八雲と三只眼はくちびるを重ね合わせる。  
コレまで数度交わしたそれとは違う、あつく激しい燃えあがるようなキス。  
三只眼は八雲の背中に腕をまわし必死になって唇を吸う。  
八雲は彼女が少し震えていることに気づいた。  
自ら望んだこととはいえ、今だ経験したことのない男女の営みに、三只眼は緊張し  
それを隠すように荒々しく八雲の唇に吸いついている。  
八雲はそんな彼女をとても愛しく感じるのだった。  
肩にまわした腕をゆっくりと下げつつ  
くちびるを半ば強引にはなし三只眼の耳元に移し、  
息を吹きかけ軽く唇をタッチさせる。不意の刺激に三只眼は激しく反応した。  
「ハァッ!アアッ」  
耳から首すじそして鎖骨と少しずつ頭を移動させながら  
八雲は右手を三只眼の乳房に伸ばした。  
その細い肩幅からは想像できない程に大きいしかし円錐型の形の良い乳房。  
そのひとつが今、掌の中で自在に形を変えている。  
「ンン・・・ハァ・・ンッハァッ!」  
八雲の舌がもうひとつの乳房の先端にある小さい突起に触れると  
三只眼はひときわ大きく反応した。  
そのまま乳首を転がすように舐めほんの少し歯を立てて絶え間ない刺激を加える。  
「ック!」  
突然それまでとは違う三只眼の叫び声が響いた。  
「すっすいませんっ」  
八雲はすぐさま右手を彼女から離した。  
知らず知らずのうちに力が入り三只眼の胸は握り潰されていたのだった。  
幼い頃に母親に捨てられたマザーコンプレックスが  
無茶な愛撫につながったのかは彼自身にもわからなかったが  
八雲は続けて三只眼の肌に触れることに躊躇してしまう。  
三只眼は八雲のその変化を見て取り申し訳無さそうにうつむき話しかける  
「すまない、私の我慢が足りなかったのだ。気にしないで思うようにしてほしい。  
 あの程度で弱音を吐いては破瓜の痛みなど到底絶えられない。  
 私がどんなに辛そうにしても、八雲・・・必ず想いを遂げると約束してくれ」  
「そんな!」  
「良いのだ。私はお前に全てを委ねたのだから。身も、心も」  
 
