TIGHTROPE

学校帰り、コンビニでムースポッキーを買った。 下校途中、スーパーでムースポッキーを購入した。 電車から降りて、キヨスクでムースポッキーを握っていた。 コンビニでの立ち読み後、ムースポッキーを籠に放り込んだ。 家に帰り着いてリュックを逆さにしてみた。 ムースポッキーが雪崩の様に床に叩きつけられた。 「何だよ…嬉しそうな顔しちゃってさ……」 ビリッと力強くムースポッキーの箱が開封される。 あまりに力が入りすぎていて、紙が途中で破けてしまった。 その事に苛立ちを感じ、蓋の所を無理やり破き壁の方に勢い良く投げつけた。 「…あ〜…美味いモノも美味く感じない…ってか味がしない……」 自分の心の中が螺旋のようにずっとぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐる……。 こんなキモチ勝手なのは解っている。でも、とめられないんだ。 自分の手元を見てみればムースポッキーの空箱の山。 何時の間にこんなに食べたんだろう…記憶が全くもってない。 こんな自分が厭だ。こんな自分は自分じゃない。いい加減にしろ自分。 追いかけても追いつけない相手を追いかけるのはもうやめようじゃないか。 その笑顔の奥に眠る誰かに気付いてしまった時に、君に触れる事を諦めれば良かったのに。 そうすればこんなにも好きな食べ物を味わうことなく食べることもなかった。 そうすればこんなにも自分を嫌いになることもなかったはずだ…そう、はずだ…。 一人でゲームをやってもつまらない。 一人でいると淋しくて死んでしまいそう。 一人では何も出来ないんだ。どうしてだろう。 好きっていうキモチには嘘はつけない。不治の病。 しかし、 そろそろおさらばしよう。もう限界だから。 でも、 ここにいてもいい? また君を好きになってしまうかもしれないけれどね。 散々食べつづけたムースポッキーも最後の一本。 ラスト一本のムースポッキーは、 とてもほろ苦いチョコレートの味が口腔内に広がった。 終わり。 跡部景吾様お誕生日おめでとう御座います! さ〜て…後編な訳ですが…ジローが病みすぎで御座います…あはははは!(乾笑)跡部大好きなのさ! えと、因みにうちはジロ跡とベカミは別物として普段は考えてます。今回のは異例です。そこの所宜しくです! 今回、二つの話しを考えて繋がるモノにしたらしっくりくるかも…?と思ったんですよね。だからこうなっただけで。 本当は、この無茶苦茶に病むのは跡部にしようかと考えたんですが…誕生日の人が病むってどうよ!?って事で止めました(当然だ!) 本来は跡部→ジロー→忍足ってのを考えてたんやけどね〜この話以上にくら〜くなりそうで…誕生日SSじゃねぇ!と思ったので…。 明るい感じのを書くとどうしてもその反動でこんな暗い暗い痛い痛い話しが浮かんでしまいます。ゴメンナサイ…。 あ、最後の一本のムースポッキーはエクストラショコラの方です。うちはこっちの方がお気に入りですvv ってか、それ食いながらSS書きました(笑)う〜んムースポッキーってうま〜いっvv とにかく、味が解る様になってジロちゃん良かったです…新しい恋を見つけて欲しいなぁ!!(他人事かよ) さて、次なるは忍足誕生日SSですね。三部作の二部にあたる話しになります。頑張るぞーい★ 20031004 戒堂訛音

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