「ここドコ?」  
気がついたらパイは、暗闇の中に居ました。  
なんだか洞窟みたいだけど…どうしてパイはここで寝てたのかな?  
確か妖撃社にやってきた依頼で、何か珍しい名前の小さな国にパイ達はやって来てたの。  
それである樹海に囲まれた山奥の村を訪れたのだけども…  
あれ?ここから記憶が霞んでる…確か歓迎されていっぱい美味しい料理をごちそうしてもらって…  
お風呂に入って…うう〜ん、駄目…ここから先はわかんない。  
「そうだ、ヤクモ!ヤクモどこ!!」  
パイは一緒に来てたヤクモを呼びます、でも返事が返って来ないの、  
ここには居ないのかな…パイ一人ぼっちなんだ。  
 
ズズズズ…  
 
「え?何…」  
何かの音がする、そう…まるで地面を擦りながら這っている音、  
だからパイは地面を見ました。  
辺りは完全な暗闇じゃなくて、どこかからか漏れてくる光が微かにあって…  
だから夜目に馴れてたパイの目に何か蠢いてる影を映したの。  
見上げても大きい…こ、これって…妖魔!?  
 
「キシャァァァァァァ!!!!」  
「ひっ!?」  
 
何処が目なのかわからないけども、パイの目と合ったような気がする、  
するとそのパイよりも一回り大きな怪しい影が近づいてくるの。  
それはとっても不思議な生き物でした…ブヨブヨしてて無数の触手が生えてて、  
無数の目玉らしきのと、鼻や唇のようなものまである…ん、何コレ?  
不気味…そうとしか表せない、そんな生物…妖魔なのは確かみたいだけども。  
「もしかして…パイ食べちゃうの?美味しくないと思うけど…」  
「キャァ……シャァァァァ!!」  
「!?」  
 
ビチャァァァ!!!  
 
何かべっとりした粘液が飛んできました、暗闇だったせいかよく見えなくて避けれなく、  
まともにパイは当たってかかってしまうの、ん…変な匂い…生臭い!!  
うわ…口にも入っちゃたし、変な味…それに肌はピリピリしてるし…  
 
「あ…あれ?」  
どうしちゃったのだろう…急に熱い…  
パイの全身が焼けるくらいに熱くなっていくの。  
「キャシャァ…シャァァ…」  
あの妖魔が近づいてきてる…体をうねらせながら、無数の触手を這わせてやってくるの。  
駄目…助けて!お願い…  
「キシャァァァァァ!!!!」  
「きゃぁぁぁぁぁぁ!!!」  
でも願いは届かずに、その伸びてきた触手に身体を捕まれてしまいました、  
うええ…肌に感じる触手の肌触りも気持ち悪い…  
ブヨブヨしててヌメヌメしてて…変に粘々してたの。  
そういえば…もう一人のパイは出てこないよね、声も聞こえないし…  
もしかして…さっき熱っぽくさせられた粘液が原因で出てこれないのかな?  
ヤクモも居ないし、パイ…本当にピンチになってるの!  
「キシャァァ…」  
 
ジュブゥゥ…  
 
「え?何…あ、あんっ!」  
唐突に状況に似合わない可愛らしい声を出しちゃったパイ、だってだって…  
この捕らえられたパイの体にウネウネした別の触手が這ってきだしたの!  
肌の表面を蠢きながらに…するとその妖魔の触手に纏わりつく粘々した粘液が  
パイの身体に付着すると、そこが痺れるように感じちゃって同時に熱くなっていくみたい。  
これってさっきかけられた粘液と同じなのかな…それがまた付けられていくの!  
 
