのだ。この間直結した折に、ひっそりと制御キーを調べて  
おいたのだ。  
 使用者の運動信号を受け取り稼働する義足をハルユキ自身が使おうとすれば、義足にさ  
せたい格好と同じ格好をしなければならないが、ハルユキが自作アプリをつかってダミー  
の運動信号を義足に送信している。  
 足をM字に開いて、つっぱれ、と。ただそれだけの信号を無線で送信し続ける。結果義  
足はその命令を受け取り続け、持ち主の股を大きく露出させながら彫像のように動かなく  
なった。  
 楓子の生命線を握っている事に、にたり、と笑みを浮かべながら、ハルユキは楓子を責  
め立て続ける。  
「でも師匠……はやく使い込んで黒ずんだの、見たことないですよ。真っ黒ですよ、こ  
こ」  
 ハルユキは楓子の内側で指をL字に曲げた。楓子の体がびくっ、と震える。  
「あくっ! んっ、つっ、使い込んでなんて……使ってない……! 鴉さんにしか――  
っ!」  
「うるせえよ……この乳豚が!」  
 
「ち、乳豚……そんな、そんなこと言わないで――!」  
 楓子の黒瞳が見開かれる。屈辱的なハルユキの暴言に、唇をわななかせているが――。  
その実、ハルユキに強制的に緩いM字にされている股の真ん中から、ベッドのシーツの色  
を変えてしまうほどの、蜜が垂れ流れている。  
 ハルユキの熾烈な台詞に顔を朱にそめながら、ハルユキから顔を背ける楓子だが、彼女  
のしせんはちら、ちら、とハルユキのそそり立つ、赤ん坊の拳大のクロム・ディザスター  
を盗み見ていた。  
 そう、彼女はドMだった。いぢめられればいぢめられるほど、とろけてしまう、真のド  
Mなのだ。自由にならない脚も、ハルユキの言葉の暴力も、次第にとろけていく自分の体  
すら、彼女にとっては快楽の材料となる。  
 いじらしい仕草に興奮したハルユキは、「じゃあもっといじめてやろう」と薄暗闇色の  
嗜虐心を胸にさらに楓子を貶めた。  
「乳豚が! 調子乗って我慢汁、垂れ流してるんじゃねえよ!」  
 ハルユキは楓子に近づくとそのまま性器をスリットに差し込んだ。ぐぢぅぅと凄まじい  
音が結合部から鳴り響き、楓子の中に埋まっていった。  
 そもそも、オーバーサイズ気味のハルユキをごっそりと入れられ、楓子は顔をひきつら  
せたながら喘いだ。苦痛と快楽に耐えるように眉を引き結ぶ。  
「あぐ……んっ……痛いっ……鴉さん、抜いて……き、きつい……」  
「嘘つかないでくださいよ……ここ、締めつけてきてすごいですよ! いやらしいなあ」  
 絞りこまれるように硬く、それでいて滑らかなそこから感じる快感と、痛いっ、痛いっ、  
と『嬉しそうに』泣き叫ぶ楓子の姿に感動を覚えながら、ハルユキは腰を動かしはじめた。  
「あ、あああああっ!」  
 足を閉じることさえ許されない楓子は悦びに口を歪めながらハルユキのクロム・ディザ  
スターに蹂躙されていった――。  
 

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