それでも僕は貴方に囚われている<後編>



「アスラン・ザラにもこんなイヤラシイ顔を見せたのか?」



「・・ぁッ・・やぁっ・・あああッ!!!」
一気に強められたバイブレーションに、僕は堪らず達してしまう。
個室の壁や床に、自分の精液が飛び散っているのが目に入った。
「ぁ・・ちが・・アスランとは・何もッ・・ゥ・・」
流れる涙を止められない。
こんなことをされて嫌だという涙じゃない。
僕にはムウさんが一番なんだってわかってもらえないことが悲しくて。
ムウさんに誤解させるようなことをしてしまった自分に嫌気がさして。



「ム・ウさ・・ん、信じ・て・・くだ、さいッ・・」

「…本当に、アスラン・ザラとは何もなかったんだな?」

「はいっ…ぁ…ムウ・・さん・・」



涙でぼやける視界を必死にこらして、貴方を見る。
信じて。
僕には貴方しかいない。
貴方が、人を殺せと言ったら、僕はそれに従うだろう。
貴方が、僕に死ねと言うのなら、僕は迷わず手首を切るだろう。
僕には、貴方を盲目的に愛することしかできない。
歪んだ愛し方だと思うけれど、
僕に出来るのはそれだけなのだ。
沈黙に耐え切れずに、貴方の名前を呼ぶ。


「ムぅっ…んぅ・・・・ぁ・・ん」


熱い唇で、塞がれる。
僕の口の中で動き廻る貴方の舌に、僕のそれを絡ませて。
酸素が足りなくなって、頭の芯が痺れたようになってきたけれど、
今は貴方に溺れていたい。
貴方さえいれば、僕には空気すらもいらない。
そう思ってしまうほど、僕はこの人に溺れている。
肩越しという無理な体勢と、余りに激しいキスによる酸素不足で、
個室の壁についていた手がずるりと滑った。
その衝撃で、僕とムウさんの唇は離れてしまったが、
僕の体は、ムウさんの大きな手で支えられて倒れることは無かった。

「キラ。」

「・・ム、ゥ・・さん・・」

キスだけじゃ足りない。
もっと貴方に好きって伝えたくて。
もっと貴方に触れてほしいし、触れたくて。

「・・キラ、欲しい?」

甘い吐息のような囁きに、僕は即座にうなづいた。
くすりと耳元で笑うムウさんの息にも感じてしまう。
「このままがいい?」
僕の耳を甘噛みしながら。
僕を支えた手とは別の方で、僕の体を撫でまわす。
「や…。ムウさんの、ムウさんのだけが・・欲し・い・・ですっ・・・」
僕とムウさんの間には、別なものを入れたくなかった。
ただただ貴方から、”貴方自身”から与えられる快楽のみが欲しい。
「じゃぁ」


コレ、抜かなきゃな。


そう言って、ムウさんはローターのコードをぴんと引っ張った。
「ぁ・・」
「こら、感じてないで、自分で抜けよ。」
俺が欲しいんだろ?とムウさんは僕の右手を取り、そのコード握らせた。
「っ・・あぁ・・んぅ・・」
ムウさんの助けを借りつつコードを握る手に力を入れて、徐々にローターを引きずり出す。
でも、なかなか思うようにローターが出てこない。
その時だった。
「あっ!」
ぴちゃぴちゃという水音と、生暖かく蠢く感触を後孔に感じた。
見やれば、僕のお尻に顔を埋めている金色の髪。
「やぁッ!!・・だめっ・・っ汚っ・ムウ、さんッ・・」
「ほら、動くなって…滑りを良くすればローターが出やすくなるだろ?」
入り口を嘗め回される感触と、ローターが内側を進む感触に苛まれながら
この後にもたらされるであろう、貴方の灼熱を思い浮かべて。






「キラ…」
「ムウさんッ・・早く・・」
ムウさんのモノが僕に宛がわれて、思わず僕も腰を揺らして擦りつけた。
ズッと音を立てて、貴方が僕の中に入り込んでくる。
貴方しか知らない、僕でさえも知らない場所を、
何度も突かれて、僕たちは、一緒に快楽の階段をかけ上る。
「ムぅっ・・ムウさんッ、・あ、あぁッ・・やぁ・・あ、アアッ!!」
「っ・・くっ・・・・」
意識が遠のく寸前に、
さっきまで僕の中に入っていたローターが床に転がっているのが視界の端に見え、
そして、耳元で紡がれた囁きが聴こえた。

「キラ、・・・愛してる・・」








*     *     *    *

3:50p.m.
腕時計のディスプレイの表示を見て、ふぅと息がこぼれた。
調子の悪いキラを置いて外回りに行ったが、キラのことが気になって仕方がなかった。
それでもきちんと仕事は済ませ、予定よりも1時間近く早く帰社できたのだ。
逸る気持ちを抑えきれずに、オフィスへと足早に向かう。
「…あ、れ?」
勢いよく扉を開けば、オフィスにいるのは2,3人で、
キラの姿は無かった。そしてフラガさんの姿も。
オレが外回りに出て、あれから2時間は経っている。
キラはまだ医務室にいるとしても、
フラガさんまでもがいないというのはどういうことなのだろうか。
「あの、キ・・ヤマトはまだ医務室ですか?」
オフィスにいた女性事務員に尋ねる。
「あぁヤマト君なら、フラガさんがじた…」
女性事務員の言葉の最中で、自分の後ろにある扉が開かれた。
「あ、ザラ君か。外回りは終わったのか?」
自分よりも10cm以上高い位置から落とされた言葉は、フラガさんのもので。

「は、はい。たったいま帰社したところです…あ、あの。」
「ん?なんだい?」
「あ、あのや、ヤマトは…?」

女性事務員から差し出されたお茶を一口のみ、
はっと思わせるような青い瞳で射抜かれた。
ふっと一瞬笑ったかのように口端をあげるフラガさんを俺は見逃さなかった。


「ヤマト君なら、私がさっき自宅まで送っていったから安心したまえ。」



寂しそうに自席へと戻るアスランの背を見つめながら、
先ほどのキラの痴態を思い浮かべにやける顔を抑えつつ、
もう一口お茶をすすった。



さて、今度はどうやってキラを啼かせようか?



end

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フラキラチャット宿題第2弾です。
うわーなんじゃ、このワケわかんねぇ話はッΣ( ̄д ̄;)
黒すぎますよ、ムウさん。
私が思い描いていたものとは全く異なるものが出来上がりました(笑)
とにかく「トイレで調教鬼畜なムウさん」を入れ込まねば!と頑張った
のですが、この宿題は果たして認めてもらえるのか。
2004.12.19

      

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