マーブルチョコ
昼飯を食った後、窓から外を眺めながらマーブルチョコをゆっくりと舐めていた。 次第にざらついて舌の上で転がし辛くなる。 けど、すぐに表面は又つるつると脆いコーティングに化ける。 唾液とコーティングが溶けた液が混じり、口内はどろっとして咽が乾いてくる。 中の固まっていたチョコがふやけ、柔らかいチョコが口腔内に広がる。 甘いスウィートチョコが咽に絡みつく。 口に含んですぐ噛んで砕いてしまえば、味わう事の出来ない愉しみ方。 何かこのマーブルチョコが、跡部とのキスみたいだなぁ…と最近思うんだよな。 マーブルチョコを舐めていると無性に跡部に逢いたくなる。 その逢いたくなる気持ちが抑えられなくなるのに俺は何でいつも昼休みにマーブルチョコを舐めてしまうんだろう。 いい加減学習しろよな、と自分自身にツッコミを入れてしまう。口の中はマーブルチョコの舐めすぎで咽がカラカラだ。 ゴク ゴク ゴク 音を立てて、ペットボトルの水を飲む。咽は潤うが心は癒えない。 跡部に逢いたい。跡部はこんな些細なことで俺に逢いたいとか思ったりしてくれるんだろうか? また、懲りずにマーブルチョコを舐める。ここまできたらもう末期だ。どうしようもない。 ガタン! 席を立ってみるものの、授業をサボるのは性に合わない。 跡部もそういうことするの嫌いだし、俺だって好きなわけではない。もどかしい行き場のない気持ち。 苛々しながらまた席に座る。そして、また当然マーブルチョコを舐める。 ブルブルブルブル…… 携帯が震えた。絶対アイツだ。そうだ。アイツじゃなきゃ意味がない。そうじゃなきゃ駄目だ。 跡部だった。 自分でも気持ち悪いくらいにニヤニヤしていると思う。携帯のボタンを押す手がとてもリズムに乗っている。 跡部からのメールは本当この上ないくらい嬉しい。早く返事を返そう。 「…あ…無いやぁ〜…」 マーブルチョコがなくなった。何か口の中が淋しい。 でも、もう今日はマーブルチョコは必要なくなった。もういらないんだ。 放課後、ストリートテニス場で本物のマーブルチョコを味わえるだろうから。 終わり 何が云いたいのか訳の解らないベカミです。 マーブルチョコを実際舐めているとき、ベカミの二人みたいだなーと思ったんですよ。 だから、それをただ文章にしたかっただけなんですけどね…そしたらこんなヘンテコな文章が(汗) 神尾の独り言だからまぁこんな感じなのかなぁ〜跡部大好きな神尾くんって感じです。ラブラブなベカミ。 しかし、これはうちにとっては相当甘々なのですが世間的にはどーなんかなぁ? ベカミは今後は一万打記念で書く予定にしてたのを更新したいなと思ってたり。長くなりそうですよ。 20040123戒堂訛音