ビチャビチャァ…  
 
「ひゃん…駄目…それ付けちゃやだぁぁ!!」  
その不気味な触手に這われていきながらに、足元から下半身をじっとりと  
粘々にされていく…だからパイのここ、凄く変な感じ…  
上半身も粘々にされちゃっていくよぉ!!  
「はん…あ…だめぇ!!あんんっ!!」  
そして胸のところに触手が触れる、膨らんだパイのおっぱいの上に触手が這われると、  
その膨らみが形を歪ませて表面をドロドロにされて…変な感じになっていく。  
「キシャァァ…」  
そして…ついに目の前に来ちゃった!顔に迫ってくるの…  
だから見えるの、ウネウネとした不気味な軟体が蠢く触手の表面が…  
気持ち悪い…そんなのが近づいてきてる…  
 
「ヤクモ…助けて!」  
何度もする助けを呼ぶパイだけども、ヤクモが来てくれるよりも早く、  
おぞましい触手は飛び込んでくる!  
「ヤク…もぐぅぅ!!!」  
顔を這われるのかと思ってた、でも違ったの…  
その不気味な触手はパイの口に入り込んできちゃった!  
「んぐぐぐ!!んんん〜〜〜!!!!!」  
口の中がウネウネしてて気持ち悪い!  
でも吐きたくても吐けない…一気に喉奥まで入り込んだ触手は口に収まって、  
その中から無数の細かいニョロッとした触手らでパイの口を隅々まで触れて蠢いてる…  
気持ち悪いよぉ…それにあの粘々したのも出されて変な味するし…  
しかもそれが無理矢理に喉奥に流し込まれ飲まされていく!  
駄目…これ飲んだらまた…んっ!!  
「あふぅっ!!あ…」  
身体が奥の方から熱くなっていくの、パイの全身から力が抜けていっちゃう…  
するとようやく触手は口から出て行きます…パイの口の中ドロドロになってる。  
そして全身も…え?ちょ…何するの??  
「キシャァァァァ!!!!!」  
 
ビリビリリィィィィィ!!!!  
 
「いやぁぁぁぁ!!!!!」  
次の瞬間、パイの着てた服が別に伸びてきてたムチのような触手に、  
切り裂かれるように破られていきます、ビリビリに裂かれた服の破片が周囲に舞っていく…  
もちろんパイは裸にされちゃいました。  
「や…あぁ…」  
どうやら身体は麻痺してるみたい…パイの意志じゃ動けないの、  
だからこの無防備の状態で地面の上に寝転がされてしまってる。  
「キシャァァァ…」  
「え!や、やだ…あんっ!」  
するとまたウネウネと地面を這いながら迫ってきた不気味な軟体がパイに迫ってきて、  
その足元から這いながら上ってくるの…もちろんドロドロの粘液付きで!  
またパイ…体中をドロドロにされちゃうのかな?  
そう思って這ってくる感触に耐えていると…  
その触手はある場所で動きを変えたの!  
「え…や!きゃあああ!!!!」  
するとすっごい刺激をパイは感じちゃった…それは触手がある場所で蠢いたから、  
そこは股のところ、パイのそこにある窪みの中に触手は入ろうとしてました!  
 
「やだ、そんなとこ入っちゃダメ!きゃ!!」  
そこを弄られるとパイ…変な気持ちになっちゃう、しかも粘液のせいで感じる刺激は倍になってるし!  
豆のような突起してるとこにも触れて弄られて、更に感じる刺激は倍の倍にされちゃってた。  
「あぁ…駄目…そ、そこは!!あぁぁぁ〜〜!!!!」  
そしてついに…そのブヨブヨとしたのが、この股の窪みから入っていきます…  
このパイのお腹の中に…何これ…この入ってくるのも変な感じしてる。  
無数の触手がお腹の中で奥へと這われながらに、道を拡げながら凄い勢いで向かってる…  
「きゃ!あぁ…あ…駄目…あんっ!!」  
そして奥へと辿り着いてまた蠢いてる!パイの中を弄られてるの!  
「キシャァァァ!!!」  
それはとっても変な感じだったの…そこで暴れるように蠢かされて、パイ…凄い痺れるような、  
そしてね…甘い感じになっていきました。  
頭が…ボーっとなっていくような…、それでいて目を覚まされるような激しいのも感じてた。  
でもしょうがないかも、だってパイのお腹…すっごくウネウネと膨らんでいるし、  
あの太い触手が入ってきて、その分が大きくなってたの…  
だけどあの小さな入り口が大きく拡げさせられるなんて…不思議でした。  
「はぁあ…あんっ!!暴れないで…パイの中で暴れないで!!」  
 
ドンドンドンッ!!!  
 