「三只眼・・・判りました!」  
「それだ、その言葉がおかしい。体を許しあう男女がその言葉遣いはないだろう」  
「えっ・・・じゃあ、わかっ・・・た、よ?」  
八雲はぎこちなくそう言いなおすと三只眼の腰に手を回しゆっくりとベットに倒した。  
「それと・・・」  
「頼みがある。今夜だけで良い、今夜だけ私を名前で呼んでくれぬか・・・?」  
三只眼は八雲の目を見つめ、瞳を少し潤ませながらそうつぶやいた。  
八雲は初めその台詞の意味が理解できなかったがやがて頷いてその名を呼んだ。  
「そうだよな、あなたもパイなんだ。鬼眼王を封じたのも、  
 300年独りで生きてきたのも、二人で一人のパイであることに変わりないんだよな」  
再開された愛撫は先程の荒々しいものとは違っていたが、パイは激しく反応し  
やがて恍惚の表情を見せ始めた。  
左の手で乳房をやさしく回転するように撫ぜ、時には強くもみ  
恥ずかしげも無く勃起した乳首を弄ぶように転がしながら八雲はもう一方の手を  
徐々に徐々にと下のほうに焦らしながら運んでいった。  
「フゥッ、ハァッ・・ンン、ファゥ」  
パイの甘い官能的な息遣いが響く中慎重に腕を下げていく。  
そしてついに八雲の指は彼女の秘部、柔らかい双丘の頂きに辿り着いた。  
その美しい秘肉の亀裂には八雲の視線を遮るものが一切生えておらず  
八雲は初めて直に目にする禁断の肉芽に胸を躍らせた。  
「あっ」  
パイは八雲の視線に気づき素早く両膝を閉じ八雲の眼から隠してしまう。  
良く見るとパイは硬く目を瞑りじっと羞恥に耐えているのだった。  
八雲は少し意地悪い考えを思いつき、傍にある蝋燭をそっとパイの股間に近づけた。  
先刻までよりはっきりとパイの見事なワレメを堪能して、其処に指を這わせた。  
「ンッ・ャアァ・・ハァン」「ハァ、ハアッ・・ンフゥ」  
羞恥と快感の混ざったパイの喘ぎ声が八雲の耳に響く。  
うっすらと湿り気を帯びていたパイのワレメは未だ八雲の  
指先の進入すら拒んでいるが開門はまもなくと感じられた。  
指の動きに変化をくわえる。  
大きく円を描くように周りを撫でまわすと徐々に彼女の蜜が溢れ出てくるのだった。  
少しずつパイの膝が開いていく。恐らく初めての性的な快感に  
パイの意識はすべて八雲の指先、自分の性器へと注がれている。  
その隙をつき八雲は体をパイの両足の間へと滑り込ませた。  
反射的に膝が閉じ八雲は腰のあたりをパイの引き締まった太ももに挟まれる。  
がっちりと嵌っていて容易には動かせそうに無い。八雲は焦れていた。  
少々嗜虐的にパイを責め出したのである。  
膝が開いたおかげで先程よりかはガードの緩くなったパイのワレメをスッと撫でる。  
指にはパイのつゆが絡みつき淫靡な輝きを放つ。  
それを数度繰り返しヌルヌルになった指先をパイのもうひとつの秘腔に強く  
突き立てた。  
「キゅッ!?ァツ・」  
パイが声にならない叫びをあげたが八雲はその指先がずれないようにしながら  
激しく振動させる。  
「アあっ、ふうッッく・・」  
パイの下半身は八雲を捕らえておくことが出来ないほど動揺している。  
八雲は指をパイの入り口に戻しイッキに開かせようとした。  
 
ぱっくりと開いたパイの中では充血した肉壁はパイのつゆで怪しく輝いていた。  
八雲は自分の分身をその秘腔に滑り込ませた。  
「グッ!」  
悲鳴とも違う叫び声が聞こえたがいまの八雲にパイを気遣う余裕はなかった。  
進入に成功したのはほんの僅かな箇所だけであったが  
理性を奪うには充分過ぎる、痺れるような快感が  
八雲の足の先から頭のてっぺんまで一気に広がった。  
パイのお尻を鷲づかみにして持ち上げより深く繋がろうと圧し掛かった。  
「イッ・・・グゥ・・・」  
パイは八雲の体重と下腹部の激痛に苦悶の表情を浮かべたが  
八雲は腰を激しく振り下ろしてくるのだった。  
パイは自分の中で何かが切れる、裂けるような音を聞いた気がしたが、  
それが何かを考えることなどさせないかのように八雲は一旦深く繋がった  
自分のものを引き抜くように腰を挙げ再び降ろす。  
「アッアァ・・ウァッ・アアッ」  
パイは八雲の肩に回した両腕の爪を思いきり立てて激痛に耐えた。  
小さく引き締まったパイのおしりを掴んだまま八雲は数度腰を上下させて  
彼女の中に白濁色の体液を放出してしまった。  
八雲はパイのむねに顔をうずめるように倒れこんだ。  
意識が飛びそうな快感に夢中になって腰を振ってしまったことに後悔していた。  
処女の痛みを和らげるどころか、逆に呼吸すら困難な姿勢で奪ってしまった。  
 
