千影が見た風景 第3章 その1

 

 お尻の穴に入っている尻尾を外すためにベルトの留め金を外す。数週間前にほぼ沈みっぱなしの尻尾を引いてやる。

「あっ……いぎゅっぅぅ」

 毎日の事ながら切れそうになる痛みと屈辱はなれることがない。

 括約筋がしっかり絞りこみ、忌まわしい異物を加えて外れない。力めば力むほど尻尾は恥肉に食い込んで引きずり出しそうな痛みを生んだ。

 尻尾はくびれ大きな反り返しのエラが引っかかってお尻の穴から取れない。

「力を抜いて………ゆっくり息を吐く」

 事務的な無機質な声。ここ数週間毎日繰り返されたやりとり。

 千影は素直に胸を石床につぶしてお尻を上げてイキムように神経をお尻の穴に集中する。

 ミリミリッ肉を裂くような音を立てながら大きく穴が浮かび盛り上がって腸内に収まった異物が卑猥な音を出して石床に落ちた。

 ゴロンと鈍い音を立てて尻尾が地面を転がる。

 よろよろと千影は今まで自分の尻穴に沈んでいた尻尾を舌でペロペロと腸液を舐めとる。舌いっぱいに広がる苦い味。

 数週間繰り返しに躾られた体は勝手に動いた。

 女はいつものように歩き出した。

 小さな口で尻尾を咥えて千影は従順な犬のようにヨタヨタとついて歩く。

 お尻に常に挿入した状態が続いているので認めたくない喪失感があった。腹をえぐり、腸をこすりあげる感覚が無いのは寂しく感じるようになっていた。もちろん開放感の方が大きいが。

 よたつきながらも、四足で歩くのには幾分か成れた。逆らわなければ犬として可愛がってもらえることに安心するようになってきた。逆らえば性玩具のように汚し犯される。

 みじめな気持ちだが…玩具のように弄ばれられるのは耐え難かった。

 

 自分用のトイレの前に来る。人前で用便を足すのに仕方がないと思えるようになっていた。

 それでも千影の顔色から血の気が引く。自分の太ももより太い浣腸器がいつものように突き立てられる。

 千影は尻尾を咥えたまま、尻を突き上げてじっと耐える。

「……ああ…あ……あ」

 成れる事の無い浣腸液が胎内を満たし、すぐに強烈な便意に襲われる。

 30秒も耐えられないでどろどろに溶けた汚物は撒き散らす。

 

 悔しくて涙が出た。

 いつもの朝は始まったばかりだった。

 

 

解説

連続。連続。がんばろぉー

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