「お腹を内側から叩いちゃやぁ!!あ…また奥に…」  
たっぷり暴れてから、中の触手はまたパイの更に奥に入っていきます。  
そんなとこまで入っちゃうの?と思うくらいに…すると。  
「キシャァァァァ!!!!!」  
「ほへ?な、何…あぁ!!!」  
妖魔の様子がおかしいみたい…数回鳴くとそのブヨブヨの軟体を震えさせていく…  
するとパイの中で異変が起きたの!  
 
ドブウゥゥゥゥ!!ドビュゥゥゥッ!!!!  
 
「あ…あぁぁぁぁぁ────│!!!!!」  
激しい勢いの粘液が流し込まれていく!この中の中で…あの触手の先から出されていきます。  
「やぁぁぁぁ〜〜〜〜!!!」  
パイの身体が激しく震える…痙攣してるみたい。  
そしてお腹の中では、その出されたのがどんどん詰まっていき、  
お腹を一段と膨らませていくの…出した時から触手は抜けていきだしてるのに、  
お腹はますます大きくされていく…まるでパイのお腹は風船みたいでした。  
熱い…このパイの中は燃えるように熱く感じちゃうの。  
 
またあの粘液を出されたのかな?でも…何か違うような…  
「な…何?何を出してるの??」  
妖魔に聞くけども教えてくれない…ただ無数の目で見つめられるだけでした。  
やがて全て出し終えたのか、入っていた触手は出てきます…  
でもお腹は出された粘液で膨らんだままで、その粘液も栓になってた触手が抜けたから、  
たっぷりと勢いよく溢れてきます。  
 
ゴブゥゥゴブゥゥゥゥ!!  
 
やっぱりかけられたのと違う粘液だったみたい、匂いも違う臭みだし…色も白っぽい、  
こんなのがパイの中に物凄く満たされているんだ…  
だけどもそれも次々と溢れて出てきてる、その分だけお腹も小さくなってきてるし…安心かな?  
そう思うとパイ…段々と意識が薄れてきたの、眠い…こんなにされてしんどかったし、  
気が抜けたから一気に疲れが出てきたみたいなの。  
まだ目の前に妖魔が居るのに…でもあの子はこれ以上はパイに何もする気は無さそうでした。  
 
怖かった…気持ち悪かった…何よりも激しかった、  
けども…ちょっと気持ち良かったかも。  
眠ってしまう直前、パイはそんな事を思ってました。  
 
 
そしてどのくらい眠っていたのだろう?  
「う…あ…」  
眠りはある刺激で目が覚まされました、パイはまだ虚ろな瞳のままの目を開らきます、  
お腹が苦しい…どうして?だって思いっきり出されたのも、外に流れ出てマシになってたのに…  
すると一気に完全に頭が覚めて、目に光が戻ります!  
「あれ…これ何!?」  
目が覚めた時、パイのお腹は…また膨らんでいました。  
それもさっき以上…まるで破裂寸前の風船みたい!  
「う…あぁ!!中…暴れてる!?」  
それに蠢いてるの…パイの中で何かがウネウネと蠢いてる…でも変、  
だって…パイの中に触手を入れていた妖魔は、パイが眠ってしまう前と同じ場所でジッとしてたの。  
そしてこっちをただ眺めているだけ…つまり今は何も入ってきてなかったの。  
それに辺りを見てわかるけど、あれからもパイの中から粘液は溢れ出してたみたいで、  
白い跡がベットリと地面に残っているし…  
なのに、こんなにお腹は膨らまされていました。  
「ん…あ…何が居るの?パイのお腹に…あぁ!!」  
それに胸…パイのおっぱいって、こんなに大きくなかったのに…  
 
ここも膨らんでいるみたい、それに先の乳首のとこが熱い…  
「パイ…どうなっちゃったの?あ…んんっ!!」  
ますます暴れていくお腹の生き物…そして唐突に何か頭の中で弾けた気分になりました、  
それと同時に…お腹に痛みが起こり、爆発が起きたように感じたの!  
「あ…あぁぁぁ────────!!!!!!」  
 
ビシャァァァァァ─────!!!!  
 