一方の三只眼は、激しい痛みで額に脂汗を流していたが満足もしていた。  
自分との約束を守り中断することなく一気に終らせてくれたこと  
なにより、愛する八雲があれほど激しく自分を求めてくれたのがうれしかった。  
女としての満足というモノを初めて感じていた。  
顎を引くと、そこには何とも情けない表情の八雲がいた。  
「なんという顔をしておる・・」  
三只眼は一瞬、八雲を満足させられなかったのかと戸惑ったが  
八雲の言葉に安心すると同時に少しあきれてしまった。  
「すいません、オレ・・つい無茶してしまって。苦しかったですよね」  
「無茶も何も、儂が望んだことじゃ。気にしてはおらん」  
「でも、もっと上手に・・・もう少し冷静でいられたら」  
八雲が自分の体を気遣ってくれようとしていたのを知り何だかうれしくなった。  
「儂はお前が満足してくれたのなら何も文句はない。感謝しておる」  
「満足も何も、あなたの中がすごい気持ち良くてオレ・・むぐっ」  
三只眼は急に恥ずかしくなり八雲の口を掌で塞いぐ。  
「お、愚か者!そんな事を口にするでないっ」  
両掌で三只眼は真っ赤になった頬を隠すように覆った。  
八雲にしてみれば自分の素直な気持ちを伝えようとしただけで  
こうも彼女が恥ずかしがる理由がわからず戸惑った。  
それでも、生まれたままの姿で頬を赤らめ取り乱しながら  
その股間からは処女の証と混ざり合った八雲の吐き出した体液を流す  
彼女の美しくも淫らな姿に八雲は興奮した。  
八雲はどうしてももう一度あの快感を味わいたいと思った。  
「恥かしがる事ないじゃないですか。まるで全身が蕩けるような感じで、  
 頭の中が真っ白になって・・・。正直、感動しちゃいました。」  
パイが羞恥で耳を塞いだのも構わず八雲は続ける。  
「あんな素晴らしい経験は生まれて初めてです。俺の方こそ感謝してます。  
 それに、胸もすごい柔らかくてすべすべで、おしりも張りがあって、  
 初めてだったから緊張して上手く出来なかったけど、  
 やっぱりあなたもいっぱい感じてくれてたんですよね?」  
八雲は興奮冷め遣らぬ頭に浮かんだ言葉を矢継ぎ早に並べたてた。  
パイの耳に届くだろうか?やがてパイが俯きがちに口を開いた。  
「・・・そんなに良かったのか?」  
 
