「はあ……ふう……んっ……気持ちいい……」  
黒檀のように黒い髪が上品に結わえ、そこに朱を刷った簪を挿した黒雪姫が、夢見る口調  
でそうつぶやく。ハルユキは大いに動揺し、リビングの床をすべってしまいそうになった。  
「ぼ、ボクも……気持ち、いいです……」  
ハルユキは振袖の衣に包まれた黒雪姫の華奢な肩を見つめて嘆息する。  
紅を乗せた小さな唇が空気を求めて喘ぎ、一突きごとに乱れていく黒雪姫の姿に、ハルユ  
キは感動すら覚えていた。  
黒の地に蝶の刺繍をあしらった上品な振袖の裾が、ハルユキの動きにあわせてゆらゆら揺  
れる。上品な飾り結びの紅い帯がハルユキの動きに合わせて躍る。  
黒雪姫は着物のうしろを端折って、まだ年相応に薄いお尻を露わにしつつ、ハルユキので  
っぷり太った性器を受け入れる。  
「ああ……くっ……いつもより、大きい……」  
整いすぎているほどの眉が、小さくゆがむ。  
「だ、大丈夫ですか……?」  
「大丈夫……ふふっ、でもこうやって後ろからするのも……たまには……。キミがこう、  
襲いかかってくれているようで……。楽しかったな、キミとの初詣……」  
夢見るようにいい、テーブルに置いた手をくっ、と握りしめつつ、黒雪姫は腰をゆるやか  
に動かしはじめる。ハルユキも慣れたもので贅肉のないお尻を手のひらで撫でまわし、狭  
い膣道が生む快感を愉しんでいた。  
「んっ……お尻……気持ちいい……なかも……お尻も……」  
夢見るように黒雪姫がつぶやく。体相応に小さい膣門がハルユキの性器の形にゆがみ、ハ  
ルユキを受け入れていった。  
生挿入の快感にハルユキがひくひくと先端を揺らした。  
「んっ……くっ……着付けてくれた友人がな、振袖が黒なら、帯は明るい色の方がいいと  
言ってくれて……んっ……赤を選んでみたのだが……どうかな?」  
「はい……すごく、似合ってます」  
「あぅぅっ……そうか。キミにそういってもらえるとうれしいな……んっ」  
もう一度大きく腰を動かしながら、黒雪姫がくっ、と背をそらした。飾り帯に巻かれた帯  
が揺れる。  
「んっ、ゴムがないのが、少々残念だな。借り物なので汚すわけにはいかないから、射精  
はっ、はうぅっ、んっ、我慢してもらうことになるが……」  
「も、もう十分すぎるほどです……」  
「ふふ……喜んでもらえればうれし――ひゃうっ!」  
足袋に包まれた足先がつるっとフローリングをすべった。  
意図せぬ深い挿入に、黒雪姫が悲鳴をあげる。内壁を滑った性器が果てしない快楽を呼び  
寄せ、ハルユキも予期せぬ強い刺激に危うく出してしまうところだった。  
「むっ……くっ……いまのは参ったな……」  
「危なかったです……」  
二人してぜえ、ぜえと荒い息をはきつつ、性器をはずした。  
愛液と先走りの液でできた橋が二人の間にかかり、名残惜しそうに落ちていった。  
 
 
――――  
 
「私からでいいのか?」  
「はい……先輩が先でお願いします!」  
「そ、そうか……では……」  
リビングの壁を背に黒雪姫が紫の振袖の裾を徐々に引き上げていく。  
さきほどまでハルユキと睦みあい、挿入が行われてい幼い秘裂がしずくをたらし、内太股  
を汚していた。まだ幼いながらもハルユキと何度も睦みあったそこは、赤々と輝いていた。  
幼さを残す肢体に生白いお尻までからげた様は、大人っぽい黒の振袖とアンバランスだっ  
た。が、ハルユキは幼さと大人の魅力が同居する姿に感動する。  
黒雪姫は頬を朱にそめ、帯留めの下のあたりでからげた裾を持ち、わずかに股を緩めた格  
好でハルユキが来るのを待っていた。年相応に頬を染めつつ、つぶやいた。  
「……いいよ、ハルユキ君……好きにして、くれ……」  
「い、いただきます……」  
まだ生えたばかり、と言った薄い恥毛をかき分け、ハルユキは味見した。黒雪姫の股の間  
にざまずき、小さく勃起したその柔皮を丁寧に舐め取る。  
「んんっ……少し汗くさかったりしないか……?」  
「ぜ、ぜんぜん大丈夫です……きれいですよ……先輩のここ……ピンクでぬらぬらしてて  
……」  
「そうか……んっ……」  
恥部をなめられる快楽に黒雪姫があえぎ始めた。  
ハルユキはまだ生えそろったばかり、という風情の恥毛に額をうずめつつ、より深く舌で  
そこを味わっていく。舐め取るたびに透明な蜜がとぶとぶ溢れて内太股を伝っていく……  
「くっ……やっぱり、私だけでは恥ずかしいっ……」  
「そ、そう言われても……じゃあどうします? 先輩……」  
はあ、はあ、と肩で息をする黒雪姫は一度袂を探るように手を動かし、ハルユキにとって  
も見慣れたそれを差し出してきた。  
XSBケーブル――。  
かりゅん、とケーブルの一方を自分のニューロリンカーに挿入し、黒雪姫の下腹部あたり  
で成り行きを見上げていたハルユキの首元にもう一端を差し込む。  
「なら、こういうのはどうだろうか」  
黒雪姫が画像ファイルをハルユキに送る。直結されたハルユキの目の前に、「男女がお互  
いの性器を刺激し合う」の図がポップする。  
ハルユキは再びごくん、と喉を鳴らしてARに見入ってしまった。  
 