「キシャァァァ────────!!」  
「キィキィキィィィィ──!!!」  
そして何か…溢れるように出てくる、奇声をあげながら…ウネウネと飛び出してきてる!  
「う…あぁ!え…えええ!!?」  
驚愕するパイ…だって、これって!!  
あの目の前の妖魔の小さいサイズだったから…ウネウネブヨブヨして半透明、  
そんな生き物が次々とパイの中から出てきます。  
「これって赤ちゃん?パイ…赤ちゃんを産んじゃったの!!」  
そう…これは出産でした、パイはあの妖魔の子供を生んじゃったの。  
そして同時に胸にも変化が…乳首が一気に熱くなると、そこから液体が噴出します…  
この白っぽい液体が…そして生まれたばかりの赤ちゃん達は、それを喜んで口にし飲んでいきました。  
これって…パイのミルク?そんな…まだたくさんおっぱいから出されていくし。  
やがて赤ちゃん達は小さな触手を伸ばし、パイの胸を目指し這い登ってくるの…  
そして直に乳首に纏わり付きます、や…飲まれていく、ミルクをゴクゴクって!  
「あ…あぁ!!!!」  
「キシャァァァァ!!!」  
「え…ええ!?」  
すると親となった、あの妖魔が動き出す…そしてまたパイに触手を伸ばしてきました。  
あの股の拡がったままになってる穴の中に、また入っていく…  
そう…またするつもりでした。  
パイに赤ちゃんをもっと産ます為に、種付けを続けていく…  
何度も何度も…パイは赤ちゃんを産むの。  
妖魔の…この不気味な生き物を産んでいく、  
 
ただ幸運なのは…段々とこの行為が、そして出産が気持ち良く感じられていく事だったかもしれない。  
パイは…何度も赤ちゃんを産んでイっちゃたの。  
 
 
どのくらい時間が経ったのかな?  
この永劫に続くかもと思われた暗闇で過ごす時間は、轟音で唐突に終焉を迎えたの。  
 
「パイィィィィィ!!!出でよ土爪!!」  
 
ドカァァァァ!!!!!  
 
崩れる岩壁…そして溢れる久々の光、そして…  
あの光を背にした人影は…本当に久々に思える人の姿でした。  
「ヤ…ヤクモォォォォ!!」  
「遅くなってすまないパイ…えっ!?」  
ヤクモもパイを見つけて、心配そうに…そして安堵しながら歓喜する表情を見せてた…一瞬だけ。  
すぐにヤクモは表情を凍らせてました…むしろ絶望した表情になったの。  
実は八雲がパイを見つけた時、パイのお腹は不自然に大きく膨らまされていたの。  
パイのお腹は身篭る度に大きくなって、今はとっても一番に大きくされてました…そして。  
「ヤクモ…パイ…あ、あぁぁぁ!!!」  
「パ、パイ…!!?」  
 
胸から思いっきりミルクを噴出しながらに、ヤクモが見てる前で…  
パイは…何度目か分からない出産をしちゃいました。  
とっても激しくイキながらに…  
 
 
『妖撃社 調査書No.125  
 
H国の樹海に囲まれた山奥の村にて、訪れる旅人が次々と失踪する事件が多発する  
特に消えるのは主に女性だった。  
調査の結果、その村人らから神と崇める妖魔の子を孕まされる母体にされていた事が発覚。  
旅人に歓迎と称して豪華な施しをし、機会を見計らってなるべく若い女性を拉致し、  
妖魔の巣へと運び出し捧げるのだ。  
その妖魔は短命で光に弱いが、異種交配し種を残す能力がある。  
しかも母体の胎内を刺激し強制的に排卵を起こす効果のある体液を注入させ、  
排卵された卵子に受胎すると…すぐさまに急成長を遂げるのだ。  
その為に子の出産は早かった…しかも複数を宿らせてしまうという。  
村人は、だからこそ生殖能力を持つ女性を彼らに捧げてたのだ。  
そして母体にされた女性は、命枯れるまで子を宿らされてゆき、  
人では味わえぬ快楽を堪能させながら、妖魔の子を産まされていたという。』  
 
【おわり】  
 

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