「良かったよっ、すごく!」  
八雲は多少オーバーに答えた。SEXの快感に興味を持たせたかったのだ。  
彼女が積極的になれば自分もより一層の快楽を味わえると思ったのだ。  
パイと先程の喜びを共有したいと思ったし、  
あっという間に終わってしまった事を激しく後悔していた。  
「お前がそこまで言ってくれるなら、もう一度くらい・・・」  
下腹部の痛みはひかないが、パイはもう一度だけ八雲に抱かれても良いと思った。  
自分の体をあんなに誉められると当初の恥ずかしさより  
むしろ誇らしさを感じるようになってきた。  
次はどんなことを言ってくれるのだろうか、そんな期待さえ抱いていた。  
了解を得ると八雲はパイの後ろに回りこんだ。素早く首筋にくちびるを這わせる。  
彼女の感じる場所は大体の見当がついている。案の定切ない吐息が漏れ出した。  
「あぅ・・ぅん、ふぅっ」  
そのまま腕を前に廻し優しく二つのふくらみを包むように揉みあげる。  
「あぁ、んんっあぁんっ」  
強弱をつけながら揉みつつ時々乳首を指先で摘むようにしてやると  
パイも気分を盛り上げようとしてか馴れない甘えた声を出す。  
八雲はそんな彼女の背中にくちづけしながら、腕も徐々に徐々に下げていく。  
腕が胸から腰に移動するとパイの腰を一思いに持ち上げた。  
パイは八雲におしりを突き出す格好になった。  
八雲は逃げられないよう腰をしっかりと固定してから舌を這わせる。  
ざらざらした感触にパイはびくっと震える。八雲は右腕で彼女の秘部に触れると  
そのまま左腕で静かに揺れてる片方のむねを愛撫した。  
彼女の秘部から二人の混ざり合った体液があふれ指に絡みつく。  
「あっ、ふぅ・・はあぁん」  
中指を曲げ包皮からはみ出したクリトリスを弾くように刺激する。  
「ふあっ?ああぁん・・・はぁっ」  
段々とパイの声が熱を帯びてくるのがわかった。指に新しい粘りが絡みつく。  
中指をそのままに、人差し指と薬指を使って周りをやさしく撫でまわす。  
八雲は指を引き抜くとパイの亀裂を吸うようにくちびるを押しつける。  
パイは八雲の頭が自分のおしりを覗くように移動したのに動揺し  
八雲の視線から一列に並ぶ秘部とお尻の穴を隠そうと腰を動かしたが八雲の腕で  
固定されていたため目の前でいやらしくお尻が振られただけであった。  
八雲はつゆを滴らせながら左右に揺れるワレメを音を立てて吸う。  
パイは自分の秘部が卑猥な音を出しているのを知り、頭を振った。  
彼女の中から舌を抜き上の方に這うように移動させる。  
そこには、彼女が隠そうとしていたもう一つの秘部がある。  
その穴に八雲は舌を立てた。きゅっと穴が窄まるのが八雲に伝わる。  
八雲が舌を離すと粘液が糸を引く。  
「ほら、パイ・・気持ち良いんだろう?どんどん溢れてくるよ」  
「ぁはあっはっ、ああぁん・・・八雲・・・」  
八雲は濡れた指先をパイの目の前に突き出す。  
「どうなの・・・気持ち良くないなら続き早めようか?」  
「そんな・・判らない・・・判らないの・・・」  
「判らないじゃなくてさ、どう?続けて欲しい?」  
パイは小さく頷いたが八雲は気づかない振りをして質問を続ける。  
「・・はぁっ、続けて・・・気持ち良いからもっと続けてぇ・・」  
おしりを振りながらパイは堪えられず、そう口にした。  
「続きって言っても、どうしようか。また指で良いのかい、それとも舌で?」  
「ぁあ、はあぁんっ八雲ぉ、はやくっ、お願いだからぁ意地悪しないで・・・」  
八雲は今すぐにパイの中を掻き回してやりたい衝動にかられたが我慢した。  
なんとしても彼女の口から言わせたかった。  
「・・八雲の、はぁ、八雲のを入れてぇ、私の中に八雲の、八雲のおちんちんを  
 さっきみたいにっ、八雲のおちんちんで私を突いてぇっ」  
八雲はいきり立っているムスコを思いきりパイの充血した秘部に突き立てる。  
パイは自分が犬のような格好で八雲と繋がっていることに気づいたが  
そんな事はどうでも良いと思えるほど自分が内側から熱くなるのを感じた。  
 
「はあぁあっ・・あぁ、ぁあっ・・」  
八雲が腰を振る度にパイは歓喜の声をあげた。  
八雲との結合部からくちゅくちゅとなる音もパイをより興奮させる。  
「ああっ、八雲ぉ気持ちいい?私の中・・・どう?」  
パイは無言で腰を振る八雲に自分の感想を聞きたくなった。  
自分はきちんと八雲に悦んでもらっているのか知りたかった。  
「すごいよ、パイ。さっきよりも、中が絡み付いてきて  
 音が聞こえるだろう。凄いいやらしい音が、君の中から・・・」  
八雲が腰を引くとパイの内側の肉がめくれ  
八雲のムスコに吸いつくように表に出てくる。  
「ぁあ、はあっ、んんっ・・・ああっん。私も、八雲、私もっ  
 気持ち良い、すごく気持ち良いのぉ」  
上から覗くパイの肩から背中、腰そしておしり。全てが美しかった。  
その彼女を征服するような格好で抱いている事に八雲は感動した。  
八雲の動きが一層激しくなる。  
それにあわせてパイの喘ぎ声も甲高いものになっていった。  
「ゃんっぁぁあっ、はあっふあぁん!んふっあんっ」  
獣のような鳴き声をあげながらパイも腰を振る。  
部屋の中には二人の肉と肉がぶつかり合う乾いた音と  
その摩擦で体液が空気と混ざり合う音、そして  
それを打ち消すかのようなパイの歓声が響き渡っていた。  
「ひぃいぃ、いいの!すごいっ、あ・・ああぁっ・・くっん!」  
パイの締め付けが徐々にきつくなり八雲をさらなる快感へと導く。  
「っはあ、ああぁっ、もっとぉ!ああぁもっとぉっ」  
八雲は一段と激しく突き上げる。  
「あああ!あっあっっ、はあっ、んあぁっ!すごぃっ、やくもっ  
 やくもぉっ、ああんっあっはぁっ、ひくぅっ!いっちゃぅ!」  
パイの中がさらに狭まり八雲は危うく絶頂を迎えそうになった。  
一旦動きを緩めると、パイは夢中で腰を振り快感を得ようとする。  
「はああっあああっやくもぉやくもっ・・・ああっ」  
八雲はパイに応えようと再び激しく掻き回すように突き上げ始めた。  
「ああっふあっ・・ひゃっ、やくもぉ、やくも!やくも!!」  
パイは大きく背中を反らしながら痙攣を繰り返して昇りつめるようにイッた。  
 