――――  
 
頭と脚を逆にしつつ、ハルユキと黒雪姫はベッドに横になった。ハルユキは横たわる黒雪  
姫の内腿に頭をのせ、再びスリットに舌を寄せる。黒雪姫の片脚が裾を割って、すっ、と  
まろびでていた。黒基調の振袖にあって、足先をつつむ足袋だけが白い。桃色の襦袢と黒  
の振袖の裾がめくりあがり、薄い茂みを電飾の元にあらわにしていた。  
「んっ……」  
秘芯をなめとるたびに、かすれた吐息を吐き出す黒雪姫の声に酔うように、ハルユキは夢  
中で、うすい包む皮すら擽りながら、そこを味わい続ける。  
「ぅぅ……んっ……んっ……は、ぐぅ……」  
甘えるような嬌声が部屋に響き渡る――と、同時に黒茄子のようにふとったハルユキの巨  
根に、黒雪姫が唇と舌を当てた。  
「……っ! せん、ぱい……」  
舌先に亀頭全体をくすぐられるように舐め上げられると、たぷんとハルユキのお腹が快感  
で揺れた。  
黒雪姫は面白そうにそれを見つめている。見ようによっては冴えさえ感じられる凛とした  
表情をくずし、朱紅を乗せた唇でハルユキの巨根をつまびき、飲み込んでいく。オーバー  
サイズな男根は、黒雪姫の口内に埋め尽くすかのようにおさまった。  
「ん……んちゅ……んっ! ひあっ、んっ……」  
常時とはさかさまになっている黒雪姫の淡雪の肌に頬に朱が広がっていく。  
つながったままのXSBケーブルから黒雪姫の声が響く。  
『口の……口のなかでないとだめだぞ……汚れてしまうからな……』  
『先輩も……出す時はいってくださいね』  
『なっ、わ、わたしは大丈――』  
「ああああああっ! あぅ! んっ! それだめぇ……!」  
 二人の思考会話が途切れた瞬間、黒雪姫が絶叫した。ハルユキの太った指がじゅっぽっ  
と黒雪姫の秘裂に突きこまれる。  
「ふあああっ、あっ、くぅ……んっ!」  
 仕返しとばかりにハルユキを含む口で亀頭を転がす黒雪姫。ざらつく舌でハルユキの尿  
道口をくすぐり、桜色の指先が根元を上下させる。先ほど秘処を存分に味わったハルユキ  
の性器は蜜で濡れていて黒雪姫の指の上下を滑らかにしている。指がカサをのりあげ、尿  
道を這いまわる。さきほどおあずけをもらったハルユキは、思わずうめきながら、必死に  
黒雪姫のつぼみを舐めまわし、指で内側をこそいでいった。  
『せ、せんぱい、もう!』  
『わ、わたしもだ……んっ! 一緒にっ!』  
尿道を這いまわる感覚についに耐えきれなくなり、ハルユキはついに尿道伝いに精子を噴  
き出した。先端に殺到した精液が黒雪姫の口腔を直撃する。  
「んぐっ――!」  
「んむっ――――!」  
息苦しさから瞳に涙を盛り上げつつ、断続的に繰り返される射精を口で受け止めていく黒  
雪姫だが、ハルユキが射精を開始したのとほぼ同時に、潮を噴き出している。スリットの  
間から噴き出したそれが着物を汚さないように、ハルユキは射精の快感でぼんやりした頭  
で帯から下の衣を手でからげて、潮が吹きやむのを待っていた。  
 
―――  
 
「はあ……恥ずかしい……」  
のベッドに腰掛け、内太股をハルユキが持つティッシュでふかれている黒雪姫は、顔を紅  
くしながら『お掃除』が終わるのを待っていた。対するハルユキは内またに引っかかって  
いる潮やら蜜やらを拭き取るのに精いっぱいだった。  
「も、もうちょっとだけ我慢しててください……はい、もう大丈夫そうです。脚閉じても  
大丈夫ですよ」  
黒雪姫はハルユキの言葉にふうっ、と脱力しながら振袖の裾を直した。  
「……いや、思った以上に大変だな……着たままするというのは。なかなか刺激的だった  
が……動きづらいしな」  
股ぐらすべてを拭かれてしまった恥ずかしさから、ハルユキを直視せずに黒雪姫は言った。  
「ボクは……先輩の可愛いところ見れたのでよかったですけど……色っぽいですよね、振  
袖……」  
「……」  
「……」  
「……」  
「な、なあハルユキ君! 実は……もし、気持ち悪くなったりしたら、着物を脱いでもい  
いと言われている! だから……脱ぎたい!」  
「そ、そうですか! 着替えはあとで用意しましょう! だから――」  
「う、ん……じゃあ……ぬ、脱がすの……手伝って」  
「はい!」  
ハルユキはいそいそグローバル・ネットから着物の脱がし方を検索し、いそいそと黒雪姫  
に向かう……。  
「あ、ああ……そういえば忘れていたな」  
「はい?」  
近寄るハルユキの頬にキスをした黒雪姫が、微笑しながら呟いた。  
「あけまして、おめでとう。今年は……いい年にしよう……ね」  
最後の『ね』を迷いながら口にした黒雪姫の美貌を見ながら、ハルユキはコクコクと頷い  
た。  
 
以上です。  
 

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