肉壁が激しく収縮し、八雲はパイの中へ自らの分身を解き放つ。  
全てを絞り出すように彼女の中で八雲のイチモツが小刻みに震えた。  
パイは自分の中で八雲が激しく脈打つ度に  
熱いものが奥まで飛び出し何かに当たる感じがした。  
精も根も尽き果て八雲はムスコを抜くと同時に倒れこんだ。  
八雲の全てを受け入れたパイは額に汗を浮かべて八雲を見た。  
部屋の温度が1℃か2℃上がったように感じられる。  
それほど熱い愛の交歓であった。  
「八雲よ、お前こそ素晴らしかったぞ。  
 こんな素晴らしい体験が出来るとは思ってなかった。」  
パイは視線を八雲の顔から下腹部に移した。  
今まで自分の中を掻き回していたソレをまじまじと見つめた。  
「改めて見ると変な形をしているものだな・・・」  
八雲はパイが下半身を覗きこんでいるのに気づき慌てて起上がった。  
「何故隠すのだ?不公平ではないか、私のはあんなに見ておいてっ」  
パイは不平を口にしたが、それは八雲をからかっている風だった。  
あれだけ激しかった男が自分の視線に  
恥ずかしそうにしているのが可笑しかったのだ。  
パイはゾクゾクして八雲を少し虐めてやろうと考えた。  
背中を向けている八雲にパイは抱きついた。  
わざと胸を押し付けるようにして八雲の耳に息を吹きかける。  
むにゅっと胸がつぶれ二人は密着する。  
八雲の下半身が元気を取り戻すには充分な攻撃だった。  
「おおっ?!こんな風になるのか?」  
パイの素直な感想に八雲は自分の節操のなさに泣きたくなった。  
パイは素早く前に回りこむと、おずおずと屹立したモノに手をかける。  
ピクッと八雲と八雲のモノが彼女のぬくもりに反応する。  
パイはさらに顔を近づけると、おもむろにソレを口に頬張った。  
予想外の展開に八雲は動転する。パイの口の中は生温かく、  
唾液に塗れた舌が八雲を包みそしてざらざらと舐めまわした。  
柔らかい舌の感触が全体に広がる。  
パイはまるで甘いアイスでも味わうかのように  
丹念に八雲を舐めつづけた。  
八雲はあまりの気持ち良さに  
そのままパイの口の中へ白い液体をぶちまけてしまった。  
突然口の中で八雲が果てたのでパイは思いっきり咽てしまう。  
しかしそのほとんどを飲み込んで、パイは漸く八雲を口から離した。  
「愚か者っ・・・」  
パイは八雲にそう囁いて微笑んだ。  
「どこで、そんなの憶えたんだよ・・・」  
「別に、自然にそうしたくなったのだ。お前だってそうだっただろう?」  
パイは八雲の問いにそう答えると  
横たわる八雲の頭を撫でた。  
「疲れたのだろう?もう、休め・・・」  
八雲は次第にまぶたを閉じそのまま眠ってしまった。  
 
灯りの消えた部屋で静かな寝息をたてる八雲を愛しげに見下ろすパイ。  
彼女は三つの瞳を涙で潤ませ、いつまでもいつまでも  
八雲の顔を頭に焼き付けようと見つめていた。  
 
おわり  
 

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